娘たちのうたわない歌 公演情報 娘たちのうたわない歌」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★★

    知らなくてもいいこと
    娘たちは『歌』を知らなかった。でも不幸ではなかった。しかし『歌』を知ったことにより、欲望がでてきて歯車が狂う。それが儚くもあり、美しい。贅肉のない舞台で素敵でした。

  • 満足度★★★★★

    戦争が無くなる日は来るのだろうか
     戦争が無くなる日は来るのだろうか この地に歌が、満ち溢れる日が来るのだろうか、とても難しい課題ですが、見てみたい。 その時まで私は生きているだろうか。

    ネタバレBOX

     女が、拾う 鞄へ 拾う鞄へ 缶の音 馬が駆ける音 近づく、女が3人 白い小さな服 みんな死んだ 生き残り 海は減った 雲は大きくなった 川を挟んで 農繁期は休戦 4人いる 3人て言う指示 ウ ウ ウ アー アアー アハー アハー 大丈夫ですよ 停戦使節団 私たちは何もしませんよ アーハー ハー ハハー お前たち 停戦使節団か? もうすぐ戦いになるのか 持ち逃げ 置いていき どうせ あんたたちは、私に手を出せない 今はやめといた方が良い、 ヒューーン ドン パンパンパン 傘、バケツで無線 戦いはやめて下さい。 戦いをやめて下さい。 子供 母親 いつ変わるの 昼過ぎには、ばからしくなって終わるよ。出ていかないと5ヶ月で終るよ 5ヶ月も 1.5ヶ月で川は上がって 車が入ってくる。 世界が戦争してない所は無い ウー ウウー ウー ウウー ノラ ノラの子猫が鳴いていたんじゃない 歌 食材切り詰めれば1ヶ月 カン カン カン、トントトントン 歌 いつもこんな歌を 歌を知らない白い服の3人の女 歌を歌ってはいけない。 近寄り 偏る 許され 許されない 歌うな 何もするな 死んではいけない 最小減を分け合う 楽しい ダメ 楽しくない人がいるから 歌は狂わす、 満腹 欲しい ドンドン 無線 あなたが前に行けば 後ろは狭くなる、狭い地球 ドンドン ご苦労様です 停戦使節団 白を身に付け 白い旗を掲げ、 3人ですテーブル ペットは認められている。 血を流す事の無い 出ていく ごきげんよう 本部から連絡がない 自ら次の場所へ 殺されるかも 犯されるかも 子供は、教育して同じ 停戦使節団に 年を取れば その子たちを 教える 同じ人間が多く 規格通りに 遺伝は統一できない 戦いを終わらす 手っ取り早く 相手を殺す パーティで酒に毒を、次へ 次へ  ノラはついて行く 来なくても良いよ ノラが地雷を踏む 白が助ける 進む 白に個性が出てくる パンパン 打たれる 止血 私たちは元の私じゃない 同じタイプなのに 次に出てくる口からの音が怖い 嬉しかった 地平線 本当に真っ白に成れる気がした 助けないのかよ、うん 思い出した ずっと旗を振ってたよ 何もできなかった 戦っているのは私たち 生き物の匂い 血のにおい 剣に赤いライト 旗はとで汚れて 私たちは停戦使節団 どうしてついてくるの 歌は何の役に立つの 分らない
    戦いはやめて下さい。 戦いをやめて下さい。・・・他の 停戦使節団なぜ? 戦っているのは私たち 一緒に食事をしない 歌を歌う 服も白で無くなる、ノラは白い女の母 ここに自分たちの暮らせる場所を作る その時 母を迎えに来る 待ってて 必ず迎えに来るから 剣と銃と旗を持つ女たち 私たちの為にこの世界を切り取る 歌いながら戦争に行く ランランラン トントントン  銃声:パンパンパン・・・   波の音 缶づめ テーブルに4つ いつかあの子に教えた歌が、この地に満ち溢れる日が来る 私は生きているだろうか。

     戦争が無くなる日は来るのだろうか この地に歌が、満ち溢れる日が来るのだろうか、とても難しい課題ですが、見てみたい。 その時まで私は生きているだろうか。
  • 満足度★★★★★

    これを完全な創作とみるか、どうかで・・
    自分としては、この作品を観て、
    イヴォ・アンドリッチの「エクス・ポント」を思い出したりした。

    完全な創作としてみるなら、リアリティがなかった、という感覚も十分にあると思った。

    ただ、こうしたわりと大きなテーマの作品と言うのは、
    純粋に単独の作品としてよりか、
    過去の先人たちの作品、別の国の歴史などを映し鏡にして、
    想像力で補いながら観ると、演出家のこれからの可能性が見えてくる気がする。

    上演時間90分。役者4人。

    理想的と言って良いバランスだと思う。

    ・・ただ欲を言えばもう15分短ければなお良かったような・・

    いつも思うのだけれど、物語は断片的で良い。

    語り過ぎは良くない。

    観客の想像力に委ねるのが良い。

    そういう意味では、自分は、演出家の描写の手腕というよりか、
    語りたい主題を持ちながら、
    断片的に省略していく手腕にとても将来性を感じた。

    作り手というのは得てして主題に愛着を持ち過ぎたあまり、
    描写を過剰にしがちだと思う。

    主題に愛着を持つのは良い。

    ただし、演出家はその愛玩物に残酷にメスを入れ、
    ミニマリズムに徹するよう努力すべきだと思う。

    もっと子細に描写可能な物語を断片的に描写し、
    役者を少数に絞ったのが感じられるのは、
    関西の演劇では意外と少ない気がする。

    もっと丁寧に描写すれば、
    観客の自分が過去に読んだ散文に照らし合わせて
    物語を咀嚼する行間は失われただろう。

    人によって無星にもなれば、想像力を広げて楽しめる人には豊かな時間を提供できる
    こうした小さな佳作は、
    演出家にとっては危険な賭けだと思う。

    小さいだけに危険を取り戻す幅は小さい。

    ただ、逆にそれでもシンプルに徹しようとする姿勢は良いと思う。

    役者たちも個性を出しすぎない演技が良いと思う。

    こういうのは役者がオール女性でしか出来ないものだと思う。

    男性が一人でも入ると出来ないものだと思う。

    そういう意味でも演出家の手腕は光った。

    声が聞こえないという話があったが、それは改善する余地があると思う。

    ライブ等に行けばわかるけど、
    人間の肉声がはっきりと届く範囲は意外と狭い。

    人間は水分の塊だから、声を吸収してしまう。

    あの会場でもそう。

    あの声だとはっきり届くのは二列目まで。

    自分は二列目に座った。

    初めて観る劇団で三列目より後ろに座るのは実は危険だ(苦笑

    慣れてくれば良いけど。

    渋谷のルデコだとよくあるのだけど、
    客席を取り囲むように配置するべきだったのは間違いない。

    二列目までの配置にすれば十分に改善できると思う。
    役者の声のせいではないと思う。
    逆に声が大きすぎると不自然になったと思う。
    致命的な欠陥ではない。

    生音の楽器演奏などがあるともっと良かったけど、贅沢言い過ぎかな。

  • 満足度★★★

    初めての坂本企画さん
    前々から気になっていた坂本企画さん、初めて観劇。
    白い衣装を身にまとった娘たち。
    何かを擬人化した姿なのかなと思ってみたのですが、どうやらちゃんと人間らしく。
    白、とても象徴的でした。

    ファンタジー、というよりは、神話のような雰囲気のお話。
    高潔な理想を高らかにうたいあげながら、その裏の現実にも焦点があてられてて、お綺麗なだけじゃないのが良かった。

    残念だったのは・・・ことば。
    台詞が台詞なままで、胸に響いてこなかった。
    音としても、何を言っているのか聞き取りにくい部分が多く、段取りめいていて、届いてきませんでした。

    ネタバレBOX

    三人の白をまとった娘たちが、とかく可愛かった。
    若くて綺麗な姿というような劇中の台詞が、説得力のある姿(笑)
    水木たねちゃんの、ドレスをまとい、腰に西洋風の剣を帯びた姿が、ヴァルキリーのようで、神々しく美しくかっこよかったです。

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