シャッフル 公演情報 シャッフル」の観てきた!クチコミ一覧

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  • 演劇を出来事化する試み
    受付を抜けると、そこはオフィスであった。



    「ここしか空いておりませんが、よろしいですか?」


    20代のオフィス・レディが誘導してくれた。


    テーブルには、「◯◯製菓新商品モニター調査会」を印字するプリント資料が配布。
    オフィス・レディは すぐさま「おしぼり」及び「お茶」を用意。


    他の中堅ビジネス・マンを観察すれば、参加者に対し、「好きなお菓子はなんですか?へぇ、そうなんですか」
    歓談中ではないか。



    「あら。舞台を観るつもりが、モニター調査会に参加してしまった!ビルの階を間違えたか!
    しかし、製菓企業なら記念品をもらえるはず…」


    これが感想である。



    私は渋谷で某携帯会社のモニタリング調査に参加した過去をもつ。


    街頭でヘッドハンティングされたのもかかわらず、中年女性の会場スタッフは「こういうのに気をつけないとダメよ!軽々、連いてきちゃダメ!怖いのよ!」
    他人事であった。



    アンケートに役者の演技を記入するのではなく、「Aの新商品」「Bの新商品」どちらが美味いかを答える、前代未聞の境遇。


    私は、牛丼で鍛え上げられた味覚を頼りに、スーパー・マーケットの明日を決める戦いを開始した。

    ネタバレBOX

    上記で 実際のエピソードを述べたものの、開演 10分後に「あっ、これ舞台だわ」に気付く。



    観客、というか参加者は、投票を3回する。
    初回は6名が選任され、「A.B.C.D」それぞれのポップ・コーンを試食。
    「社員」の皆さんがホワイト・ボードに予め描いた「ポップ・コーン味」約20種のうち、どの味に該当するかを回答しなければならない。「北極味」、「キーマカレー味」、「おにぎり味」、「博多明太子味」。インパクト重視だった。


    他の参加者も 一粒程度、試食するが、「社員」が満遍なく「どの味か解りましたか〜?」と質問してくる。
    「役者」より、「企業人」とコミニュケーションする感覚であった。


    4問中3問正解した選任参加者には「菓子セット記念品」贈呈。
    ここでまた「モニター調査会 説」が急浮上する。



    本題の「A」「B」どちらの新商品ポップコーンが「美味しいか」を決断する投票時間が やってきた。

    女性社員・千田川美乃梨(芝居 春香)が「女性にお勧めですよ」を宣伝すれば、同僚・鵜飼 (金原 並央)が「私はBが美味しいと思います♡」を喧伝する。
    「人物描写」であった。


    投票回数に合わせ、32パターンあるそうだし、「ネタバレ」の概念も何もないが、次作以降にリサイクルするかもしれないため、「オチ」は断念する。


    社内不正、社内情事が火花を散らす、江角マキコが乱入しても おかしくない、夕刻の銀座だった。


    言っちゃった…。


    「相関図」は 出木杉くん だったか。もう少し四者四様を超越した「キーマン」がいれば説得力が あったかもしれない。

    ちなみに。前列に学習院女子大学 感劇市場市場2013年 プロデュース公演
    『アイ・アム・アン・エイリアン』キャストの女性がいた。臓器移植をめぐる市民の討論を描く 作品であるが、「議論を劇化する」面において、今作は共通性が高かった。
    視察だろうか。

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