お嬢さん 公演情報 お嬢さん」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-7件 / 7件中
  • 満足度★★★★★

    家族。
    何処かに居そうな家族。何処かに有りそうな物語。個々の人物の性格が細かいエピソードがないながらも、台詞の端々と役者さんの丁寧な演技から感じ取れて、感情移入して観ることができました。家族って一番身近で一番理解していなきゃいけない存在なのに、避けたくなる時もある。そんなことをぼんやり考えてしまいました。

  • 満足度★★★★

    家族のストーリィだけど...
    そこは今城風。簡単には終わりません!シュールなところも不自然でもなく。甘粕さん,長い間,お疲れ様でした!

  • 満足度★★★★

    守り神
    面白い。100分。

    ネタバレBOX

    土地の名士・喜瀬谷家の女三代話。

    雅子(甘粕阿紗子)…喜瀬谷家に嫁ぎ、一時期不倫してた。老いて倒れ、不倫相手に想いを寄せる。色々大変な人生だったけど「解放」の後、逝く。
    悦子(広正裕子)…負けん気の強そうな女。雅子の面倒や夫や兄らとのフラトスレーションから原と不倫に走る。
    仁美(柴田薫)…悦子と信広の子。友達いない。喜瀬谷家の元座敷童子の姿が見える。自分も含め愛情に鈍感。
    信広(鈴木歩巳)…悦子の夫。真面目でつまらないと貴雄に言われる。色々考えてはいる。
    貴雄(島田雅之)…悦子の兄。地元で耳鼻科医師を勤める。独身。家のことに非協力的であった。
    おっさん(森下雄貴)…喜瀬谷家の座敷童子をやってた。おっさんになるに連れ、そのチカラもなくなり、たて壊しになっても家に住んでた。
    原佑(根津茂尚)…雅子の不倫相手の子。喜瀬谷家に混乱をもたらそうとからんできて、悦子と不倫した。
    坂口学(森田ガンツ)…喜瀬谷家の隣に住む。じいさんや父も自分も喜瀬谷の人間からいやがらせを受けたとして、喜瀬谷家を恨み続ける。雅子のことは理解している。

    女三人に焦点を当てた物語。田舎な感じと古風な感じと寂しさとニガニガしさが混合した作風が気に入った。座敷童子という不思議な存在を置きつつも、地に足ついたストーリーに惹かれた。
    病(ボケ?)になって夫でなく不倫相手を想う雅子、家族を捨てる覚悟までして不倫した悦子、自分がいなくてもいいと言い切った仁美、皆魅力的だった。雅子の解放演出とか、悦子の追い込まれて不倫にたどり着く様とか、見ごたえあった。

    (元座敷童子のチカラか)カレンダーで当時をみせる演出をラストにも持ってきたは良かった。喜瀬谷家を代々守ってきた座敷童子も老いていき、家自体も終焉を迎える。別れをつげにきた仁美にも見えなくなった(何も語らない)座敷童子と、奥からかかる声、暗転という絵とリズムがいい。

    森田ガンツの、怨念めいた執念を燃やす男演技がとても上手い。
  • 満足度★★★★

    みんなダメ人間
    何かどこかがだめな人だらけ。

    ガンツさんのお隣さん本気でむかつくわぁ(笑)

  • 満足度★★★★

    血の絆
    いつもより駄目な大人度は低いが、それぞれのキャラがしっかりしているのて、なんだかんだ言っても切れない家族関係や血の絆の物語が強く感じられ、面白かった。
    ただフラットな座席なので、後ろに座ると見づらなってしまうので、そこは一工夫が欲しかったかな。

  • 満足度★★★★

    当パン挨拶文のタモさんのくだりも◎
     女三代を描いたこの家族劇、初代と二代目の終盤のやり取りに尽きる。
     観て良かった。
     それまでは細かいアラが気になっていまひとつハマれかなかったが、そんなことがどうでもよくなるくらいあのシーンにはしんみり、ホロリとさせられた。

    ネタバレBOX

     ただ、あのやり取りを見ると、なぜあの母娘(おやこ)、つまり初代と二代目は初代が危篤に陥るまでああも反りが合わなかったのか、分からなくなってしまうのも事実。
    それもそのはずで、この点は脚本が巧いというのか、ズルいというのか、初代は寝たきりという設定ゆえ初代と二代目のカラミが終盤のそのシーンまでほとんどなく、従って、母娘(おやこ)の諍いの描写がほとんどない、というか、描写せずに済んでいるのだ。
     甘粕さん演じる初代、すなわちお婆さんが劇の進行にほとんどからまないことが本作に面白味を与えているとはいえ、険悪な親子関係に説得力を持たせるためにも、初代と二代目がどんなことで揉めていたのか、そこはもっと具体的に描かれるべきだった。
     ただ、もっと根本的なことを言うなら、本作、女が強い家系の“血の劇”として、いささかあっさりし過ぎていたきらいが。女三代だけで済まさず、劇中では会話で説明されるのみにとどまるその前の三代もちゃんと役者を割り当てて描いてこそ、“女代々の血の劇”としての本作は本当の完成を見たのではないだろうか?
     やっぱり血って粘っこいものだから、時間をかけて粘っこく描かなければその凄みは伝わらない。
     ただ、そんなに時間をかけてちゃあケラリーノ・サンドロヴィッチもびっくりの四時間超え大河劇になってしまうが、それでも尺を大幅に伸ばして再演する意義はあると思う。
     苦言ついでに言うなら、笑い所になりえた二代目の不倫のくだりがハネきらずに終わったのはもったいなかった。
     これは二代目を演じた広正裕子さんが美人すぎたがゆえ。
     不倫に浮かれて浮気相手にさえヒかれてしまう間抜けな役回りをあれだけの美女が演じてもリアリティが出ないのだ。本作では不倫相手がグレードの低い安い男と設定されていただけになおのこと。あれだけの美女はあんな安い男と不倫なんぞしないし、よしんばしたとしても説得力なんて出ない。
     最後にもう一つ。
     初代と二代目は同じ“そういう血筋”の持ち主だと劇中で判るのだから、その血が三代目、つまり安い男といっとき浮気する二代目の娘・仁美ちゃんにも継がれていることをほのめかすシーンがあっても良かったのではないだろうか?
     もし付け足すのなら、そのシーンはちょっとコミカルに、そして可愛らしく描いて欲しいところ。
  • 満足度★★★

    段差くらい・・・
    祖母の容貌の意図が分からない。ゆえに初っ端から劇世界に入るのを拒まれた感じ。若い頃を思い出してるだけというなら配役含めて手抜きだろうし、違う意図があるならそれを明確にしてほしかった。家系を説明する台詞があり確か当パンにも書いてあったがそれが取るに足らぬことになってたことは作者の思いが芝居に乗らなかったことを明かす。私には寧ろ男性陣の方がよく描かれてたように思えた。夫、弟、隣人、不倫相手・・・みんなダメ人間で、果たしてこの作者はダメ人間あるいは男を描くのが巧い(役者の巧さもあるが)と思った。段差無しの2列目からは前方客の頭が主役だった。

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