「彼の地」 公演情報 「彼の地」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★★

    縒り合わせられる糸のように次第にまとまってゆく挿話たち
    友人の結婚で北九州を訪れた女性、定年退職を目前にした技術者、地元民などが織り成す人間模様。
    最初は個別かと思われた挿話が、糸が撚り合わせられるようにまとまってゆき「居場所」という共通のキーワードに収束する一方、人々の心のしこりは逆にほどけてゆくツクリが巧み。
    全体に「あたたかさ」も漂い135分の上演時間を感じさせないのはさすが。
    かつて北九州市で4年間暮らした身には旦過橋や皿倉山などの地名が懐かしくもあった。

  • 満足度★★★★

    北九州に桑原演劇はお似合い?
     内容を北九州に絡めねばならないという約束事の上に作られる、北九州芸術劇場プロデュース公演。
     以前観たこのシリーズの別公演は北九州へのこだわりが薄すぎて鼻白んだが、本作は北九州市の主要な名所がもれなく出てくる、まさに北九州の劇。
     ガラの悪そうな土地柄だけに人情味も強そうな北九州に、愛憎で結ばれた濃い人間関係を描き出す桑原演劇はしっくりはまり、加えてふんだんな笑いも誘因となって、劇世界にグイグイ釣り込まれた。
     九州と無縁な役者も混じるなか、交わされる方言に不自然さがなかったのものめり込めた理由か?

    ネタバレBOX

    妻に死なれた老占い師と、奇抜ないでたちのその息子。
    アル中の兄に手こずる弟と、二人の母親。
    挙式を前に破局しかけたカップルと、二人をなだめる新婦の友人。
    他にもワケありな人間達が何組か登場し、それぞれのドラマが絡み合って大きな物語を紡ぎながら、各ドラマにもしっかりとした終幕が用意されている秀作。
    ただ、夫を捨てて北九州へ逃げてきたストリッパーと追ってきたカタギ夫のエピソードは二人の取り合わせがチグハグな上、終幕もややグズグズ。
    この点が気になったので、星は4つとしました。
  • 満足度★★★

    ネタばれ
    ネタばれ

    ネタバレBOX

    KAKUTA 【彼の地】を観劇。

    今作は北九州芸術劇場のプロデュース公演なので、北九州を舞台にしている。

    北九州を舞台に、そこに住んでいる人、東京から来た人、結婚で来た人など市井の人々の群像劇である。
    様々な物語が交互に展開するのだが、とりわけ深く各人物同士がつながっている展開にするのではなく、日常的なつながりで、群像劇にしているからか、さらりとした一本線でつながった感じが心地よい。
    そしてお祭りをクライマックスに持って行っているので、作・演出の桑原裕子の得意のミュージカルで締めくくるか?と大いに期待したのだが、そこは観客の傲慢さであったようだ。
    今作でやけに気になったのは、悩みを抱えている登場人物たちの殆どが、精神疾患だという事だ。
    それは精神疾患は今や国家の5大疾病のひとつに入ったからだろうか?
    それとも作家の今後のテーマなのだろうか?
  • 満足度★★★★★

    北九州/九州演劇界の実力を思い知らされ号泣。゚(PД`q。)゚。
    「彼の地」、冒頭に膨大な情報量(演者数など)、
    そして少なすぎる説明から来る混乱/混沌に始まり、
    それを少しずつ少しずつ段階を踏むように
    やさしく観客にその背景/物語を理解させていく。

    そして最後にはそれぞれの人間ドラマに涙しつつ
    九州小倉の地について、なんだか自分もその地に
    いるような感覚にまでさせられてしまう、
    とても上手い脚本/演出/構成そして演者さん達のお芝居でした。

    (はっきりいって最初パニクった時点では
    最後に自分が全て理解して号泣しているなど想像もつきませんでした。)

    はっきりいって、上手い!!

    ※ これから観劇される方は、開演前にパンフレット中の
      脚本/演出担当の方が手書きされた
      「彼の地から見た北九州」チラシだけはぜひとも
      読んでおく事をお勧めします。
      これがあると物語のそれぞれの箇所で
      「ああ、これがあの・・・」と東京者など特に
      九州小倉独自の文化などを理解しやすくなる上、
      「この背景設定は事実に基づくものだったのか」、
      などという妙な感動もありますので。

    ネタバレBOX

    ボクラ団義大神さんが故郷の九州にて、
    本劇団のルールである1ヶ月半に及ぶ北九州へ滞在しての
    芝居準備に参加してまで出る舞台、という事で
    その熱意に興味が湧き観劇する事にしました。


    しかし、当初パンフの北九州芸術劇場の5箇条?
    (北九州の劇場/劇団/演者/裏方による、北九州の物語(つまり北九州づくし)など)
    などを読んで
    「いわゆる北九州復興の為の宣伝/アピール的な位置付けの(中身のない)お芝居なのか?」と
    ちょっとマイナスのイメージを持ってしまってもいました。

    (もちろんそれは大きすぎる勘違いで、
    本当に「素晴らしい!」と言える物語が展開していったのですが。。。)




    本物語は20人超えの演者陣による、いくつもの人間ドラマが
    複雑に絡み合って構成されています。
    その物語/お芝居をうまく流れで説明する事はできないので
    (元々普通のお芝居だって上手く説明できませんけどね、文才ないので・・・)
    感動に至る大まかな流れの方を書きます。




    舞台左右にドカンと配置された建物/高台などのセット、

    冒頭その舞台上に20人超の白い衣服の男女が
    何組にも分かれて色々な会話をしながら通り過ぎ通り過ぎ、
    その真ん中には1人だけ奇妙な衣装
    (男性なのにハイヒールやゲイっぽい、という印象を与える奇抜な
    ファッション、染めた髪)のみんなからから「中山君」と呼ばれる青年。

    挨拶されたり応援されたりそしてキレられたり、
    中山くんとその他全員の関係がさっぱり分かりません。

    ※ この部分が他劇団で言うダンスその他、
      物語の始まりを示す(先制パンチのような)演出なのでしょうか。


    そして物語が始まりますが、背景的な説明なしに
    いきなりそれぞれの演者がそれぞれの関係のドラマを展開し始め、
    またある組み合わせの1人が別の組み合わせにも関係していたり、と

    ※ 人間関係の相関図を書くとしたらとても複雑な線になるのではないか、
      と思われます。

    その情報量と不明点の多さに自分の頭は混乱/混沌としてしまいました。


    その中でも、度々登場する「中山君」
    (誰の敵にもならなそうな人当たりの良い青年ですが、
    実際他人との間にかなり大きな壁を作って
    本心は全く語らない、そんな感じの青年です。)

    彼が少しずつ少しずつ各組み合わせに関わっていきます。

    ※ ちなみに物語の舞台は、九州小倉の地です。


    そして段々と物語が進むうちに、序盤と異なりやさしくやさしく
    それぞれの組み合わせとその関係、背景設定が自然と見えてきます。

    ※ ただし中山君についてだけは、重要な部分は最後の最後までずっと秘密のままで
      (隠れた?)メインストーリーとして引っ張り続けられます。


    そして
    ※ 色々勘違いあります。パンフレットで物語再確認したかったのですが、
       今回作ってないそうです。残念(´・ω・`)


    ・ 同じ野良猫にエサをやっていた、その猫が行方不明になってしまい探している、
      という事からつながる九州へ転勤になったばかりの
      サラリーマンとヤクザの奇妙な信頼/友情関係。

      最後の最後、よさこい祭りに参加中のサラリーマンと
      他組織と抗争中でボロボロになったヤクザの2人が、
      猫を思わぬ所で見つけます(猫は赤ちゃんを産んでいました)。

      ヤクザ「おまえ、この猫一家の面倒を見ると約束してくれるか?
         そしたら俺にはもう猫の事連絡しなくていいから。
         そうだ、俺が猫缶買ってくるからお前は様子見ててくれよ。」

      とヤクザは舞台上を去りますがそのまま消えてしまいます。
      (多分、タマを取られてしまったのかと・・・)


    ・ 父を早くに亡くし、弟はヤクザ(猫の件の)の舎弟になってしまい、
      自分1人でバーを盛り立てて母の面倒をみてきたが、
      バーの客の相手として酒を飲み続け肝臓をやられて
      アルコール中毒がひどくなり、
      脳にまでダメージを負って車いす生活となった兄、

      母や弟が何度も病院ヘ入院させようとするが
      「自分の店を守る」とそれを断り続け、
      病院を逃げ出したりと母/弟に
      逆に迷惑をかけまくるようになってしまう。

      ※ 弟は兄のトラブルの度にかけつけていて、
        ヤクザからしかられ、「もう、この家業から足を洗っちまえ!」と
        破門されます。

      そして母も過労で倒れてしまったりしますが、
      最後の最後には
      母「もうあの子が死ぬ事も諦めた。あんた(弟)だって
      ヤクザでいつ死ぬか分からないものね。」

      と、全てを許した上で、閉店する事になったバーの後片付けを
      母兄弟の三人で始めます。


    ・ 東京で住んでいた寮が火事になった際に
      友人ともどもレスキューに助けられ、
      そのレスキューの彼と恋仲になり、
      彼が九州小倉の実家のたけのこ屋?を継ぐ為帰省する事になり、
      結婚する為一緒に九州に来た女性と、
      その式に出席する為2日前に九州小倉へやってきた友人女性。


      しかし、女性は九州小倉に来たのはいいが全く馴染めない街その他に
      もうホームシック状態で「結婚をやめて東京へ帰りたい」と友人に打ち明ける。

      そして、ある高台のロープウェイ上にいる占い師「○○の父」
      (ロープウェイ係員のはずが占いで有名になってしまった)に
      相談して結婚をやめて東京へ帰るか決めるという。


      そして相談後更に1人で1日考えてみたいから、
      彼の事を頼むと友人に無理やり彼の相手を頼んで
      出かけるも九州の街をさまよって迷子になってしまう。


      その間、友人は「彼の結婚相手」の代役として
      街の長老(おばあさん)に紹介されたり、
      彼のお母さんと山菜摘みにいったりと
      まるでこっちが嫁のよう。

      ※ 九州小倉へ来てからの彼との会話の噛み合いぶりや
        九州小倉についての豊富な知識、
        そして彼の家族とすぐに打ち解けていく場面などを観ていて
        「最終的に友人と彼が結婚する展開になるのでは?」と妄想しました。


      そしてある高台の上、ついに彼にも
      女性が「結婚を辞めようと思ってここ数日行動していた」事が
      分かってしまい、
      彼「なら結婚など辞めて東京へ帰ればいい!」
      となじられてしまいます。


      しかし、ここで友人が
      「自分が何故こんなにも九州小倉に詳しいか分かる?
      いつかこの地に来ていくつもの観光地を回って、
      彼のたけのこ屋の部屋のたけのこの香りすら慣れてしまうぐらい
      一緒に暮らす事にずっと憧れていたからよ!(つまり彼が好きだった。)

      しかし、彼が選んだのはあなた!
      あなたは九州に何をしに来たの?
      九州小倉の街とちゃんと向かい合おうとしたの?」と諭します。

      そして彼と、そして女性も気持ちを鎮め、
      「もう一度九州小倉でやっていこう」という気持ちになります。


    ・ 先輩は千葉で結婚生活を送っていたが、妻が内緒で仕事をして
      実家に仕送りしていた事実を知り怒ろうとしたが、
      先に妻に離婚されてしまい九州小倉へ帰られてしまった。

      そして妻は九州小倉でストリッパーをやっていて巡業で千葉へ来た際、
      先輩の同僚にそれを見られてしまった。

      そういった色々な葛藤から先輩は精神を病んでしまい、
      心療内科で薬をもらいつつ妻に会う為九州小倉へ来て、
      昔の後輩の家に泊まり続ける事に。

      後輩の彼女は「はっきりいって迷惑よ!」と言いながらも
      先輩の元妻を追っての行動を心配し、
      後をつけたり病院へ連れて行ったりと世話をします。

      (ストーカー同然で妻につきまとっていた先輩は)
      ヤクザ(猫の件の)に叩きのめされ(ドロップキック)、
      その上で病状が悪化してしまい病院へ運ばれます。

      そして後輩の彼女に諭された事もあり、
      最後に3つだけ質問させてくれ、直接話すときっとまた興奮してしまうので、
      と元妻に手紙で

      1.何故離婚したのか?

      2.何故結婚したのか?

      3.もう戻ってこないのか?

      と質問します。

      「1.何故離婚したのか?」
      自分はこの生活を(今はストリッパー)辞める事は出来ない為。
      そしてそれに苦しむ彼を見たくない為。

      2.は飛ばして、
      「3.もう戻ってこないのか」
      戻らない、ときっぱり言われてしまいます。

      そして、「2.何故結婚したのか?」教えてくれ、と先輩に言われ、
      きっとその生活は出来ない、とは分かっていても
      彼が好きになってしまったから、と。

      (確かそれで納得した彼はよさこい祭りの方に戻ります。)


    ・ 北九州のバイブレーター機器の工場へ東京から単身就職してきて、
      それから40年、とうとう定年を明日にひかえた父と娘。
      そして出稼ぎでメーカーで研修を受けているベトナム人。

      時代は過去に戻り、東京から単身就職した頃、
      「スーダラ(植木ひとしのスーダラ節から)」「よそ者」などと
      アダ名され同じ工場の誰にも相手にされず、
      それでもいいモノを作りたいと努力していた父。

      そして、いつの日か同じ会社の女性との結婚、
      そして発明にも成功し、みんなからよそ者ではなく仲間として認められて
      今に至る。


      きっと明日の定年祝いではみんなでアーチ(手でアーチを作る)など
      されて見送られるはず、と内心喜んでいたが、
      皆から「明後日よさこい祭りに会社で参加するので、○○さんの送別会も
      その後合わせてやりましょう」とついでのような扱いを受けてしまい、
      がっかりし怒り、ベトナム人に「飲みに行こう」と2人街へ消えていきます。

      そしておでん屋さんで「送別会をちゃんとしてくれなかった事」を愚痴りますが、
      ベトナム人から「自分はそんなものをやってもらった事はない。
      何故ならビザが消えたら次の日にはその会社から消えてきたから」と
      出稼ぎならではの悲しい話を聞き、
      父「送別会ごときで怒っていた自分が恥ずかしい」
      と立ち直ります。

      そしてよさこい祭りの日、定年で退職した会社の連中のよさこいを見る為に
      祭りにベトナム人、娘と参加していると、
      アナウンス「次は○○製作所さんの出番です。えー、今まで40年
      会社の為に頑張ってくれた○○さんの定年を祝って
      このよさこいを捧げます、との事です。」
      との説明を聞き、父は皆の行動の理由を知って涙します。


    各人間ドラマがまとまりを見せた頃、
    高台の「○○の父」のロープウェイに乗る「中山君」、
    ○○の父は中山君のお父さんでした。

    ※ これまでの話で「中山君」のお母さんは精神的に参って自殺してしまった事、
      それから何故か母の好きだったハイヒールなどを履いたらしっくりきて
      更に奇抜な格好をするようになったら人が距離を置いてくれるようになって
      すごく楽になったんだ、という事などが分かっています。


    中山君「お父さんの(○○の父としての)話で自殺しようとしていた人を
       助けたってほんと?どうやったの?」
    お父さん「とにかく必死でどうやって説得したのかも覚えていない。
       もうあんな想いはしたくないから。」

    中山君「お母さんの自殺は僕のせいだと思ってる?」
    お父さん「そうじゃない、お母さんは元々出産や子育てに耐えられるだけの
       強い心を持った人じゃなかったんだ。それを自分が分かって支えてあげる
       事が出来なかったから・・・」

    中山君「実はこの街を出たいと思ってるんだ。この場所には僕の居場所がない気がするんだ。」
    お父さん「そうか。どこへ行ってもお前のいる場所がお前の居場所だ。」

    と父と中山君が和解します。


    こうして
    ・ ある人はこの地(彼の地(かのち))で死に
    ・ ある人はこの地(彼の地(かのち))で死ぬ事を決意し
    ・ ある人はこの地(彼の地(かのち))で結婚して暮らす事をやっと受け入れ
    ・ ある人はこの地(彼の地(かのち))から自分の街へ戻り
    ・ ある人はこの地(彼の地(かのち))で定年を迎え
    ・ ある人「中山くん」はこの地を離れ、
      自分の居場所「彼の地(かれのち)」を探す
    事を決意して物語が終わります。


    長々と書いてしまいましたがこんな感じのお話が

    ・ とても上手い構成で

    ・ とても泣けるそれぞれの物語として

    ・ とても凝った舞台で
      (ステージ上の建物/高台が回転式にになっていて
      色々な場面で素早く切り替わっていきます)


    「彼の地」九州小倉での出来事として繰り広げられます。


    なんと言っていいのか分かりませんが、
    「彼の地」に関わった九州小倉その他の人々の人情味に
    涙が止まらず、そして「九州小倉っていい街だなあ」と思わされてしまいました。


    毎回このレベルのお芝居をやっているのだとしたら
    ものすごくいい劇団だな、と思います。
    こんな質の高さで北九州をアピールされたら、それこそ北九州まで
    舞台観に行きたくなってしまいます。



    舞台公演後のアフタートークでのお話でも
    いい話いっぱい出たのですが、それはちょっとすぐに思いだせそうにありません。。。
    なんか主催および脚本の人ともにとてもいい事言ってたんだけどなあ( ´ー`)

    3/9(日)何点か想い出しました。
    ・ 演者紹介のパンフを見ていて、北九州出身在住、という方以外にも
      九州→東京→また九州や「他の地」で活動されていて
      今回本舞台に応募された方など、本当に色々な方がいるんだなあ、と。

      そしてそれは、劇団主催されている方、劇団に所属されている方、
      フリーとしてやっている方、
      更には(フリーはフリーでも)劇団などには所属した事はなく、
      各ワークショップで技術を磨いて各お芝居に応募している、
      という自分などからするとまた変わった道から入ってきたと思える方、
      など、こちらもまた色々な方がいるんだなあ、と感心させられました。

    ・ 今後も「彼の地」のように北九州を舞台にして、北九州演劇界と
      北九州自体を活性化させていくようなお芝居をされると思いますが
      その他北九州活性化の為にどんな取り組みをお考えですか?
      と質問したら
      ・ まず、演劇自体として1回本シリーズはお休みします。(残念だなあ)
      ・ 今取り組みとして変わったものでは
        モノレール演劇(モノレール内での演劇?)
        シャッター街になってしまった街、そのお店などを使った
        演劇などを行っています。
      ・ 更に色々と考えているので、ぜひホームページをご覧ください。
      との事でした。

      モノレール演劇は気になるな、いつか舞台を観に北九州芸術劇場を
      本当に訪れる気がしてきた・・・
  • 満足度★★★★★

    雰囲気
    桑原さんの作品がはじめてでさらにほとんど知らない役者さんだったのですが作品の醸し出す雰囲気や登場人物達の彼の地に生きる苦悩や理由が飾り気がなくストレートに伝わって来ました。苦悩の描きかたが個人的には暗くなり過ぎず好みでした。笑いやホッコリする場面も造ったものではなく日常の雰囲気の中で行われているので最後まで作品のイメージが統一されていると思います。落ち着いた感動を味わうにはぴったりだと感じました。

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