アキラの観てきた!クチコミ一覧

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『卵を立てることからー卵熱(リ・クリエーション)』『金柑少年(リ・クリエーション)』

『卵を立てることからー卵熱(リ・クリエーション)』『金柑少年(リ・クリエーション)』

山海塾

世田谷パブリックシアター(東京都)

2018/06/01 (金) ~ 2018/06/06 (水)公演終了

満足度★★★★★

この作品は2度目。前回観たのは20年ぐらい前だろうか。
息を呑むのよう美しさは変わらない。
オープニングに見せる、背中からの姿だけで、唸ってしまう。

衣装も見事。肉体の動きと衣装のラインが織り成す動く彫刻。

水があり土(砂)があり、舞踏手たちは風と炎か。
延々と流れる水と砂は時間と堆積していく歴史か。卵=生命は壊れやすく、なんとはかないものなのか。仏像のような舞踏手たち。すべてが美しすぎて胸が詰まる。

今回も天児牛大さんの出演はなく、カーテンコールの、あの手を振る姿が拝めないのがとても残念だ。

翼の卵

翼の卵

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2018/05/29 (火) ~ 2018/06/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

原田大二郎さんを客演に迎え、桟敷童子らしい設定のストーリーで安心の面白さだが、確実に心を揺さぶられ、ザワつかせる。
最初から最後までどっぷりと劇にハマる。

ラストの破壊とインノセントな美しさ。

ネタバレBOX

いつもと違いドスの効いたおばあさん役の鈴木めぐみさんが印象に残る。
それにしても板垣桃子さんの上手さ。ダメ男に惹かれる哀しい女を、切なく見事に演じる。席が前のほうだったので彼女の表情の細かさを観ることができ、その凄まじさに感動した。
大手忍さんには泣かせられた。
フリーターの矜持

フリーターの矜持

笠島企画

アトリエ春風舎(東京都)

2018/06/25 (月) ~ 2018/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

現代日本の労働者。
これぐらいの長さで完成度の高い会話劇は好きだ。
キャラの立ち方、立たせ方が上手い。人間関係の見せ方も。
戯曲自体の会話の感じも良い。
どうしようもない哀しさや苛立ちを表に出す人、飲み込む人。3層の対立関係はありがちだけど、それがやはりリアルなのかも。

ブロウクン・コンソート

ブロウクン・コンソート

パラドックス定数

シアター風姿花伝(東京都)

2018/06/26 (火) ~ 2018/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

相変わらずの男祭で濃い。
のめり込んで観てしまう。
脚本も演出も役者もいい。

ネタバレBOX

拳銃を密造している町工場の兄弟、ヤクザの義兄弟、首まで泥に浸かった刑事たち、自称殺し屋の男の物語。

(意味は異なるが)2つ兄弟が徐々に重なってくる上手さ。歪んでいて歪みに気づいても戻すことができない哀しみ。こんな黒い話なのに笑いが起きるのだ。

森田ガンツさんの小悪党さと汚い立ち回り方がなんとも言えない。
いわゆる“39条”の兄を演じる小野ゆたかさんが上手すぎる。こういう役はつい台詞回しなどかワンパターンになりがちなのに、そうはならない。彼の心の中の闇のようなものさえも見えてくる。
逢いにいくの、雨だけど

逢いにいくの、雨だけど

iaku

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2018/11/29 (木) ~ 2018/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

異儀田夏葉さんと尾方宣久さんの、物語の中心にいる2人の俳優の凄さを感じさせる作品であったと同時に、彼らの感情の変化などを、2人の間に入る人や過去に登場する人々を配することで見せていく戯曲と演出の素晴らしさも感じられる作品であった。

ネタバレBOX

子どもの頃の事故と絵本が、離れてしまった2人を引き寄せる。

絵本作家になった金森と、彼女の幼なじみで片目を負傷してしまった大沢の、気持ちと葛藤と変化を、見事に見せてくれた。
声高になる球場職員の風見がいることで、2人の心の中にあるであろう感情を、より鮮やかに浮かび上がられる脚本が素晴らしい。

大沢が、事故を「許す」ということではなく、自分の中に「納得」という形でしまっていたということがよくわかるのだ。
「許す」「許さない」としてしまうことで、自分が生きてきた今までの生活を、否定してしまうことになってしまうからだろう。

「事故」と「絵」というダブルな「負い目」がある金森の感情も、「相手」があってのものなので、その微妙な揺れ動きが伝わってくる。

この金森を演じた異儀田夏葉さんが素晴らしい。大きく感情を表すわけではないのに、観客から距離のある舞台の上で、彼女の気持ちや感情の変化、葛藤などが見えてくるようだ。ちょっとした台詞のニュアンス、タイミング、視線等々でそれが伝わってくるのではないだろうか。

対する大沢役の尾方宣久さんも、淡々としていつつも、実は心の中での葛藤があることが、その台詞の端々からうかがえてくるのだ。この変化が自然であるし、より強く伝わってくる。

俳優さんたちの凄さを感じた舞台であったと言ってもいいだろう。
図書館的人生Vol.4 襲ってくるもの

図書館的人生Vol.4 襲ってくるもの

イキウメ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2018/05/15 (火) ~ 2018/06/03 (日)公演終了

満足度★★★★

3本立て。1本目はイキウメお得意のSFチックなヤツ(というかベタなSFモノ)と思っていたら、2本目から唸らされた。
「自分」という存在、自分の「自由な意思」とは? 言葉にできない「何か」の不安感を寸止め。
3本の作品(あるいはそのテーマ)が、それぞれこの先育っていくような印象を受けた。

消えていくなら朝

消えていくなら朝

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2018/07/12 (木) ~ 2018/07/29 (日)公演終了

満足度★★★★

フィクションであるのだけれども、この作品の存在は、作の蓬莱竜太さんの身を削る感覚ではないか、などと思った。
それだけ「痛い」のだ。

言ってはいけないことを、つい言い合ってしまうのは、やはり家族だから。最後の一線を越えてしまったと思っても、朝がくれば「家族」という本当の最後の一線がかろうじて残っている。そういう関係は、実は幸福であることを舞台に観た。

言い合えるから、「誤解」や「わだかまり」も、(少しは)切れることがあるということ。
つまり、この作品を観ていると齢を重ねていくことで、そういう「(朝になっても)最後に残る関係」が徐々になくなっていくのだという悲しみを、感じざるを得ないのだ。私のような年齢になると、かなりリアルに。

ジハード ―Djihad―

ジハード ―Djihad―

彩の国さいたま芸術劇場

彩の国さいたま芸術劇場・NINAGAWA STUDIO(大稽古場)(埼玉県)

2018/06/23 (土) ~ 2018/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

ベルギーのモロッコ系移民の二世イスマエル・サイディ氏の作を日本の演出家と俳優が上演。
この作品はベルギーを中心にヨーロッパで上演されていて(現在も上演中とか)、42万人の人が観て、そのうち半数が中高生世代だという。

ネタバレBOX

作者同名の青年と2人のベルギーに住むモロッコ系移民二世の青年たちが、ジハードに参加するためにシリアへ行く話。
彼らはコーランすら読んだことがない。

そんな彼らが「なぜジハードへ行く」のだろうか?
宗教や民族、人種などのことではなく、「人間として生きる」ことに対しての渇望と絶望が彼らを駆り立てるのだろう。

意外なことに笑える個所が多い。
しかし苦悩は重い。
敵がまったく見えない戦闘。今日はシーア派、明日はキリスト教徒、次はスンニ派の中で対立する人々……。戦う意味もわからなくなっていく。

どう決断しても結果は良いわけがないラスト。

アフタートークのゲスト、日向史有氏(ドキュメンタリー・ディレクター)の作品、日本にいるトルコ系クルド人のTVドキュメンタリーを撮影している中で、トルコ系クルド人の(若い)二世たちの言葉と、劇中の会話(モロッコ系移民の二世)で出てくる言葉が重なる、と涙の鼻水をすすりながら語っていたのが印象に残る。

ベルギーの移民の話(二世の話)は、遠い異国のことではない、と改めて思う。
トミイのスカートからミシンがとびだした話

トミイのスカートからミシンがとびだした話

新国立劇場演劇研修所

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2018/10/26 (金) ~ 2018/10/31 (水)公演終了

満足度★★★★

三好十郎作で、ラストあたりが映画黄金期の日活作品を観ているようだった。浜田光夫が出てきそうな感じ。

生きることの厳しさと、素晴らしさを、素直に感じられる。
三好十郎はやっぱり面白い。なるほど! のタイトルからしていい。

ネタバレBOX

泥臭い欲望を見せるシーンは難しかったのだろう。冒頭とおじさんの豹変シーンがしっくりとしてこなかった。
トミイを演じた永井茉梨奈さんは、途中、迷いみたいなものを感じたが、ラストにかけてどんどんと良くなっていったように感じた。
たいこどんどん

たいこどんどん

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2018/05/05 (土) ~ 2018/05/20 (日)公演終了

満足度★★★★

弥次喜多的東北地獄巡りでエロ多めなストーリー。
話を進めるテンポの良さが気持ちいいし歌も楽しい。
太鼓持ち役の柳家喬太郎さんが出ずっぱりで、歌って踊って凄い凄い。落語家にしておくのがもったいないぐらい(笑)。江戸っ子口調はさすが。

ネタバレBOX

若旦那の代役をこなした江端英久さんは、よくぞ短期間でこのクオリティまで! と驚いたが、病気で降板した窪塚俊介さんの若旦那も観たかったな。
太鼓持ち役の柳家喬太郎さんとのコントラストがより明確になったのでは。
BOAT

BOAT

東京芸術劇場/マームとジプシー

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2018/07/16 (月) ~ 2018/07/26 (木)公演終了

満足度★★★★★

オシャレ音楽に乗せたそれっぽい演出で、ナウい感満載の演劇だなと斜めから観ていたが物語が進むにつれ加速度的にのめり込む。
否応なしに「今」の「日本」に重なる。島国日本にとっての「BOAT」とは、繋がりであって、脅威でもあるという視線。
ラストの力強さに希望を見る。

不思議の国のアリス

不思議の国のアリス

KAAT神奈川芸術劇場

KAAT神奈川芸術劇場・中スタジオ(神奈川県)

2018/07/20 (金) ~ 2018/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★

ストーリーを追う作品ではなく,イマジネーションを膨らませる作品だった。
したがって、子どもの観客にも楽しさが伝わったと思う。

セットや衣装もとてもいい。特にスペードの女王の衣装の楽しさ! 
アリスの人は雰囲気いいけど、台詞のリズム感が課題かも。

海越えの花たち

海越えの花たち

てがみ座

紀伊國屋ホール(東京都)

2018/06/20 (水) ~ 2018/06/26 (火)公演終了

満足度★★★★

戦中、朝鮮人と結婚し、そのまま海を渡った女性たち。
1945年8月15日にすべてが変わる。

国ができたことで「帰国」する夫について、北や南へと。
終戦、朝鮮戦争、国交回復で彼女たちは翻弄される。

ネタバレBOX

今ならば単なる国際結婚なのだが、歪な国の関係、国家の都合に翻弄される「花たち」を実在のナザレ園を軸に描く。

それぞれの状況でそれぞれの生き方をしていく。
「生きていく」のだ。

1人ひとりの背景や愛の形が見え、時代の動きとともにヒリヒリと伝わる。
物語の中心が千賀なのか、「花たち」の群像劇なのかがややブレて見えてしまったような。もっと群像劇に徹したほうがよかったのではないだろうかとも思うのだが。
ラストも少し唐突な印象が残る。
そこは観客に委ねてもよかったのでは。
エンタメ・オペラ「霊媒・電話」

エンタメ・オペラ「霊媒・電話」

RAINBOW-STUDIO シアター・カンパニー

小劇場 楽園(東京都)

2018/10/31 (水) ~ 2018/11/04 (日)公演終了

「え! 下北沢の小劇場・楽園でオペラをやるの?」で観劇へ。

アメリカのメノッティ作の悲劇・喜劇の2本立て。
日本語上演。演奏はエレピ。

期待以上の面白さ。

『霊媒』バーバ役・池谷京子さん熱演。
『電話』ルーシー役・長谷川ゆうりさんの弾けるような明るさがいい!

小劇場 楽園のキャパは70〜80ぐらい。
演劇、舞踏、ダンス、そしてオペラと、小劇場であらゆる舞台芸術が見られるようになるのはとてもいい。
次はバレエを観たいな。笑。

プロポーズ難民

プロポーズ難民

ピヨピヨレボリューション

吉祥寺シアター(東京都)

2018/07/13 (金) ~ 2018/07/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

エンタメ的には満点。
楽しいし、歌は上手いし、ダンスのキレも良いし。
毎回のことだけど、脚本・作曲を手がけた右手愛美さんは凄いと思う。
登場人物すべてに愛情が注がれているから、どのキャラも素敵に見えてくる。

この手の作品でありがちな、ブスキャラ扱いを六川裕史さんにすべて委ねているのは、ちょっとズルい気もするが、それが嫌な感じを与えないのが、六川裕史さんがダンスが上手いし、とてもポジティヴな立ち姿であるからだと思う。
脚本と六川裕史さんの力だ。

人間万事金世中

人間万事金世中

劇団前進座

国立劇場 大劇場(東京都)

2018/05/12 (土) ~ 2018/05/22 (火)公演終了

満足度★★★

河竹黙阿弥が明治に書いた作品。金の亡者の家族と、そこに居候している正直者の青年の話。この青年が主人公なのだが、彼の行動や様子にはイマイチ共感できない。彼が商売上手とも利口とも思えない。と思ってしまう私が金の亡者なのかも(笑)。

ショプノ・ドル 『30世紀』

ショプノ・ドル 『30世紀』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2018/11/03 (土) ~ 2018/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★

バングラデシュの劇団。ベンガル語上演・日本語字幕。広島・長崎・第五福竜丸などを軸に人類の罪を描く。

超が付くほどド直球で、最初から最後まで熱量が凄まじい。
上演時間90分なのに疲れた。

原爆は酷い、戦争は酷い、テロは酷い、その責任は私にもある、というテーマ。そこの台詞は短いが、ずしり重さがあった。
やや力で押し切られた感じはあるが、そこをつなぐには何かが、もう少し足りないようにも感じた。

劇中で触れられるある方について、敬意を払うために観客にアクションを起こさせるのには、意表を突かれた。こういう方法は今まであっただろうか。それによってどこか他人の話として見ていた観客である「私」が巻き込まれた一瞬ではあった。

しずかミラクル

しずかミラクル

コトリ会議

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/06/13 (水) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★

前作(『あ、カッコンの竹』)でも感じたのだが、きちっとハマる先がない、フワフワ感が不思議で面白い。

ネタバレBOX

優しさと同時にコトバににならない作者のもどかしさも感じる。ただ演劇における「死」のための「舞台上の死」はキライなのでそこが引っかかる。あのフワフワ感ならば、死への約束が根底にあるだけで十分だったと思うのだが。

前作でも前説をやっていた若旦那家康さんは、人の善さを感じさせる人だ。
もっと作品内でも活躍する場面がほしいな、と。
野平一郎がひらく オペラ『亡命』(世界初演)

野平一郎がひらく オペラ『亡命』(世界初演)

サントリーホール

サントリーホール ブルーローズ(小ホール)(東京都)

2018/08/22 (水) ~ 2018/08/22 (水)公演終了

満足度★★★

5人の演者が15名を演じる。演奏会形式は、演劇で言えばリーディングか。
ハンガリーから自由を求めて亡命しようとする、2組の友人夫婦。1組は亡命し、もう1組は失敗する。
音楽として聞いているといいのだが、ストーリーに納得できず。

ネタバレBOX

西側に亡命した夫婦は、学ぶことの自由、創作することの自由を得た。ラストで亡命を失敗した夫婦の妻と成功した夫婦の妻が電話で話すのだが、亡命に成功した妻が失敗した妻「(西側に逃れた者と残った者の)どちらか“亡命”したのかわからない」のような台詞で終わる。
「何それ?」と思った。ハンガリーがすでに社会主義の国でなくなったことと、亡命した側が“根無し草”になったということからの発言なのだろうが、それってどうなんだろう。

亡命しても「祖国」ってそんなに大事なのか。「国」ではなくて「(生まれ育った)土地」ならばわかるのだけど。「祖国」は何をしたのか、それによって亡命したのではないか。

西側に亡命した作曲は、やけにトントン拍子で成功していくのだが(その頂点がベルリンフィルからの委嘱・・・?)、そのトントン拍子の物語の裏で鳴っているのは、緊張感と不安感たっぷりの現代音楽なのだ。
さらにプロローグとエピローグが精神科医(亡命した夫婦の妻が精神科医)の診察であり、診察を受けている男たちの台詞が、夫の作曲家と重なるようだった。
したがって、オチ的には「亡命して西側で成功したと妄想する作曲家」なのではないかと想像しながら見たのだが、そうではなく、彼らは“成功”していた。

今の世界において、どうして「亡命」というテーマで、このような内容になったのか。
東側から自由を求めて亡命したことが、徒労だったと言いたいというわけではないとは思うのだが……どうもピンとこない。
今現在も自由に創作できない国もあるというのに……。

亡命できなかった夫婦の妻はユダヤ人で、すでに亡命を経験していて、亡命先(つまりハンガリー)で迫害を受けていた。そうした内容と全体を上手く絡めれば、メッセージになったようにも思うのだが。。
ハングマン

ハングマン

パルコ・プロデュース

世田谷パブリックシアター(東京都)

2018/05/16 (水) ~ 2018/05/27 (日)公演終了

満足度★★★

映画『スリー・ビルボード』の監督も務めマーティン・マクドナーの作品。
舞台作品では『ピローマン』は面白かったので期待した。

かなりブラックな内容をしれっと。
さらにブラックな話なのに笑いを起こす面白さもある。
ただし物語にエンジンがかかるまでが長い。エンジンがかかってからは面白いのだが。
会話の絡ませ方やテンポが悪いのが残念。なんかもどかしい。
イギリスの地方都市という設定で、微妙な方言を交えた台詞が邪魔に感じた。会話の絡み方があまり良くないのは、これが、きちんとこなれてないからなのだろうか?

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