ちゃたらーの観てきた!クチコミ一覧

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朴ノ木橋物語

朴ノ木橋物語

BOH!MIMISH

新宿シアターモリエール(東京都)

2013/01/31 (木) ~ 2013/02/03 (日)公演終了

満足度★★★★

家族っていいなあ
開演15~20分前に着いたのですが、もう席のほとんどが埋まっていました。
結構ご年配の人やお子さんもいて、いつもの小劇場の雰囲気と違うなあと思いましたら、ヒロイン(?)ツル子は65歳。ツル子の孫役では可愛らしい子ども出演していて、なるほどそれでかと納得しました。

お芝居は、王道のホームコメディーで、分かりやすく笑わせていただきました。
なにしろツル子さんが可愛かったです。

田舎の家のセットもよかったです。

ネタバレBOX

缶コーヒーのボスを使ったボケ突っ込みのところは、若干苦しかったです。
下宿人のテンションの高さには、ちょっと引きました。

最後、ツル子さんが死ななかったことに、心底ほっとしました。
ハッピーエンドじゃないと、ね。
やわらかいヒビ【ご来場ありがとうございました!!】

やわらかいヒビ【ご来場ありがとうございました!!】

カムヰヤッセン

シアタートラム(東京都)

2013/01/17 (木) ~ 2013/01/20 (日)公演終了

満足度★★★★

「今」の証明
終わったからネタばれでもいいですよね。
数学的帰納法の1の証明を人生にあてはめて、「僕たちは今を証明しないで先のことを考える。保険にも入るし、ローンも組む」というあたりの会話がよかったです。私自身の「今の証明」には何があるかと、帰り道みち考えさせられました。
こういったお芝居を見に行くことも、今の証明ですね。

ただし、泣かされはしませんでした。誰にも感情移入できず(笑)
どっちかというとロジックな芝居だと思いました。

新春浅草歌舞伎

新春浅草歌舞伎

松竹

浅草公会堂(東京都)

2013/01/02 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★★

若手の初大役
新春の初歌舞伎はやっぱり「寿曽我対面」です。綺麗でおめでたい感じがとても好きです。

私的昼の部の目玉は、松也さんの五郎に壱太郎さんの十郎。歌舞伎座では観られない若々しい曽我兄弟でした。
正直、形を取るのが精一杯というのが透けて見えましたが、大役に挑戦する若い役者さんというのは、こちらも観ていて気持ちが引き締まりますし、この先の楽しみを思うとなおさら、今この時期を見てよかったと感じます。

海老蔵丈も夜の部の口上で「15年前、新之助時代にここでやらせてもらった武蔵坊弁慶が……」と、初大役の思い出を語っていました。
その海老蔵は幡随長兵衛が初役。
新春浅草歌舞伎は、これからもそういう場であってほしいですね。
(来年は梅枝に八ツ橋やらせて。個人的なお願い。)

予想どおりですが、会場は海老蔵ファンでいっぱいでした。
拍手の音が違うもの。昼も夜も海老蔵祭。
でも、隣の女性は夜の部「毛谷村」の杣斧右衛門が海老蔵だとは気付かなかった様子でした(笑)

ZIPANG PUNK ~五右衛門ロックⅢ

ZIPANG PUNK ~五右衛門ロックⅢ

劇団☆新感線

東急シアターオーブ(東京都)

2012/12/19 (水) ~ 2013/01/27 (日)公演終了

満足度★★★

期待ほどではなかったというオチ
今年の初観劇、過去の2作品がとても面白かった「五右衛門ロック」ということで、かなり期待して行ったのが敗因でしょうか。

ストーリーは捻りがなく(捻ってみせているようで予想の範囲内)、長時間の芝居に途中退屈するところもたびたびありました。
歌とダンスも、前回よりインパクトがなかった気がします。
それでも、高田聖子さんは素敵だし、シャルル役の浦井くんも可愛いし、映像で登場するあのお方にも嬉しくなり、結局は楽しんだのですが。
役者を見る分には楽しいと思います。お祭りだし。

私が見たのは2階席前方中央だったのですが、1幕では音響が悪く、歌詞がよく聞き取れませんでした。2幕ではマシになっていたのですが、音響が幕間に改善されたのか、単に耳が慣れたのかはわかりません。
シアターオーヴが、新感線にあっていないのかも。

12,500円というチケット代を考えると、ちょっと残念。もう少し安かったら、満足度が高かったのかもしれません。

ネタバレBOX

高橋由美子さんの「おにぎりくうかい」の連呼に、ちょっとイラッとしたのは、私だけでしょうか。
すみません。

あと、2幕でのエリザベートのパロ音楽にはうけました。あれ、許可取れてるんですかね。
祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~【KERAバージョン】

祈りと怪物~ウィルヴィルの三姉妹~【KERAバージョン】

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2012/12/09 (日) ~ 2012/12/30 (日)公演終了

満足度★★★★★

百年の秘密に続いて
ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの力作。観てよかったです。
4時間という時間を飽きさせずに見せる、本も映像もセットも役者も素晴らしいと思いました。

やっぱり犬山イヌコさん大好き。大倉孝二さんも好き。
生瀬さんもナルシーも花さんも、みんなみんなよかった。
ホント贅沢なお芝居でした。
蜷川版も楽しみですv

ネタバレBOX

たくさん人物が出ていましたがみんな主役っぽくて、ひとつひとつの出来事が、ジグソーパズルのようにつながって、壮大な絵が出来上がる。
そんな感じを受けました。
なので、ドンガラスが作るジグソーパズルの「最後の1ピースがはまらない」という話が、象徴的でした。
この芝居のラストシーン、みんながみんな神話的に収まるところに収まったのに、ひとりだけ浮いているドン・ガラスにいびつなピースの悲しさを見ました。
ブラックルーム

ブラックルーム

メガバックスコレクション

ART THEATER かもめ座(東京都)

2012/12/15 (土) ~ 2012/12/23 (日)公演終了

満足度★★★★

熱演に☆一つ追加
「五邪鬼編」を見ました。
ここで皆さんの評判がよかったので急きょ予約して行きましたが、脚本はオーソドックスな展開、今までのバトルロワイヤル的作品との違いは感じられず、どんでん返しを最後まで期待していたらあまりに予定調和のラストにかえって驚かされた次第です。
「七鬼神編」のほうが私は楽しめたのではないかと思います。
残念ながら明日の千秋楽には行けませんが。

しかしながら、見応えはありました。それは役者さんたちの極限状態の熱演のおかげ。あえてステレオタイプな役どころをきっちりと演じてくれていました。
ものすごく肝心な場面で、「きゃん桶にきゃた足」を正しく言い直したり、「男を(じゃなくって)女を作ってたから!」とお父さん一瞬のホモ疑惑即否定したりの言い間違いはありましたが、そんなの関係ねぇ!と力づくで全てをふきとばすような熱演でした。
今日はあいにくの雨でたいそう寒く、凍えながら劇場に着きましたが、見ているうちに熱くなりました。
終わったらちょうど雨もあがってて、晴れ晴れと帰路につけました。

ネタバレBOX

きっとどうでもいいことなのでしょうが、Sonyや慶應の使い方が気になりました。
「俺様はSonyのエリートなんだよ」とか、私の知ってる限りのSony社員は絶対言わないよなとか思い、「なんでそんなこと知ってるんだよ」「私は慶応大学なのよ」という会話が普通に成り立っているところに苦笑しました。
「なんでそんなこと知ってるんだよ」「これでも○○を専攻したの」ならスッキリ聞けたんですが。
仮に慶応が東大でも、そんな台詞を言うことでまりかが薄っぺらく見えたのは残念でした。

あと、坂本の携帯電話がつながったのも、思わず心の中で「携帯つながんのかよ!」と突っ込んでしまいました(笑)
その後「いやそんなわけないわよだってそれじゃGPS機能働いてるってことじゃないの つーか だったら今そんな話している場合じゃないってば」と脳内突っ込みが暴走し「じゃこれワナね罠 今だけヤツラが電波妨害解除して何か企んでるのよね」と暴走列車止まらないまま期待だけ膨らまし、アレーやっぱりそれ?!というラストにがく然としたのでした。

そんなこんなでしたが、役者さんのがんばりに「いいものを見た」という気持ちになりました。
ありがとうございます。

行方不明

行方不明

ブラジル

赤坂RED/THEATER(東京都)

2012/11/17 (土) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

不思議な世界を堪能
話の内容がけっこうグロかったりするのに、気持ち悪くはなく、幻想的で不思議な時間を過ごしました。

そして、決してハッピーエンドとは思えないさまざまな選択を組み合わせた末、最後の出来上がりはハッピーエンド感に満ち溢れていました。
すごいなと思いました。

辛いこと切ないこと、色々あるけれど、人は幸せになれるんだよと感じさせてくれた作品です。
わたしにとっての幸せは、心が平穏であることです。

おもしろかったです。ありがとうございました。

あっ、あと会話や小ネタではくすくす笑わせていただきました。

ネタバレBOX

ようやく再就職した編集プロダクションで年下の上司から理不尽にいじめられ、子どもができ身を固める決意をしたのに妻は不倫中しかもその子どもは実は不倫相手の子だった、という踏んだり蹴ったりの主人公小野をMCRの櫻井さんが好演。我慢する笑顔もぶち切れるところも良かったです。
手塚に対する友情、初めは「?」だったのですが、理由がわかってくると、腑に落ちました。
この不思議な世界は、全部、小野の作り出した幻なのか。
だからか。嫌悪感がないのは。

好きな女の為に人を殺す手塚に「人としてやっちゃいけないことがあるだろう!」と叫ぶ小野は、現実世界では麻理子を好きになって結果的に手塚を殺した(あれ、自殺未遂じゃなくって実は自殺しちゃっていたんですよね?)自分を責めているんだと感じました。
せつないね。
その麻理子も、結局、自分から離れて行ったんだもんね。

マリコ役の幸田尚子さん、前回みたときは素晴らしいスタイルなのに変なジャンプスーツを着て方言しゃべっていて、気になっていた女優さんなのですが、今回改めてその美しさにビビりました。
あの牛鬼ホラーシーンは幸田さんのシルエットあってこそです。

演出で度々ゾクッとさせられたのですが、手のひらがこっちを向いているあの場面ではついつい線を読んでました。頭脳線が意外と現実的だわ、とか(笑)


追記)
手塚、自殺未遂じゃなくって実は自殺しちゃっていたんですよね?とか書きましたが、色々な見方ができると思います。
高円寺純情商店街でロミジュリ

高円寺純情商店街でロミジュリ

踊れ場

シアターブラッツ(東京都)

2012/11/12 (月) ~ 2012/11/14 (水)公演終了

満足度★★★★

勢いに圧倒されました
高円寺に舞台は置き換えられていましたが、かなり原作に忠実。というか、本歌取りがうまくなされていました。
舞台美術も衣裳もないのに、最初から最後まで勢いで魅せてくれたロミジュリ。楽しかったです。
男30人の中の紅一点、ジュリエット役の榊菜津美さんがとても可愛らしかったです。

後方に座ったせいか、早口の台詞がところどころ聞き取れなかったのが残念でした。できたら台本を直接読んでみたいと思いました。

ネタバレBOX

役者さん、たまに名前を間違えていませんでしたか?(笑)

唐突に始まる歌は、若干うっとおしかったです。ごめんなさい。テヘペロすけ。


楽園

楽園

モダンスイマーズ

吉祥寺シアター(東京都)

2012/11/07 (水) ~ 2012/11/14 (水)公演終了

満足度★★★★

よかったです。
大人(現在)の姿をした5人の役者たちが、その子ども時代の出来事を演じる。
最初のうちちょっとだけ違和感ありましたが、あっという間に引き込まれました。子どもにしか見えなくなりました。
私自身の子ども時代の風景にも重なります。
いじめいじめって言っていますが、実は昔からあの程度のこと(と言っていいのかわかりませんが)は、誰でも経験しているのでは。

90分、あっという間でした。

どの役者さんもうまかったのですが、深沢敦さんのヒロイン小百合は秀逸でした。

ネタバレBOX

小百合が登場した時から足を引きずっているのを見て、私は深沢敦さんがこの芝居中に怪我をしたのだと誤解していました。
カーテンコールで深沢さんが、階段を軽やかにかけ降り、かけ上がったのを見て、現在の小百合が再確認されました。
高橋ギロチン

高橋ギロチン

劇団鋼鉄村松

王子小劇場(東京都)

2012/11/07 (水) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★

次回も楽しみにしています
鋼鉄村松さん、大好きな劇団です。
(といっても最初に見たのが将棋の話だったのでまだ3回目ですが)
それで期待が大きすぎたからだと思いますが、この作品に関してはちょっとだけ残念でした。
観た回が2日目昼だったからでしょうか、全体的にこなれていない感じがしました。最初の30分くらい、すごい落ち着かなかった。

あと、楽しめなかったのは、たくさん盛り込まれた要素に自分との共感点が見つからなかったせいだと思います。

死刑廃止論者ではないとか。
近親相姦ネタには生理的に激しい嫌悪感を覚えるとか。
ガンダムまではわかるけど、マクロス知らないとか。
このあたりは、全く個人的な理由によるものなので、ボスさんのせいではありません。
ただ、共通項がなくっても考えさせられる(または笑わせるでも)話にまでなっていなかったのかなとも思います。
むしろ「分かるやつだけついて来い」的感じも受けました。

良い意味で気になるセリフがあったり、文学的な表現にもボスさんらしさを感じたりしました。(それを語る役者さんの力量のばらつきを感じました。すみませんいろいろと上から目線で)
ベスさん、バブルさん、山本タカさんの演技にはひきこまれました。
次回もかならず観に行きます。

こどもの一生

こどもの一生

パルコ・プロデュース

PARCO劇場(東京都)

2012/11/04 (日) ~ 2012/11/25 (日)公演終了

満足度★★★★

超一級のB級ホラー
初演は観ていないのですが、原作を知っていたので、どちらかというと役者さんを見に行くのが目的だったのですが、ストーリーを知っていても「山田のおじさん」が出て来た時は、マジ怖かったです。

中越典子さんのツインテールが可愛らしすぎ。玉置玲央さんのジャンプが美しすぎ(笑)
映像の使い方が面白く、真んよりやや後ろから見たほうがいいかなと思いました。

ネタバレBOX

「山田のおじさん」って本当は何だったのという、最後のオチ(?)がもう少しインパクトあるとよかった。スタイリッシュなポージングでうまくごまかされちゃった感。
役者さんたちみんなかっこよかった。

笹本玲奈さんはミュージカルの正統派女優のイメージが強かったのですが、コメディエンヌとしてもやっていけそうですね。あの歌いっぷり……(笑)
否定されたくてする質問

否定されたくてする質問

箱庭円舞曲

駅前劇場(東京都)

2012/11/01 (木) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★★

YESでもNOでもなく
タイトルとフライヤーから想像していたよりもずっとわかりやすく面白いお話でした。
「あるあるある」とうなづいたり、笑ったり、そんな中で心のノートに書き留めたくなる言葉が、ときたまあったり。

観終わった後に、不思議と幸せな気持ちになりました。
「これでいいのだ」と言いたくなるような。

個人的にはなんでも白黒はっきりつけたい性格なのですが、世の中には答えの出せない、あえて出さないことも正解のような問題もいっぱいありますね。

ネタバレBOX

羽生泰治名言は、色紙に書かれて物販で売られていたらノリで買ったと思います。200円くらいで。
あと、江橋編集者の主張が、10年くらい前に受けた成功哲学セミナーで「売れる秘訣はTTP(徹底的にパクれ)だ!」と叫んだ講師にそっくりで、懐かしかったです。
ゼロから何かを作り出すって大変ですよね。演劇にも言えると思います。みなさんすごいですよね。
これからも楽しみにしていますので、よろしくお願いします。
LE NOIR ルノア ~ダークシルク DARK SIDE OF CIRQUE~

LE NOIR ルノア ~ダークシルク DARK SIDE OF CIRQUE~

LE NOIR 日本公演製作委員会

クラブeX(東京都)

2012/10/26 (金) ~ 2012/12/26 (水)公演終了

満足度★★★★★

肉体美堪能
アリーナの前から2列目だったので見上げる感じでしたが、舞台が直径わずか4mと小さくてその中でダイナミックに動くので、ものすごい迫力。
エアリアルのパフォーマンスは目の前まで足が飛んできました。
大きいテントで前にシルクを観たときはサーカスっぽい感じ(まんま)でしたが、今回のはそれよりもっと演劇的。パフォーマー以外の人達が客席の通路で雰囲気を出してくれていました。

後ろのほうの席やVIP席なら全体を見られて、もっと幻想的に見えたと思います。
席位置を変えて何度でも観たい舞台です。(財布が許せば・汗)

半裸の男女が絡み合ってても、とにかく綺麗で、全然いやらしくありません。
肉体って、多少ゆるいほうがエロチックなんだなぁ。

女性はみんな美しくて物語の世界から抜け出てきたようでしたし、男性陣のベルセルクのガッツみたいな(笑)肉体美は眼福でした♪(*´∇`*)

1幕1時間、休憩20分、2幕が1時間20分です。
カーテンコールは写真撮影可。

ドリンクはアルコールはシャンパンのみ、グラス1500円とちと高い。なのに、グラスがプラスチックで安っぽい。仕方ないか。

ネタバレBOX

観客いじりはかなり長いです。
前方の席の通路際に座っている男性は、シャツ脱がされないように要注意。
もの言わぬ火車

もの言わぬ火車

鬼の居ぬ間に

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2012/10/31 (水) ~ 2012/11/04 (日)公演終了

満足度★★★

ヒューマンホラー
妖怪ものとか幽霊ものとかの先入観をもってみたら失敗。←私が。
出だしがかなり怖かったので、絶対オカルトホラーだと思ったのです。

実際は、妖怪も幽霊も出ず。人間の闇の部分が浮き彫りになって、そこに恐ろしさと悲しさを感じるヒューマンホラー。

役者さんたちは熱演。現在と過去の回想のつなぎも上手いのですが、芝居というよりも映画的な印象を受けました。
とはいえ、目の前で熱演されているので、最初から最後まで緊張を強いられました(笑)
(そんななかで、三郎さんが出てくるとホッとしました。)

1時間40分はやや長く感じました。

ネタバレBOX

当日のパンフ(1枚ものコピー)の出演者の欄で、役名だけではなく簡単な人間関係を追記されると親切ではないかなと思います。

というのが、露子役の人がかなり大人っぽく見え、サチたちと同級生には見えなかったとか、静子って露子の母親じゃないのかとか、晴美さんって親戚じゃないの?とか、その辺のわりと単純な関係を理解するのも大変でした。
そういう余計なことを考えていると、芝居自体を楽しめなくなるので「ネタばれにならない程度の人物紹介」はあったほうがいいと思います。

あと、もう一つ気になったのが、時代背景。
黒電話は気になったものの、サチが出て来るまで、もっと言うと高速道路の話が出るまで現代か昔かが、よくわかりませんでした。
たぶん、言葉遣いとか役者の佇まいとかが、戦後には見えなかったから。
サチがいきなり「リンゴの唄」を歌うのと、静子や蓮太郎が「出なくちゃなの?」とか「~しなくちゃだから」というのがそぐわなくて、落ち着かなかったです。
「しなきゃだから」という言葉遣いは、戦後にはなかったと思います。
(あっいえ、私も戦後は知りませんが、少なくとも私の学生時代でもなかったと・笑)

といろいろ書きましたが、もの言わぬ火車が意味する人間の黒い情や悲劇など、意欲的に描かれていたと思います。
旗揚げ公演ということなので、これからもがんばっていただきたいです。
イントレランスの祭

イントレランスの祭

サードステージ

シアターサンモール(東京都)

2012/10/30 (火) ~ 2012/11/11 (日)公演終了

満足度★★★

盛りだくさんでしたが
全体的には浅いと感じました。

たくさんの不寛容(=差別)の話がありましたが、問題点ばかりで解決が見えないので、見た後はちょっぴり消化不良。
まあ、現実の社会でも解決してないのだから、仕方ないともいえますね。

個人的には富山恵理子さんへの差別が一番イタかったです(笑)

初日だったので「ごあいさつ」が間に合わなかったと張り紙がありました。
この作品の鴻上さんの「ごあいさつ」、ぜひ読みたかった。残念。

ネタバレBOX

地球人からブス差別されるデブホタル富山さんに、最後「きれいですよ」というのが、(もともと偏見のない)宇宙人だと全く説得力がない(笑)

ほたるの彼氏が自己犠牲で宇宙人を救ったのだというどんでん返しも、それまでの流れからちっともいい人に見えなかった。
日本防衛軍のリーダーといい、ただ「男って美人に弱いよね」「ブスには冷たいよね」って、現実にある根深い差別意識を見せつけられました。
というのは、私が女で、どちらかというと差別される側にいるからでしょう。
どちらかというとって言葉がなんか虚しい。

まじめに考えて、最後、釧路に宇宙人の特区を作るなどどいう話でさわやかに旅立って行きましたが、いやいや、ありえんだろう。
「釧路の人に理解してもらえるように根気強く説得します」って、無理~。
自国の中に他の国を作るなんてことなったら、内戦ですよ。
「祖国なき独立戦争ははじまる」という、例の鴻上さんの名セリフがありましたが、それってこういうこと?!(シャレでしょうけど)

そんなこんなで、ラストではいろいろモニョりましたが、途中まではやや古めかしい演出やギャグも含めて、鴻上さんの新作を楽しませていただきました。
ありがとうございました。
こい!ここぞというとき!(2012年サンモールスタジオ最優秀演出賞、受賞)

こい!ここぞというとき!(2012年サンモールスタジオ最優秀演出賞、受賞)

ポップンマッシュルームチキン野郎

サンモールスタジオ(東京都)

2012/10/18 (木) ~ 2012/10/29 (月)公演終了

満足度★★★★★

面白かった
むちゃむちゃ面白かったです。
基本苦手な下ネタもありましたが、私、オカマには寛容なので(^^ゞ
たくさん笑わせてもらいました。
前回のポップンはラストでいまひとつスッキリできなかったのですが、今回のは後味も良かったです。


ネタバレBOX

サイショモンドダスト★さんのおかまのカツ子ちゃんが綺麗でした。
「誰も得しないブロマイド10枚セット」(200円)を買いましたら、カツ子ちゃんが3枚も入っていて得した気持ちです(笑)
五右衛門

五右衛門

劇団アニマル王子

武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)

2012/09/21 (金) ~ 2012/09/25 (火)公演終了

満足度★★★

2時間30分(休憩10分)
劇団初見です。
リチャード三世と石川五右衛門のコラボということで楽しみにしていましたが、正直、リチャード三世だけでやってもらった方がより楽しめたかなという印象です。
私が(歌舞伎だけは20年近く観ているので)石川五右衛門に対して厳しい目になっているのかもしれません。日本駄右衛門らの白波五人男までもじっているから余計。
(シェイクスピアと歌舞伎を絡ませるのがこの劇団のウリでしたら、もう少し頑張っていただきたかったという気持ちです。すみません)

観終わった後、突っ込み所は多々あったのですが、衣装も美術も手が込んでいましたし、イケメンや美女も出ていましたしで、雰囲気を楽しむには良い感じです。
ちょっと長いですが。

最澄役の八木岳さん、良かったです。他の作品でも見たいです。

他の方も書いていましたが、アドリブ風のコントは要らないと思います。

ネタバレBOX

シェイクスピア風の台詞は良かったのですが、何人かの役者が「しゃべれていない」のが残念でした。(かなり重要な役の人でも)
はっきり言って、噛み過ぎ、引っかかりすぎ、言い直しすぎです。
私が見たのが初日ならまだしも、もう後半だというのですから、そこはもっと頑張ってほしかったです。応援する気持ちでそう思います。

一緒に見た夫は、役者がたびたび台詞をかむのが気になって、話自体がほとんど楽しめなかったと言っていました。
彼がこういった芝居を見慣れていないから特にそうなのでしょうが。残念です。

ストーリーは、リチャード三世と石川五右衛門という本歌取りがあるので細かい説明は省略しますというお約束でできていた気がします。
元ネタを知らない人には赤薔薇と黒薔薇の対抗とかわかりにくかっただろうし、リチャード三世の甥殺しは唐突過ぎたと思います。ただの悪い人じゃんみたいな(笑)
最澄役の八木岳さんは上手だった(と思う)のですが、ホントあれでは良い人だか悪い人だか分りません。
どっちでもいいのですが、観終わった後のすっきり感や感動が無いのです。
悪人でも、最澄を主役でしっかり話をまとめていただきたかったです。
五右衛門にはいまひとつ華を感じず、共感できず、ラストのカタルシスがない。
最後に大国(中国)の力を借りて出て来たときには(このご時世なので)気分が悪くなりました。
そもそも、あの中国女は必要ですか?
青竜の壺って必要ですか??
あの辺りをはしょったら、もうすこし短くできたのではないでしょうか。

登場人物多すぎ。その上、歴史上の人物の名前をそのままもってくると却ってわかりづらくなると感じました。道真とか勝家とか、余計な想像をしないといけないのかと思わせる名前はやめてほしいです。
そもそも、何故にリチャード3世が最澄?
エリート出自を捨てたからか、部下に逃げられたからか、でもどちらもリチャード三世の話とはマッチしていない。(よね?)
ちょっと素敵な名前だから借りましたというには最澄・空海の名前は恐れ多いと感じる私です。(いや、空海使ってないけど)
もっというと、赤星十三郎って絶対あんなんじゃないよ!とかも思うんです。むしろ南郷力丸でいいんじゃない?とか。(歌舞伎オタクの意見だと聞き流してください。ごめんなさい)

あと、最近お芝居見ると原発とか放射能を絡ませるのがやたら多いのですが(←個人的にはややうんざり)、あのウランの扱いも軽すぎると感じました。

無差別

無差別

柿喰う客

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2012/09/14 (金) ~ 2012/09/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

よかった。
面白かったです。
上演時間は77分とアナウンスがありましたが、私が見たときも90分近くあったように思います。
上演後のアフタートークで中屋敷さんが
「この芝居で見せていることが自分の意見ではない。見る人がどう感じるか。脚本・演出として表現していることを、全て正しいとは思っていないし全て間違っているわけでもない」という感じのことを(メモとってないので正確じゃありません)言っていたのが、すとんと腑に落ちました。

差別の反対が平等ではなくて無差別だというオチも、ワタシ的に腑に落ちました。

これ以上重くなったらたぶん苦手だろうなと言う手前あたりで楽しめました。

照明器具にぐるりと囲まれた円形のステージは、私には太鼓の上か何かに見えたのですが、斎場、俗人を阻む結界に守られた祭祀儀式を行う場所だったんですね。

前から3列目だったので7人の役者さんの魅力的な表情が間近で見られて、グイグイ惹きつけられました。
七味まゆ味さんと深谷由梨香さんが大好きなのですが、葉丸あすかさんの健気さにもグッときましたし、大村わたるさんには笑わせていただきました。

ありがとうございました。

ネタバレBOX

アフタートークでの話。

中屋敷さんが俳優として自分が出演した理由を
「実際にいるであろう神様の天神様を出し原爆を扱うからには、自分が引き受けないと行けないと思った」
と言ったとき、なぜだか感動してしまいました。

そして、余談ですが「赤穂浪士を(大石親子以外で)三人言えますか」と舞台から尋ねられたとき、勇気が出ず手を上げられなかったのが心残り。
(一瞬あげようかと思ったんだ。目の前だったし。)
『大江戸鍋TV』のAKR47(笑)のおかげで堀部安兵衛、原惣右衛門(井深くん♪)はもちろん、大高源吾も片岡源五右衛門も岡野金右衛門もいえたのになぁ。
中屋敷さんと会話?するチャンスをのがしてしまった。くうっ。
【初ツアー公演終幕致しました!】都道府県パズル

【初ツアー公演終幕致しました!】都道府県パズル

北京蝶々

王子小劇場(東京都)

2012/08/30 (木) ~ 2012/09/05 (水)公演終了

満足度★★★★

イライラしたのですが
『会議は短くグラフは長く』という会社で育ったので、個人が好き勝手に発言する会議を見せられることに、かなりストレスを感じました。

それぞれの事情も、出身地や職業でなんとなく察せられたので、よけいに言ってることにイライラしました。
しかし、イライラさせることも目的の一つだったとしたら、まんまと引っ掛かったという感じです。

私個人は、道州制には賛成できません。県を残したうえでインフラの共有や公務員の削減はできると思っています。
そんなことを考えるきっかけになる良いお芝居だったと思います。

ネタバレBOX

現実問題として、福島出身だからと言って結婚を断られることがあるのでしょうか。
昔の「部落」教育を思い出しました。

どうでもいいですが、九州宮崎出身としては西海と南海の括りっぷりには異論を唱えたい(笑)
ふくすけ

ふくすけ

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2012/08/01 (水) ~ 2012/09/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

大満足
ラッキーにも前から3列目で観ることができたので、圧倒的な迫力にしびれました。
(ミスミ役の松尾さんに「ここらへんのお客さんはチケット取るので精一杯だから」 とおねだりを免除されました。)

奇形とか売春とかエセ教祖とか、普通に生活している中ではあまり見たくないようなところに鮮やかに光を当てて、派手でキッチュで、私的には楽しいお芝居でした。
前作を知る人から「コクーンで毒が抜けた」という感想を聞いたのですが、私的にはこれでよかったと思います。
これ以上、毒が強くなったら笑えなかったと思うので。
(そもそも笑う芝居じゃないって話もありますが)

多部ちゃんがとにかく可愛い。大竹しのぶさんも魅力的。
阿部さんも古田さんも大好きなのですが、他の役者さんも素敵で、豪華なお芝居に大満足。

前作見てない強みでしょうか。


古田さんのラストのシーンは、むちゃくちゃカッコよくて鳥肌ものでした。
終わってもしばらく 「歓喜の歌」が頭をグルグルしていました。

ネタバレBOX

第二幕の開始前に、コクーンの制服を着た男性が「携帯電話のアラームや音の出る電子機器うんぬん、前のめりのご観劇は後ろのお客様のご迷惑うんぬん」の注意をしていたのですが、いつものヤツだと思って下向いてチラシ読んでいたんですよ。そしたら、その男性が「それでは第二幕開演いたします」と言ってそのまま舞台に上がったのです。
役者だったんだー!!団長役の町田水城さん??
ちゃんと見ておけばよかった。

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