茶トラの観てきた!クチコミ一覧

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対岸の永遠

対岸の永遠

てがみ座

シアター風姿花伝(東京都)

2016/03/04 (金) ~ 2016/03/30 (水)公演終了

満足度★★★★★

2回目。
劇場に入って、セットに味がしみてる・・と、思いました。
ロングランならでは、この劇場ならでは、そして千秋楽間近に見れたからならではの感覚かもしれません。なんだかセットが息をしているみたいに感じました。
2回目の観劇は、先に先に涙が出てきてしまいました。
今回一番泣けたのは、半海パパが娘を置いてく時に「チェリーの砂糖漬けを買いに行かないか」と娘に手を差し出したところです。
なんてせつない・・・・・・。
そして、このパパを愛した二人がふと彼の気配を感じるところもいいです。

「きみがいた時間 ぼくのいく時間」「フォーゲット・ミー・ノット」

「きみがいた時間 ぼくのいく時間」「フォーゲット・ミー・ノット」

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2016/03/11 (金) ~ 2016/03/27 (日)公演終了

満足度★★★

フォーゲット・ミー・ノット
キャラメルボックスの役者さんたちもだんだんと代替わりしてるんだなぁ・・・と、ちょっと感傷的になったりして。
主人公が過去に戻りたい切実さが、きみぼくほど感じられなくて、物語としてはちょっと物足りない気がしました。
キャラメルならではの温かさは、とてもいい感じに伝わってきました。

『眠れる森の美女』 プロローグと全3幕

『眠れる森の美女』 プロローグと全3幕

日本バレエ協会

東京文化会館 大ホール(東京都)

2016/03/19 (土) ~ 2016/03/20 (日)公演終了

満足度★★★★

新国立劇場バレエ団の実力。
新国立劇場バレエ団のダンサーさんたちが、主要キャストのほとんどを踊る日を選びました。雄大&絢子ペアの格調高い、優雅な存在感は圧倒的でしたし、やはり新国立劇場バレエ団のダンサーさんたちはすごいです。
普段新国立劇場バレエ団の公演を観ていて、当たり前に思っているコールドの方たちのすごさがここでしみじみと感じました。
主要キャストは☆5つです。

春疾風(はやて)

春疾風(はやて)

文学座

紀伊國屋ホール(東京都)

2016/03/12 (土) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★

家族の再生と進化。
家という入れ物が家族を縛り、家族をバラバラにすることもある・・・。夫婦で買った終の棲家と決めたマンションに妻は縛られ、夫は旧家の家にある意味縛られ、家族は20年もバラバラに過ごした。
妻の心境はとても理解できたし、私でもそうするだろうなと思ったけど、やっぱり夫の心境は理解できなかったな。どうして、20年もの間、せめて介護の終った10年の間に家族に自分のしていることの理解を求めなかったんだろうか。子どもたちのことは、気にならなかったのだろうか・・・・と、思った。

ネタバレBOX

でも、最終的に理解しあえて、ほっとしました。
口に出して、思ったことを素直に伝えることはとても大切だと思いました。
DANCE to the Future2016

DANCE to the Future2016

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2016/03/12 (土) ~ 2016/03/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

12,13日と観ました。
ダンサーさんたちが振り付け、それを仲間のダンサーさんたちが踊るという企画は、ものすごく楽しいです。バレエ団内のオーディションを勝ち抜いてきた作品で、会を重ねるごとに洗練され、進化してきています。
衣装、照明、音楽の細部に至るまで、その人の個性が生かされ、とても楽しいです。特に印象に残るのは宝満直也くんの作品でした。自身と五月女さんの二人のダンスの世界は、物語を持ち、二人がまるで音楽をつむいでいるような感覚にさえなりました。素晴らしかったです!!!

対岸の永遠

対岸の永遠

てがみ座

シアター風姿花伝(東京都)

2016/03/04 (金) ~ 2016/03/30 (水)公演終了

満足度★★★★★

温かな涙・・・。
旧ソ連に引き裂かれた父と娘・・・26年の歳月を経て、真実と心と向き合う。
なんとも苦しくて、悲しくて、切ないドラマですが、温かさもまたそこにあって、娘の心情に泣かされ、父の心情に泣かされました。

池袋モンパルナス

池袋モンパルナス

劇団銅鑼

俳優座劇場(東京都)

2016/03/02 (水) ~ 2016/03/06 (日)公演終了

満足度★★★

夢は受け継がれて・・・・。
第二次世界大戦直前の池袋に集う若い芸術家たち、中でも若い前衛画家にスポットを当てたこの物語、演じる若い役者さんたちの夢と役の彼らの夢が交差するような気がしました。夢半ばで、その夢を取り上げられた芸術家たちを力の限り、瑞々しく見せてくれました。
あの時代の無情さ、残酷さに胸がくるしくなりました。
陸軍幹部の三田さんがうまい!彼の顔つき、目つきにこの状況下の世間を見た気がしました。非常に怖かったです。

惜しむらくは、やはりベテラン役者さんのよく通る台詞に対して、若い役者さんたちの台詞があまり通らなくて、聞き取りにくい部分があったことです。
これからの課題でしょうか。

2月文楽公演

2月文楽公演

国立劇場

国立劇場 小劇場(東京都)

2016/02/06 (土) ~ 2016/02/06 (土)公演終了

満足度★★★★★

嶋大夫お疲れ様でした。
2週間にわたって、第三部まで観ました。多分、今回は第二部に人間国宝の豊竹嶋大夫の引退公演があるからなのか、座席選択が出来なかったのですが、自分が選ぶのとは違った席で観るのもたまにはいいものです。
第二部は2回観ました。嶋大夫の最後を蓑助師匠のおとわで締めくくるという、とても胸の熱くなる公演でした。
寛治師匠の三味線に続き、曲挽きは寛治師匠のお孫さんの寛太郎くんで、それもまた感慨深いものがありました。

彼の地

彼の地

北九州芸術劇場

あうるすぽっと(東京都)

2016/02/12 (金) ~ 2016/02/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

生きているということ。
登場人物たちのそれぞれの問題を描きながら、ぶれない視点と構成の見事さに拍手です。
役者さんたちが舞台の上で、見事にそれぞれの人生を生きていた気がします。

屋上のペーパームーン

屋上のペーパームーン

オフィスコットーネ

ザ・スズナリ(東京都)

2016/02/10 (水) ~ 2016/02/17 (水)公演終了

満足度★★★★

笑と悲哀と・・・・。
1973年の大阪夜間金庫事件をモチーフとした作品で、その事件の犯人たちが小さなビルの屋上で事件の失敗についておおもめにもめます。
キャラクターがそれぞれとても強烈で、大阪弁の悪態が飛び交う中、笑っちゃうんですが、なんだかせつない・・・そして、やっぱりブラックな匂い。
彼らのこれからも見てみたい気がしました。
疑り深い助六の津村さんがナイス!です。
グリコの江頭くん、大奮闘で面白かったです。

ラ・シルフィード/ Men Y Men

ラ・シルフィード/ Men Y Men

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2016/02/06 (土) ~ 2016/02/11 (木)公演終了

満足度★★★★★

全公演制覇!
4階の公演全てを観ました。私の周りの新国ファンの方達も、素晴らしい公演にチケットを増やした方が続出!
Men Y Menは、男性ダンサーさんたちの肉体と鍛え抜かれたダンスの技に驚嘆しました。クラシックバレエの美しさと男性美が一体化して、躍動的でそれでいて静けさみたいなのも感じました。2キャストありましたが、両方とも素晴らしくて、このバレエ団の層の厚さを見せ付けてくれました。
うって変わって、もうひとつのラ・シルフェードは女性の美しさが詰まった作品ですが、人間の業やら悲哀やらも詰まった作品です。
4パターンの主役キャストは、それぞれの個性と解釈で、同じ物語でもいろいろに楽しませてくれました。ダンスも素晴らしいし、ますますこの先が楽しみです。

魔笛

魔笛

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2016/01/24 (日) ~ 2016/01/30 (土)公演終了

満足度★★★

パパゲーノが・・・。
体調不良で萩原潤さんが降板され、近藤圭さんでした。私好みの男前な声で、でっかいパパゲーノはとてもユーモラスで、すぶとくて、とても愉快でした。ドイツ語で話す場面もとてもスムーズ。思わぬところで逸材に出会えてラッキーでした。萩原さん目当てでチケット取ったんですけどね。
タミーノの鈴木准さんは、声量がいま一つ・・・で、ちょっと物足りなかったです。

錆色の瞳、黄金の海 2016

錆色の瞳、黄金の海 2016

劇団ショウダウン

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2016/01/21 (木) ~ 2016/01/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

面白い!!!
SF冒険活劇と呼んでいいでしょうか?おおいに楽しみました。
7人の役者さんが八面六臂の大活躍で、舞台の上にもっと大勢の人がいるような気がしました。
そして、一緒に雨にあたり、山を登り、野原をかけ、川に投げ入れられ、イハナを見上げました。
生命力あふれる林遊眠さん演じる少年が、生命体ではないゴーレムに命を吹き込んでいるようで、すごいエネルギーが舞台から伝わってきました。
ラストのかけての流れがとても良かったです。
私のお気に入りのキャラは、山賊団員のイシクです。真壁愛さん、ブラボーでした。
音楽、照明もとても良くて、気持が入り込みます。
そして、衣装が細かいところまでとても凝っていて、すごく素敵でした。

街と飛行船

街と飛行船

劇団昴

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2016/01/09 (土) ~ 2016/01/13 (水)公演終了

満足度★★★★

じわじわと来る怖さ・・・・・。
現実離れしたような不思議な街の人たちのなんだか不安定な様子やどこか憂鬱な雰囲気が、街のセットとすごく合っています。
観ているうちにどんどん不安になってきて、どんどん怖くなってきます。
やっぱり別役氏はすごいと思う!!

ニューイヤー・バレエ

ニューイヤー・バレエ

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2016/01/09 (土) ~ 2016/01/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

9日、10日の両日観ました。
とにかく素晴らしかった!!!
新国立劇場バレエ団のクォリティの高さを、存分に発揮した舞台だと思いました。
こういうガラ公演を、新年の恒例にしていただきたいです。

くるみ割り人形

くるみ割り人形

新国立劇場

新国立劇場 オペラ劇場(東京都)

2015/12/19 (土) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★★★

キラキラのクリスマス。
牧阿佐美バージョンはあまり好きではないのですが、新国立劇場バレエ団の皆さんの素敵な踊りは見逃すわけには行きません。
クララの奥田花純さんがとても良かったです。ワディム皇子とのパ・ド・トゥもとても軽やかで柔らかく、品があって、ピッタリでした。彼女のクララは、今まで観た中で一番存在感がありました。
輪島パパの娘自慢も可笑しかったし、本島ママの美しさには見とれました。
全編、ダンサーさんたちが素晴らしかったです。
このバージョンは最初と最後が寂しくて、変更希望なので☆4つです。

『うそつき』/『ジョシ』『紙風船』

『うそつき』/『ジョシ』『紙風船』

アマヤドリ

スタジオ空洞(東京都)

2015/12/21 (月) ~ 2015/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★

紙風船、ジョシ
「紙風船」は、岸田國士作品です。とても新鮮でした。
岸田作品はセットとか衣装とかを作り込んだものを良く観るので、今回のようにシンプルで、マイムで、若い二人でという演出が、とても新鮮でした。台詞の古くささと今時の彼らのギャップが又なんとも言えない可笑しさ、シュールさを出していて、とても面白かったです。沼田さんとまひろさんもとても良いです。不思議な味わいのある二人でした。

「ジョシ」は、ちょっと怖いファンタジーのような、不条理劇のような印象を受けました。ユニークで、面白い台詞がポンポンと投げかけられ、飛び交います。
出演の二人も元気があってよかったのですが、私の印象としてですが、台詞を元気良くは言えてましたが、その言葉が持つ力やエネルギーや味わいが伝わってきませんでした。がんばれ!です。

と言う事で、紙風船は☆5つ、ジョシは3つ・・・・で、総合で☆4つとさせていただきます。

『うそつき』/『ジョシ』『紙風船』

『うそつき』/『ジョシ』『紙風船』

アマヤドリ

スタジオ空洞(東京都)

2015/12/21 (月) ~ 2015/12/23 (水)公演終了

満足度★★★★★

うそつき
とても面白い脚本で、会話のテンポがスリリングでした。
最後まで、私は彼を疑いながらいましたが(笑)、彼を受け入れた3人の台詞に納得でした。
すごい大変な状況下にあるのに、なんだかまったりとした空気が漂うのも良いですね。争いの日々の中にも、こんな日常(?)はあるかもしれない・・・なんて、思いました。
あてがきと思えるほどに、3人はぴったりでした。

ネタバレBOX

ラストの鳥かごの影とスランプちゃんの姿のショットが、記憶の中のワンショットのような感じでとても良かったです。これが無事だった彼女の最後の姿かも・・・・なんて、思ったりして・・・・。
悲しみを聴く石

悲しみを聴く石

風姿花伝プロデュース

シアター風姿花伝(東京都)

2015/12/11 (金) ~ 2015/12/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

私はそこにいた・・・。
銃声と爆音が響き、取り残された空間にいる女と植物状態になったその夫・・・つもり積もった想い、憎しみ、そして秘密を反応しない夫に対して語り続ける女の那須さんが凄い!
寝たきりの夫の中田さんの目に光る涙の意味・・・・。
圧倒的な90分でした。
この舞台、女性と男性では感じるものが違うかもしれないと思います。
女性の皆さん観に行きましょう!

ライン(国境)の向こう【ご来場ありがとうございました!次回は秋!!】

ライン(国境)の向こう【ご来場ありがとうございました!次回は秋!!】

劇団チョコレートケーキ

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2015/12/17 (木) ~ 2015/12/27 (日)公演終了

満足度★★★

もしかしたら・・・・。
敗戦国日本が、あの時南北に分断されていたら・・・・・。
詳細な資料も作られて、かなり本気な設定で、面白い脚本だったと思います。
朝鮮半島の苦しみが少し見えた気がしました。

ネタバレBOX

脚本は面白いと思ったのですが、キャストが達者すぎる・・・というのはおかしな言い方かもしれませんが、綺麗過ぎました。もっと泥臭さと汗臭さがほしかったです。客席から起きる笑いは、役が持つおかしみ、滑稽さにではなくて、役者さんに対するものであった気がします。
そういう意味で、なんだか違和感を感じた舞台でした。

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