AWAY TARGET 公演情報 AWAY TARGET」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★

    過剰はキャラが好き
    最近の作風からはおとなしめ、初演よりもおとなしめな印象は、ある。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしいですってば!
    初見の劇団でした。聞けば、もう本公演だけで30回も公演してるという老舗の劇団屋。
    ワタクシってば、なんで今まで知らなかったんだろ?

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    今から35年前、来日中の韓国の元大統領候補・金大中(キム・デジュン)氏を暗殺せよとの密命がKCIA(韓国中央情報部)へと下った。

    韓国は金氏の外遊中に戒厳令が敷かれてしまっていたので、金氏は韓国への帰国を断念し、日本とアメリカで韓国民主化運動を行っていたのである。

    そんな折、飛ばしやと呼ばれる元公安部の加納錠率いる国外逃亡の幇助を仕事にしている組織と、金大中(通称DJ)、DJ暗殺の情報を入手した警視庁公安部がKCIAとDJの内偵を進める様をからませながら、物語は進む。

    警察が国際問題へと発展する事を恐れての裏取引など、醜い部分も表現し、ひじょうに緻密に練りこみながら芝居はスリルとサスペンスに満ちている。

    DJと飛ばしやの仲間の娘・よんすを救う為に暴力団を巧みに利用する様。
    また、その暴力団と共にタグ・ボートに乗って、囚われの身の二人が乗る船に向かうシーンは赤い照明と風を上手く取り入れ、まるで映画のワンシーンさながら、画になってる。
    そんでもって、カックイイ!!

    対立する敵・暗躍する元自衛隊調査部・坪井など登場人物も複雑に絡み合い、ひじょうに良く練られたストーリー仕立てに感服する。

    推理・妄想・アクション・暴力・取引・絶望・・・。
    それらの全てを絶妙に取り入れた高度なハードボイルドだ。

    DJは韓国自宅前で、発見されますが死刑囚でもあり大統領でもある彼の運命はまるでメリーゴーランドのようにくるくる回って安住することがない。

    これらを説明するナビ役が大人になったよんすが担当するが、このナビの仕方も切なく悲しく強い!
    素晴らしい!!

    舞台の装置もブリッジを組み立て、海の場面や埠頭のシーンをリアルに表現してました。

    最後は元自衛隊調査部・坪井は利用されるだけ利用されて捨て駒のように殺されるが、その場面も情景が目の前に広がってきます。


    そうして、その時代の物語は終わり、現在のよんすは母親と同じように飛ばしやになっています。
    強くありたい。と幼いころ願ったよんすは強く優しいリーダーになっていました。


    物語は繰り返されるのです。


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