ちゃたらーの観てきた!クチコミ一覧

61-80件 / 253件中
少年王マヨワ

少年王マヨワ

ニットキャップシアター

座・高円寺1(東京都)

2013/06/28 (金) ~ 2013/06/30 (日)公演終了

満足度★★★

不思議な世界
正直、ストーリーはよくわかりませんでした。

しかしながら、俳優たちの奏でる音(声も)や動きがとても印象的で、何か夢の世界に居るような気持ちになりました。


ネタバレBOX

そんな幻想的な世界の中で、一番記憶に刻まれたのが「ドラゴンとコアラでドアラ~」の歌でした(笑)

五ノ井長谷雄巡査のキャラが濃すぎです。

イノシシは、夢に出そうです。
けつあごのゴメス【全公演終演しました!!たくさんのご来場ありがとうございました!!!!】

けつあごのゴメス【全公演終演しました!!たくさんのご来場ありがとうございました!!!!】

劇団鋼鉄村松

ザ・ポケット(東京都)

2013/05/22 (水) ~ 2013/05/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

なるほど!
ここを書こうとやってきて、下のぱち太さんのタイトルを見て膝を打ちました。
「哀しみのコルドバ」 なんかデジャヴあると思ったら、ミネちゃんとマイマイで観た星組のあれだー!(笑)
って、どこかにそういうことが書いてあったんですか?
知りませんでしたが、すごく納得しました。

ワタシ的にはとても面白かったです。
本格闘牛グランドロマンと言うだけあって、ちゃんと愛の話になっていました。それがドロドロと絡み合っていて、宝塚と昼メロと70年代少女漫画のミックスジュースぽくって美味しかった。
ところどころ古いネタが混ざるのも、ワタシ的にはツボ。
(ワタシ的にはを二度も連呼したのは、いくらかマニアックだと思うから)

山本タカさんの演出はスタイリッシュでカッコよかった。
男くさいグランドロマン。紅一点の小山まりあさんが可愛らしくて光っていました。

ネタバレBOX

その彼女が、よく考えたら結構ひどい奴(笑)というのもワタシ的にはツボだったんで、最後、変に感動的に盛り上がっちゃったのがむしろ残念 みたいな。
最後の最後に兄がひょっこり帰ってきて、牛はやっぱり牛だったみたいなオチの方が好みです。←ない。

一つだけ気になったのは、ネコに対する扱いがひどい。ぬいぐるみでも可哀想。公演終わったら、供養してくださいね。
『正解は、喜劇』

『正解は、喜劇』

8割世界【19日20日、愛媛公演!!】

劇場MOMO(東京都)

2013/05/14 (火) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★

えー
役者さんたちのハイテンションについて行けませんでした。
広げるだけ広げた風呂敷がほとんど畳まれないまま、無理やり『意味分からない』的ハッピーエンドで大団円(なのか?)を迎えたのも、腑に落ちませんでした。
日高ゆいさんの劇中歌『置き去り』は、そういう意味でしたか。

正直言わせていただいたら、芝居が終わった時点でもう見なくて良いかなと思った劇団さんでしたが、アフターイベントの“滑舌カミカミバトル”で、役者さん個人個人の好い人加減が垣間見えたので、また機会があれば観ようと思います。

ネタバレBOX

あの「千羽鶴を全て折り紙に戻した」のは、「たまたま脅迫状を出した日にたまたま爆弾ぽい何かを作っておいた」のは、「衣裳を半分盗んでいった」のは、誰だったのか、そして「演出が、演出の、演出を」どうしたかったのか、まったく答えはありませんでした。
答えが無いというのが答えなのかもしれませんが、見ている方としたら、消化不良も良いところです。

小野舞子の存在も、まさか本当にダジャレだけだとは思わなかったので、最後まで見て、ビガッカリでした。←ビックリとガッカリ

それでも小林さん始め、役者さんたちが『好い人だなー』というのは伝わってきたので、次回はもっとちゃんとしたストーリーのある脚本で、も少しテンション下げたやつで、観られればいいなと思います。
ありがとうございました。
天晴スープレックス 6

天晴スープレックス 6

ブラボーカンパニー

Geki地下Liberty(東京都)

2013/05/10 (金) ~ 2013/05/19 (日)公演終了

満足度★★★

楽しかったですが
コント集ということで期待していたものとは、ちょっとイメージが違いましたが、初見でしたので、知ることができて良かった劇団さんです。

いろいろ笑わせてもらいました。が、一つのネタで引っ張りすぎ、ちょっとクドイというのが正直な感想。
他の方も書いていますが、もう少し短くしていただいて、もう一作品観たかったです。
3作品の中では、裁判ものの鎌倉太郎さんの弁護士が良かったです。

ネタバレBOX

でもやっぱり、「トナー」の顔芸(?)は、クドイと思いました。
囚人ネタと見送りネタは、引っ張りすぎで、最後は飽きてしまいました。
この二つは、コントというには笑いが、芝居というには物語が浅く、やや中途半端な気がしました。

focus. 神話

focus. 神話

ミームの心臓

王子小劇場(東京都)

2013/05/02 (木) ~ 2013/05/08 (水)公演終了

全部は観られなかったので評価は控えます
ハイブリットハイジ座は未見だったので、楽しみにしていました。お話の内容はともかく、勢いがあって、魅力的な若い役者さんたちを見ることができて良かったです。個人的に、南美櫻さんの声が好きです。
どうせナンセンスなドタバタにするなら、もっと弾けてくれてもよかったと思いました。途中がいろいろ甘かったです。

ミームの心臓は、前回初見の20分の短い芝居でもっと観てみたいと思ったのですが、今回のは逆に長く感じました。
事前に読んだパンフで「カインとアベルの物語」とあったので、息吹を男の子だと勘違いしたまま観ていたのもあって、全体的に良く分かりませんでした。
なんとなくカインとアベルというより「失楽園」(渡辺某の作った意味じゃなく)ぽい話だなと感じました。
何故、カインとアベルが男女に置き換えられたのか、脚本家にうかがってみたい気もします。

(追記) 
と、こう書いた後、公演詳細を読んだら「性差を超えた恋」と書いてありました。やっぱり息吹って男の子だったんですか?ええっ?!(そのあたりネタばれ)


四次元ボックスさんについては、すみません。終演時間を読み間違え、別の予定をいれていたため、2団体見た時点でやむなく会場を後にしました。
3本で2時間半くらい、長くても3時間では終わるだろうと踏んだ私が甘かったです。本当にすみません。
なので全体評価は控えます。

個人記録で書いておくと満足度は「ハイブリットハイジ座」☆3つ 「ミームの心臓」☆2つ  

星の数が少なくても(ごめんなさい)、こういった企画は今後もぜひ続けてほしいですし、観に行きたいと思います。

2つしか観ていないから余計にそう感じるのでしょうが、神話がモチーフというのは感じられませんでした。
あ、ハイブリットハイジ座の海賊は北欧神話でしたね。

ネタバレBOX

カインとアベルだから男の兄弟だと思い込んでいた私が、息吹が女だったんだと驚いたのはあのシャワーシーンです。

奏「シャワー?」
息吹「うん。今出る」
奏のシャツを一枚かぶって出てきた息吹に、奏がモジモジしながら、
「言いにくいんだけど、それさ」
「奏のシャツ」
「服、ちゃんと着なよ」モジモジ

みたいな(うろ覚え)
これは、男同士の会話じゃないでしょう~(笑)
裸を見てドキッとするとかならともかく、男が風呂上がりにシャツ一枚で太ももチラチラさせているから、劣情を刺激されたというのは考えらません。

それで、ああ息吹って「ボク」って言ってるけど女の子なのね。だから甘えているのね。と納得したんですが。(とはいえ、私は、女だから甘えていいとか働かなくていいとはこれっぽちも思わないので、息吹の言動には終始イライラしっぱなしでしたが)

それとも、やっぱり息吹は女の子で、「性差を超えた恋」というのは、息吹の映留に対する思いのことですかね?
そのあたりの人間関係もよくわかりませんでした。
おのれナポレオン

おのれナポレオン

東京芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2013/04/06 (土) ~ 2013/05/12 (日)公演終了

満足度★★★★

後半で観たかったかも
初日から日が経っていないからか、多少こなれてないところが目に付いたのが残念でした。
特に天海さん(ファンです私)、コメディエンヌとして頑張ろうとして力入りすぎに見えました。
野田ナポレオンが、とある場面で「観ている人緊張させちゃいけないよね」と言ったのが、まさに!という感じ。
たぶん、後半に観たらもっと楽しめたと思います。
そんな中で、舞台を自由自在に泳ぎ回っている野田さんはさすが。
野田さんのナポレオンを見られただけで、個人的には大満足です。

あと、パンフレットがとても充実していました。写真もきれいだし、全部のページ(欄外下部)にナポオン豆知識がある(笑)
これで1000円なんて、お買い得です。

席は2階の正面でしたが、見やすくてよかったです。
映像にハッとさせられる場面がありました。

ネタバレBOX

最後の種明かしで「それにしちゃあのときの役者の演技が?」と一瞬、違和感を覚えました。というか、観ている最中にもいろいろ違和感ありました。
が!よく考えたら、あの芝居は全て「誰かの回想」なんですよね。

だから、誰がしゃべっている話かというところで、登場人物が違うイメージになるのは当たり前。
記憶なんてあてにならないから、というよりこれはナポレオンの死因に不審を抱いているという学生に語っているのだから、むしろ自分に都合よく書き換えられているのも当然と言えます。

回想での人物が、顔も衣装もところどころ白くなっていたのも、そういうことなのでしょうね。記憶の中の人。

もう一度見る機会があったら、これは誰がしゃべっている回想の場面かというところに注意して観たいと思います。
入江雅人グレート一人芝居『MY GREATEST HITS 2』

入江雅人グレート一人芝居『MY GREATEST HITS 2』

キューブ

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2013/04/05 (金) ~ 2013/04/07 (日)公演終了

満足度★★★★

良かった!
個人的に好きです。楽しかったです

入江雅人史上最も登場人物が多いSF超大作「東京大パニックメガネ」
大河内のキャラがきわだっていました。
場面が目まぐるしく変わるのですが、不思議と「今誰」なのか分かりました。
ときどきビシッと弾丸のように撃ち込まれるギャグを聞き逃さないように必死でした(笑)

入江雅人史上最も田舎を舞台にした人生ドラマ「爆走遊戯」
不覚にも泣かされました。50歳の入江さんが小学3年生の初恋まで熱演。
「おなご先生」が見えるようでした。小林麻美似(笑)

私自身も、大昔に「野獣シリーズ3本立て」+「蘇る金狼」を観に吉祥寺のオールナイトに駆け付けた優作ファンなので、入江さん演じる小学生の(延いては入江さん自身の)優作愛をキョーレツに感じました。

夜から強風が来るという情報だったので、入場時には終わりの時間を気にしていたのですが、始まってしまったら2時間半近くがあっという間でした。

ネタバレBOX

大河内の「ウォーター」とか、分校の「燃やすことないだろ」「信長かっ」とか、本当に一瞬のギャグなのですが、サイコーにおかしかったです。

「火につよいアイツ シリーズ」は、あまり面白くありませんでした。すみません。
ドブ、ギワギワの女たち

ドブ、ギワギワの女たち

ネルケプランニング

【閉館】AiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都)

2013/03/29 (金) ~ 2013/04/01 (月)公演終了

満足度★★★★

面白かったですよ!
初「毛皮族」だったのですが、これが「毛皮族」って言っていいのですか?
それだけ先輩さんに聞きたいです。

AiiA Theater Tokyo、初めて行きました。
事前の調べでは渋谷駅から徒歩10分だったのに、加齢のためか15分ちょっとかけてようやく辿り着き、喉乾いたからシアター内のホットドック屋でビール飲もうって一杯ひっかけたのが、良かった。ほろ酔いでみるとすっごい楽しかったです。
ちなみに、そのホットドック屋は玉ねぎとピクルスが「ご自由におかけください」で、シャア少佐盛り(通常の3倍)むちゃ美味しく頂きました。

お芝居は、きれいな女性たちの身体をはった演技、堪能させてただきました。
矢吹さん、柿丸さん、高山さん、個人的にすごく好き。
できたら本多劇場あたりで観たかった気もするけど。
また観たいです。毛皮族。

それにしても、みんなパンツ見せすぎ!!
必然性のある人からない人までみんな見せていますパンツ。無理やり脱いでる脱がされてる(笑)
最後にゃ、経理部の彼女、舞台でパンツ脱いでたたきつけて、「ノーパンだっ! 」って(爆)

その潔さには、大笑いしたのですが、帰りの電車ではしみじみと、白木屋火事で腰巻の中を見せられなくて飛び降りられず逃げ遅れた女たちの無念に思いを馳せました。
って最後の一文は嘘です。ごめんなさい。

ネタバレBOX

総務部と経理部の仁義なき戦い風のやり取りが、個人的にすごく好き。
バブルの匂いがするからでしょうか。
「OLがシュレッダー怖がるな!OLの指は詰めてナンボや」とか、「数えても数えてもお金が合わない!」ってのは、フツーにOLあるあるで、笑えました。
性交を「にゃんにゃん」というあたりでは、江本さんと同年代だと察しました(笑)

終わった後、私の隣の年若いカップル(未だ性交なさげ)が、しばしの沈黙の後、
女「なんか……」
男「なんか、すごい、コメディだったね」
女「あ、うん。そうだね」
と、無理やり笑いつつ挙動不審だったのが初々しくもあり見ていて楽しかったです。

普段、下ネタは嫌いですが、これは許せる下ネタでした(笑)

国家~偽伝、桓武と最澄とその時代~

国家~偽伝、桓武と最澄とその時代~

アロッタファジャイナ

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2013/03/27 (水) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

満足度★★

ごめんなさい。
初めに謝っちゃいますが、「私には」合わなかった。
「観たい」登録の時にも、その予感を書いたのですが、その残念な方になりました。
なので、「あくまで個人の感想」として言いたい放題書きますが、演じられた皆さんと主宰に敬意を払って、謝っておきます。ごめんなさい。

副題が「偽伝、桓武と最澄とその時代~」となっていましたが、まさにそのタイトル通りでした。私は桓武と最澄の「国家」を造る話かと思って観に行ったのですが、むしろ「その時代」の話だと強く感じました。

たまたま前日観た芝居で別の国の「その時代」の熱に中てられてきた為か、残念ながら、この芝居の「熱」は私には伝わりませんでした。

円形劇場型のステージになっていましたが、背中を向けてしゃべっている役者の声が聞こえないことがたびたびありました。
また、台詞が出て来ないのか妙な間があったり、言い直したり。
はっきり言って申し訳ないのですが、技量が舞台に付いていってないと感じる役者も何人かいらっしゃいました。
それぞれ一生懸命なのは伝わってきましたが、今回の舞台は役者の一生懸命ぶりを見たいわけではなかったので。(そういう見方も、知り合いや応援している役者が出るときにはアリです)

そんな中で石塚役の周本絵梨香さんは、声もよく通っていて安定した存在感がありました。
(終演後に友人と「どの役者が良かった」という話になった時、私がそう言うと「えっ、そこ?!」と笑われましたが・笑)

休憩なしの3時間10分という長時間を持ってしても、その時代の登場人物と出来事を伝えることが精一杯で、内面まで踏み込め無かった。そう感じました。
『芋づる式に』書かなければならない人が次々に出てきたというのはわかりましたが、それでもあえて「最澄と桓武」に絞って本を書いていただけていたらもっと良かった、と思います。また、松枝さんにはその力があると思っています。

賛否ありそうなひとり現代人、歴女の小日向さんですが、私的にはよかったです。彼女の登場で、このお芝居をTVでもある「歴史バラエティー番組」風に楽しむことができました。「一方その頃、島原では・・・」みたいなあれです。
初めのうちは何度か多少かんだりとちったりして気になりましたが、後半になると彼女の登場を心待ちにしている自分がいました(笑)
彼女がいなかったら、3時間ちと辛かったことでしょう。

ネタバレBOX

小日向さんに救われたのは、(この芝居を歴史バラエティーの再現ドラマ風にしか見られなかった私は)アテルイが滔々と民に語っている場面や薬子が死ぬ場面など、気恥かしくて落ち着かなくて、早くこの場面終わってーと念じていると、彼女が現れて、場の空気を変えてくれるのです。助かるー(笑)

他にも最澄と陽射の場面とか、なんかこっ恥ずかしい場面がいっぱいありました。私が誰にも感情移入できていないからだと思いますが。すみません。
この先の感想もすべて、「私が芝居に入り込めていなかったから」です。

陽射は可愛かったのですが、どうにも落ち着かないキャラでした。いえ、私がですが。見ていて落ち着かんっ!みんなが荷車押してるときにひとリフラフラ花持って遊んでるから「お前も持てよー」と思ったり、信念に説教する場面では「何でそこまでお前が知っとる!」と突っ込んでみたり。

突っ込むと言えば、細かい話ですが、桓武天皇のあと確かに兄の安殿(平城天皇)が即位しましたが、とっとと弟に天皇位を譲って奈良に引っこんでいたはずです。
「薬子の変」は嵯峨天皇の時代になってからのはすだけどなー。
とか、あと他にも、泰範ってこういう奴じゃなかったよなー。たしかこいつが空海のとこ派遣されて行ったら空海を師事しちゃって、最澄が何度も呼び返したのに帰らなかったんだよ、だから最澄と空海仲悪くなったって話もあったはずだけど? とか思っていたら、なぜか最後にちゃっかり空海のところに行ってて(笑)、あれっこれ見ている人わかるのかなーとか。
決して間違っていないのでしょうが、省略されて間違っているようにも見える進行にはハラハラしました。
そこでタイトルの「偽伝」ですね。これで、たいていのことは許されると思います。

「偽伝」といえば、桓武天皇が「まじないを嫌う」という設定には違和感あります。
そもそも平安京遷都したのは「早良親王の祟りを恐れて」のこと、桓武天皇は終生自分が追いやった義母兄、弟たちの祟りを恐れてノイローゼ、そこで縋ったのが最澄、というのが私の知っている「桓武と最澄」です。
とはいえ、私が知っていると言っても本やマンガで読んだものばかりですから、今回、演劇、この芝居で知った新しい「桓武と最澄」については、何の文句もありません。
まじないを信じない桓武天皇。オッケーです。魅力的です。
その彼が最澄の何に惹かれたのかをもっと深く知りたかった。
何故、彼がそこまで最澄を寵愛したのか。←BL的な意味じゃなく(笑)
二人の心のつながりや、国造りにかける使命感の共有?、互いの中に何を見たのかなんかが描かれていれば良かったと思います。
その上で「国家は人」「人を育てよ」というテーマを打ち出していただけたら、さぞや感動したことでしょう。

そんなこんなで、気づけば好き勝手に長々書いてしまいましたが、それもこれも松枝さんに期待して。
いちファンの意見として、大らかに受け止めていただけば幸いです。
次回作も楽しみにしています。

『熱狂』『あの記憶の記録』ご来場ありがとうございました!次回は9月!

『熱狂』『あの記憶の記録』ご来場ありがとうございました!次回は9月!

劇団チョコレートケーキ

サンモールスタジオ(東京都)

2013/03/23 (土) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★

【あの記憶の記録】観劇
正直に言いますと、主人公イツハクの独白は、「悲惨な話でいろいろ考えさせられる」ものの「体育館に集めらて戦争体験者の話を聞く授業」を彷彿とさせて、芝居として感動するには至っておりませんでした。

しかし、最後の「あれ」で、グッときました。良かったです。

戦争は、どうしたら無くなるんでしょうね。
帰り、花園通りを歩きながら頭の中をジョン・レノンの「イマジン」がグルグル流れていました。(サビだけ)

ネタバレBOX

ナチスの亡霊としてあらわれていたビルクナーが、実は加害者ではなくイツハクの被害者だったというどんでん返し。
イツハクの中にもあった狂気。(あの時の岡本さんの表情を正面から見られたので、座った席がワタシ的には正解だったと思います。)
これがあってこそ、「作品」になったと感じました。
そう考えると、ビルクナーの不自然な動き(ひとが抱いている赤ちゃん撃つのにそのポーズはないよね的な)も、納得です。
もう一回最初から観たいと思いました。

ビルクナーは二作品に共通して登場していますが、終演後に配役見るまで同じ役者さんだとは思いませんでした。あまりに違って見えました。すごいです。


『熱狂』『あの記憶の記録』ご来場ありがとうございました!次回は9月!

『熱狂』『あの記憶の記録』ご来場ありがとうございました!次回は9月!

劇団チョコレートケーキ

サンモールスタジオ(東京都)

2013/03/23 (土) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

【熱狂】観劇
狂気というのは、ある種、美しいものだなと感じました。
「熱狂」というタイトルが、ここまでハマっているとは。お見事。
熱い男達は、魅力的です。
本来こめらているテーマとは多分かなりズレたところで感動しました。

ネタバレBOX

ぶっちゃけ私は、男というのは結局「戦ってナンボ、勝ち取ってナンボ」と思っているふしがあり、最近よく見る「出世興味ありません喧嘩嫌いですボク草食系男子なんで」とかいう奴には「ケッ」と(わざわざ口に出してまで)罵りたくなるんです。
なので、この舞台に登場した男達の熱っぽさは、とても好みでした。
私利私欲にまみれた男も、嘘つきの二枚舌男も、軍隊好き単細胞男も、みんなカッコよかったです。
そんな中で、もっとも輝いていたヒトラー西尾さん。最初に登場したときから涙目で、椅子に座るとオカマ座り(もちろんヒトラーの人となりを表わす演出ですが、ちょうど向かい側の客席にいた女性が大股開きで座っていたのが気になってたので、あまりに対照的でした・笑)で、神経質な手の動きなど、全く男らしくはないのですが、いえむしろ女々しいのですが、そんな彼の持つ狂気はとても魅力的に見えました。

いかんなー、その時代にいたら、私も進んでナチ党員だな。

しかし、一見美しくも見えた狂気が、その後どんな爪痕を歴史に残すか、私たちは知っているわけです。
そこまで含めて、切なく感動させていただきました。

ありがとうございました。


八犬伝

八犬伝

森崎事務所M&Oplays

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2013/03/08 (金) ~ 2013/03/31 (日)公演終了

満足度★★★

ラストが違っていれば
やっぱり面白かった。
阿部サダヲさんは自分を魅力的に見せるツボを心得てますよね。
かわいくて、たまにカッコよくて?サイコーでした。
瀬戸康史さん、中村倫也さんも良かった。
和太鼓は、気持ちよかった。

ただ、あのラストは個人的に好きになれなかった。うーむ。

ネタバレBOX

玉捨てちゃダメでしょう(笑)
ハチャメチャなのは良いとして、ハチャメチャの行きつく先が今の支配者ぶっ殺して自由の国を作ろうかって、どこの中二だと思いました。

八犬伝の八つの玉に込められた意味が、今の世に無くなっている象徴でしょうか。なんかがっかりしました。

その直前までの破天荒な展開は好きです。
例えば、浜路が哀れ死んでしまった直後での歌舞伎捩りの名乗り。サダヲ信乃をはじめとした面々のはじけっぷりとかは、見ていて気持ちがいいほどです。
(それが最後になって道節の「私は考えていたのです。浜路だけ死ぬように切ったのでは」ってセリフ、なにそれ?)
歌舞伎でも、大事な人が死んだ直後のハッピーエンドって、普通にありますからね。
だから、この物語もハッピーエンドで爽快に終わってほしかった。
死んだ五人の八犬士は玉の力でよみがえるものだと信じていましたよ。笑。

八犬伝という物語に、ひねったテーマを無理に入れられたことで、個人的にはカタルシスが得られなかった。その結果、帰りの電車では「やっぱりコクーンのチケットって高いなあ」と感じた次第です(笑)

チケット代が半分なら星4つかな。







来訪者(作・演出:中津留章仁)

来訪者(作・演出:中津留章仁)

TRASHMASTERS

座・高円寺1(東京都)

2013/03/14 (木) ~ 2013/03/20 (水)公演終了

満足度★★★★

見応えのある舞台
「狂おしき怠惰」に続いて二作目の観劇です。

「今現在、ここにある問題」をテーマに、3時間もの長時間、途中暗転なしの2部構成、唯一の幕間的な舞台転換の時間を利用して叩きつけて来る言葉の嵐、舞台というより映画的な演出、などなど、前回観たものとよく似ていました。これが中津留さんの表現方法なのでしょう。私は好きです。
舞台のセットも、役者も、みんな素晴らしかったです。

表現は似ていても、テーマが違うと当然受けるものも違います。
今回は「尖閣」がテーマでしたが、ズシンときました。
登場人物の語る言葉が、ひとつひとつ突き刺さってきました。
いい物を見せていただきました。

ネタバレBOX

正直言えば、私の考え方は磯山や船江に近いです。
ひとのせいにするようですが北陸出身の(ってこれ関係なくないんですよ)ダンナからの影響と、以前就いていた仕事での、中国人たちとの数々の摩擦のために、今の私はあの国民に対してぶっちゃけ好感が持てません。

中国人役の林田さん、上手でしたね。
最初出てきたときの嫌な感じ(笑)自己主張ぶりなど、私の知っているある中国人女性を彷彿とさせました。
この役を日本人の林田さんが演じていると思うことで、なんとか素直に観ることができました。
他の役もですが、日本人ではなくネイティブの俳優を使えば言葉も楽だったと思うのですが、このお芝居を日本人がやっているというのが、私にとってはとても重要でした。ま、そういう人間もいるんです。
亡命した孫が「今はアメリカ人です」と言った途端に態度を変える磯山に、客席で失笑が起きましたが、私も似たような感覚です。

ですから、岸の言葉はかなりきれいごとに聞こえました。
そんなこと言ってたら、日本は中国にいいようにされちゃうよ!利用されるだけされるんだよ!とか、つい思っちゃうんですよね。

けれども、彼の言葉で、私に欠けている「想像力」『自分の人生と関係ない人間の命を思いやれるかという力』について考えされられたのも確かです。

近未来にこのようなことが起きたら、自分はどうするかわかりません。
が、考える機会になりました。
そして、今までとは少し違う考え方もするかもしれません。
「想像する」ことができるかもしれません。
ありがとうございました。

私の並びにいた人が、場面転換のスクリーンの時に席を立って帰って行きました。終わったと思ったのか、長い時間に耐えられなかったのか。
そのことに気を取られて、ほんの十数秒ですが言葉が聞き取れなかった(字面も追えなかった)のが、残念でした。
年配の方には、少し長すぎるのかもしれませんね。
あれだけの内容なので、難しいと思いますが、2時間強くらいにしていただけるともっといいです。
『ベルサイユのばら』 -オスカルとアンドレ編-

『ベルサイユのばら』 -オスカルとアンドレ編-

宝塚歌劇団

東京宝塚劇場(東京都)

2013/02/15 (金) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

二回目
前回、ヒドイヒドイと書いてしまった今回のベルばらの脚本と演出ですが、二回目だと気にならなくなります。ヅカマジック。
一度しか見ないよりも、二度三度見た方が、だんぜん良く見えます。ヅカマジック。

明日海オスカルは、とてもきれいでした。
やはり(演出家の意図でしょう)女っぽいしぐさが多いのは真咲オスカルと同じでしたが、割と自然に演技していて、男の姿はしていても実は恋する女オスカルとして違和感無かったです。
そして龍真咲さんのアンドレがとてもよかった。前回のオスカルがあれ?だったので、特によく見えたのかもしれませんが、明日海オスカルを見に行って、真咲アンドレに惚れて帰ってきました。
アンドレがここまでイケメン設定なベルばらって、今でありませんでしたよね。

ネタバレBOX

明日海オスカルのヅラだけは、ちょっと残念。もう少しサイドにボリュームあった方がよかったなあ個人的に。
ボレロの時のカツラは、オスカル役の時は長くしてるんですね。そっちのほうが好み。

今回とても良いお席だったので、馬車の馬を正面しかも間近から見られました。とってもかわいかった。あまりに可愛いので、馬車の上の2人を見ずに、しばらく馬ガン見してしまいました(笑)

気にならなくなったと書いたけれど、ロザリーとフェルゼンのセリフにイラッとしたのは変わらず。
ラッコサイズラッコ【公演特設ページ公開中】

ラッコサイズラッコ【公演特設ページ公開中】

トリコロールケーキ

シアター711(東京都)

2013/03/13 (水) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

副交感神経がはたらく
ぬるくてゆるい。それが私がこの劇団を好きなところです。
今回、観るのは3作めですが、毎回同じような感想、似たような感覚になります。
「ああ、ゆるかったー」
爆笑もなければ大泣きもなく、心が強く揺さぶられることもない。でも、なんとなく好き。

肩の力を抜いて、ぬるい失笑の積み重ねで、見終わったころにはなんとなく癒されている。副交感神経のはたらきをうながしてくれるお芝居です。

好き嫌いはあるかもしれません。
ぬるいふろは風呂じゃねーよ!って江戸っ子のような人には、耐えられないぬるゆるさかもしれません。
でも、私は好きです。


追記)上記の「失笑」は「思わず吹き出す」という本来の意味であって、よく勘違いされている「あきれる」とか「冷笑・嘲笑」の意味はありません。

ネタバレBOX

副交感神経がはたらきすぎたのか、私の隣の男性は寝ていました。2列目のど真ん中で(笑)

鳥原さんが相変わらず可愛かったのですが、今田健太郎さんとちょっと兄妹のように似て見えるときがありました。顔?たたずまい??

南さんのオカリナ、上手でしたね。驚きました。





「男の果て」全公演終了いたしました。ご来場ありがとうございました!

「男の果て」全公演終了いたしました。ご来場ありがとうございました!

元東京バンビ

OFF OFFシアター(東京都)

2013/03/09 (土) ~ 2013/03/17 (日)公演終了

満足度★★★★

男の果ての・・・・・・
男の果ての残念さとこっけいさと愛らしさが満載でした。

最前列最上手だと、肝心の場面の役者の表情がことごとく観られませんでした。
役者の立ち位置がちょうどそうなっているんでしょうね。
半分くらいは(目の前の出来事なのに)ラジオドラマのように感じておりました。それだけが残念。
ひとつ後ろの席が空いていたので途中からでも下がれば良かったかな。

それでも、とっても楽しかったです。たくさん笑わせていただきました。

ネタバレBOX

肝臓を悪くして余命はかない(のか?)男、日常に押しつぶされて現実逃避する男、悪い女に騙されて犯罪に手を染める男、そしてただの変態ストーカー(笑)と、残念な男達のオンパレードですが、みんなどこか憎めないキャラで、頑張ってほしいなという気持ちになりました。

ちょっとしたシチュエーションで笑わせてくれる所にはセンスを感じましたし、ベタなギャグでも笑わせるところにはパワーを感じました。腕づくって言うか。

また、男たちの話なのに、女優さんたちが魅力的でした。
特に主婦3人のキャラは個人的にツボでした。

リストラされたダンナは登場しませんがある意味「男の果て」ですよね。どんな気持ちでデリヘルになった奥さんを指名したのか、ちょっとホロリとしました。

その奥さんの肝心の「シャクレ」が、私の席からは一度も見られませんでした。本当に返す返すも残念です。(みなさん笑っているから、よほど面白いんだろうなと・苦)

ついでに言うと、はやしさんのストーカーがバレたところでも、彼の姿は全く見えませんでした。あそこは、はやしさんの表情を見たかったですね。
前に立つ役者さんが20㎝右にずれてくれていれば。
ぜひ、立ち位置の一考をお願いします。
次にご覧になる人のために。

アダチさんのメイクは首と顔の色があまりに違うので、それが狙いじゃなければ、もっとなじませた方がいいと思います(笑)

タマゴサンドネタは、正直、ちょっとクドイなーと思いながら見ていましたが、ラストのほのぼの会話でまあ良いかと思いました。あそこまで引っ張ぱるんなら、という気持ちで。

楽しかったです。ありがとうございました。
3月歌舞伎公演「通し狂言 隅田川花御所染(すみだがわはなのごしょぞめ)」

3月歌舞伎公演「通し狂言 隅田川花御所染(すみだがわはなのごしょぞめ)」

国立劇場

国立劇場 大劇場(東京都)

2013/03/05 (火) ~ 2013/03/26 (火)公演終了

満足度★★★★

お勧め
一言で言うと、面白かったです。

国立劇場は安い席もたくさんあるので、歌舞伎を見たことないとかちょっと見てみたいという人にお勧めです。
その国立劇場のHP、このお芝居の特設サイトがいつになく力が入っていて驚きましたが、もっと驚いたのはそこで福助丈のアメブロのほうにリンクが貼られていたこと(笑)評判落ちなきゃいいんだけれど。

ネタバレBOX

一幕が終わった時、私の前の席の女の子たちが「萌える!!」ってはしゃいでいました。見ようによっちゃそう見えるのか。

隼人にはさすがに荷が重いと感じましたが、帰りのエスカレーターでご婦人たちが「最初から上手いひとなんかいない」と話していました。
(児太郎のことかもしれないけど)
若手は仕方ないですね。そんな中で、松也丈がんばってました。

なぜか芝のぶちゃんも大活躍です。チラシにもどこにも名前はないけれど。
芝のぶスキー(←私・笑)には儲けものでした。ごちそうさま。

福助丈、最初見ていてやや苦しかったのですが(いろんな意味で)、後半になるにつれ本領発揮。
美貌の女形五代目岩井半四郎を見せる(魅せる)ために南北が書いた本ということですが、本当にいろいろな福助丈が見られます。お姫様から青坊主、幽霊、男装(?)、鬼まで。
個人的には、菊之助でも観てみたいです。

『ベルサイユのばら』 -オスカルとアンドレ編-

『ベルサイユのばら』 -オスカルとアンドレ編-

宝塚歌劇団

東京宝塚劇場(東京都)

2013/02/15 (金) ~ 2013/03/24 (日)公演終了

満足度★★★★

脚本はヒドイ
ベルばらは初演から知っています(前世の記憶として)が、ぶっちゃけ脚本は今までで一番ヒドイと思いました。そのあたりはネタばれで。

それでも周りではかなり評判がいいベルばら。
全て主役の二人の美しさのおかげだと思います。私も、観終わったときには大満足しました。
でもやっぱり、本はひどいです(笑)

ネタバレBOX

全てのセリフが説明調。ま、宝塚ではままあることですが、度が過ぎます。
最初に登場したジャルジェ将軍からつづく状況説明台詞のオンパレードには気が遠くなりかけます。
オスカルの姪っ子ル・ルーに至っては「アンドレ、あなたがどんなにオスカルおねぇちゃまを好きでも、オスカルおねぇちゃまはフェルゼンが好きなのよ~」と、なんでそんなことお前が知ってるんだってなことまで暴露して「ごめんあさーせ」とおばさんのようにはけていきます。子供らしくない。

そして、原作の名台詞を言わせる人がいろいろ間違っています。

「諸君、我々は、名もなき祖国の英雄になろう」は、爵位を捨てたオスカル自身がいうから感動するのであって、ロザリーから「オスカル様!皆さんも!名もなき祖国の英雄になってください!」と言われるものじゃありません。おまえ何様じゃー!と怒りたくなります。お前が言うな。

男の姿をしていても女のあなたにはわかってもらえると思ったけれど・・・(恋する気持ちはわからないのね)と、アントワネットさまから言われるから、恋するオスカルが切ないのであって、「女でありながら女の姿を捨てたきみには分からないのか」と、フェルゼンがオスカルに言ったらあまりにひどい。
オスカル可哀想すぎ。
ベルばらなのにアントワネットが出てこないのもヒドイ。

このひどい台詞を言うためだけにチョイ役で出て来るフェルゼンは、いくら今回主役じゃないからといっても、衣裳が地味すぎ。あんなのフェルゼンじゃない。

一方、アンドレの衣装は豪華です。ついでに男らしくてカッコよすぎ。
一部の友人たちからは、あんなのアンドレじゃないといわれています(笑)
ブイエ将軍を人前で呼び捨てにしちゃうし。しないよ、できないよ、アンドレなら。

とまあ、色々と突っ込みどころが満載で、怒りどころも満載でしたが、とにかくまさおさんとみりおさんが綺麗だからすべて許せる感じです。あと、昔ながらの曲に心うたれるから。

私がこの日観たのはまさおオスカルでしたが、オスカル様、かなり女オンナしていました。白ブラウスだと男装しているってのも忘れそう。

次回はみりおオスカル観ます。そのあたりどうなのか楽しみです。
発情ジュリアス・シーザー

発情ジュリアス・シーザー

柿喰う客

青山円形劇場(東京都)

2013/02/21 (木) ~ 2013/03/03 (日)公演終了

満足度★★★★

やっぱりカッコイイ
女体シェークスピアシリーズ、今回も楽しかったです。
「絶頂マクベス」を見たときほどの感動はなかったのですが、女優さんたちがみんなかっこよくて、眼福でした。

個人的には、できれば七味さんにもっと活躍してもらいたかった。
そして、我妻三輪子さんのルーシアスが可愛らしすぎてツボでした。我妻さん、もっと見たいです。

ネタバレBOX

シェークスピアで和装というのが、演出効果があったのかどうかは、ちょっとよくわかりません。
シェイクスピアがこの作品を上演した時、シーザーの時代のローマと当時のイングランドの共通点を意識していたという説がありますので、ひょっとしたら中屋敷さんはこのシーザーの暗殺と明治維新に共通点を感じてのことだったのかもしれません。愛国心とか次世代リーダーを目指す権力欲とか。
そのあたりは分かりにくかったのですが(ごめんなさい)、和装ならではの殺陣や、なんちゃって歌舞伎風の見得や、「お父さんそっくり!」とかの大向こう(風掛け声)は、(一部パロディーとして)楽しみました。

「発情」はあまり感じられなかったのですが、ブルータスとキャシアスの迸る友情あたりでしょうか?
ちょっと腐女子萌え(笑)
KOEKIMO×名作文学【終了しました。ご来場、ありがとうございました。】

KOEKIMO×名作文学【終了しました。ご来場、ありがとうございました。】

声を出すと気持ちいいの会

キッド・アイラック・アート・ホール(東京都)

2013/02/14 (木) ~ 2013/02/19 (火)公演終了

満足度★★★★

スタイリッシュ
私はこの劇団の役者さんとその演劇スタイルが、かなり好きだなあ。と、感じた芝居でした。よかったです。
次回作も観に行きたいです。

狭い舞台の上には椅子だけ、役者も4人だけ、それでも広がりを感じました。
原作の力にも支えられているのだと思いますが。
これくらいの「名作」は変にいじらない方が良いですね。役者を堪能できます。
個人的には『よだかの星』がとてもよかったです。動物好きだからかな。←違う 

ネタバレBOX

『白雪姫』 のラストで、
「この国で一番美しいのは」誰って聞いているのに、「とても遠い国の」お姫様って答えているのには、どういう意味があるのかが気になってしまいました。
意味があるのか、なかったのか、教えてほしいところです。気にしたらきりがないってオチですかね。

穂高みさきさんが、お妃から突然白雪姫になるところ、「助けて!」で、もっと子どもらしい声にしてくれるとハッとできてよかったかなと思いました。テープの白雪姫の声も幼いので。
穂高さん、この最初の芝居から最後の銀河鉄道までずっと裸足でしたよね(焼けた靴の場面以外)。足の形がきれいだなーと感動しつつも、観劇後に、冷えてないと良いなと心配しました。女は手首足首冷やしちゃいけません。ご自愛ください。

『藪の中』
草野峻平さんがよかったです。お茶飲みながら「こわいこわい」という時の目の動きにぞっとしました。

『よだかの星』 
原作に忠実。その昔読んだ本、その時に思い描いた映像をまるっと思い出して、感動しました。手拍子もスタイリッシュで好みです。

『白痴』
どこを切り取るかが難しいなと思いましたが、雰囲気はあったと思いました。空襲で逃げるシーンにタンゴを持ってくるなど、賛否あるかもしれませんが、私は好きです。もう少しキレがあったらより好みでした。狭いから仕方ないか。

『銀河鉄道の夜』
これは、四つのお芝居をつなぐために急きょ作ったんですよね。
色々なキーワードをちりばめていて、遊び心を感じました。
カーテンコール的にみればよい演出だと思いました。


余談ですが、
開演少し前にコンビニの袋をぶら下げてふらりと入ってきて、おもむろに菓子パンをほおばっていた(笑)のは、ボス村松さんでしたよね?
ちょっと自信がなくって声かけられなかったのが心残りでした。

このページのQRコードです。

拡大