浮標(ぶい) 公演情報 浮標(ぶい)」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★★★

    クッションあるから大丈夫
    初演はテレビで観ていたが、やっぱり生で観ないといかんね。
    三場は涙がちょちょぎれた。
    そりゃまぁ、吉祥寺シアターの方が伝わる芝居だとは思う。

    ネタバレBOX

    「ベストを尽すという事は何にもしてやらないという事だ」
    この台詞あたりから涙腺崩壊した。
    それにしても田中哲司ようけ喋るわ。
    この役の長塚の芝居はオヤジそっくりだった。
    荻野友里が良くなかったんだよなぁ。何だかひとりだけ声が細かった。
    残念。
  • 満足度★★★★★

    やっぱり面白い
    1年以上前の初演も観たが、それでも面白い。見応えあり。あっという間の4時間。
    役者が変わったことで、若々しさ(生)がクローズアップされた。

    ネタバレBOX

    4時間もの大作で、初演からそれほど時間も経っておらず、役者が一部変わったようだが、セット等には変化はないというので、ひょっとしたら前ほどの面白さを感じないのではないか、などと思っていたら、違っていた。

    やはり4時間釘付けで面白かった。

    役者が一部変わっただけでなく、演出(照明を含め)には、初演に比べてエモーショナルな印象を受ける。特に照明の効果は大きいのではないだろうか。
    そのためか、泣けてしまうシーンが出てきた。

    「泣けてしまう」ということは、この戯曲が本来提示していることと、どうなのか それでいいのか、などと上から目線で考えてしまったが、これも演出家の解釈のひとつであり、それを観客として受け取ることにした(偉そうな書き方だけど・笑)。
    違和感を感じたわけではなく、台詞や演技が染みたのは間違いなのだから。

    初演では、「静」「黒」のイメージで舞台全体が「死の影」に蝕まれていくように感じたのだが、今回は、「生」「色」であり、「動」であって、「死の影」はあるものの、それに抗う人々や、「死の影」が近づいていても「今、生きていること」を大切にしている人(たち)というものを感じた。
    なんとなく、きらきらしているというか、そんな印象。
    五郎の慟哭に似た台詞も、今は「こちら側(生)」にいるから、あがいている、と。

    舞台のセットは前回とどうようで、舞台中央には「砂」が敷き詰められていた。「砂」は、どうあがいてもさらさらと指の間からこぼれ落ちていってしまう「生(命)」や、借金まみれの五郎たちが置かれている、足元の危うさ、足元を取られて歩きにくいという「生活」を見事に表しており、さらに戦争の匂いがかる時代も表していたのではないかと思う。

    役者は、五郎の親友の赤井は、こちらのほうがしっくりきていたように思えた。

    ちなみにこれが初演のときの感想。
    http://stage.corich.jp/watch_done_detail.php?watch_id=90524#divulge
  • 満足度★★★★★

    放心状態
    見終わって、主人公と同様、放心状態。

    松雪さんが素敵過ぎる。

    会場については世田谷パブリックシアターよりも吉祥寺シアターのほうがよぁったという声があるが、四角い砂場なので四角い劇場のほうがしっくりくるのだろうな。

  • 満足度★★★★★

    浮標(ぶい)再演
    三好十郎さんの言葉に何度も笑い泣き。舞台上で生きる俳優が素晴らしいです。年間観劇約200本のうち5指に入るぐらいお薦めしたい作品。新潟公演千秋楽(10/20 15:00~)は13の映画館でライブビューイングあり。

  • 満足度★★★★

    えっ、
    いい人たちばっかり…。

    ネタバレBOX

    大家さんは本業が大変で店じまいしようかというくらいなのですが、厳しい取り立てもしない優しい人。高利貸しも友人で優しく、滞納家賃の一部を追加で貸してくれるほどの好人物。4時間のお芝居で彼らはこのシーンだけ、もう一回ぐらい取り立てシーンがあって、生活の厳しさが表現されても良かったのではないかと思いました。

    義理のお母さんも妻美緒名義の不動産を妻の弟の名義に変えさせようとする嫌な人かと思っていましたが、事情を聞くと、要するに父親だかが賭け事か何かで不動産を勝手に処分して金に変えるだらしない男であったため、家の財産が無くなってしまうのを防ぐために緊急避難的に長女名義に変えたということですから、不治の病で死期が迫りつつあるから死ぬ前にということはあったとしても、家督相続の時代です、就職も決まってこれから家を背負って立とうとする長男の名義に変えることは至極当然なことで、何の問題もないと思いました。

    むしろ、母親が娘の病気を心から心配していると、周りの人たちが何度も念を押して、性格付けをフォローしていること自体が不思議でした。

    身の回りを世話してくれている小母さんは生まれ変わることを信じていて、美緒が先に死ぬことを念頭に置いての発言ではありますが、今度私が生まれ変わったら面倒見てねと、一つの癒しの言葉を掛けていました。

    夫五郎は、万葉人の今を生きる心情に倣い、毎日の生活を楽しんだり、素直に恋愛したり、この世で精一杯生き抜くことが大事だと考え、美緒にも諭します。戦争で戦うことがこの世で一番の生き方だみたいな脱線もありましたが、時代背景を考えるとそんなものかで、ただ、生まれて大きくなって赤ちゃんを産んで、また赤ちゃんが大きくなってなどと言っていましたから、本音では戦争に行くことが人生の目標とは考えていないのだとは思いました。

    不治の病と知ってから絵を描く意欲の失くなった五郎です。結果、絵本の挿絵の仕事が無くなるなど唯一の不安材料はありますが、紙芝居でも何でも描くと言っていました。美緒命でしたが、頑張っていけるでしょう。

    確かに海岸のシーンはありましたが、大きな箱庭療法の砂の入った箱の中でのお芝居は生活感がなく、ままごと遊びのようでした。両脇に役者を置いておいて、出番の少ない役者を顔見せさせるサービスもありました。

    基本いい人たちばっかりで拍子抜けの感はありましたが、4時間飽きずに観ることができました。
  • 満足度★★★

    千秋楽
    なんだかなー、という感じ。
    初演は生への執着と暗さが強烈だった印象がありますけど、
    今回は演出を変えたのがバランスを結果的に崩した感じ。

    確かに初演のままの味付けでは、この劇場にそもそもマッチしなかったとは思う。良かれと思って変えてきたのだが、十分でなかったというところか。

    本作の再々演があるなら、全く関係ない演出家にまかせてもらいたいかな。

  • 満足度★★★

    「生」への執着
    10分の休憩2回を含めて4時間かかる、かなりの長編ですが、途中で退屈する間もない、密度の高い作品でした。

    開演すると出演者全員が並んで登場し、長塚圭史さんの短い挨拶があってリラックスした感じで始まるものの、内容は笑う箇所がほとんどない(あっても切なさや痛々しさが伴っていました)、かなりシリアスな内容でした。
    以前は売れっ子だったものの現在は困窮する画家が病気の妻の世話に身を捧げつつ、周囲の人達と生きることの意味や、生活、芸術、宗教について対話を繰り返す物語で、話の流れとしては大きな事件もない静か展開ですが、美しく力強い台詞が魅力的で引き込まれました。

    大きな砂のプールの両脇に黒い椅子が5脚ずつ置かれているだけのセットの中で屋内・屋外全てのシーンが演じられ、砂の上に着物や水着で立つ姿が植田正治の有名な写真作品の様で美しかったです。
    抽象的なセットと、出番でない時に両脇の椅子に座っていること以外の演技や音響に関してはリアリズムに則り、BGMも用いないストイックな演出で、違和感なくドラマに浸ることが出来ました。

    主人公の生きることに対する執着心は理解は出来るのですが、性格が実直過ぎてすぐに人とぶつかってしまう様にはあまり共感出来ませんでした。
    むしろ、そのような主人公に助けの手を差し伸べる、周りの人達の優しさに心を打たれました。

  • 満足度★★★

    前回KAATで観劇
    震災前の昨年、横浜で観劇。
    その後、震災を経験していた為か、昨年よりもより一層、生命について追求しているような舞台だった。

    ネタバレBOX

    快復の見込みは望めないが、妻の生きていたい、夫の生きていてほしい、と言う願いが強く出ていたように見えた。
    不変的愛情物語。
  • 満足度

    初演を観たのに
    吉祥寺ではあんなに感動したのに、劇場が変わるとこんなに印象がかわるものなのかと・・・

    はっきり言ってつまらなかった、と言うより世界に入り込めなかった。それは、世田谷パブリックシアターという場所に演出が向いていなかったからではないか?

    ネタバレBOX

    再演だからと言って、初演を再現してしまったのが失敗かと。お金儲けのためにはそれでもいいかと思うが、作品に対する愛が薄れてしまったのだろうか?残念です。初演に感動した自分としては
  • 満足度

    最低の舞台
    役者の演技が救いようのないほどひどい。
    舞台美術が抽象的で何も伝わってこない。
    砂の上に、えっちらおっちらソファを持ってくる。
    そんな不条理な状況で、それらしく演技しようとする役者。
    完全に全てが空回りしてます。
    なんでこんな作品が評価されているのか理解に苦しむ。
    日本の女、ガラスの動物園、南部高速道路、今回とひどい舞台ばかり。
    日本の女と今回は前方の客席の設営もあまりにもひどかった。
    いくらなんでももう少し客のことを考えろ。
    それをネタにする長塚…。
    客の中には、障害者もいる、怪我をしている人間もいる!

  • 満足度

    魅せつけられたぁ!!
    4時間を超える大作。なのだが如何せん劇場の空気と芝居とがまっちしておらず、とても堅苦しい感じ。

    役者は演じていて気持ちいいのであろうが、少しは客のことも考えていただきたい。

  • 観てきた
    9/28

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