henの観てきた!クチコミ一覧

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冬の絵空

冬の絵空

株式会社ブリーゼアーツ

福岡サンパレス(福岡県)

2008/12/25 (木) ~ 2008/12/25 (木)公演終了

満足度★★★★

狗と櫻。
大胆な忠臣蔵でした。っていうか忠臣蔵をあまり詳しく知らないのだけれど、捏造が史実になりうる怖さと、面白さ。生瀬勝久演じる天野屋利兵衛がストーリー、舞台もろとも支配していました。

ネタバレBOX

人の道を外れたものが変化した狗。舞い散る雪が櫻になったとき、運命に抗えなかった大石内蔵助は、狗でなく人として往生出来たのでしょうか。片桐仁の犬(狗)が秀逸。
劇団きららの「星の王子さま」

劇団きららの「星の王子さま」

劇団きらら

ぽんプラザホール(福岡県)

2008/12/20 (土) ~ 2008/12/21 (日)公演終了

満足度★★★★

王子さまがいたよ。
演じ手の宗さんが得意な、いわゆる「イノセント」な王子さまだったのだけれど、単純に庇護本能を刺激するだけじゃない、独立した意思を持った人格だったように思います。
あなたがもし、そう望むなら、重い軀を脱ぎ捨ててでも帰りたいと言うのなら、私は泣きながらじっと見守りましょう。
でも、もしまた砂漠で逢えたなら「こんにちは」と挨拶しましょうね。あーステキだった。

ネタバレBOX

前説で、「星の王子さま、読んだ事ある方?」と言われて、無いって思ってたけど。物語が進むうちにバラの態度に憤った事や、なんでこんなに感じが悪い人ばかりなの?と苛立った感情だけを思い出し、あれ、もしかして読んだ事あるのかな、なんて。もちろんそれは子供だったころの私の気持ち。それがいいとか悪いとかではなく。
夜鳴き屋シャバ・ダ・ダバダ

夜鳴き屋シャバ・ダ・ダバダ

劇団マニアック先生シアター

ぽんプラザホール(福岡県)

2008/08/09 (土) ~ 2008/08/10 (日)公演終了

満足度★★★

アンプラグドをプラグド
ステージ中央に屋台。客席に向かう形で店主。客は一人づつ屋台に集う。
ってことは、お客を演じる役者は、回想の場面以外ほぼ裏返っているわけだ。開演前からどうするんだろう?と思っていたが、舞台奥側から演者をリアルタイムで撮影しながら、プロジェクターで下手幕前に設置したスクリーンに映すという趣向。舞台演劇ではあり得ない「アップ」も映る。
それによって楽しめる部分もあるのだが、逆にナマモノである舞台に
TVを見ているような鈍い幕をかけてしまった感も。
夏の夜の屋台のだるい空気の中、それぞれの回想が劇中劇のように繰り広げられるのは見やすくて良かった。とくに岩城さんの口上は見応え聞き応えあり。

ネタバレBOX

最後にそれぞれが何者であるかが明かされるのだが、それがあまり驚きを伴っていなくて残念。
普通の人たちだと思っていたら!という鮮やかな翻し方があれば、終演後間違いなく日本酒を飲みに出かけていただろう。
ピンスポ!

ピンスポ!

劇団風三等星

ぽんプラザホール(福岡県)

2008/08/01 (金) ~ 2008/08/03 (日)公演終了

満足度★★★

懐かしさと。
久々の風三だが相変わらずのパワー芝居。
常に張った演技方向で、観客席も沸いていた。
物語の中核付近を冒頭でプレビューっぽく演る構成って、昔はみんなやってたよなぁ。最近は観ないから懐かしささえ感じてしまった。

ネタバレBOX

舞台設定の公演会場が、どうしてもぽんプラザホールにしか見えない。それで構わないのかもしれないが、そうなると変にリアリティが先行して、「見立て」て観るのに苦労した。
審判員は来なかった

審判員は来なかった

ペンギンプルペイルパイルズ

西鉄ホール(福岡県)

2008/08/02 (土) ~ 2008/08/03 (日)公演終了

満足度★★★★

くるりくるりと。
全部で4つの立場の人々から成る物語。
あ、出演者こんだけだっけ?と思ってしまった。
一人が3〜4役づつ演っているのに、非常に解りやすい。
気負わず考えず、楽しめる芝居だった。

ネタバレBOX

解りやすかったのは、衣装と盆で転換する舞台装置のおかげだけじゃなく、脚本の構成が非常に親切だったからかもしれない。
解りやすいけれども説明がましくない。

難しくも重くもけれど、小国の末路の閉塞感は有ったし、人の営みの可愛らしさなど(ハンティングボールの人々とか)よいさじ加減だった。

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