十二月大歌舞伎 公演情報 十二月大歌舞伎」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    夜の部
    夜の部は、「 通し狂言 妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)」の通しでした。

    前半は、七之助さんが演じていたお三輪を、後半は玉三郎さんが演じるという、ちょっと変わった配役でした。

    個人的な感想としては、最後まで七之助さんが演じた作品を見たかったですが、玉三郎さんのお三輪のラストはさすがの一言ですね。

  • 満足度★★★★

    中車父子と二人のお三輪に目を細める
    久しぶりの「妹背山」の通し上演で、同行の友人の、「七之助と玉三郎が観たい」のリクエストにも適うことから、夜の部を観劇しました。

    改築後の3階席は、以前以上に、窮屈な席で、観劇環境の劣悪さには閉口しましたが、二人のお三輪を同時に観られたことと、初女形の中車さんの健闘ぶりと、團子君の飛躍を目にできたことは幸せでした。

    やはり、舞台に、玉三郎さんが登場すると、空気が一変します。
    彼が、苦心惨憺、愛情深く、後進を育てる努力をしてくださっていることに、58年の歌舞伎ファンとして、敬意を表します。

    ネタバレBOX

    元々が、世話物要素が一切ない「妹背山」なので、あまり、内容的に面白さは少ないのですが、それでも、七之助と玉三郎が、それぞれ、演じるお三輪に、焼きもち娘の可愛らしさが表出され、時々笑いも起こる、和やかな客席風景が成り立っていました。

    前にも同じ役を演じた松緑に破格の進歩を感じました。

    松也は、容貌には問題ないのですが、もう少し、立ち方に、歌舞伎役者としての、居ずまいを身につけてほしいものだと感じます。

    玉三郎さんに、やりなさいと任命されて、覚悟を持って取り組んだという、中車の、豆腐買おむらは、大健闘していました。
    あれだけ、映像のお仕事で忙しいのに、いつ稽古されたのかと驚くほど、歌舞伎の所作をどんどん自分のものにされていて、やはり、血脈のなせる業かと感心しました。

    息子さんの團子君も、歌舞伎の子役が演じる中では、かなり重要な役どころを、愛嬌たっぷりにそつなく演じて、お見事でした。

    中車さん父子が、歌舞伎界に投じた一石の重みが、効力を発揮し始めていることを実感し、古くからの歌舞伎ファンとして、嬉しくなりました。

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