時をかける稽古場2.0 公演情報 時をかける稽古場2.0」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
41-49件 / 49件中
  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/03/25 (土) 14:00

    3年弱の時を経て新たに構築された「2.0」というパラレルワールドを堪能してきました。
    登場人物多め・暗転多め・策略多め、「舞台を初めて観る方」はいささか癖が強いと感じるかも知れませんが、
    ・人々が状況を打開しようと右往左往するコメディが観たい
    ・ハッピーエンドは好きだが、どうせ観るならひねりの利いた作品がいい
    ・特段気に留めていなかった諸々の要素が不意に手品のごとく繋がる瞬間が好き
    ・「当時は心底しんどかったけれど、今思い返すと懐かしい」という思い出がある
    ・今までに見たことがないものを求めている
    という方にはお薦めです。

    ネタバレBOX

    初演時同様、登場人物達は3つのパラレルワールド間を行き来しまくる。今回はさらに5年後の世界の人々による強制同窓会まで加わったが、物語の筋を追いにくくなったりはしていない。むしろあの場面(+そこに至る交渉)によって、登場人物それぞれも作品全体も深みが増したように思う。描かれていない5年間の出来事、飲み会の計画は果たして実現できたのかなどなど、いくらでも想像できて終演後も楽しい。個人的には、ツワノの5年間に何が起こる(可能性がある)のかが気になる。タイコモチ化したりパルコをネタに悪態ついたりしてた人が、妻子の許に帰ろうと必死の新米お父さんになる(かも知れない)とは。どんなドラマが待っているのだろう。

    そしてもしもボックス仮説の衝撃!「単純構造のはずが妙に柔軟に都合よく移動できちゃうタイムマシン」をより説得力のあるアイテムとして定義し直し、同時に僅かな希望を提示する手際が見事。「ヤブキ寝てばっかだよ、どうなってるの?」と少し気を揉みつつ観ていたら実は伏線仕掛け人だったと判明する瞬間も痛快。
    それにしても脚本家アサコシがあれほどパワーアップしているとは……初演時同様短時間で状況把握して陰謀企てるわ、最終的に懲りてないわ、敵としても味方としても恐ろしい存在。おまけに専門家の称号(?)まで手に入れてるし。

    細井寿代さん演じるほんわかキャラ・ホソイがいなくなったことや、筋を知ってから観ると最初の入れ替わりに伴うゴタゴタがやや冗長に感じられてしまう点など、物足りない・気になるところもある。
    それでも、初演と2.0、いずれの平行宇宙にも惹きつけられた。
    だからこそ、5年後のクマガイが口にした「全ての劇団はいつか解散する」という台詞を、今は全力で否定したい。
  • 満足度★★★★★

    初演の時とは少しキャストが変わって、後半の流れもしみじみ成りすぎなくて、より良くなった!
    とかくSF物って、どうしても腑に落ちないところが気になるんだけど、その辺もよく考えてあって本当に面白い‼

  • 満足度★★★★

    観てきました。
    相変わらず話がねられていて面白かったです。
    笑ってみてましたが、後半は小劇場界の闇を見た気分です。

  • 満足度★★★★

    130分。

    ネタバレBOX

    公演まで二週間、台本ほぼできていないという稽古場。タイムマシーン機能(人と人を時間と空間を超越して入れ替える)をもったテープを発見し、二週間後の世界から台本を持ってくる劇団員ら。しかし、作演から自分の台本じゃないとダダこねられ、二週間後の世界の作演をこちらに引き込もうとする。しかし二週間後の作演の策略で現在の稽古場を乗っ取られ、一同は台本もない公演前日の世界で途方に暮れる。
    なんとか公演を成功させようと一同頑張っているとこに、今度は5年後の世界から転移してきた団員から、客演のインフルエンザの件で公演は中止になるから、現在に戻らない方がよいと告げられる。それでも公演をやろうと、テープはタイムマシンというよりもしもボックスなんだという作演の考えから、現在に戻り最善を尽くそうと、また台本がないとこからスタートする…。

    やや長めな公演時間という印象なので、もう20分くらい短くすると良いかな。そうはいっても、かなり笑えたので満足できたけど。
    コメディ色は強いけど、人間模様もそこそこ描けてる。もっと色濃くてもいいけど。公演に対する姿勢が強いハマカワとか、公演中止のうえ劇団が解散し、またあのメンバーで公演がしたいと願う5年後の劇団員とか(結局再公演の話はしなかった)、痴漢なアツシとユキの関係とか。

    タイムマシーンともしもボックスの特徴という、考えたこともない点をキモにもってきたとことかいい着眼点と思う。自分がそれを持ってたらどう使うかしらと。こんな奇跡的なもの(テープ)を手にして、二週間後の台本を取ってこようと真っ先に考える、座組一同の純粋さがまぶしい。皆、舞台に対する想いは熱いんだなと。
  • 満足度★★★★★

    アガリスクは初めてです。面白かったです。
    えんぶの割引チケットでみたのでコスパ的にも大いに満足です。
    暗転とか暗転代わりの映像がちこっと長い気もしました。

  • 満足度★★★

    鑑賞日2017/03/25 (土)

    座席1階2列

    Aga-risk Entertainment『時をかける稽古場2.0』 於:駅前劇場

    安定のクオリティ。
    シチュエーションの面白さとテンポの良い掛け合いがとても楽しかったです。

    複雑なようですんなり理解できてしまう分かりやすい構成、
    ストーリーに破綻もなく、良くできているなぁと感心してしまいました。

    ネタバレBOX

    結局2週間後の人たちだけ投げっぱなしだったので、
    その後がどうなったか知りたかったです。

    早替えのためしょうがないとは思いますが、暗転の多さがやっぱり気になりました。
    1回数十秒かかるので、多用されると地味にストレス。
  • 満足度★★★★

    中盤まではとても面白くて、ゲラゲラ笑っていたんだけど、この演出はやっぱりクドい。
    それまでは、傑作の予感がしていただけにとても残念。

    ネタバレBOX

    仕事帰りに立ち寄り観劇する向きには、やはり平日ソワレで130分の上演時間は苦痛。
    この内容なら、100分に纏められる筈。結末が期待していたものよりも尻すぼみ(パンチが弱い)になっていったのは残念。
    (・・休日に観劇していたら3割増しの評価になっていたかも!?)

  • 満足度★★★★★

    大笑い。初演とコメフェスを観て話を知ったうえで、なお面白い。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/03/23 (木)

    2014年に観た舞台の中で、私自身にとっての確かナンバーワンだった作品。
    再演ではなく、リブートと聞いて、期待半分・不安半分で駅前劇場に足を運びました。

    ネタバレBOX

    個人的には『毒婦二景』以来の舞台となるハマカワフミエさん、そして矢吹ジャンプさん以外は、2014初演と同じキャスト(かなぁ?)。お馴染みの、暗転・暗転・また暗転の中、大まかなストーリーも・笑いどころの記憶も、瞬時に蘇り、2時間10分、懐かしさ半分・クスクス笑い半分で過ごさせてもらいました。
    でぇ、「時かけ」経験者だけに、不意を突かれ、腹を抱えて大爆笑!とまではいきませんでしたが、リブート版、登場人物による、観客の情感に訴求するセリフが、初演時に比べて、より胸に迫ってきたように感じました。

    観劇後、今回もまた、チケット代以上の満足感に浸ることが出来ました。初演時に買ったTシャツの長持ち具合に味を占めて、お礼代わりに、またもオリジナルTシャツを!
    5年後?の再リブート作品を観に行く際には是非コレを着て、伺いたいと存じます。

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