あくた 公演情報 あくた」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    詩的な世界…
    公演説明に書かれているような、詩的な世界観を感じた。物語ではあるが、抽象的な表現...自分には難解であった。
    本公演の内容に興味があったが、アフタートークに篠原久美子 氏(劇団劇作家代表)が来られるとあり、専門家の見方なりを聞いてみたかった。

    さて舞台は白い布で周りを囲み、床にも白布を敷いている。無色な世界が段々と変化していく様を見せる、ということらしい。しかし、最後までその白布を取り去ることなく、ほとんど科白で説明したようで、その意味で”詩的“だと思った。

    ネタバレBOX

    過去を想起するような内容...その時代の友達、出来事について語る科白は韻を踏むような感じである。少女が主人公であるが、大人へ脱皮する過程において、体とその発する言葉のニュアンスが一致しない。その違和感に戸惑い、苛立ちする様子が、舞台を歩き回る姿になっていたのだろうか。いずれにしても脚本はワークショップ等を経てブラッシュアップしたという。それだけ伝えたい内容を描いたということだろう。しかし、それは初めて芝居を観る、またはエンターテインメント作品に親しんだ観客からすると難しいと思う。その芸術性の高みを目指す芝居と大衆的に観せる芝居の狭間を感じざるを得ない。
    自分のような地方出身者からしてみると、地方での観劇機会は東京に比較すると少ないため、「感動する」「楽しかった」など直截的で印象に残る公演で、観客の裾野を広げてほしいような...、観客の受け止め方は千差万別であることも間違いない。

    次回公演もがんばって下さい。

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