旅のしおり2013 公演情報 旅のしおり2013」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
1-6件 / 6件中
  • 満足度★★★★

    映像化不能な舞台ならではの表現
    当日パンフレットの「ある部分」も読んで「あー、あのタイプね」と予想はついたが、「まさかそんなカタチとは!」と、してやられる。
    また、予想したタイプにしては周囲の人々も描き込んでいるのが新味?
    そんなこんなで2時間25分(初日実測)の上演時間は感じず。
    で、1度観て全体像を知った上でリピートすると、中心人物(と言ってイイのか?)と若干距離がある人物たちの挿話も、中心人物の内面的な(?)部分を裏付けているのがよくワカるのではあるまいか?(例えば「演ずること」とか)

    ネタバレBOX

    舞台には登場しない人物を、関係者の証言や回想で浮き彫りにするのはちょくちょくあるが、サスベンションライト、椅子・ドアのギミック、S.E.、字幕などにより「その存在」を見せるとは予想だにせず。
    考えようによってはアンドロイドではなく(笑)透明人間を出す芝居と言えよう。
  • 満足度★★★★

    主人公
    旅というより、主人公の逃避行を中心にしたそれぞれの旅のストーリー、演出ともども面白かったです!? 

    ネタバレBOX

    主人公の女性は存在はしているけれど姿としては登場しない演出、少人数の会話では存在は認識できるですが、少し人数が多くなると照明で工夫はしているものの、存在が消えて感じるところがあり、難しさを感じました!? 主人公の逃避行、それを追う刑事の旅、そして旅行者、それぞれ種類の違う旅を観せてもらいました!
  • 満足度★★★

    肝腎のものが伝わって来ず
    ある女の、逃避行という名の旅の記録。
     逃げる端緒になった出来事をなぜ女が起こしたのか、その動機が説得力を伴って伝わってこないので、いまひとつ劇世界にのめり込めなかった。

    ネタバレBOX

     それは、交際相手を殺害してから10年間、整形と改名を重ねて逃げ続ける主役の女がエア状態で表現されていたせいだけではないだろう。
     女は透明人間のようにして舞台上に存在し、無人の椅子がとつぜん向きを変えたり、女が居るらしき方向へ向けて他の人物が語りかけたりすることからその存在が暗示されるのみで、女を演じる役者は舞台上には存在しない。
     つまり、女は自ら言葉は発さず、その発言は対話者の受け答えから推察するほかないのだ。
     ならば、2人の刑事をはじめとする他の人物同士のやり取りから犯行動機を浮かび上がらせるべきだが、当パンには「動機は不明」とはっきり記され、劇の作り手自身が動機に無関心であり、はなから解き明かす気も、動機に迫る気もないことがうかがい知れる。
     本作が吸引力に欠けていたのは、謎を謎のままに放置し、それで良しとしてしまう作り手の姿勢によるところ大。なぜ殺したのか、動機をほのめかすくらいのことはせめてするべきだった。
     謎めいているからこそ魅力を放つ。
     主人公はそんなタイプの女だとはいえ、謎が少しも明かされないんじゃ観客は鬱憤が溜まるばかり。
     もちろん、主人公を魅力的な存在であらしめるにはいくらかの謎は残すべきだが、本作の主人公について言えば未解明の謎が多すぎた。
     登場人物の一部を「透明人間」として表現する“エア演劇”は劇団フルタ丸『匿名家族』以来、何作か観ているものの、本作の主人公ほどエアで表現される必然性の高い登場人物にはこれまで出くわさなかっただけに、上述の欠陥は大変に惜しまれる。
     それから、笑えそうで笑えないシーンが多かったのも心残り。
     中学時代の主人公の修学旅行時のエピソードなど、当作には本筋と関連の薄いシーンもあって、主人公を含む女子6人組が旅館でパンティを盗まれるくだりなどは自由に遊べるシーンなのに、このシーンですら爆発的な笑いは起こらず、観ているこちらはモヤモヤ。
     作・演出の喜安浩平は師匠のケラリーノ・サンドロヴィッチほど笑いへの執着が強くはないのか、上のシーンをはじめとするコミカルなシーンはほとんどがコミカル止まりで、実際に大笑いを誘うまでには至っていない。
     というわけで、初観覧のブルドッキングヘッドロックでしたが、今後も観続けるかは微妙。
     ただ、劇の組み立てはびっくりするほど巧かった。
  • 満足度★★★★


    ブル版松本清張サスペンスといった趣。
    よしこさんちょっと痩せた?

    ネタバレBOX

    1シーンのみ、足だけとはいえ役者を使ったのが謎だな。
  • 満足度★★★★★

    旅のおわり
    毎回ぎりぎりまで調整しながら、他の予定と重なってしまって見逃してきた劇団。今回初めて観る役者さんがほとんどの作品でしたが、魅力的なキャストと好奇心を煽るようなミステリーにグイグイと引き込まれっぱなしに。中野ザポケットという空間も良かったんですね。座る場所で見え方も違って来るので、また別の席から観劇したくなりました。主人公の旅の理由となる犯行の動機だけは…薄いかなぁとの印象ですが、ライトモチーフにまったく無駄がなく、コネタも面白く、とにかく上手い!そうきたか!という感想です。ごく普通の衣装なのに、その衣装が凄く良かった。良い劇団だなぁ…。見えていない旅のおわりまでが見えた気がします。

  • 満足度★★★

    百合
    面白い。150分。

    ネタバレBOX

    恋人を毒殺し、逃走し続けている女・夏村百合を、姿を描かずに、その終わらない旅をみせる…。

    人生は演技を続ける旅とでもいうのか。笑いが控えめで地味な作品と思うけど、不思議と飽きない。もうちょい劇的な感覚がほしかったとも思うが。終盤の山小路との会話での心の声は肉声でも良かったかなと。

    ドアの設置を逆にしちゃうとかミスはあったけど、まあいいかなと。クールポコが気に入った。

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