夢-戦華-
劇団fool
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2018/01/17 (水) ~ 2018/01/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
「御神町シリーズ」を見たことがある方ならばより楽しく、「初めまして」な方も、もちろん楽しめる「親切設計」な作品だと思います。
殺陣・ダンス・所作・等々、美しいところが多く、クオリティの高さに目を奪われました。
アツイ物語と併走する、登場人物たちの苦悩や葛藤、傷などの、「ダーク」な部分も丁寧に描かれていて不思議な疾走感と共に、あっという間に、時間が過ぎました。
いろいろな感情が駆け巡ったので、いい意味で疲れました。
ところで、劇団foolさんは10周年とのこと。おめでとうございます。
「これからも、その先を見ていきたい」そんな劇団さんです。
(近所のおばちゃんのようだ…)
時代絵巻AsH 其ノ拾弐『白煉〜びゃくれん〜』
時代絵巻 AsH
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2018/06/06 (水) ~ 2018/06/11 (月)公演終了
満足度★★★★★
ストーリー・役者さんの熱のある演技、すべてに引き込まれる。
演者は男性しかいないのだが、セリフ上にでてくる「常盤」の姿やそれぞれの「女性の家族」の姿も垣間見えるような不思議な感覚もするくらいに、緻密な部分もあるのが、この座組みの魅力だと個人的に思う。
次回作も、もちろん期待大。
時代絵巻AsH 其ノ拾参『紫雲〜しののめ〜』
時代絵巻 AsH
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★★
美しい舞台だった。
日本史で習っていることなので結末は判ってはいても、苦しいし切ない。
役者陣の熱演にいつもながら感服した。
来年の公演も楽しみになる。
時代絵巻AsH 其ノ拾四『紺情〜こんじょう〜』
時代絵巻 AsH
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2019/06/12 (水) ~ 2019/06/17 (月)公演終了
満足度★★★★★
月並みな感想になってしまうが、とにもかくにも、すべてがかっこいい!
それぞれの想いの強さと、それを貫かんとする男たちの美しさたるや、圧巻の一言。
ロビーの造りも、毎公演をイメージした生花や飾りがあったりで、舞台同様の拘りを感じます。
次回公演も更なる期待をよせております。
Wind peoples
劇団丸組
TACCS1179(東京都)
2019/06/27 (木) ~ 2019/06/30 (日)公演終了
満足度★★★★
前回公演「山猫・最終章」の前日譚といった感じ。風の民がメインになっている。
現役のアクションマンによる殺陣は、目が追い付かないほどの高速で華やか。
お話も分かりやすいので、楽しく観ることができる。アクション好きにはオススメ。
後方で観ていたが、BGMの大きさなのか、セリフが聞き取れない箇所が幾つかあった。
内容には関係ないが、カーテンコールの際、写真撮影が可能になるが、カウントダウンが始まるまでの時間が短く、スマホを電源から切っていたので起動が間に合わず、撮ることが出来なかった。せっかく、撮影できるのだから、もう少し時間をくれたら、なお良かったと思う。
物販とトイレは開演前に行くべし。終演後はロビーが、役者さんとの面会でごったがえす為。
ロカビリーに恋をして
サンハロンシアター
シアターブラッツ(東京都)
2018/11/14 (水) ~ 2018/11/18 (日)公演終了
わりと激しくゆっくりと
劇団イナダ組
シアターサンモール(東京都)
2015/03/10 (火) ~ 2015/03/15 (日)公演終了
満足度★★★★
じんわりくる。
「水曜どうでしょう」の藤村Dが「有給休暇」をとって、東京上陸。
「どうでしょう」での”暴君”ぶりとは180度違う、新たな顔を見せてます。
藤村さんに目が行きがちですが、「生太郎」役の役者さんが実にいい味を見せているし、一人ひとりの役者さんがそれぞれ個性的で、話も少々中だるみはあったかな?とは思いましたが、最後にはグッとくる(すすり泣きがあちこちから聞こえました)いいお話でした。
札幌からの旅費・宿泊費等いろいろ出費が大変との前説がありましたが、定期的に東京にきてお芝居をみせてほしい劇団です。
ラクリーメ・ロッセの読書会(6日昼追加公演)
もじゃもじゃ頭とへらへら眼鏡
ラゾーナ川崎プラザソルなど(神奈川県)
2016/11/25 (金) ~ 2016/12/06 (火)公演終了
満足度★★★★
濃密。
濃い。
脚本も役者陣も。
存在が不確かな一人の女性に振り回されてる(?)男たちが滑稽に見えながらも、観ている自分も振り回されてる…。
一人だけの女性の登場人物が、現実に引き戻してくれるような曖昧さが面白いと思った。
座長芝居
ネコ脱出
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2014/03/04 (火) ~ 2014/03/09 (日)公演終了
満足度★★★★
六人六色
「エースで4番」が集まっての、バカバカしくも熱い舞台。
各々の座長さんのカラーが上手く交ざりあって、荒々しい(?)までの色合いになってたかも。
あまりの熱さに、すっかり、おみまいされてしまいました(笑)
トンボイ!!
劇団ヘロヘロQカムパニー
シアターサンモール(東京都)
2014/03/13 (木) ~ 2014/03/18 (火)公演終了
満足度★★★★
初ヘロQさん。
上演時間二時間強、長さを感じさせない、上手く構成された舞台だったと思う。
初日ということで、多少のカタさ、セリフの噛みはあったけど、ベテラン俳優陣の渋い演技が良かった。
作品の話ではないが、前の観客が、頭をひっきりなしに左右に動かすので、視界が遮られて、見えない箇所が多々あった。私も無意識にそんなことをしていないか、自分の観劇マナーを省みようと思う。
妻らない極道たち
ホチキス
吉祥寺シアター(東京都)
2014/06/05 (木) ~ 2014/06/10 (火)公演終了
満足度★★★★
ごった煮。
歌、任侠、笑い、絆。色々あり。
「あれもこれも」な感じで若干散漫な印象はあったが、楽しめる舞台だった。
「組長の名言集」を出して欲しいくらいの熱い台詞が良かった。
あと、台詞が聞き取れない箇所がいくつかあったのは残念。
男ばかりの会話劇 『アベンジャーズ Ver2014』
カプセル兵団
ワーサルシアター(東京都)
2014/09/10 (水) ~ 2014/09/15 (月)公演終了
満足度★★★★
会話という名の格闘
前半、日替わりゲスト、後半と、毛色が変わりながらも、しっかりと根っこのある熱く時折俯瞰で冷めた目線も見せ、「会話劇」としても、各々のキャラがしっかりと「格闘」してるので、引き込まれていきます。
特撮ヒーロー作品好きでなくても楽しめるし、好きな人なら、なお楽しい作品です。
西遊記ゑん戯2〜EVOLUTION〜
劇団BRATS
笹塚ファクトリー(東京都)
2014/12/03 (水) ~ 2014/12/07 (日)公演終了
満足度★★★★
頭をカラッポにして…
小難しいことは抜きにして楽しめます。
アクションは前回と同様に素晴らしかったです。
個人的には「ナタク」にも出て欲しかった。
熱海殺人事件
Gフォース
Gフォース アトリエ(東京都)
2015/01/18 (日) ~ 2015/01/25 (日)公演終了
満足度★★★★
初つか作品。
つかこうへい氏の作品を初めて観劇。
「何だか小難しそう。」そう思って観に行くことの無かった「つか作品」だったが、この作品を観て考えが変わった。
四人の出演者なのに、圧倒的な熱量。膨大な台詞量に紡がれた人間模様が一つに繋がった時の爽快感。
何事も食わず嫌いはいけないと思った。
多少のセリフの噛みはあったがそれを差し引いても、おもしろい舞台だった。
冷たい雨の中、観に行ったかいがあった。
ジャンク
サンハロンシアター
ザ・ポケット(東京都)
2015/09/30 (水) ~ 2015/10/04 (日)公演終了
満足度★★★★
ごみになったもの、なりかかったもの。
「ごみ」は物だけに非ず。「人」も成りえるもの。
ただ、どちらにも「再生」の道は十分にある。
サンハロンさんらしい視点の物語。
ベテラン・若手、双方の演技も素晴らしく、落ち着いて安心して観ていられる分、もう少し、動きのある部分があってもよかった気がする。
Kill~新撰組がキルっ!?~
ACファクトリー
シアターサンモール(東京都)
2016/11/16 (水) ~ 2016/11/20 (日)公演終了
満足度★★★★
斬るではなく。
「着る。」
よく見る「新撰組の悲劇」ではなく、「新撰組の羽織」に着目したところが新しい。
2時間半の上演時間が長く感じないくらいに、うまくまとめた良い作品だったと思う。
アクションはさすがの迫力。初日からあんなに飛ばして大丈夫なんだろうか?
と思うくらいだった。
四則演算
sugarless
ART THEATER かもめ座(東京都)
2016/10/20 (木) ~ 2016/10/23 (日)公演終了
満足度★★★★
刺さる。
出演陣の熱演が素晴らしい。
心も身体も叫んでいる。
痛くてつらくて、それでも想わずにはいられない。
胸の中が澱むけど、不思議な清々しさはどこからくるのだろう。
個人的には、インプロを挟まないほうがよいと思いました。
人生の扉
サンハロンシアター
Geki地下Liberty(東京都)
2019/11/13 (水) ~ 2019/11/17 (日)公演終了
満足度★★★★
以前にも、サンハロンシアターさんで同名の舞台があった。その時の主要人物も竹内まりやさんファンの男性たち。その時はコミカルな部分がけっこうあったように記憶している。それから時は流れ、今回の当日パンフのあおきさんの言葉にもあるように「日本は世界一冷たい国」になった。そして、今の空気を反映するかのように、前回にくらべ、ダークな部分が多かったような気がする。「もう一つ名前を作るの…。」「叩くのよ…。」と言いながら無機質な笑みでスマホをいじる、髙山さんが演じた利恵は「SNSで自己愛を貫く。」今の日本の象徴みたいな人物なのだろうか。他にも妻に「モラハラ」認定された夫。「妻」ではなく「介護人」が欲しいだけだった男。過去の過ちから名前を変え逃げ惑う女。などなど、お世辞にも「幸せ」には見えない登場人物がどう自身の「人生の扉」を開けるのか?それぞれの結末が散漫になることなく、きちんと纏められていたところは素晴らしいと思った。「そこには愛がないから叩かない。」利恵にそう言い放ったさとし、かっこよかったし、少しでも心の奥でそう思えることが出来たら、日本は「世界一冷たい国」にならなくてすんだかも?と思わされる。
椅子とパイプを上手く使って「背景」にしたアイデアが良かったし、初めて彼女がやってくるので、部屋をてんやわんやになりながら片付けているあつしと息子・真央のコミカルなシーンは暗転の間の場面転換を上手に利用しており、あつしと真央を演じたさわさんと垣内さんの息ピッタリなドタバタな演技もまた面白く「暗転」もこういう使い方があるのかと感心した。
客入れ時のBGMがこれまた素晴らしく。竹内まりやさんの曲をカラオケで歌うであろう世代なら「感涙」もの。かくいう私もそうである(笑)
「ハッピーエンド」とは手放しでは言えないが、それでも各々は前に進んでいる。「人生の扉」は自分の力で強く開けるもの。そう言ってくれていたような暖かさが残る作品だった。
女流の十八番
サンハロンシアター
「劇」小劇場(東京都)
2016/05/11 (水) ~ 2016/05/15 (日)公演終了
満足度★★★★
今回も楽しませてくれました。
今、日本のどこかでおこっているであろう、市井の人々の悲喜こもごもを、優しく暖かく、ときに冷静に淡々と突き放すように語る「大人の芝居」をみせてくれる「サンハロンシアター」
登場人物のキャラクターがそれぞれ明確に描かれていて、”描写の弱い”キャラがいなかったのがよかった。
物語もすんなり入っていけて感情移入もできる「安定・安心」なお話だった。
「舞台って観たことない」「どんな作品を観ていいか判らない」という方々には、ちょうどよい作品だと思う。
団子の打ちかた教えます
サンハロンシアター
小劇場 楽園(東京都)
2013/09/03 (火) ~ 2013/09/08 (日)公演終了
満足度★★★★
身に詰まされる。
サンハロンシアターさんの作品は、私と登場人物との世代が近いことが多いので「いつかは自分の身にも降りかかるんだろうな…」と、身に詰まされる、重く切なく時に悲しい話が多く、今回もその一つだった。
でも、その中にあって、仄かな暖かさ、微かな光も感じられ「誰かがそばにいるっていいな」と、ふと思った作品だった。
小劇場ならではの「観客との至近距離感」をうまく使う劇団だと思う。
次回作も期待大!