タントンの部屋で 公演情報 ジョン・スミスと探る演劇「タントンの部屋で」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    驚嘆すべき傑作。も一度観たい。シナリオ売ってくれっ(笑)。
    カテゴリー的にあえて括れば「シュールなコメディ」というところか?

    いや、そんな概念規定などどうでもいい。とにかく面白かった。

    まず、脚本のアイデアが秀逸。後半からラストへのテンポアップしていく演出もいい。4人の出演者の演技も、堂々たるもの。

    作・演出、メインの出演者さんたちは、大学3年生だという。

    いやー、20歳そこそこの若者たちが、こんなに面白い作品を作っちゃうんだから、すごい。

    以下、ネタばれ。

    ネタバレBOX

    ●タントンという人気俳優が、海辺のあるホテルの一室に撮影のためやってくる。
     そこでボーイを相手に、タントンは、これから始まる撮影の芝居の練習をはじめる。

     卓上にあったベルをチ~ンと鳴らして芝居の練習を始め、再びチ~ンと鳴らすと芝居は終わる。何度かそれを繰り返し、タントンはボーイに駄目出しなどするのだが、そのうちにチ~ンと鳴らすたびに、全く違う人物、ストーリーが展開し始め、やがて何がなんだか分からなくなっていく…。

    ●と、こう書いても、これを読んだだけではまったくわからないだろう。
     そう、そういうわけのわからない、あえて言えば筒井康隆の小説のような芝居なのだ。

    ●全てを4人の男優が演じるのだが、突然、犬になってみたり老婆になってみたり。予測のつかない変身ぶりが、大いに笑わせる。

    ●笑いのセンスがいい。演者の「間」が的確なのだ。

    ●私は途中、「これらはラストは『タントンの精神的病いが起こした妄想だった』とか『病気を治すための医療的実験だった』というような「解説」のシーンがあるのだな」と想像していた。

     だが、その種のものは一切なく、芝居はそのまま終わった。そこがとてもよかった。最近の映画や芝居は、すぐに「裏付け」を作りたがるが、そんなものは不要なのだ。


    ●恐るべし、多摩美術大学。私の家から遠いのが難点だ。しかし、今後はできるだけ観にいきたい。だけど、出来れば今後も「かもめ座」あたりでやってもらえると嬉しい(笑)。

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    2013/05/28 14:33

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