『タダノヤサイダ』 公演情報 『タダノヤサイダ』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.3
1-7件 / 7件中
  • タダノヤサイダ
    キャラクターひとりひとりの個性とその生き方が丁寧に表現されていて、
    どのキャラクターにも好感がもて、
    とってもあたたかい話でした!
    舞台セットも好きだったー!!^ ^

  • 満足度★★★

    もう少し深みがほしい
    育てる男、枯らす男という真逆のコンビが巻き起こす農業研修先でのお話。その研修先の同僚など、多くのキャストが登場し、それぞれが自己紹介する場面から、人物描写が均一であまりメリハリが感じられなかった。
    しかし、アグリビジネスに絡んだところから人間くさい話に展開しだすが…

    ネタバレBOX

    育てる男が耕した土地で収穫できた野菜は、その形が大きく(酵素もたっぷり含むと誤解)、”奇跡のヤサイ”として販売することになった。その甘い話に便乗しようとする研修生たち。しかし、それが実は”タダノヤサイ”であることがわかったときの反応。人間の魂胆がアリアリと感じられる愁嘆場ならぬ醜態場であるが、なぜか笑い転げ、開き直る姿に白けた。「奇跡のヤサイ」から「タダノヤサイ」への転換は、一瞬の暗転で大きさく状況が変化する。突然の状況変化は、観客の心を置いてきたのではないだろうか。少なくとも自分は丁寧な説明が欲しかった。その後、研修先が閉鎖することになり、研修先の人間や、育てる男の元妻、枯らす男を恨む女…など、全登場人物の身の振り方を説明する。更にその後が続き、結末とその余韻が残らなかったのが残念である。
    もう少し、日本の農業問題を絡めて、社会性が垣間見えても良かった。

    今後の公演に期待しております。
  • 満足度★★★

    ???
    残念ながら。。。全体的にあまり感動ができませんでした。後半の笑うシーンも共感出来ませんでした。

  • 満足度★★★★

    日本人には何故インテグリティーが無いのか?
     極めて日本的な話だと感じる。インテグリティーの残酷な迄の欠如を語った物語だからである。それを意識して書いている訳ではない点で、少し批評性に欠けるが、その有り様を端的に描くことは、結果として、日本的在り様の弱点を描くことになった。

    ネタバレBOX


     話の内容については、他に書く人がいるだろうから、割愛する。自分が、日本人にインテグリティーの欠如を認めるのは、桃山時代以降である。天正18年【1590年】に、豊臣秀吉の命によって実行された太閤検地によって、人民の人別帳が、権力者に把握され、その後行われた刀狩りによって、民衆が権力者に抗する為の武器が取り上げられた。これで、権力者は、どんなことをしても枕を高くして寝られる素地が整ったのである。その上、豊臣を破った徳川は、その支配イデオロギーの中心を朱子学に求めて、思想的に民衆が、権力者に太刀打ちすることを悪とするイデオロギーを大衆化することに成功する。無論、五人組だの何だのの連帯責任を負わせることによって、お上に楯突くこと、即ち犬死にすること、という事実を積み重ねさせてゆく。このような状況に数百年の間置かれた、日本の人民は完全に愚衆と化し、インテグリティーを失っていったのである。無論、支配層として君臨した武士階級も武家諸法度などでがんじがらめにされ、上には逆らわない、現代でいえば、社畜になり下がっていたわけである。このような時代に、お上に逆らった武士の総てが、陽明学を奉じたことも、偶然ではない。他に例証を挙げれば「葉隠」が、300石加増を、著者に許した背景でもあったと考えられるが、時代は、このような決死の覚悟を要求したのであった。
     一方、枕を高くした為政者は、見ざる、聞かざる、言わざる、という支配者にとって極めて都合のよいイデオロギーを愚衆に押し付け続けて来たのである。これが、日本人にインテグリティーの欠ける根本的な原因であろう。
  • 満足度★★★★

    育む男、枯らす男、何処行った?
    素直に楽しめる作品であったと思います。

    ただ、育む男、枯らす男をもっとクローズアップした方がストーリーの内容も濃くなるし、観ている側はもっと入り込むことができたのではないかと思いました。

    登場人物が多いのと
    その登場人物、それぞれのストーリーが重すぎて、あのお話を約2時間で終わらすにはあまりにも時間が足りなすぎるし、せっかく良いお話なのに全てが軽いノリで終わってしまって、結果、中途半端な作品になってしまっていたのが心残りではあります。

    でも、
    前回の作品と比べても、
    今回の作品はとても成長したものになっていたと思います。
    ナナミリオンズはこれからも伸びる可能性を持った劇団だと思うので、
    これからの活躍がとても楽しみです!!!

  • 満足度★★★

    なかなか楽しめる設定の登場人物達でした(^^)
    なんですけどね~

    今ひとつな感が拭えない作りになってしまっていたのが残念に思えた約2時間強

    ネタバレBOX

    農業実習に来た方々が繰り広げる人間関係やグリーンサムを持つ実習生が作り出した通常よりも2~3倍は大きな収穫野菜が物語りを紡ぐのですが。いろいろ癖のある登場人物達は結構魅力的に思えていたが、いかんせん話のレールからそれずに、その人物らしい展開とは思えなかった結末だったように思えたデス。FXで失敗して多額の借金があるという設定で、なんで農業体験?偽名で身を隠してるとかは理解できるし、債権者から暫く時間取れば何とかなるようにしておいたとか話無いと説得力はないですよ。種無し旦那と寝取られ女房はリアルでしたが、伏線で子供が欲しいけど・・・とかいう話を前半で持ち込まないと深みが出ないです。他にもいろいろと突っ込みたい箇所が多くて設定を生かしきれていない残念さを前面に感じた芝居でありました。舞台セットとか壁のウェザリングとかは上手だったんだがなぁ・・・・。もったいないなぁ(-_-;)

    ドキュメンタリー映像を撮っていた女史は、現に普通の人参とは思えない=大体50cmぐらい・・・小型の大根並ですね(^^;)の収穫を記録してるんだから。その原因についての追求はしなかったねぇ・・・。でその収穫野菜のジュースで”ぢ”が完治したという公務員さんの話も、奇跡の野菜と宣伝後にどうなったかも不明だし。病気のおっかさんが状態良くなったという事実(気のせい=プラセボ効果だよとばっさり切り捨てられてましたが、検査数値の改善についての言及もなかったなぁ・・・)ドキュメンタリー映像作家だったら怪奇現象としての報道となりそうな気がしますよ。作中では真実を報道するというスタンスをとりつつWeb上での話題をさらえるようにという意図を組み込んだつくりになっていたようです。なので奇跡の野菜は奇跡でないという話になって・・・という展開となりましたよ。

    ちなみに奇跡の野菜で商売はじめてポシャッたという設定でしたが、起業するなら以前も野菜というか農業の芝居で書き込んだけど、土を使わない水耕栽培で食べる前に洗わなくても良い野菜というのがあった筈で。そ~ゆ~話とかも引っ掛けたりしてくれると話しに幅が出ただろうにとか思った。・・・・グリーンサムさんも活躍が今ひとつだったしなぁ・・・。

    舞台セットは農業体験の農場の居間というか集会場みたいな感じのところです。客入りはほぼ満席=キャパ40名ぐらいだったかな。開場前の席案内のお姉さんは明るくてGood!

    オープニングは男二人がベンチで出会い農業体験に行こうという話しとなる(ひとりは植物の言葉がわかるという超能力者(笑;)です)で、タイトルが投影されて物語開演です。

    「古田(フルタ)農園」=農業研修所の居間=舞台=にて兄:古田寛の愚痴を妹=彩子(アヤコ:22歳)が話して既にいる研修者とこれからくる先の男性二人を待つところから話は進みます。

    古田寛=研修所の責任者。スケッチブックでイラストなどを描いていたはずが、だんだん相田さんの言葉みたいのがメインになってきた。
    古田彩子=寛の妹(実は腹違い)。東京の専門学校に行きたかった・・というかここを出たかったらしい。兄に優しくされないとコンプレックスあり
    中尾謙二郎=研修者、月の手当ては5~6万だそうです。FXでの失敗で光学の負債を抱えているらしい。スタンスがブレない長身な右利きさん。
    永野誠一=町役場の農場研修担当者(痔もち・・・10年もの長い付き合い)
    武井智香=母の介護に疲れているが、ここの農場の野菜の効果に期待等をかける御得意様。
    千葉昭伸=ツーリングが好きな旦那(無精子症らしい)
    千葉奈美=昭伸の妻。研修中に過去の男とアバンチュール→妊娠し、奇跡の野菜のおかげと夫を騙す・・・。
    堀内雅美=最初は古田氏に好意を寄せてたが、直に千葉夫にターゲット変更となった研修者。
    尾崎浩一=サボテンをいつも抱えているコミュニケーション苦手な方(「セキレイ」のクーちゃんみたいな女の子にするとかの方がいいとかおもえた。そ~いや「グリーングリーン」でも似たようにサボテン持ってる子がいたかなぁ・・。)
    山口俊夫=OPの二人組みの一方、植物も人も枯らしてしまうとネガティブな発言アリ。理由は妻が自殺し、その妻の姉にお前が救える機会を逃したんだと責められてます。
    菅原高志=PC操作が得意で堀さんのストーカーとなりつつある・・・。「奇跡の野菜」のHPを作りました。
    西野紗栄子=山口の妻の姉。いつも黒服。研修所の潰れた後のヨガ教室インストラクターとなるらしい。
    津田茜=自称ドキュメンタリー監督。奇跡の野菜は奇跡でないと報道した眼鏡女史。
  • 満足度★★★

    それでいいのだ?
    好きか嫌いかと言われれば…、好きではない。
    けっこう笑わせてはくれたが、泣けはしなかった。
    大人数の登場人物の誰にも感情移入は出来なかった。
    長い、それぞれの場合が多すぎる。もっと絞り込めないのだろうか。
    育む男と、元妻には好感が持てたが。

このページのQRコードです。

拡大