動物園物語 公演情報 明治大学実験劇場「動物園物語」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    戦慄するほどの素晴らしさ
    まず、とにかく主演のお二人の演技が素晴らしい。

    ピーター役の森周、ジェリー役の浅倉歩、それぞれが、演技のうまい下手、なんてのを超越して、役柄をしっかりとらえ、自分のものにしていた。

    特にジェリーは、役柄をじぶんのものにした、という観点において完璧だった、と感じさせた。速射砲のごとくに続く長ゼリフを、一瞬のゆるみもなくカラダで演じ、観るものを惹きこんだと思う。

    そもそもの、この戯曲、名作と言われる割には、日本人には難しい作品だと、私は思っている。

    元来は、一幕物の二人芝居だが、今回、演出の林田こずえは、イリュージョンの部分を、数人の黒子を登場させている。

    開幕前、私は「ははあ、二人の演技だけではもたないかもしれない、というので黒子を出すことにしたのか」と、失礼な邪推をしたのだが、始まってみたら、とんでもない。

    黒子がいなくても、二人だけで充分に素晴らしい作品になっただろう。

    では、黒子は不要だったか、というと、決してそんなことはなく、視覚的に増幅させる工夫が素晴らしかった。

    以下、ネタばれ一言。

    ネタバレBOX

    ラスト、ピーターの持つナイフに、ジェリーが自ら飛び込んでいく瞬間、舞台が真っ暗になり、次の瞬間、黒子たちが取り囲んでいる、という演出には、戦慄を覚えた。

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    2012/04/29 06:43

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