『アバレジェ-urban legend-』 公演情報 『アバレジェ-urban legend-』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★

    都市伝説とフリーメイソン
     コンセプトはコント演劇ということらしい。(追記2016.4.19)

    ネタバレBOX


    今回は2回目の公演であるがテーマは都市伝説。一応、嵐をパロッたアイドルグループが結成され、このアイドルたちは秘密結社の中で最も人口に膾炙しているフリーメイソンの広告塔にもなって欲しいと注文を受ける。その後、フリーメイソンメンバーの拘る数字だとかイニシアルなどにかこつけて、実は嵐もフリーメイソンの息が掛かったアイドルグループであったということを状況証拠と共に提出するなど、都市伝説と陰謀論を組み合わせ、フリーメイソンについて述べられていることをイルミナティーと絡めながら面白く再構成したり、創作をして都市伝説っぽい陰謀論を展開してゆく。ものの本によればこれらの秘密結社は実はルシフェリアンの隠れ蓑に過ぎず、本当はアンチクリストが実像だという。
     かてて加えてロスチャイルドを絡ませることによって、現在の地球上で最も力を持つ者の秘密結社への絡み方が示唆される。言うまでもないが、ロスチャイルド家がこれほどの位置を世界に占めるきっかけとなったのは、ネイサン・ロスチャイルドがワーテルローの戦いでナポレオン敗北に賭け、ロンドン市場で大儲けをしたことがきっかけである。彼をはじめロスチャイルド家はハプスブルグ家から、ユダヤ人として初めて爵位を賜っている。男爵である。ネイサンを含めマイヤーの5人の息子たちはマイヤーの本居フランクフルトを始めとする大都市、ロンドン、パリ、ナポリ、ウィーンに拠点を設け、各々独立採算で事業を展開した。偶々流行った疫病によって幾人かを失ったが残った者たちは、ヨーロッパの王族・大貴族間の郵便連絡網を牛耳っていたタクシス家を傘下に、最も信頼できる情報網を整備し、銀行システムを整備して世界標準とし第一次大戦時には国家・王を動かすのはロスチャイルドだと言われる迄になる。
    無論、アメリカが世界史に踊り出しイギリスを出し抜いて以降は、アメリカロスチャイルド家を創設。軍産複合体とも結託して更に巨大な財を築いてきた。因みに世界のウラン三大鉱山を握っているのは、ロスチャイルド家である。カナダ、南アフリカ、オーストラリアにそれらのウラン鉱山がある。
    ロスチャイルドではないが、フリーメイスンの大物でK.K.K.(クー・クラックス・クラン)主任制裁人の肩書を持ったアルバート・パイクは、南部出身者でK.K.K.でも大きな力を発揮していたが、首都ワシントンに大きな銅像が建っているのは、ちょっと詳しい人なら誰でも知る事実だ。而も彼はイルミナティーの最高位に位置して多くの者を惨殺している。
    まあ、ざっと以上のようなことも絡めて考えることができるという点で面白く拝見した。
  • 満足度★★★★

    親近感的な笑い
    一連のSMAP騒動に即した
    SMAPのパロディアイドル「ソフマップ」の誕生からスタート!
    状況と設定を理解するに少々時間を要したものの
    笑いにかける意気込みと熱量を感じる。
    テンポの良い展開はスベッた時にもセーフティだし、見ていても安心感。
    ブリッジに入る都市伝説ネタは笑いなくマジネタだったが、
    なかなか楽しかった。
    せっかくのシチュエーションコントを展開するならば、
    セットや小物は泣いても、
    衣装くらいはしっかり雰囲気を作って観客を引き込んでほしかった。

    しかしながら、男女ミックス年齢層も広い構成は、
    これからの可能性と伸びしろが大きなポイントでもあり、
    次回作にも期待が大きい。

    ネタバレBOX

    内容は楽しかったが、
    スタッフ、関係者が先行で笑いを入れ、大仰に受けるのは少々いただけない。
    内輪受けの悪い見本になってしまった。
    舞台上が良いだけに残念。

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