クラゲの観てきた!クチコミ一覧

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「天国の待合室」(7月)

「天国の待合室」(7月)

劇団6番シード

d-倉庫(東京都)

2012/07/19 (木) ~ 2012/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

想いを伝えたい
2009年9月に上演され高い評価を受けた「twelve 天国の待合室」の元になった作品の上演です。「twelve」よりも今回の作品の方が私は好きでした。

それぞれ事故や病気で死んだはずの彼らが集まった待合室。でも物語が進むうちに彼らは本当に死んだのか?真相はなんなのかと彼らと同じように混乱しました。
すべてのエピソードの謎が繋がっていく鮮やかな展開が素晴らしかったです。

それぞれ良かったですが、1番感情移入したのは亜音さんが演じた役でした。息子への想いを語る序盤で溢れる涙を抑えることができませんでした。

6ヶ月連続公演という中で毎回ハイレベルな作品を上演し続ける6Cがますます大好きになりました。

ヒーロー ア ゴーゴー!

ヒーロー ア ゴーゴー!

劇団東京都鈴木区

シアターKASSAI(東京都)

2012/06/20 (水) ~ 2012/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

がんじがらめな世の中だぜ!(笑)
開演前のアナウンスでも声優さんを使っていました。携帯電話等の注意事項について、レッドが「がんじがらめな世の中だぜ!」とコメントしていたのに場内爆笑でした。まさかここでいきなり笑わせてもらえるとは思いませんでした。

いつも思うのですが、鈴木区の公演は客席が温かいです。劇団への、出演者への愛情が溢れているように感じます。そしてそれを受けて演じている出演者の方たちも魅力的でした。

ハチャメチャな展開だけど面白くて、ヒーローショーのシーンでは子供に戻ったような気持ちで楽しんでいました。

「ギブミーテンエン~昭和29年のクリスマス~」(6月)

「ギブミーテンエン~昭和29年のクリスマス~」(6月)

劇団6番シード

シアターKASSAI(東京都)

2012/06/13 (水) ~ 2012/06/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

あのトラウマ作品が再演
初演も観ています。当時コメディを得意とするトムさんが初めて完全シリアス劇を上演するというので期待して観に行き、その救いのない物語がトラウマになった作品です。賛否両論真っ二つだった作品で、私は受け入れることができませんでした。

まさかこの作品を再演することはないだろうと思っていたのに、6ヶ月連続公演のラインナップに「ギブテン」が入っていたので驚きました。そして、もう1度この作品を観て耐えられるのだろうかと心配でもありました。

ですが、今回は大幅にリライトされ、初演の時は分からなかったガクとスミレの想いも伝わってきました。
そしてラストシーン。あの想いを込めた叫びを聞くことができて良かったと思います。
再演を観て、「ギブテン」も好きな作品になりました。

ウェディング葬送曲

ウェディング葬送曲

劇屋いっぷく堂

テアトルBONBON(東京都)

2012/05/15 (火) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

いっぷく堂コメディ
いっぷく堂さんは6番シードの土屋さんが客演したのをキッカケに観に行って大好きになった劇団です。今回も土屋さんが客演するので観に行きました。
いっぷく堂さんのコメディはとっても笑えてドラマ部分では号泣できるので、私好みの作品です。ただちょっとビターテイストですが。

今回は結婚と葬式をする2つの物語が同時進行していく作品でした。面白かったけれど、2つの話がどこでリンクするのかと思っていたら平行したままだったのが残念です。
でもここで他の方の感想を読んで、そういう見方もあるのだなとは思いました。
ただ、それぞれの話にもっと意外性みたいなものが欲しかったです。

「ふたりカオス」(5月)

「ふたりカオス」(5月)

劇団6番シード

シアターKASSAI(東京都)

2012/05/16 (水) ~ 2012/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしかったです
普段あまり2人芝居や1人芝居を観ないのですが、6Cがやるというので一体どんな感じになるのだろうと思っていました。
劇団員×客演さんの2人芝居オムニバスですが、オープニングで出演者が登場した瞬間から「これは凄い作品だ」と確信しました。

1つ1つの作品を繋ぐネット動画。その謎を解こうと協力や対立をしながら導き出される答えは全て違うけれど、その先にあるものを想い涙しました。
トムさんの脚本は、そして役者さんたちが素晴らしかったです。

第2話の「惑星エリス」では、私にとっても特別な思い出になっているものが答えとして出て来たので、素敵なプレゼントをもらえたような気持ちになりました。

「ホテルニューパンプシャー206」(3月)

「ホテルニューパンプシャー206」(3月)

劇団6番シード

Geki地下Liberty(東京都)

2012/03/22 (木) ~ 2012/03/27 (火)公演終了

満足度★★★★

トムさんのデビュー作再演
パンプは見逃した初演以外は全部観ています。今回のキャスティングを観て、これはまた絶対に面白いことになると期待して観に行きました。あの上手側の急な階段はちょっと大変そうでしたが、トムさん作品のスピード感で繰り広げられるコメディとドラマを楽しめました。

3人の女性もですが、土屋さんと藤堂さん、そして客演の松田さんも良かったです。イタイOLを演じた栗生さんは、あんなに可愛いのに大熱演で笑いました。

そして、私の大好きなシーンの1つ、田代刑事とホテトル嬢のシーンには今回も泣きました。何度観てもいいです。
牧村が鈴子に語ったセリフも、思いがけず心を打たれて泣きました。
土屋さんの郡山はハマリ役だと思います。

雷ケ丘に雪が降る

雷ケ丘に雪が降る

ACTOR’S TRASH ASSH

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2012/03/14 (水) ~ 2012/03/18 (日)公演終了

満足度★★★★

久しぶりに堪能しました
ASSHの舞台を久しぶりに観に行ってきました。
以前は舞台のアクションものはあまり好きではありませんでした。でも、それは今まで観ていた劇団のものは殺陣が良くなかったから(それに加えて脚本の稚拙さ)だったからなのですよね。
ASSHやクエストとか殺陣がしっかりしていてそれだけでも見ごたえがあるし、加えて脚本の良さと魅力的な登場人物たちに、今回もたっぷりと楽しみました。
クライマックスで倒れていった仲間達が現れるシーンでは号泣しました。これからの公演も楽しみにしています。

鏡に映らない女 記憶に残らない男

鏡に映らない女 記憶に残らない男

企画演劇集団ボクラ団義

SPACE107(東京都)

2012/02/15 (水) ~ 2012/02/20 (月)公演終了

満足度★★★★

癒えない傷を抱えて
ボクラ団義は以前大野さんが客演した時にもブログで読んでいて、面白そうな作品を上演する劇団だなと思っていました。今回はサスペンスだし、内容にとても惹かれたので観に行きました。

オープニングのダンスや映像を交えたキャスト紹介がとてもカッコ良くて素敵でした。内容に合わせて鏡文字を使っているのも良かったです。

事件を解く為に3つの事件について語る男の話は脱線が多いので面白かったけれどかなり翻弄されました。緊迫したシーンで突然笑いを入れてくるので、戸惑いながらも吹き出してしまいました。それぞれの事件で同じ人物を違う役者さんが演じるというのも面白かったです。

ネタバレBOX

オープニングで大野さんが女性を操るような仕草をした後に自分の胸を刺していたのがとても意味深で気になっていましたが、物語の後半で謎が解けました。気になっていたのに最初は催眠術で笑いをとっていたので、まさか事件に関わってくるとは思いませんでした。

内容で大きな疑問に思ったのは、毒入りファンデーション事件でした。いくら被害者が訴えないと言っても、刑事の如月が関わっていたのだからなかったことには出来なかったと思いました。たとえ娘がお願いしたとしても殺人未遂ですからね。他にも気になった部分はありましたが、ここが一番気になりました。

愛している人が他の人を愛していたから、だから殺すというのは身勝手すぎてゾッとします。でも実際にありえない話ではないというのが一番怖いかもしれないですね。愛する人を2人も奪われた彼が悲しすぎます。
登場人物の言葉を素直に受け取ってしまっていたので、最初は疑っていたけれど彼女は紗矢ではなかったんだと納得してしまっていたので、最後のどんでん返しには見事に騙されました。

彼が罪を思い出させて殺させようとする気持ちはよく分かりました。癒えない傷を抱えていたのは彼だったのですね。
嘘つきの姫君と三人の絵師

嘘つきの姫君と三人の絵師

KENプロデュース

北沢タウンホール(北沢区民会館)(東京都)

2012/01/21 (土) ~ 2012/01/22 (日)公演終了

満足度★★★★

藤堂さん大活躍
藤堂瞬さんが客演するので初日を観に行きました。KENプロさんは2回目です。初めて観たのも藤堂さんが出ていた姫君三部作の第一作「海冥の城 白の姫君」でした。今回はメインキャストとのことで期待していました。
内容としてはどうしてこの人が殺されなくちゃいけないのかなとか、裏切るのかなという疑問や、セリフや設定がその後に生きていない部分がいくつか気になりましたが、でも好きな役が多かったしコメディ部分も良くて楽しく観ました。3時間という長い舞台だったのに驚きましたが、観ている時は時間の長さを感じさせない物語でした。
何より藤堂さん演じる藤次郎が大活躍でそれだけでも幸せでした。

二万個

二万個

チームまん○(まんまる)

ART THEATER かもめ座(東京都)

2011/08/31 (水) ~ 2011/09/04 (日)公演終了

満足度★★★

好きな役者さんが出演するので
お気に入りの劇団の方が何度かスタッフ参加しているし知っていましたが、下ネタの劇団ということで、観に行こうと思ったことはありませんでした。
でも今回は亜音さんが出演するというし、藤堂さんは音響で参加するし、かなりためらいましたが観に行くことにしました。
思っていたよりは耐えられる下ネタでした。そして亜音さんが可愛かったです。内容は…これが普通のことだったらちょっと怖いなと思いました。
音響の藤堂さんも頑張ってました。ただ…ガッシャン事件には笑いました。

芝居の内容ではなく気になったことは、自由席ということになっていたのに、劇場に入ったら「奥からつめて座って下さい」と言われたことですね。座る場所を指示されるのなら自由席ではないし、いい席で観る為に早く行って待っていたとしたら納得がいかないですよね。私は今回は内容が下ネタなので後ろの端の席でひっそりと観劇するつもりだったのでいいですが。
これはチラシに注意書きするとか、予約の段階で伝えてほしいと思います。

ザ・ボイスアクター ~アニメーション&オンライン~ (大阪)

ザ・ボイスアクター ~アニメーション&オンライン~ (大阪)

劇団6番シード

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2011/12/06 (火) ~ 2011/12/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

アニメーションのみ観劇
東京公演に続いて、今年も大阪遠征して観て来ました。
去年の「ペパカン」も大阪公演の完成度に感激しましたが、「ボイスアクター」も大阪ではさらにレベルアップしていました。東京が良くなかったという訳ではないのですけど、大阪では何かが満ちたような気がしました。
それぞれの登場人物に愛があって好きなのですけど、大阪での芝居に大満足しました。とても幸せです。ちょっと泣きました。

ザ・ボイスアクター ~アニメーション&オンライン~ (東京)

ザ・ボイスアクター ~アニメーション&オンライン~ (東京)

劇団6番シード

テアトルBONBON(東京都)

2011/11/16 (水) ~ 2011/11/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

オンライン編…泣きました。
アニメーションを観た後にオンライン編を観ました。こちらは新作なのでどんな話か全く見えなかったのですけど、もうすごいことになっていました。
ありえないような展開ではあるのですけど、宇田川さんと栗生さんの芝居に泣きました。
これはもうどうなってしまうんだろう…と祈るような気持ちで観ていましたけど、想いと声がシンクロしていく姿にまた泣きました。
こちらは都合で大阪公演の方は観れなかったのでそれが心残りです。

ザ・ボイスアクター ~アニメーション&オンライン~ (東京)

ザ・ボイスアクター ~アニメーション&オンライン~ (東京)

劇団6番シード

テアトルBONBON(東京都)

2011/11/16 (水) ~ 2011/11/23 (水)公演終了

満足度★★★★

アニメーション編
初演を観ています。話も面白かったし、声優とアニメ内のドラマが素敵だったので楽しみにしていました。特にダイダダが好きだったので、再演すると聞いてこの役は藤堂さんで観たいと思っていたのでうれしいキャスティングでした。
やっぱりいいですね。たくさん笑って、そして登場人物たちを客席から見守りながらの観劇でした。
初演と同じく主人公ナガレの声を演じたプロの声優寺島さん、そして今回参加の茶風林さんの声と芝居も楽しみました。

リコリス ~夏水仙~

リコリス ~夏水仙~

東京ストーリーテラー

シアターKASSAI(東京都)

2011/08/17 (水) ~ 2011/08/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

久間さん待望の新作
6番シードの頃から観ていた久間さんがKASSAIで活動を始めたのをうれしく思い公演を観続けていましたが、やっと久間さんの新作を観ることができました。
チラシのタイトルとあらすじから想像をふくらませていましたが、期待以上に素敵な作品でした。久間さんの描く物語の根底にある優しさが好きです。号泣しました。
今後も新作を書いてくれることを楽しみに待っています。

ショートストーリーズ ~Red.Yellow.Blue~

ショートストーリーズ ~Red.Yellow.Blue~

劇団6番シード

シアターKASSAI(東京都)

2011/07/26 (火) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★

YELLOWコース千秋楽観劇
千秋楽の8月7日、YELLOWコースを観に行ってきました。毎コース前列の中央席を確保していましたが、今回も、というより今回は絶対にそこで観たかったので、1時間前にシアターKASSAIへ行きました。
この日は私の誕生日でもありました。そして妹尾さんも誕生日です。そして「ショートストーリーズ」の千秋楽(REDコースは前日に千秋楽)という日、私が観たYELLOWコースの演目は「Re:」と「ホームセンターズピリオド」でした。

「Re:」は6Cでも上演したことがあるので観ていましたが、その前にエイベックスの「俳優市場」という企画で初演されていました。仕事の関係でどうしても観に行くことは出来なかったのですけど、その舞台は私にとっても思い入れの強いものでした。ちょっと大袈裟に言えば、夢が叶ったというような。だから初演を観れなかったことがずっと心残りだったのですけど、今回の再演で、藤堂さんが主演という形で観ることが出来るのをとても楽しみにしていました。

花火大会の落し物として届けられていた携帯に届いたメールに、悪戯心から真二が勝手に返信してしまったことから起きるユウとのメールでの交流と、それをキッカケに本当の持ち主とユウの想いが繋がる物語です。
6Cでの初演では真二を土屋さんが演じていましたけど、今回藤堂さんが演じているのを観て、だいぶ真二に対しての印象が変わりました。当然ではありますけれど。藤堂さん熱演していました。
この作品は、いろいろな想いを持ちながら観ていました。ちょっとした仕掛けというか謎解きもあって、これも好きな話です。

「ホームセンターズピリオド」は、練炭200キロを注文してきた怪しい女性から、集団自殺を食い止める為に大わらわするホームセンターの店員たちのお話でした。トムさんの脚本だし、きっとどんでん返しがあるのかなと思って観ていましたけど、コメディ要素はありましたけれどシリアスな展開でした。樋口さんはここでもカッコイイ役でしたね。あそこまで気持ちを理解しようとしてそして助けに来てくれるなんて、本当に救世主ですね。

この作品には藤堂さんと亜音さんがちょこっと出演していました。藤堂さんも怪しげだったけれど、最後に登場した亜音さんの衝撃に、「ホームセンター」と言ったら真っ先に亜音さんの演じた謎の女が浮かびます。

誕生日に6C観劇が出来てとても幸せでした。

ショートストーリーズ ~Red.Yellow.Blue~

ショートストーリーズ ~Red.Yellow.Blue~

劇団6番シード

シアターKASSAI(東京都)

2011/07/26 (火) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

REDコース観劇
BLUEコースを観た翌日に再びKASSAIに足を運んで観ました。
新作の「バスケットボールダイアリーズ」と「BLOG~すっかりお馴染みの非日常~」の2本でした。

「バスケットボールダイアリーズ」は女子実業団チームのハーフタイムのみを描いたコメディ作品で、亜音さんが激しいキャラを演じていました。面白くって笑いっぱなしでした。3コース全6作品を観ましたけど、振り返ると亜音さんの姿が浮ぶくらい強烈なキャラクターばかりでしたね。
毎コースの各作品終了後に、舞台セッティングの間役者さんたちのトークタイムがあって、あれもいつも楽しくうれしく聞いていました。

「BLOG」は45歳からのアクターズスタジオで1度観ていました。この話も好きだったので、ちゃんとした6C公演として観ることができるのを楽しみにしていました。
矢口さんのともしび良かったです。そして妹尾さんがやった須田さん、あのチャットでの携帯参加のシーンを観れてうれしかったです。

たっくんママのブログタイトルである「たたたたたっくん」ですが、これアクターズスタジオで観た時にこの部分で吹き出しちゃったのですが、まわりは誰も笑っていなかったのですよね。私にはとてもツボだったのですけど、でもこの公演では同じように吹き出している人がいて「あ、仲間だ」って密かに喜んでいました。

ショートストーリーズ ~Red.Yellow.Blue~

ショートストーリーズ ~Red.Yellow.Blue~

劇団6番シード

シアターKASSAI(東京都)

2011/07/26 (火) ~ 2011/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

BLUEコース観劇
「天気と戦う女」は初演も観ていて可愛くて大好きな作品だったので、最初はそれを千秋楽観劇しようかなと思っていました。でも宇田川さんが別の舞台の本番に入るので千秋楽は出演できないと知って、やっぱり宇田川さんを観ることができないのは嫌なので、他のスケジュール調整もあって最初にBLUEコースを観劇することにしました。
この作品は大好きな組み合わせで観ることが出来たので、とても満足しました。

「オレンジ新撰組」は、女性にモテたくて偽新撰組になってしまった男たちの話でした。新作でしたけど、これとても面白かったです。
主役の妹尾さんはもちろんですが、最近、樋口さんカッコイイ役が多いですね。「関ヶ原でダンス」も意外とカッコ良かったですし。たくさん笑わせてもらいました。

弁護士バイロン

弁護士バイロン

劇団東京都鈴木区

遊空間がざびぃ(東京都)

2011/07/28 (木) ~ 2011/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

鈴木区が描くつかこうへい
実は私つかこうへい作品を今まで観たことがないので、鈴木区が描くつかこうへいといってもイメージができませんでした。
ただ、鈴木区の作品も役者さんも好きなので、楽しみにしていました。

会場で配られたパンフレットのアイデアがとても素敵で、まずそこに感激しました。客席はいつものように満席でした。

熱海殺人事件を元に事務所で模擬裁判をすることで見えてくる事件の被害者と加害者の想いなどが描かれていて、コメディ要素が強いけれどもドラマとしても良かったです。

鈴木区の役者さんたちが演じるキャラクターが好きなので、今回もそれを堪能しました。毎回たくさん笑わせてもらっています。それに鈴木区の公演は、いつも温かい雰囲気なのがいいですね。客席も舞台も。この空間にいられることがうれしいと思える劇団です。
次回公演も楽しみにしています。

FESTA-1000 ~フェスタ-サウザンド~

FESTA-1000 ~フェスタ-サウザンド~

しげっちん企画

SPACE107(東京都)

2011/07/21 (木) ~ 2011/07/25 (月)公演終了

満足度★★★

設定に疑問はあるけど、面白かった
この劇団のことはよく知らないしどんな内容の舞台かもよく確認しないまま、6番シードの土屋さんが客演するという理由だけでチケットを予約して行きました。

ほとんど予備知識がないままで観ましたが、コメディ部分は声を出して笑ってしまいました。殺陣もけっこうカッコ良かったです。でも土屋さんの陰陽師が、最初と最後以外はスーツ姿で戦っていたのがちょっと残念です。あの衣裳での戦いをもっと観たかったので。

ちょっと分からなかったのは、鬼平たちを1000年眠らせたというのは納得ですけど、道満や紫も同じように眠りについたのがなぜなのかなと。何かセリフを聞き逃してたのかな。現代で道満がスーツ姿でいたので、最初は生まれ変わりかと思っていました。甦ったのだと知ってから、ラジカセのシーンなどの面白さが大きくなりました。

敵の頭があまりに頼りないのでちょっと疑問でしたが、後半の展開に納得しました。細かい部分で首を傾げてしまったけれど、話はとても面白かったです。それに素敵な役者さんもいました。

ただ、あれだけ歌と踊りにこだわっていたのに、クライマックスでの歌と踊りが短くあっさり終わってしまったのは拍子抜けしました。途中で入る踊りはかなりカッコ良かったので、あれくらい魅せてくれるのかと期待していたので。
観ていた中で一番面白かったのはやはり道満と紫のやり取りと、ラジカセを巡る紫と神原のシーンですね。

しげっちん企画はこれが旗揚げ公演だったのですね。2回目の公演はまた新たに役者さんたちを集めるのでしょうか。お目当ての役者さんが出演するならまた観に行きたいと思います。

不都合な四日間≪終演致しました!沢山のご来場ありがとうございます!≫

不都合な四日間≪終演致しました!沢山のご来場ありがとうございます!≫

クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)

テアトルBONBON(東京都)

2011/06/29 (水) ~ 2011/07/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい企画公演
この劇団の公演は初めて観に行きました。以前から存在は知っていましたが、今回観ようと思ったのは、スペシャルステージと銘打たれたこの企画がとても魅力的だったからです。

他劇団の脚本家3人を招いて、四日間の出来事を1人1日分ずつ執筆していき1つの作品として上演するというのです。しかも脚本家は、自分の順番がまわってくるまであらすじを知らないという。各劇団の世界観はそのままにしながら物語としてまとめなくてはいけない。これだけでも面白そうですよね。
さらに、参加しているのが以前から観たいと思っていた劇団や、気になっていた劇団ばかりですから、夢のような企画公演でした。

劇場に入ったら舞台美術が素敵だったのでさらに期待が高まりました。喫茶店が舞台になっていたので、それだけでどんな話になるのかとうれしくなります。
喫茶店ニューヨークの閉店までの4日間が描かれているのですが、マスターとバイト、そしてお客たちとの話がとても面白いです。脚本を書いている劇団は全て初見なのでどんな雰囲気の話なのか全く想像がつかなかったのですよね。開演前にチラシを読んでだいたいの劇団が持つ特色は分かりましたけど、観るのは初めてですから。

脚本はそれぞれ面白かったし、物語と役者さんたちが作り上げた展開に何度も笑いました。コメディ部分では何度も吹き出しちゃいました。
2日目を担当した「あひるなんちゃら」ですが、この劇団は本当にいつか観に行きたいとずっと思っていました。だけど今まではことごとく他の予定と重なっていて観る機会がありませんでした。だからどんな本なのか一番気になっていました。で、実際に舞台を観てみたら、4人の脚本家の中で一番好みでした。駄弁芝居というものをたっぷりと楽しませてもらいました。
今年こそあひるなんちゃらを観に行きたいですね。毎回チラシの裏に関村さんが小さな文字でびっしりと書いている役者紹介も好きで、全部読んでいます。

今回の作品でだけ判断は出来ませんけど、競泳水着さんは安心して楽しく観ることができました。1日目だから大きな事件は起きないし、伏線がまかれていく中にコメディ要素があってという感じなので、1本きちんと観てみたいです。
乞局は、登場人物が不幸になる芝居が苦手な私にはちょっと合いませんでしたけど、でも悪夢のようなあの空気は気になります。だけどやっぱり人が傷ついていく姿を長時間観るのはキツそうですね。

4日目はこの企画をたてたクロカミショウネン18ですね。それぞれの脚本家が伏線をパス(というより、ぶん投げ的な部分も)あって、意表をつく展開に爆笑しつつ今後の展開に興味を持って観ていました。
最後は今までの登場人物たちが隠していた謎なども全て明かされて大きなことが展開されていきました。あれをここでこういうネタに使うのかと感心したり笑ったり、不幸のスパイスは気になったけれど、1つの作品としてとても楽しむことができました。
この企画、またやってほしいです。

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