t-satの観てきた!クチコミ一覧

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サンカイ

サンカイ

やみ・あがりシアター

サンモールスタジオ(東京都)

2019/02/27 (水) ~ 2019/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

一緒でも、私だけ。 見えないものなんだねぇそりゃ縁の下にちろちろと見え隠れはしていたけれど、遠巻きにしていたら・・・サンカイにはいろいろあるもんだ。 呑んで呑まれて脱皮かさねて見えてきた ”家族” って・・・カタチじゃなくココロのハブ、かな。

オルタリティ

オルタリティ

TRASHMASTERS

駅前劇場(東京都)

2019/02/22 (金) ~ 2019/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

一歩突っ込みすぎかと思われる展開を、いやもしかしたらと思わせる極まった本気度が押し流していく。 他を他として徹底する一方で顕れる ”みんな”、それは積み重ねられてきた集団としての、或はいま現在の個の集まりとしての。 糾弾でなく公論、塞がずせめぎ合う過程が時代の ”善” を生む、さて、それをサボって ”幸せ” は来ますか?と問われているよう。

幕が上がるなら

幕が上がるなら

演劇商店 若櫻

ひつじ座(東京都)

2019/02/16 (土) ~ 2019/02/21 (木)公演終了

満足度★★★★

あー楽しかったなって。 ワーワーぶつけ合ってバタバタ走り回って、ギリギリ追い込まれて ”万歳” から絞り出して、ゴールがわからなくて悩み迷いながら・・・だから、終わってみたら初めてあーなんか楽しかったなって。 楽しんでもらおうという熱が生み出した結晶をいま見せてもらっていたんだなって。

春夏秋冬

春夏秋冬

世田谷シルク

ヨコハマ創造都市センター(YCC)(神奈川県)

2019/02/16 (土) ~ 2019/02/17 (日)公演終了

満足度★★★★

かげがあり、かげとなる、 山場に映ろう女性の一生・・・ ついたて移ろい おくゆき深まる 人生の襞を、すべやかな ”シルク・スクリーン” で描いた 瞬間周灯。

拝啓、衆議院議長様

拝啓、衆議院議長様

Pカンパニー

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/02/06 (水) ~ 2019/02/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

考え直してみよう、都合がつくように・・・ 考え直してみよう、結論は変わらないと思うけれど。 それが いっしょうけんめいいきている ことだから。 不寛容も自分自身の一部だから。 漏れ出る呻きに心の詰まる、強く心に迫る縁起である。

普通の人

普通の人

劇団G・I・K

北池袋 新生館シアター(東京都)

2019/02/07 (木) ~ 2019/02/10 (日)公演終了

満足度★★★★

巨人でも狂人でもなく、虚人であり狭人。 それが普通だと言えば言うほど、逆にデスクライトを向けられる、取調べを受ける、追い詰められていく苦しさ。 普通の人が普通ではなかったとき・・・煩悶と逡巡の一線。 越えてしまった社会的・歴史的責任を果たした姿を目にして、観客は自らを裁かざるを得ない。

虚実

虚実

「舞台『虚実』製作委員会」

中板橋 新生館スタジオ(東京都)

2019/02/01 (金) ~ 2019/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

「いま」にあふれる ばたばた芝居、安直に流さず 愚直にはまる。 実は、で虚を知る。 あくなきうつろにまことがうつる・・・。 笑いが暴発したがった、始めたら止められなくなった、滑稽と震撼の 無尽な快作!

結婚のススメ

結婚のススメ

丸福ボンバーズ

紀伊國屋ホール(東京都)

2019/01/19 (土) ~ 2019/01/22 (火)公演終了

満足度★★★★★

ちいさな驚き、キレがある、その積み重ねが、おおきなサプライズへと導く。 日常のちょっと外れたモザイクの欠片が、ふりかえればピースフルなステンドグラスに組みあがって光り輝いていた。 現実から外れない幸福感で満たされる、当たりの良品。

引きこもりおことわり

引きこもりおことわり

赤面社会人

プロト・シアター(東京都)

2019/01/12 (土) ~ 2019/01/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

流れに乗ってみたら、どんどんハマった。 詰まるところ、少しホッともした。 せいせいしたけど、じりじりしてきた・・・ 倍速や一覧に忍ばせた目まぐるしさと目がまわるしぐさとの対照がキマッた、街角風演者に自然なフォーカスが秀逸な、監視カメラ的傑作。

拝啓 空の中より、

拝啓 空の中より、

ノラクラフト

at THEATRE(東京都)

2019/01/11 (金) ~ 2019/01/13 (日)公演終了

満足度★★★★

目に見えないから怖いもの 大事だから目に見えないもの 神話を乗り越え 神話に記された思いのたけが力強く空を埋めていく・・・ エゴまみれな自然の、宇宙の理を妄想させるこの壁が、未来に引き寄せる唯一の材料、か。

尼を待つ

尼を待つ

三度目の思春期

ギャラリーしあん(東京都)

2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

待つこと少しも苦にならぬ、 あがない難い心地よさ。 椿の紅香が誘う刹那の夢意識、 三たび四たびと落ちてみたい。

氷の中のミント

氷の中のミント

穐山企画

アトリエ春風舎(東京都)

2018/12/13 (木) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★

メガホンに惑わず、伝えたい独白は届いたか。 ひとのコミュ量に限りあり、構造がぼやけ細胞が際立つ現代、「公を切るか私を切るか」で180度景色は違えども、何だか切なく実感こもる「54万」は重なり紛れ、それでもあちこち支えてるのが見えてくる。 ユーミンに乗せて届けられた便りは、幸せの予感にうっすら色づき始めていた。

空想科学II

空想科学II

うさぎストライプ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/11/29 (木) ~ 2018/12/09 (日)公演終了

満足度★★★★

生きていた、らしい。 死んでいる、らしい。 妄想であれ夢であれ、この世もあの世も一堂にカイソウしてみれば、寂しいはずのガサツ乱雑な殺風景が、おのおのぶきみなフィギュア感いっぱいの賑やかさ。 世界を重ねあわせて愉快なプロジェクション。

離々として連々

離々として連々

迷子の遊園地

サブテレニアン(東京都)

2018/12/01 (土) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★

人間への突き詰めた思いは爛爛と伝わってきた、はみ出すほどに、意味が見失われるほどに。 ひとりに向き合おうと見守るだけの小さい視線がひとりぼっちにならぬよう、語らず語らせる空っぽの人形が動き出す、それを観たい。

ひみつの卍

ひみつの卍

キノパカ企画

アトリエ稽古馬(東京都)

2018/11/23 (金) ~ 2018/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

社会的な性差が見失われ、凸凹のないツルリとした愛情に迫られ・・・ 「このヒトを好き」が生まれる根っこの意味を 卍マジ と見詰める。 純粋のもたらす分裂に肉薄する手探りの臭いに息を詰めて寄り添う。 この部屋を訪ねた時の心像のまま、境目の薄いドキドキの青天だった。

遺産

遺産

劇団チョコレートケーキ

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2018/11/07 (水) ~ 2018/11/15 (木)公演終了

満足度★★★★★

涙を制してこみ上げる、エゴイストとは何者か。 熱狂のうちに刻み込んだ気で、その実、上っ面を引掻いたに過ぎないようで・・・ 仄めく交差軸の上で 遺産の行方が定まらぬ。 開いてみて開かない選択肢に迷う弱さを嗤えるか。 悟りとも諦めともつかぬ境地へと彷徨う。

澄み、毒。

澄み、毒。

teamキーチェーン

d-倉庫(東京都)

2018/11/09 (金) ~ 2018/11/13 (火)公演終了

満足度★★★★★

丁寧に作り込まれた迫真に息を吞む。 緊迫のボーダーを前に冷汗握る。 ふたりそれぞれの拳が滲む、あんなにすごい よろしくおねがいします があるなんて・・・ うぅ 偽らざるタイトルに頷く。 

黴-かび-

黴-かび-

BuzzFestTheater

ザ・ポケット(東京都)

2018/10/31 (水) ~ 2018/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

あの一言で、 美化されたもうひとつの黴の存在へと心は暗転。 打ち消し合い、吹き掛け合ったのだろうか、さわやかフローラルな茫然に目を瞬いて 残るはさっぱりと無毒?な空間。かさかさと心が揺れる。

ニューヘアスタイルイズグッド

ニューヘアスタイルイズグッド

壁ノ花団

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2018/11/02 (金) ~ 2018/11/04 (日)公演終了

満足度★★★★

オレンジいろのとけこんださわやかななつの日ざしとやみとをかんじながら、そぼくなドキドキとおかしみと、そして生きて流れていくひとりひとりに思いはうつる。 知ってたんだホントは、知ってたことを知らなかったんだ。「しなかった」方が幸せだったか、かぶって幸せになったか・・・ 知らないことを自由に考えさせてくれる。

ビシバシと 叩いて渡る イシバシ君

ビシバシと 叩いて渡る イシバシ君

劇団ジャブジャブサーキット

ザ・スズナリ(東京都)

2018/10/26 (金) ~ 2018/10/28 (日)公演終了

満足度★★★★

落ち着きを取り戻した非常のさなか、ん?という引っかかりがあちらこちらと露出。 コアな予感を含みながら、それでも呆然として流れ行き忘れ去る感じが現実。 大振りのない、ジャブ・ジャブと当てる安心の作風に、空振り覚悟のストレート!でストーンと落ちる? ”ツリバシ君” にも期待したい。

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