ハロルドとモード 公演情報 ハロルドとモード」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    7000円以上のチケットですから
    東京セレソンDXの芝居より、上をいかないと納得出来ないという方程式が成り立ちます。

    浅丘ルリコのカミカミセリフが目立ちます。


    杜けあきは流石です。
    堂々とした舞台慣れ。素晴らしいです。。


    以下はネタバレBOXに。

    ネタバレBOX

    19歳のハロルドにとって“自殺"は生活の一部だ。

    広大な邸宅、欲しい物は何でも手に入る一人息子の彼は、ママに反抗し、自殺で抗議するのだった。

    ハロルドが自殺未遂を起こすたびに母親が青くなればなる程、彼は満足感を味わう。

    ある日、彼は葬式に出席する。そこで79歳のモードに出会う。
    彼女はチャーミングでいたずら好きで、生きることの喜びに満ちている。
    彼女の家を訪ねたハロルドは、彼女の生活に興味を抱く。

    彼女はハロルドに絵画や音楽のすばらしさを教えた。

    「人間は何ももたずにこの世にやってきて、何も持たずにこの世を去るのよ。だから、大事な事はね、人間らしくいられることと、本と暖かいベッドがあればいいの。」


    一方母親は、コンピューターによるデイト紹介サービスに依頼して、彼にガールフレンドを見つけてやることを決めていた。
    コンピューターが選んだ最初のデイト相手は、女学生のキャンディだった。
    しかし、彼が身体に灯油をかけて火をつけたため、悲鳴をあげて逃げてしまった。2番目も3番目も同じように逃げだした。


    やがて、ハロルドはモードと一緒にいる楽しさを味わった。
    モードとたくさん話し、たくさんの事を教わった。

    「悲しみの多くの原因は自分が一つの花だと分かっているのに、みんな一緒くたに扱われてしまう事。」


    ハロルドは思春期特有の注意を引くためのパフォーマンスとして、自殺未遂をする。

    「最初の自殺の時にはママが心配して卒倒した。死ぬっていいな。」と、ハロルド。


    「一歩下がっただけよ、生きることから。人は生まれた瞬間から死に近づいてる」とモード。


    ある夜、ハロルドはモードを深く愛していると告白した。2人はワルツを踊る。
    ハロルドはモードと同じベッドで寝た翌日、母親に結婚すると宣言する。

    母親は牧師に結婚をあきらめるように説得してもらうが、しかし、ハロルドは頑として耳をかさなかった。

    この問題を解決したのはモードだった。80歳の誕生日を迎えた日、2人だけのパーティで、こんなすばらしい別れはない。ちゃんとまた、誰かを愛するのよ。と睡眠剤を飲んで自殺した。

    モードはいなくなったが、ハロルドは生きる自信を全身に感じて歩みだす。


    という物語。


    終盤、キーー!と鉄をこするような音が長く続き、たぶん音響が原因だとは思うが、観客はあまりにも長い不快な音に耳を押さえる場面があり、頂けない。


    このアクシデントを差し引いても、この価格、高すぎる。


    登場人物の割には舞台が広すぎて閑散としてしまうのだ。


  • 神父>モード
    登場人物の神父より宗教的示唆に富むモード役浅丘の台詞。
    翻訳が良いのだろう。
    テンポが良いし、キャスティングも良し。

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