吉田小夏の観てきた!クチコミ一覧

1-20件 / 36件中
Filaments Orchestra

Filaments Orchestra

SETENV

世田谷パブリックシアター(東京都)

2013/03/10 (日) ~ 2013/03/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしかった!
知人に誘われて初めて体験しました。本当に素晴らしい時間を過しました。心地良すぎた。演奏も作品も素晴らしかったし、企画としても素晴らしい。

焼肉ドラゴン

焼肉ドラゴン

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2011/02/07 (月) ~ 2011/02/22 (火)公演終了

満足度★★★★★

人間、万歳。
そして、演劇万歳、と思った。
登場人物達の輝きが、客電のつく最後の瞬間まで溢れていた。
ストレート直球なげで、圧勝、という作品に酔いしれた。
更なる再演を望みます。

ネタバレBOX

目の前で本当に登場人物達が生きている感覚!凄い!・・と思えて胸がいっぱいになったのだが、最近そう思える作品にあまり巡り合っていないのだということにも逆に気がついたのだった。


【ご来場ありがとうございました!】あのひとたちのリサイタル

【ご来場ありがとうございました!】あのひとたちのリサイタル

FUKAIPRODUCE羽衣

シアタートラム(東京都)

2010/01/30 (土) ~ 2010/01/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

2010年も生きるぞ、と思える。
羽衣サイコー!今年の一本目がコレで、本当に良かったかも・・・。
死にたくさせてくれる芝居も、ハッピーにさせてくれる芝居もあるけど、ハッピーになりながら号泣できるのはココだけ。まぁ、私の場合ですが。
小さい空間をぎっちり濃厚にみたすのが得意なのは知ってたけど、トラムの後方の席までもしっかり羽衣ワールドに包み込まれて、・・糸井さんの手腕には脱帽です。俳優陣も素晴らしい。
なんでこんなに、生きることを肯定してくれるんだろう?

春琴(しゅんきん)

春琴(しゅんきん)

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2010/12/02 (木) ~ 2010/12/11 (土)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい
見逃していたこの作品を今回ついに体験。素晴らしいの一言。心から満足した。ごくシンプルであったり、けして奇をてらっているわけではないはずのひとつひとつの演出的アイディアが、非常に研ぎ澄まされていることで、極上の演劇的瞬間を生み続ける。俳優達の演技は無理がなくかつ芳醇で深く、上質な絹のような時間を過した。作品にも演者にも一切の邪念がなく、カンパニー力も素晴らしい。高貴なくらいだった。

否定されたくてする質問

否定されたくてする質問

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2012/11/01 (木) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

満足
間口の広い物語は演劇初心者の方にもお奨めしやすく、かつ、切れ味も奥行きも十分にあるのが嬉しい。
演出も細部まで丁寧に考えられていて、それに応える俳優陣の好演も魅力的。
演劇初心者の方から通な芝居好きのマニアの方まで、多くの方にちゃんとすすめられる舞台だと思う。
ポジティブな意味で安心のクオリティ。
まぁ、そうは言っても演劇である以上賛否はあるかもしれないが、なによりも私は、いち観客として今自分の欲しているものをガツンともらった。救われた。
とっても、幸せな観劇時間でした。
ありがとうございました。

水をめぐる2/水をめぐる3

水をめぐる2/水をめぐる3

劇団こふく劇場

こまばアゴラ劇場(東京都)

2012/10/11 (木) ~ 2012/10/15 (月)公演終了

満足度★★★★★

水を渡って
こふく劇場さんは宮崎の劇団です。
東京へはフェリーなどを使って海の上をいらっしゃった模様です。
水を渡ってやってきた、唯一無二の劇世界。
身震いするほどに深く、星の瞬きのように軽妙。
台詞はもちろん、当日パンフレットの文章にいたるまで、散りばめられた言霊の数々が、時に肌をくすぐり、時に刺すように胸に沁みるのです。
俳優の肉体が、言葉を火花に変える瞬間に、ぜひとも出会ってください。

ロジェ・ベルナット『パブリック・ドメイン』

ロジェ・ベルナット『パブリック・ドメイン』

フェスティバル/トーキョー実行委員会

池袋西口公園(東京都)

2010/10/30 (土) ~ 2010/11/28 (日)公演終了

満足度★★★★★

不思議な切なさ
アイデンティティそのものへの郷愁とでもいおうか。個人と公共と集団とをいちどに味わうという演劇体験のひとつの特徴的な要素を、ユーモアとペーソスと哀愁を伴って体感させてくれる作品だった。私にとっては。あなたにとっては?というのが、非常に多岐に渡るであろうことがまた興味深い。

ネタバレBOX

個人的には、何度かふいに泣きそうになった。
想像していたのは、もっと朗らかでお祭感のあるものだったので、良い意味で裏切ってもらえた。記憶にしっかり残る作品でした。
毬谷友子一人芝居「弥々」

毬谷友子一人芝居「弥々」

ジェイ.クリップ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2013/08/20 (火) ~ 2013/08/22 (木)公演終了

満足度★★★★★

感動で涙が止まらなかった・・。
色々わけあって、20年越しでついに観劇しました。
本当に出会えて良かった作品です。
まず圧倒されるのは、16才~72才までの女の一生の演じわけの知らぬ間に変化していたかのような滑らかさや、老若男女の登場人物の演じわけのリズミカルでユーモアさえある巧みさ。
特に七色に輝く声の魅力は素晴らしい。
もちろん巧みなだけにとどまらず、溢れる魂が物語りの進行にあわせて少しづつ舞台のすみずみに広がってゆきます。
どんなに鮮やかに変化しても、けして過剰なものがあるわけではなく、戯曲の言葉の魅力をまっすぐとどけてくれて、胸に突き刺さった台詞がいくつもあります。
なにしろそこかしこに燃える命を感じる舞台。
女優ってなんて凄いんだろうって、震えました。
そして気がつけば弥々が大好きになっていました。
また、弥々に会いに行きたいです。

ネタバレBOX

子供時代の「紫色だけ残しておいて!」と虹の空に言ったり、
同じ海辺に老婆となって戻り「今からだって(おロシアに)行ける」と言う場面の台詞に、ぞくりとしながら切なさで涙しました。

彼女の本質にある望郷。母への思い。
祖母、母、自分と、つぶれたりふくらんだりしながら受け継がれる女というもの。その性からは逃れられぬまま、でもそれを精一杯の生命力と自分らしさで無垢に、時に激しく生きる姿に激しく心が揺さぶられました。

そうして、弥々が唯一残した命も、娘なのですよね。。
どこまでも深いです。
見渡すかぎりの卑怯者

見渡すかぎりの卑怯者

ジェットラグ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/12/08 (土) ~ 2012/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★

大人がじっくり満喫することができる作品
プロデュース公演なので、作・演出の古川氏の劇団「箱庭円舞曲」での公演とは、当然ながら役者の質感や演出に違いがあり、最初のうちはその違いを楽しむつもりで臨んだ。だが、作品中盤あたりからはもうそういった余分な邪心なく素直に引き込まれていった。むしろ終幕にむかうにつれて、公演形態が変わってもけして揺るがない作家性の根幹がひしひしと感じられて、新鮮な感覚に。精神病棟というのは一見、映画や小説など物語の舞台になることが多い印象もあるが、今回の作品に既視感は無かった。描かれているのはその精神病棟の特異性を越えた、もっと普遍的なもので、人間の人生に対するあがきのようなものだったように個人的には思う。
大人がじっくり満喫することができる作品。

ネタバレBOX

役者さんはみな真摯な熱演だったが、内縁の妻を演じた佐藤真弓さんの演技のさじ加減っぷりが作品によい膨らみを与えていたように思う。
わが星

わが星

ままごと

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2009/10/08 (木) ~ 2009/10/12 (月)公演終了

清々しい衝撃
作者の体には血液と一緒に音楽が流れているのだろう。
初めて野田秀樹の作品を知ったときの衝撃に近いものがあった。
そして、すごく健康的な演劇。他に類を見ない清々しさ。
同世代の演出家は、特に見逃さない方がいいと思う。

ネタバレBOX

個人的には、ミュージック、またはミュージカルとして見た。
すごいカッコいいミュージックビデオを見ているような感覚があったので。

悲しみはメロディにのり、喜びはビートやリズムに乗るものだ、と蜷川幸雄が昔いっていたけど、柴君のはまさにリズム。
終幕、切なげなシーンはあるけど、自分としては終始、生への肯定の清々しさを浴びているようで、涙ではなく喜びに満たされたまま終わった。

照明が音と競演して空間を際立たせている。
幸せの歌をうたう犬ども【ご来場ありがとうございました!】

幸せの歌をうたう犬ども【ご来場ありがとうございました!】

DULL-COLORED POP

タイニイアリス(東京都)

2010/02/02 (火) ~ 2010/02/04 (木)公演終了

ひきだしの中から犬
「人間、いざという時に本質が出る」っていうことと一緒で、登場人物の設定の仕方、という戯曲を書く上でかなり重要度の高い部分で無茶ぶりされた分、逆に、各登場人物のキャラクターに作者本人のパーソナリティがより色濃く投影されているように見える瞬間があったように思う。
・・なーんて、こんな堅いコメントよせる芝居じゃないんだけど。
屋号とか、もしかけてもいいなら、かけてみたらいいと思うよ。お祭りだし。
ワンワン!

ネタバレBOX

作者に、えらい博愛の精神を感じた。
たとえば、「犬の役やりたい」って言われても、「じゃ、どう見ても女子高生なんだけど、実は犬って役ね。」とか、作者の狙うプロットに寄せて、もっとエゴイスティックにキャラクター設定を解釈することは可能だと思う。
でも、今回はできるだけ子供が感じるようなまんまのイメージ。
犬の役なら、しっぽとお耳があってはふはふ言ってる。まんま犬。
つまり、俳優の欲望を最優先しているのは、勇気があるし博愛精神ってゆうか優しいなぁと思う。
自分だったら、作戦を考える時に、きっともっとエゴイスティックに、自分のプロットに寄せてしまうんだろうなぁ・・弱いからなぁ、って思ったりした。
改造☆人間

改造☆人間

田上パル

こまばアゴラ劇場(東京都)

2009/03/13 (金) ~ 2009/03/22 (日)公演終了

パル的活劇*0302S
3月20日のソワレで拝見いたしました。

ネタバレBOX

パルさん、3回目の観劇。

個人的に、一度かなり本気でマクロビオティックスを実行してみようとして、結果挫折した過去があるので、観劇しながらなんともいえない気持ちになる。

そんな、個人的な思い出がぶり返しまくり、今回はちゃんとひとつの演劇作品として観れていたのかどうか、自分的に怪しいのです・・。
蛮幽鬼(ばんゆうき)

蛮幽鬼(ばんゆうき)

松竹

新橋演舞場(東京都)

2009/09/30 (水) ~ 2009/10/27 (火)公演終了

私としたことが・・
早乙女太一のカレンダーを買うか否か、一瞬だけ迷った。
殺陣がダントツで魅せるし、想像してたより、声や台詞もずっと良かった。
立ち姿が全然違う。年季が違う。
太一様万歳。
切れ長の目に斬られました・・。

ネタバレBOX

豪華絢爛なのも最高に楽しいし、たまには大劇場もいいけど、自分にとっては本当に胸に刺さるのはやっぱり小劇場だなぁ、とも実感。
奇ッ怪

奇ッ怪

世田谷パブリックシアター

シアタートラム(東京都)

2009/07/03 (金) ~ 2009/07/20 (月)公演終了

大満足
高校生の頃に小泉八雲を読みふけっていた時期があったことも手伝って、ものすごーく期待して劇場へ・・。
期待以上の作品でした。
良い意味で沢山の人が楽しめる作品。
間口が広くて、でも奥も底もちゃんと深いという素晴らしい作品でした。
怖さの種類も、グロさやエグさじゃない、ゾクッと涼しくなる心地良い怖さで、オリジナル作品でありながら、ちゃんと原作の良さも引き出されていたところにも好感。

ネタバレBOX

ストーリーテーリング、という芝居の原点ともいえる手法をてらいなく効果的に使っていて、逆に新鮮だった。

・・劇中使用されていたお香が、ものすごーくいい香りで、五感にうったえる演出が大変雰囲気を盛り上げていた。

お香マニアの私としては銘柄が知りたくてたまらない。
どなたかご存知ありませぬか?
『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』

『プルーフ/証明』 『心が目を覚ます瞬間~4.48サイコシスより~』

DULL-COLORED POP

サンモールスタジオ(東京都)

2009/10/07 (水) ~ 2009/10/13 (火)公演終了

えらく DULL-COLORED POPだった 
自分がちょこっと関わった『心が目を覚ます瞬間』、『プルーフ/証明』、共に、いち観客として鑑賞。とても DULL-COLORED POP な印象だった。全ての上演作品を観てきたわけではないのに、そう感じさせるのは世界観の強度なんだろう。

ネタバレBOX

『プルーフ/証明』はコロブチカバージョンも見ていたが、演出、キャスティングによって無限に変わってゆく演劇の可能性を楽しんだ。
他のバージョンを見ていたせいで、より一層、谷版のカラーをはっきりと感じ取れた気もする。
演劇面白いな。
とりあえず寝る女

とりあえず寝る女

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2010/04/02 (金) ~ 2010/04/06 (火)公演終了

絶妙なバランスがたまりません。美味。
後でよくよく思い出してみれば、結構突飛な設定もあったわけだけど、各キャラクターの演技に凄く説得力があったことで、ちょっとぶっとんだ人物にもまったく違和感を感じずむしろ変なリアルを感じるというのは凄いと思う。久々にぎゅぎゅっと満足した芝居。脚本力、演出力、役者力の絶妙なバランスと強固な信頼関係が素晴らしい濃度を生んでいた。良かったなぁ。好み。

ショート7

ショート7

DULL-COLORED POP

pit北/区域(東京都)

2009/04/29 (水) ~ 2009/05/06 (水)公演終了

20090502*S【Aプログラム】
拝見しました。
個人的には『ソヴァージュばあさん』が特に好きでした。
「古くさくない古典」というコンセプトだと、前衛の様式や、方法論にもってかれがちな演出家も多いけど、良い意味でまったくそんなことなく、かつ満足させてくれた。
原作にはないというエピソードの追加も、演出も、センスが光っている。
堀川炎さんという女優さんは初見でしたが、とても素晴らしかったです。
名刺を置いてきてしまったことを、後悔するほどでした。

ネタバレBOX

『Bloody Sauce Sandwitch』は、感想が難しい。
女子の自分にとって、堕胎の傷の表現が少し記号的に感じたからか?
しかし、連なる言葉の美しさと、空間の色彩感覚などの強い美が印象的。
佐々木なふみ嬢の好演する姉が、観客が不条理ワールドから零れ落ちないように接点になっていて、救われる。

『15分しかないの』は15minmade版と違う空間演出により、コミュニケーションのもどかしさがさらに際立って、切なさがアップしていたと思いました。 
シンプルなことだけど、男女の目が合う瞬間が追加されたことが、キチンと効果的なスパイスになったと思う。
立ち位置ひとつでこんなに変わるんだよな、ということを再認識。

『アムカと長い鳥』は、椎名林檎を思わせるような異次元感のある清水那保さんがチャーミングで、熱演にも引き込まれたが、このテキストを使って、あえて、ちょっぴりオバサン世代の生活感のある身体の女優でのバージョンも見てみたいという欲望を持った。
ただ、これができる人は、なかなかいないかもしれないが。

全ての作品を通して、独特の言葉の感性が心地よかった。
月並みなはなし[2010]

月並みなはなし[2010]

時間堂

座・高円寺2(東京都)

2010/03/11 (木) ~ 2010/03/14 (日)公演終了

タイトルに全てがある
アフタートークゲストでもあったので、ここではあまり発言しません。
でも、『月並みなはなし』というのは秀逸なタイトルだと思う。
色んな要素が含められていて、これが全てを表している。
そして、とてもセリさんらしい作品だった。
あと、Tシャツかわいすぎて買ってしまった。
鈴木浩司さんは、今まで私の拝見したセリ作品の中で、今回の役が一番好きだった。

こころ

こころ

726

OFF OFFシアター(東京都)

2009/06/05 (金) ~ 2009/06/09 (火)公演終了

ありがとうございました
自身の参加した公演となる為、「レビューで評価」という立場とは違いますので、★や感想は投稿いたしません。

当日パンフレット配役無しは、きっとあえてだったと思われるのですが、公演も無事に終了いたしましたので、ご指摘の多かった配役について、上演台本ではどのようになっていたかを抜粋し、ネタバレに記載させていただこうと、投稿いたしました。

726のおふたりを通し、自分だけでは出会うチャンスの無かった、演出の北澤さんや、熟練のスタッフの皆様、多彩なキャストの皆様との出会いを経て、拙作を命あるものとして上演していただいたことを、感謝いたします。

ネタバレBOX

【登場人物】

男1・・先生(壮年期)/ 父(Iの父)   照屋実

男2・・I (原作の私)/ 先生(青年期)  鬼塚俊秀

男3・・兄(Iの兄)/ K (Iの友人)/ 海辺の男  西地修哉

女1・・静(先生の妻)/ 清(静の母・未亡人)  杉山薫(ナイロン100℃)

女2・・英子(兄の嫁・妊婦)/ お嬢さん(静の少女時代)  高原コマキ

女3・・お光(Iの母)/ お松(静の女中)/ お千代(清の女中)  ほりすみこ

女4・・弥生(静の女中)/ 歌子(静の少女時代の友人)  大西玲子

*上演台本の購入をご希望の方は、青☆組HPからお問い合わせください。
ナノ クライシス ポルノグラフィティ

ナノ クライシス ポルノグラフィティ

演劇集団 砂地

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2009/10/21 (水) ~ 2009/10/26 (月)公演終了

その先に残る希望
いつものスタンスなのであえて星はつけないけれど、最近ササクレテいた心に、今夜水分をもらって、「作品で心が救われる」という感覚を久々に体感しました。どんだけ打ちのめされるかと覚悟して観に行ったら、なんと・・・。

ネタバレBOX

原作がどんな話かそれなりに知ってたし、自分自身は、「性交に至る」という事に対して、けっこう潔癖な人間なので、どんだけ打ちのめされるかと覚悟して観に行ったら、なんと・・・。

最初は、ああ・・うう・・と、確かにヒリヒリしてくるのですが、ラストシーンまで見終わると、ものすごく心が救われました。
最後の教授と売春をしている女性のシーンの、男女の対比の描き方が良かった。
私にはとても希望的に見えました。

輪になってゆく肉体関係を、きちんと精神の側面で非常に多角的に描けていたのが作品に厚みを与えていたのだと思う。

24歳のメンズで、男性と女性、両方の視野を男のエゴではなく描けるという手腕は相当だと思う。
若年寄?早熟?今後に期待します。

「林檎の匂いがする」という台詞を、実は自分も最近書いちゃってて・・という話で免責とりにいったら、私がつけてるロリータレンピカという香水の話になってびっくりした。

同じセリフを書いたり、同じ香水に注目したり、桐朋だし、なんか今後一緒に面白いことやれたらいいなぁと思ったりした。

このページのQRコードです。

拡大