伝説の男 公演情報 伝説の男」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
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  • 満足度★★★★★

    過去と夢と人生の話。
    FINE BERRY佐久間さんのテンションはスゴイ。思わず飲み込まれてしまいました。そして、当然のことながら同じテンションじゃないにもかかわらず、三田村さんと皆さんの歯車の噛み方は絶妙で心地よい。むしろ気持ちいい!
    色んな大きさの歯車が、軋むことなく良いペースで廻りきる1時間40分。

    毎回色んな色を見せてくれる三田村組ですが、今回はまた面白い色に練り上がったなあ!と言う感じ。今までの三田村組を見てきてる人も、初見の人も楽しめる作品だと思います。

  • 満足度★★★★

    いい!
    三田村さんはほんとに毎回すごいと思う。人間が滲み出てる。
    直前に予約したのに一番前ですごく嬉しかったし、助かった。背が低いので。
    佐久間さんは普段どんな人なんだろうってくらいに常にテンション高くてすばらしい。あれだけどうやって出すんだろう。
    芝居は主役が亡くなってしまったあとも周りの人は落胆することもなく、元気で前向きで、あぁいいと思った。

  • 満足度★★★★

    生きるということ
    小屋に入ると、観客はいつもの年齢層とちと違う!
    たぶん、三田村が長いこと芝居をやり続けている所以だろう。
    観客はきっと、ずっと観続けているのだ。


    そう感じさせる内容の濃い充実したお芝居でした。



    とにかく笑える!(^0^)
    登場するキャラクターがハンパないのだ!

    そうして・・終盤ではホロリ・・。とさせられる場面も。


    以下、ネタばれBOXに。。


    ネタバレBOX




    レトロ感溢れるセットが素晴らしいです。
    劇中、メロンの種を埋めるシーンがあるのだが、土も入れてありました。


    小説家を目指してコンテストに応募し続けている男が居る。
    重十郎の傍には、常に若かりし頃の重十郎が見守る格好で話しかけたりしながら付いている。

    この若かりし頃の重十郎は現在の重十郎しか見えない。
    このふたりの会話が絶妙です。


    若かりし頃の重十郎演じる、正村 嘉浩(FINE BERRY)が自然で気負いがない。
    非常に素晴らしいです。



    まったく売れずにいた貧乏小説家をずっと支え続けていた和代はある日、突然、金持ちの男と結婚する。と言い実家に帰ってしまう。

    一人になった重十郎は30年間パッとせず、やがてホームレスになって、病気を患い、死を直前に控えるが、ホームレス仲間や売春婦の純子らがきっかけとなり、出版社から依頼を受ける。

    しかし、この出版社は詐欺だった事が判明するが、やっと夢が叶ったと喜んでいる重十郎に仲間達は本当の事を言えない。

    そこで、みんなでお金を出し合って製本しようという事になり、それぞれがお金を作る為に奮闘し、やがて製本する事が出来る。

    重十郎はとても喜び、「夢を追っかけていた頃の俺をずーっと支えてくれてさー、感謝してるんだよなー、30年前の事。」と懐かしむ。


    昔の彼女に手紙を出すが、新たな事実が発覚する。

    彼女は30年前に白血病を患い重さんの夢を邪魔したくないから、金持ちと結婚すると嘘をついて実家に帰り、そのまま入院し、亡くなった事が解る。



    重十郎は、

    「彼女の墓が山の上にあって見晴らしのいい所だった。遠くにぱぁーって海が広がってて・・。いつも元気で病気だなんて全然思わなかった。いつも明るくてさ・・。全然、気が付かなかった。彼女と約束したから・・、最後までやりきるって。我武者羅にやれば何とかなるもんだな、もっと初めから我武者羅にやってたら俺の人生もどうにかなってたかなぁ・・。でも最後までやった・・。最後の最後に幸せだった。本当にありがとう・・。」

    と、一冊だけ売れた本の代金で買った焼酎を飲みながら、幸せそうに息を引き取るのだ。。



    下町のホームレス仲間や売春婦達の人情物語。

    「何百年後でもいいから、この本がいつか認められて、重さん、伝説の男になるといいよなぁ・・。」




    非常に素晴らしいです。
    どんだけ笑わせんの!と訴えたいほど佐久間 淳也(FINE BERRY)の土下座には、泣きながら笑った!(^0^)

    全員が主役的な存在です。
    どれも素晴らしい。




    夢なんか持つから、人生は、苦しい。
     でも、夢のない人生なんて、生きることも出来ない。

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