タロウの観てきた!クチコミ一覧

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ジンジャーに乗って

ジンジャーに乗って

快快

王子小劇場(東京都)

2008/05/15 (木) ~ 2008/05/25 (日)公演終了

満足度★★★

演劇の旭山動物園。
乗ってきました、セグウェイ。

初日の様子だと、試乗会の受付は開場45分前(開演75分前)までとのこと。30人がその時間に来ることはないと思いますが、多いと回らない気もするので、乗りたきゃ早めが良さそうです。
初日はジンジャー独り占めでした。ぐるぐる。

18日にもう一度観る予定です。
今後の変化も期待し、三つ星。

ネタバレBOX

不条理さえもおもちゃにし始めた、小指値新チーム「快快」。慣れた感のあるジンジャーの操作に比べ、こちらはまだ遊び切れてない印象です。山崎皓司の身体能力と言語感覚にまだまだ助けられているというか。後半に移った瞬間の期待感の高まりは凄いので、もっと遊び尽くしてくれたらと。

一番もったいないのは、ジンジャーで(と)踊るシーンがないこと。
というか乗ってる人と乗ってない人の絡み自体が少ないような気も。
hg

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風琴工房

ザ・スズナリ(東京都)

2008/05/09 (金) ~ 2008/05/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

渾身の一作。
後半は「伝えたい」という思いが、芝居の前に出てきてしまっている場面もありましたが、演劇の危うさと強さに真摯に向き合った渾身の一作。

ネタバレBOX

背負った十字架にも、支える柱にも見えるシンプルで力強い美術も印象的。

演劇的にストイックな前半。精神的にストイックな後半。
二つを演じ切った客演陣に拍手。
夕坂童子

夕坂童子

劇団唐組

花園神社(東京都)

2008/05/03 (土) ~ 2008/05/11 (日)公演終了

満足度★★★★

色あせないエネルギー。
一度でいい気もしますが、とにかく観に行って良かったです。
起きていることの一つ一つが開演前の期待と、想像だった部分に、気持ちよくはまっていきました。あの世界観を納得させ成立させる強さは魅力だなと。

そういうものだと思って観に行ったのと、雨の中の紅テントで会場のテンションが高かったのも良かったのかなと。

WALTZ MACBETH→神戸公演は「3人いる!」に演目変更

WALTZ MACBETH→神戸公演は「3人いる!」に演目変更

東京デスロック

吉祥寺シアター(東京都)

2008/05/09 (金) ~ 2008/05/11 (日)公演終了

満足度★★★★

シェークスピヤ
演劇的なビジュアルの強さと、状態と物語が一致する瞬間のおもしろさは流石。開幕の音楽には思わずニヤリ。

ネタバレBOX

バンクォーが殺される場面は爆笑。

大学時代に何度も観た、清水邦夫『楽屋』への引用など個人的な思い入れもあり、マクベス夫人がどう演じられるか期待していたのですが、役を追う演出が中心ではなかったので、そこは別の楽しみ方で観劇。寺内さんの軽やかに喋るコワさも素敵でしたが、佐山さんの一人ワルツから回り狂う場面が特に美しく。

ダンス公演も多い吉祥寺シアターですが、初だというフラット状態の会場。囲みで距離が近いこともあり、新たな可能性を感じたりも。
失われた時間を求めて

失われた時間を求めて

阿佐ヶ谷スパイダース

ベニサン・ピット(東京都)

2008/05/08 (木) ~ 2008/05/27 (火)公演終了

満足度★★

その一歩にはついていけず。
前半は部分部分を楽しんだりもできましたが、後半は身体がついていかず、うとうとと…。少人数とはいえ、複数の人間のアイディアから立ち上げたことで、観念的な方向に行ってしまったのかなぁと。

日本語を読む Bプログラム「白夜」

日本語を読む Bプログラム「白夜」

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2008/05/08 (木) ~ 2008/05/10 (土)公演終了

満足度★★★

難しさとおもしろさと。
前半はなかなか言葉から情景が浮かばずに、言葉の強さを追う感じでした。クライマックス、主人公の感情が高まる場面はリーディングならではの良さが。

終演後予定があって、残念ながらトークは聞けず。

茶毒蛾無呼吸引金

茶毒蛾無呼吸引金

Oi-SCALE

こまばアゴラ劇場(東京都)

2008/04/25 (金) ~ 2008/05/06 (火)公演終了

満足度★★

殺伐とした空気は好み。
会話そのものは魅力的ですが、上演時間の長さを含めた全体の構成が好きにはなれませんでした。時間をかけて描かれているものもあると思いますが、そこまではついていけず。

プール

プール

タカハ劇団

王子小劇場(東京都)

2008/05/02 (金) ~ 2008/05/06 (火)公演終了

満足度★★★

前半の引力。
好奇心をくすぐりながら一気に引き込んでいく前半は見事。中盤、新たに登場した人物が連鎖的に絡んでいかず、終盤の展開も若干唐突な印象なのが少し残念。

ネタバレBOX

ラストシーンにその片鱗が見えますが、飲み込まれていくわかりやすいコワさでなく、麻痺していく感覚のその先を描いてほしかったなぁと。
exPOP!!!!!

exPOP!!!!!

快快

Shibuya O-nest(東京都)

2008/04/30 (水) ~ 2008/04/30 (水)公演終了

満足度★★★★

快名。
起きて出かけてバイトして帰って寝て。を20分で。
時間とお金で楽しく遊び、あっという間に観客を掴む。

王子の公演が楽しみです。

あなたの部品 ファイナル

あなたの部品 ファイナル

北京蝶々

早稲田大学大隈講堂裏劇研アトリエ(東京都)

2008/04/19 (土) ~ 2008/04/27 (日)公演終了

満足度★★★

初北京蝶々。
観たい観たいと思っていながら、なんだかこれまで縁がなく、やっとこさ。
設定がしっかり描かれている分、終盤の漫画的な人物や展開がもったいない気が。それだけのポテンシャルが感じられるだけに、そこはストイックに行ってほしかったなと。

飛ぶ痛み

飛ぶ痛み

キリンバズウカ

王子小劇場(東京都)

2008/04/25 (金) ~ 2008/04/29 (火)公演終了

満足度★★★

〜じゃない。
関西でも関東でもない、SでもMでもない(ように見える(トークより))、なんだかよくわからないこの団体が、プロデュース公演的な一回で終わるのではなく、次にどうとんがって行くのかが楽しみです。
台詞も身体も現代口語じゃない会話劇、というのもそうですが、小劇場らしさを持ちながら、これまでのそれとは違う変な新鮮さがありました。良くも悪くもバランス感覚がいいのかもと。
「〜じゃない」が「らしさ」になるためにも、定期的な活動を希望します。

ZOKKYののぞき部屋コレクションPart2

ZOKKYののぞき部屋コレクションPart2

ZOKKY

王子小劇場(東京都)

2008/04/26 (土) ~ 2008/04/29 (火)公演終了

満足度★★

贅沢さというよりは、
大変さが勝ってしまった印象の今公演。3本観た達成感はありますが、いろいろと改善点は多いかなと。会場に合わせてのことだとは思いますが、少しトーンが抑えられた感じがしました。
心意気は四つ星ですが、満足度は二つ星、他人に薦めるとますます大変になりそうなのでお薦めはしないでおこうとかなんとか。

おいでおいでぷす

おいでおいでぷす

青年団若手自主企画 岩井企画

アトリエ春風舎(東京都)

2008/04/22 (火) ~ 2008/04/30 (水)公演終了

満足度★★★

ぐずぐずの悲劇。
浅い沼地でやってるかのようなゆるさで進行する、ギリシャ悲劇の最高傑作。ぬるーっと小部屋からキャンプへ移行する時点で、なんだかにやけてしまいます。
松井さんと岩井さんの共演が観てみたくなりました。

HIDE AND SEEK

HIDE AND SEEK

パラドックス定数

ザムザ阿佐谷(東京都)

2008/04/24 (木) ~ 2008/04/27 (日)公演終了

満足度★★★★

趣味の走り方。
出発点は『プライベート・ジョーク』と似ていますが、登場人物たちへの思い入れが滲み出ている分、遊びに見える瞬間があったり。そこを遊びで終わらせないよう捩じ伏せる力はさすがですが、観たことのないそのサービス精神には若干の戸惑いを感じるほど。こういうことができるようになったのも、きっとカンパニー化したからこそだとは思います。
新たな試みや企みにしっかりと答えている俳優陣。いつもの緊張感溢れるやり取りが観てみたかったりもしますが、前に出てくる彼らも魅力的でした。

「邯鄲」「綾の鼓」

「邯鄲」「綾の鼓」

三条会

三条会アトリエ(千葉県)

2008/04/19 (土) ~ 2008/04/25 (金)公演終了

満足度★★★★★

綾の鼓
シンプルで力強い物語。でやりたい放題。の関さん(笑)。
ならない鼓の音(笑)と、叩き続ける榊原さんが発する、その熱。

「邯鄲」「綾の鼓」

「邯鄲」「綾の鼓」

三条会

三条会アトリエ(千葉県)

2008/04/19 (土) ~ 2008/04/25 (金)公演終了

満足度★★★

邯鄲
「美女 立崎真紀子」オンステージ。
栄枯盛衰はあの人の歌で。

苛々する大人の絵本

苛々する大人の絵本

庭劇団ペニノ

はこぶね(劇団アトリエ)(東京都)

2008/04/11 (金) ~ 2008/04/26 (土)公演終了

満足度★★★★★

きっと忘れたくても忘れられない。
雨の中、それらしき人々の列に混じり待機。時間になって、順番にマンションの一室に入っていくその感覚はまるで裏カジノかなにかのよう。そこに広がる冗談のような生チェコアニメな光景は美しく衝撃的で、そこで繰り広げられるペニノの絵本世界は短さを感じない濃密で特別な時間でした。

億万長者婦人故郷ニ帰ル。

億万長者婦人故郷ニ帰ル。

JAM SESSION

「劇」小劇場(東京都)

2008/04/15 (火) ~ 2008/04/20 (日)公演終了

満足度★★

初JAM SESSION
翻訳物を劇的にひっぱっていくパワーは感じられましたが、ギュレンの景色や人々の空気がもう少し見たかったなというのが本音です。駅や、森や、店など、一つ一つの場面もそうですが、なによりお金の単位がいまいちピンと来ないため、ギュレンという街そのものがぼんやりとしてしまい残念でした。
コミカルな演出はわかりやすくはありますが、人々が豊かになっていくコワさを、じわじわと魅せることも「劇」小劇場の空間であればできた気がします。

家族を通して描かれていることもあり、そのコワさと悲しさを、そのまま感じ取ることができるドライブのシーンが印象的でした。

恋人としては無理

恋人としては無理

柿喰う客

ギャラリーSite(東京都)

2008/04/13 (日) ~ 2008/04/13 (日)公演終了

満足度★★★

新鮮なギアチェンジ。
観る度にスタートの置いてきぼり感が増してる印象の柿喰う客(笑)
今回は開演前の場内にフランス公演の際の映像が流れており、それを見る役者の状態がゆるりと自然体だったため、新たな展開を期待したりもしたのですが、やはりオープニングから全力疾走。これはこれでエネルギーとして面白かったりもしますが、いつも以上に速い気も。
帰国報告会で話されていたフランスの観客や、柿喰う客と同じ大会に参加していた韓国の方とは違い、キリスト教はやはり遠く、登場人物や設定を掴むのに少し時間がかかっている部分もあるかと思います。

ネタバレBOX

物語に追いつく頃に見えてくるのは、役を遊ぶ面白さ。ただ、それぞれの役に正解というかピタリと決まる役者が見えてしまうのは、難しいところでしょうか。
今回、なにより印象的なのは、作品のスピードをぐっと変えてくる場面。ひたすらに突き進むいつもの感じも好きですが、すっと引いて見せるシーンも新鮮で惹かれるものがあります。
顔よ

顔よ

ポツドール

本多劇場(東京都)

2008/04/04 (金) ~ 2008/04/13 (日)公演終了

満足度★★★★

深い表面。
2時間半という時間を感じさせない大作。前回の本多劇場で感じた、空気の違和感も全くなく。過激さに逃げない強さが印象的。

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