二人芝居「リタの教育」 公演情報 二人芝居「リタの教育」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 満足度★★★★★

    無題1062(14-101)
    17:00の回(晴)。

    準備に半年。西亀さん、明日は入学式、天気がすぐれない横浜、伊勢佐木町。横浜は2月の@赤レンガ倉庫ダンスコレクション以来。かなり強い雨が降りましたが、開場時間には上がりました。

    「観たい!」にコメントしたとき(3/9)にはまだまだ先と思っていて、気がついたら完売になっていました。ダメもとでメールをしたところなんとか観劇が叶いました。

    16:30受付、開場。2Fで催されている「小野耕石展」を勧められたので階上へ。一見細かい点描画かと思いましたが、インクで「柱」をつくっているようで、驚異の立体画になっていました。これは図版や写真ではわからないと思います。

    座席についてホットコーヒーをいただきます。壁一面に「本」...建築関係、チラシそのまま。真中にデスクと椅子、(オリベッティ)タイプライター、灰皿、メガネ、ハサミ、マグカップ。コの字型の客席。右壁の裏にも書棚があり、よーくみると「AKIRA(1-6巻)」や文庫本、「宮澤賢治童話大全」...。

    17:00前説(100分、休憩10分、60分)、17:06開演~18:44、18:57~19:57終演。


    開演前、西亀さんに声をかけられました。「売り言葉」「野田秀樹」...思考が回復するのに30秒ほどかかりましたが、私、2年前にひとり芝居「売り言葉(@楽間)」で西亀さんを観ていました。「智恵子」「和服」と「明るいギャラリー」「多くの洋書」とまったく違う空間と役柄。「売り言葉」の後、次はいつだろうと思っていました。その「売り言葉」で「音響・照明」としてお名前があったソンブレロさんは「パンとサーカス そして再び(2013/6@さくら・原宿)」で観て、「ささやかな/午後(2013/12@兎亭)」では脚本でした。

    すみません、声をかけていただくまで全然気がつかず、かなりビックリしました。残りの人生のツキを使い切ってしまったような感じです。もとはといえば本で埋まったチラシに惹かれてやってきたのですが、こんなことがあるなんて。

    「授業」といえばイヨネスコを2回観たことがありますが、本作ではアルコールを手放せない孤独な大学教授と粗野な美容師の組み合わせ。

    連星のように二人の関係は小さな章立て(15-16らい?)の積み重ねとして描かれ、少しずつ色合いを変えてゆくさまが見えてきます。

    教える者、教わる者がいつの間にか位置を変え、発する言葉も変わってきます。先生と生徒、男と女、受け身だけの生き方、自分を変えようという生き方。

    70年代後半のイングランド北部、1975年=昭和50年、ベトナム戦争終結、沖縄海洋博、ジョーズ。

    YES「Close To The Edge」1972
    Pink Floyd「The Dark Side of the Moon」1973
    EL&P「Brain Salad Surgery」1973
    今でもよく聴くアルバムもこの頃。
    特にEL&Pの一曲目は「Jerusalem」、他でもないブレイクの詩です。

    リタに才気が漲ってくることと、人としての魅力が溢れてくることとは違うように見えてきました。

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