ワカサギの観てきた!クチコミ一覧

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コルテオ

コルテオ

CIRQUE DU SOLEIL

原宿・新ビッグトップ(東京都)

2009/11/04 (水) ~ 2010/01/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

至高の時間
消してTVで騒がれているからといって、陳腐でない。
ちゃらちゃらとしたものでもない。
本物の、本物による、観客のためへの、最高の表現力。

舞台能への表現者達が、観客をどれほど大切に思っているか、それが強く強く伝わってくる。
物語の成り立ちとしてはいささか単純だ。
もう少し捻りを加えても良いのではないかと思わせる。
だが、随所にちりばめられた隙のない美学に圧倒され、筋書など同でも良いのだ、と最終的には納得する。

コクーン歌舞伎「佐倉義民傳」

コクーン歌舞伎「佐倉義民傳」

松竹/Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2010/06/03 (木) ~ 2010/06/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

感動覚めやらぬうちに
筆を執ろうと思わせてくれた。
勘三郎の持つエネルギーと優しさと強いまなざしは、日本中の俳優達が一度は目にし感じるべき、大きな師であると感じる。
解りやすく単純な筋書きの中に、緻密で繊細な演技が光る。
客にどう接するか、どう伝えるか、そして夢空間の構築の仕方。
一部の隙のない、清冽な魂を見せてもらった。

年配~中年女性の姿が客席に目立つ。
若者にこそ、もっと貪欲に本物に接してもらいたい。

十二月大歌舞伎

十二月大歌舞伎

松竹

歌舞伎座(東京都)

2009/12/02 (水) ~ 2009/12/26 (土)公演終了

満足度★★★★★

野田版鼠小僧
素晴らしいの一言。
本物が本物と仕事をすると、こうなる、といった感じである。
舞台芸術とは一体何なのだ、客とは一体何なのだ、その関係は一体何なのだ。
鼠小僧の舞台に立つ彼らの姿は、マスターベーションのような舞台が日本にはびこり始めた昨今に、とても大切な事を教えてくれている。

ZED【12月31日で公演終了】

ZED【12月31日で公演終了】

CIRQUE DU SOLEIL

舞浜アンフィシアター(千葉県)

2008/10/01 (水) ~ 2011/12/31 (土)公演終了

満足度★★★★★

大興奮!
常設劇場での公演はどうなんだろうと内心思っていた。
上質ながら、ファンタジックで猥雑な、カーニバルの興奮が得られるものか。

杞憂。

エントランスの独特のカーにバル感はないが、公演そのものの魅力に何ら影響はない。
むしろ、常設だからこそ出来る、それでしか出来ない、多くの奇跡を見せてもらった。
美しい。
言葉にすれば簡単な言葉だが、美しくあることは非常に難しい。

確かに美しかった。

宦官提督の末裔(かんがんていとくのまつえい)

宦官提督の末裔(かんがんていとくのまつえい)

江戸糸あやつり人形 結城座

シアタートラム(東京都)

2010/03/18 (木) ~ 2010/03/22 (月)公演終了

満足度★★★★

白の意味
最前列で観劇。
白い人形とただ一人の男。
白と灰色のコントラスト。
生と死の境目を見るような舞台。

大久保鷹氏の姿があまり見られなかったのは残念。

the bicycle バイセクル

the bicycle バイセクル

人形劇団ひとみ座

シアターX(東京都)

2007/02/09 (金) ~ 2007/02/10 (土)公演終了

満足度★★★★

初めての人形劇
ひとみ座初めての観劇。
それ以来ひとみ座は欠かさず観劇している。
人形の持つ強烈な力は一体何なのだろうか。
抑圧された人間の欲望が、そこに具現化するのであろうか。

一切せりふのない舞台。
全ての筋が五感から伝わってくる。
今年は再演のよう。
とても楽しみにしている。

三番叟・鈴ヶ森・八百屋お七

三番叟・鈴ヶ森・八百屋お七

糸あやつり人形「一糸座」

サイスタジオ小茂根 Bスタジオ(東京都)

2009/03/26 (木) ~ 2009/03/30 (月)公演終了

満足度★★★

消える影
人間の影が消える。
いるはずの操り手がこの世から消えていく。
本当に素晴らしい人形操りだと、ふっとそんな瞬間が現れる。
夢幻の世界への入り口だ。

操り手のスキルにムラがある。
ベテランの見事な表現と、若者達のまだ未熟な表現。
舞台の上で一つになると、どうしても強烈な夢幻へのたびの邪魔になる。
しかし、伝統芸能を引き継いでいく若者がいるということもまた、それは素晴らしい事であると感じる。

ベンガルの虎

ベンガルの虎

新宿梁山泊

花園神社(東京都)

2010/06/18 (金) ~ 2010/06/22 (火)公演終了

満足度★★

ノスタルジア
約10年ぶりの新宿梁山泊観劇。
同じく唐十郎作・「少女都市からの呼び声」。
10年の歳月を思うと、妙なノスタルジーに襲われる。
唐十郎の書く芝居の質の為かも知れない。

若い男の俳優達の、自己陶酔しているだけの演技には我慢がならない。
台詞もほとんど聞き取れない。
いや、あの詩的な台詞を表面でしか考えていないから、見ている側に伝わってこないのかもしれない。

反面、年を重ねた3,4人の俳優・ミュージシャン達は、まさに納得のいく圧巻さを持ってはいた。
実年齢いかん問わず、精神的な成熟さと自由さを必要とする。
それが唐十郎という人の戯曲なのかもしれない。


ギィ・フォワシィ演劇コンクール

ギィ・フォワシィ演劇コンクール

ギィ・フォワシィ・シアター

あうるすぽっと(東京都)

2010/05/05 (水) ~ 2010/05/07 (金)公演終了

2日目
を鑑賞。
・大笑い
・ストレス解消センター行き
・橋の上の男
・動機
・親父の説教

見苦しい芝居が多い。
過剰表現。
無駄な動き。
想像をさせない稚拙さ。 

「大笑い」だけは真摯に丁寧に向かい合う姿勢に好感。

フツーの生活

フツーの生活

44 Produce Unit

紀伊國屋ホール(東京都)

2010/06/18 (金) ~ 2010/06/23 (水)公演終了

ため息をつく
非常に不愉快な作品であった。
浅知恵の脚本、精神的にも知的にも未熟な俳優達。
情報は多く、けれど、消化されていかない物語は、垂れ流された自己満足の世界に観客を閉じ込めた。
こうすれば泣かせられる、センソウモノノツボハココ、そんな小手先が匂った。

沖縄という問題に対し、戦争という問題に対し、それがどれほど繊細なテーマであるか。
それを伝えるだけの覚悟があるのか、強い信念があるのか。
今一度問いたい。

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