t-satの観てきた!クチコミ一覧

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引きこもりおことわり

引きこもりおことわり

赤面社会人

プロト・シアター(東京都)

2019/01/12 (土) ~ 2019/01/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

流れに乗ってみたら、どんどんハマった。 詰まるところ、少しホッともした。 せいせいしたけど、じりじりしてきた・・・ 倍速や一覧に忍ばせた目まぐるしさと目がまわるしぐさとの対照がキマッた、街角風演者に自然なフォーカスが秀逸な、監視カメラ的傑作。

心中天網島

心中天網島

遊戯空間

上野ストアハウス(東京都)

2015/10/29 (木) ~ 2015/11/03 (火)公演終了

満足度★★★★★

こんなの初めて!
あの時代が、場面が、活き活きと蘇る。発語としての日本語の美しさ、面白さが、見事な語りと演奏で盛り上がる。己の語彙の乏しさを超えて流れに呑み込まれた。‘時代物’の新たな魅力に目を開かれた気分。

わたし

わたし

水素74%

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2015/06/27 (土) ~ 2015/07/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

汗かく価値あり!
実に面白かった。個人主義に息切れした者たちの“甘え合い”と“押し付け合い”の息苦しさの中、突如として不謹慎な笑いがこみあげて抑えるのが苦しい。逃げ場を探してひとりに溶け合い、水のように低きに流れ落ちていくナチュラルさに妙に納得。

+51 アビアシオン,サンボルハ

+51 アビアシオン,サンボルハ

岡崎藝術座

STスポット(神奈川県)

2016/02/06 (土) ~ 2016/02/08 (月)公演終了

満足度★★★★★

行けば残さず、行かずば残る
とり憑かれたような語り部たちが誘う'リスナーズハイ'な心情。意味としての台詞に汗をかくうちに音としてのそれに意識を明け渡したとき、日差しが、埃が、においが、時の移ろいが、毛穴という毛穴から流れ込んでくる。マスク(の下)に刻まれているであろう深い皺が、なつかしく、うらやましく、哀しい・・・? それは主観と客観の差が意識されたからなのか。追い求めて満たされた者、満たされず彷徨い渡る者。とにかく、こみ上げてくる。見逃したくない『この指止まれ』。

アカシック レコード

アカシック レコード

アロック・DD・C

アロック新宿スタジオ(東京都)

2016/02/08 (月) ~ 2016/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

理性の奥に放り込め!
おのれの螺旋に刻まれた宇宙の記憶・・・が活性化された、ような気にさせられる。ギセイのうえに'偶然'成り立つ日常は、同じように見えてひとりひとり違うことで'必然'になる、そのことが大切に表現されていると感じられた。レコードを繙いて掴もうとした'光'、それこそは希望なのか。

外道の絆

外道の絆

水素74%

アトリエ春風舎(東京都)

2016/11/10 (木) ~ 2016/11/20 (日)公演終了

満足度★★★★★

写し鏡
非道(エゴ)い人たちの外道な振舞い、なのだけれど、見終わると世間を優しく眺めている自分がいる。彼らとの絆を感じて心の奥底を抉られた、どこまでもは否定できなかった自分がいる。’どこにでもうつるまぼろし’ は絶望的に面白い。

風車〜かざぐるま〜

風車〜かざぐるま〜

ものづくり計画

萬劇場(東京都)

2016/11/16 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

未来への風
素晴らしい! バランスが良くて没入する。 嬉しくなってこみ上げてきた。

山の声-ある登山者の追想

山の声-ある登山者の追想

カムヰヤッセン

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2015/06/18 (木) ~ 2015/06/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

稜線が見えた!
同じ単独行を常とする二人ではあってもその対照がくっきりと際立つ個性と演出。目標を定める才能や環境に恵まれず目標を“こさえた”者に共通する居心地の悪さを抱え込んだ二人の“引け目”を感じたのは自分がそのような者であるからなのか。嬉しさと不安が謙虚と臆病を刹那に押し込めあるべきおのれを置いてきぼりにしてしまう、魔の刻がやっぱり訪れてしまったその感じが実に示唆に富む。山並みもくっきりと、平地にして冬山の美しさと厳しさを存分に味わえるとても良い時間だった。

せんのう。

せんのう。

劇団108

STスポット(神奈川県)

2016/06/18 (土) ~ 2016/06/19 (日)公演終了

満足度★★★★★

リ・スタートのせんたく
人間は自分ひとりで輝くことはない、周囲から注がれる「理想の光」を反射することで輝いて見える存在。ももいろでもみずいろでも、そのいろなりに輝く大切さを教えられる。一方で、'せんみつ'の手軽さ・便利さと引き換えのぞっとする影もほのめく。いろがバランスよく重なり合い舞台は輝く、とくに唐突にも思えた'小芝居ごっこ'はくだらなくも不思議な魅力を放つ。とても面白かった。逆にいろの方を'せんみつ'できないものか・・・そんな切り口も見てみたい。

過ぎ去る街の事情

過ぎ去る街の事情

モリンチュ

koenji HACO(東京都)

2016/04/29 (金) ~ 2016/04/30 (土)公演終了

満足度★★★★★

Mud Max
立地環境を最大限活かした見事な'同窓会' ( でも飛び込み参加はしたくない・・・)。かゆいところにも手がとどく演出に3人の個性がピタリ! 迫力をもって畳み掛ける盛り上がりが想像の記憶に着火する。「あの女」が鍵となり開いた10年前の焼け跡。新たなハコを拓くモリンチュに、泥くさく立ち上がる'現場'を引き続き期待したい。

王女メディア

王女メディア

幹の会+リリック

東京グローブ座(東京都)

2016/01/09 (土) ~ 2016/01/16 (土)公演終了

満足度★★★★★

まさに財産!
愛憎が慈愛を呑み込む、女が母を凌駕する。王女のおぞましき所業、王子の悲嘆憔悴。その醜悪さあってこそ、地獄を徘徊する王女がこの上ない美として観る者の心眼を射る。抗えぬ人間の正体を突き付けられた気分。

死ねば者ども

死ねば者ども

東京エスカルゴ。

小劇場 楽園(東京都)

2015/06/30 (火) ~ 2015/07/06 (月)公演終了

満足度★★★★★

ピッカピカの 5 !
なつかしさとせつなさと、わらいとなみだで最後には僕もすっかり仲間と過ごした気分。生演奏との何気なコラボも楽しい。キレる後輩、火夫の“待ちの5分”が効いてました。

従軍中のウィトゲンシュタインが(略)

従軍中のウィトゲンシュタインが(略)

Théâtre des Annales

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/10/15 (木) ~ 2015/10/27 (火)公演終了

満足度★★★★★

息詰まる攻防
塹壕にほうり込まれて気づく、光が届かぬ闇に‘いる’のだ、言葉が照らせぬ闇に‘いる’のだ、とすれば論理的帰結として・・・乏しい宗教観に再考を迫られる。グラマラスな俳優陣の本気度に引き込まれる。

「生者のための葬儀」「遺すモノ~楢山節考より~」(皆様のおかげで無事に幕を降ろす事が出来ました。ご来場ありがとうございました。)

「生者のための葬儀」「遺すモノ~楢山節考より~」(皆様のおかげで無事に幕を降ろす事が出来ました。ご来場ありがとうございました。)

THEATRE MOMENTS

調布市せんがわ劇場(東京都)

2015/10/15 (木) ~ 2015/10/17 (土)公演終了

満足度★★★★★

彼女は何と・・・(暗)
観劇後、人の死や葬送に思いが巡り止まず二つの世界を疲れるほど往き来した。シンボルアイテムに絞ったシンプルな演出は演者の抑制的で確かな振舞いに生かされて、テーマをダイレクトに問うてくるように感じられた。‘いつ’の‘どこ’であれ「隠す」行為は伴うものなのだろう、共同体の生(との一体化)を意識させる楢山へのおりんと辰平の隠行は、哀しくも美しく心奥を揺さぶられ特筆もの。スタッフの皆さんも丁重かつ爽やかな対応をされていてこれまた特筆もの、でした。

硝子の途(再演)

硝子の途(再演)

劇団ヨロタミ

あうるすぽっと(東京都)

2016/09/16 (金) ~ 2016/09/19 (月)公演終了

満足度★★★★★

ヒビをポジティブに歌う!
この涙は・・・ 安心の涙、だろうか。罪は自ら背負うもの、自立した人間の潔さ、『・・・ぅん』 万感こもる頷きにこみ上げるものを止められらくなる。人間社会が持ち得る輝かしい復元力が自分事として胸に迫る。こんな思いが素直に心に生まれるのは、この劇団の人徳ならぬ”団徳”であると「申し上げます!」

鬼啖

鬼啖

芸術集団れんこんきすた

studio applause (スタジオアプローズ)(東京都)

2017/04/07 (金) ~ 2017/04/09 (日)公演終了

満足度★★★★★

全身全霊の塊から解放されたとき、ほっと抜けて震えを覚えた・・・ 呑み込んだ者同士、悲憤慷慨に強ばる鬼と尼。揺るぎ揺るがせ、戻し戻された女の咽び泣きで届いたのは、安堵と浄化の悦びだった。フリスク不要! また来ずにはいられぬ・・・投魂の舞台。

父よ!

父よ!

穂の国とよはし芸術劇場PLAT【指定管理者:(公財)豊橋文化振興財団】

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2015/10/02 (金) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

ポッポッポッポッ
いくつになったって、親子であり、兄であり、弟である・・・生まれ育った家が、時を戻してくれる、思い出させてくれる、心をほぐしてくれる。普段の手入れが大事と教えてくれる。人生のどのタイミングで対面しても感じるものがあるだろう作品。そこにいるだけで説得力のある五人が真顔で笑わせてくるのが嬉しい。

紙の方舟

紙の方舟

シアターノーチラス

小劇場 楽園(東京都)

2016/05/18 (水) ~ 2016/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

それでも乗り組むことにした
見ないようにしている、それを存在自体で白状しているような卓越した現場感。生死という究極の自然への恐怖の一方で、自然志向なふるまいに透ける不自然さ。わからなくていいんだと沈む前に気付けると良いが・・・。もう一歩突っ込んで見ると思わず目を閉じて考え込んでしまうやりとりが飽きない。サスペンス的要素も加え推力アップした潜水艇の、次なる海域はどの辺りになるのだろう、楽しみです。

白紙の目次

白紙の目次

劇団時間制作

サンモールスタジオ(東京都)

2016/08/10 (水) ~ 2016/08/17 (水)公演終了

満足度★★★★★

ライン下り
キツい! 不意に寄せる波の力がハッとするほどに強い。持っていかれた蒼い世界、直に、斜に、横目に、上目に、肩越しに、見つめる自分が現れる、本心を探られて息苦しい。浮かぶのは、”持たざる者”の自覚が潜むからこそ追い込まれる葛藤、持ってみるまでわからない深層・・・。入場から退場まで、丁寧かつ過不足のないプロの構えを追いかけたくなる。

微笑みを分け合えば雨は上がる

微笑みを分け合えば雨は上がる

デッドストックユニオン

ウッディシアター中目黒(東京都)

2019/03/19 (火) ~ 2019/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

涙や洟はあっても、汗で背中が濡れるなんて・・・観ているこちらが浄化された証、かな。 途中からはむしろ引き込まれたがっていたような・・・これがカリスマ、かな。 とんだ茶番!にしてやられた・・・演じてくれて、ありがとう!

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