オレンジの迷信行動 公演情報 オレンジの迷信行動」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
21-38件 / 38件中
  • 満足度★★★★★

    更にどう進化するか
    友人に誘われ、初めて観る劇団さん。

    一言で言うと、
    こんな芝居観た事ない。

    池上彰のテレビみるよりために成り、
    より胸に突き刺さる。

    勿体無いのは、
    足音とキャストの生理現象。

    そして、
    お客の数。
    もっと沢山のヒトが観るべきです。

    もう一度いきます。

  • 満足度★★★★

    後からジワジワくる深い内容
     正直なところ観終わった後の感想は『???』でした。
     舞台の説明を読んだときは、ドラマ要素がたっぷりなお話だと思っていましたが、実際は違っていました。

    (ネタバレ欄に書きます)

    ネタバレBOX

     実際は現代の裁判制度についてのストーリーでした。

     人の裁量で決まってしまう【罰】に携わる人たちと、いくつかのルールや死刑制度などの概念が擬人化された世界で、実際に起こった未成年による強姦殺人事件を元に展開されるお話。

     未成年の死刑判決は必要なのでしょうか?大きすぎる罪は、同じくらいの目に見える罰でなければ償えないのでしょうか?更生する可能性は皆無だなんて誰が言えるのでしょうか?それでも私だって大切な人が殺されたとしたら…。

     何が正しいのか、どれが真実なのか、社会生活をする上で必要なのはなんなのか。過去の歴史を振り返りつつ、あなたはどう思いますか?と問いかけられているような作品です。ほかのみなさまの『観てきた』を見ながら、ゆっくりと考えて、あー、そうだったのか。と考えさせられる舞台でした。ありがとうございました。
  • 満足度★★★★★

    面白かった!
    今回も考えさせられる内容でとても面白かったです。
    裁判の在り方など、今の時代だからこそ考えたい内容に
    なっていた気がしました。
    本当に面白かったです!

  • 満足度★★★★★

    これはレベルが高すぎる!
    あまりにも深いところまで考えて作りこまれているので、脚本についていけないの人が多い気がします。(語句?みたいなのの擬人化とか本当、難しい事しますね)
    すごく考えさせられたし、本当に泣ける劇団です。

    私は、観にいく直前に、ここのコメントを読んで、(あんまり面白くないんだろうな・・予約しちゃったから行くか・・しょうがない・・)と思いながら、観にいきましたが、とんでもない! 絶対、お勧めです。

    私の演劇人生において今までで一番、最高と言っても過言ではない舞台でした。



    しかし、たしかに皆さんが言うように問題もありました。それは、ネタバレで。

    ネタバレBOX

    課題は役者のレベルの底上げと、自然さの追求だと思います。(やはり不自然なシーン(老女がチープなシワのメイクや手袋?で見ていて恥ずかしい)が一箇所でもあると現実世界に戻されてしまいますので・・。)
  • 満足度★★★★

    意欲的な姿勢に敬意
    至近な事件を扱い、しかも「練りに練った」構成にしていることの、劇団の意欲に頭が下がります。この事件は、あまりにもマスコミ、「世論」(この言葉も曖昧ですが)に振り回され続けていただけに、それをどのように展開させるかと興味を持って魅せていただきました。
    両天秤にかけたものにしてしまったのかなと、やや不満足な点はあるものの、逆に言えば、バランスのとれた劇となったのではないでしょうか。
    その展開の仕方も、ノンストップの切り替えで、あっという間に2時間が過ぎてしまいました。
    俳優さんの演技も、先に指摘されていた「気になる噛み方」の方の存在もわからないほど。きっとここを読んで必死に練習したのではないでしょうか。
    私には、むしろ「絶叫」の方に、ちょっとばかり「うんざり」してました。そんなに声を嗄らすまで叫ばなくてもいいのに・・・
    あとは、内容の感想です。

    ネタバレBOX

    光市の事件は、安田弁護士の選任、橋下氏の「やめさせろ」発言と、その後のバッシング現象、実名本の出版、一気に死刑制度存続に対しての感情的な世論の形成など、私たちを冷静にさせることなく、むしろ翻弄されつづけてきた事件だと記憶しています。
    私は「人間の判断は間違えるものだ」「冤罪は常につきまとうものだ」という理由から、死刑制度は廃止すべきだと考えています。もちろん被害者家族の感情も無視できませんし、死刑がなくなることで犯罪がはたして増えることはないのか、などということも心許ないものなのですが。
    あ、劇に戻ります。箇条書きに印象を。
    ①前半の「法学入門」。賛否両論あるでしょうが、これはこれで私には序章としてよかったと思いました。「罪と罰」、この二つを混同している風潮がありますよね。それに対する警鐘という意味でも価値はあったと思いました。
    ②老婆の誕生日を「5/3」にしたので、てっきり憲法の権化と思っていましたが、劇団の方に聞いたところ「死刑制度」とのことでした。聞き間違いだったのかもしれませんが、観ている客には、もっとすっきりとした演出でもよかったのでは。
    ③最後の台詞が「死には死を」のような内容だったと思います。これは別の台詞にしないと、せっかくバランス感覚で展開していた劇が、一気に「死刑は当然」に傾いてしまいます。ここはもっと含蓄のある言葉にしてはどうかなと思いました。

    とはいえ、観劇のあとで、光の事件、死刑制度について、あらためて学び直そうという意欲が湧いてきました。
    私にとってこんな気持ちにさせることは、観劇後になかなかないものです。
    ありがとうございました。リピーターになりますので、次回も期待しています。
  • 満足度★★★★

    己の位置
     18歳1カ月で母子殺人事件を起こした光市母子殺人事件の被告と被害者家族、捜査関係者、司法関係者を巡る話である。法や、法哲学が擬人化されている為、始め若干戸惑うかも知れないが、面白い作品ではある。

    ネタバレBOX

     まあ、法などというものは、運用に限って言えば、基本的に為政者を守る為のものであって、例外は無い。細かい事件についてはそうでない例は無論、たくさんある。然るに、政治的に重要だと彼ら、為政者が判断した場合には、無論、例外など無い、という一般則の例外を為している。即ち、通りの良いことばで言い直すならば、茶番に過ぎない。そこに、産経だの、読売だの、大衆の目線をアメリカの実際に行っているダーティーな側面に向けさせない為に機能しているメディアが、事実をキチンと検証し、幾重にも裏を取って確認し、更に専門家などに意見を聞き、無論、一次情報を持つ者への綿密な取材を通して複数の証言を取る。だが、日本のメディアの殆どが腐りきっているので、事実ではなく、当に正反対のでっち上げ、例えば、警察発表などを垂れ流しにするだけなのである。自分が、ここ迄ハッキリ述べるには、無論、絶対的根拠を持っている。知りたければ、個人的に連絡をくれれば教えよう。但し、スパイは御免蒙る。連絡を頂いた場合は、信用できるか否か確認させて頂くので悪しからず。
     原発関係で言うならば、現在、最も正確な報道をしている関東エリアの新聞は東京新聞である。キチンとした報道をする為に、関係記者クラブを脱けた。国は、その後、新聞社には通常決してやらぬレベルでの税関係の圧力を掛けている。
     読んでいる諸君らに、覚悟があるなら調べてみるが良い。本当のことを。ホントには、何が起こって居るのかを。最高裁は最も酷い。地方裁判所の判断が、圧倒的に正しい場合が多いのだ。一例を挙げておこう。
     現在問題になっているオスプレイについてだ。日米地位協定では、飛行高度の最低は、平均150mになっている。が、何故、最低高度が平均などと訳の分からない言い方になっているのか? 答えはハッキリしている米軍のオスプレイ運用マニュアルでは60mである。そして、日本国の航空法で、この高度は認められていない。つまり、違法である。憲法云々も大切だが、運用上、日本国憲法より上位の扱いを受けているのが、日米地位協定という日本被植民地化の協定であることを知っておくべきである。一方、日本の右翼とされる連中は、民族主義者などでは断じてない。民族主義者であれば、今述べたことは是認できまい。彼らは、只の政治ゴロ、アメリカの日本に対する権益を守る犬に過ぎない。この事実もきちっと認識しておくべきである。裕仁の戦争責任についても無論である。8月15日、ラジオ放送を流す迄、裕仁は、大日本帝国臣民の唯一の主権者であった。従って、法的に東京裁判で弾劾されるべきは、裕仁1人であったはずである。この辺りの論理を誤魔化し、その点について指摘して来た我々の意見を発表させず、終には、この国の倫理、哲学、思考の根本をなし崩しにした、その根本原因は同根である。臣民よ、臣民意識を掘れ、未だ、臣民でしか無い己を先ずは知れ!  その上で、勉強せよ。己の頭を用いて悩め、悩み抜いて得た物を検証せよ、その結果、間違っていたと判断したら、それまで盲信していた思考形態を捨てよ。その上で、バイアス無しに、誤魔化さずに視よ。そして、再度、信用できる物だけを集めて検証した上で、そろりと参れ。この程度が、入り口である。後は、己自身でやれ。それなりの力も覚悟もあるはずである。
     この程度のことを言わせ得る内容であった。面白い。
  • 満足度★★★

    初こめ
    自分にとってとても興味深い内容でした

    もともと裁判ものが好きなので、この事件の問題を痛感させられる内容になってあました

    ネタバレBOX

    それだけに森田さん以外の役者さんがもったいない


    まだ煮詰められてないのでしょうが、もったいないと感じました


    森田さんは本当に素晴らしかった!!

    色々考えたさせる内容は好みですので、改めてこの事件をしりたいと思い出ました
  • 満足度★★★

    余計な演出
    焦点にになっている物語や、伝えたいモノなどは重い内容なのに、役者全員で行われるアンサンブル的な動きや演技があまりにも拙すぎて、芝居の世界観を壊していました。もっとストレートな芝居で突き詰めれば、現代への問題提起として深く考えさせられる話なのですけどもったいない。
    役者の人数ももっと絞れると思うし、すごく散漫な芝居になってしまっているしと思いました。

  • 満足度★★★★

    本調子ではない
    正直、判断に困ったのは全体的にまだこれは本調子ではないな、と感じました。

    人は噛むものなので、普段はあまり気にならないのですが、一人、芝居を壊すレベルで噛む役者がいた。

    役者差し替えがあって、代役が入っているのか疑ったレベルだったので。。

    まだ先が長いのでそこは是非修正をして貰いたい。
    完成系が観れるならば、もう一度観てみたいかも、と思ってたりします。
    ※と言うことで☆は減点方式で-1。

    前情報のあらすじには「老人ホーム」のキーワードが入っていたので前々回の「ゲズントハイト」の様な話を想像していたのですが、全く違った。

    前回の「斜い人」の方が雰囲気は近いかな?


    ほぼ事実を元にしたドキュメンタリーっぽい作品で、ただちゃんと芝居に置き換わっていた印象。

    「知りやがれ」のスタンスは自分はとても好きだ。

    ネタバレBOX

    自分が推している横野泰さん出演。
    久しぶりに観れてよかった。
    そしてかなりやりがいのある役(加害者役)だったのでは、まさしく熱演でした。
    これはひいき目差っ引いてもだと思う。

    同じ事件をモチーフにした旗揚げ公演「カナリヤ亡く夜」も観てみたかった。

    DVDにはしていない作品との事で、「オレンジの迷信行動」と共に上映台本を買ってきました。

    ちょっと台本読んでみたいと思ったのですよね。


    芝居自体は難解なところもあるかもしれない。
    「斜い人」の時も思いましたが、自分の解釈が間違っているところもありそう。
    なので台本は応え合わせの手助けになるかなと。


    これ公開していいか微妙かもですが、売り物の台本に書かれていた事なので一応良しとさせて貰う。

    ↓1ページ目に書かれた「キャスト」部分、観た後、ここだけでも見るとかなり分かりやすくなると思います。

    ※抜粋

    老人   未来の法律
    医者   法律の専門家

    少女   法律

    幸野   国民



    台本読んでて早速なるほど、と思う部分もあって面白い。。
  • 満足度★★★★★

    演劇のあるべき姿
    我々に問題提起し、危機感を与える作品。
    劇場を出ても続く物語。

    演劇のあるべき姿だと思った。

  • 満足度★★★★

    正義とは、真実とは、信じるものは、
    論理的に組み立てられ、問題提起に相応しい興味深い舞台であったと思う。
    法律の歴史を紐解きながら、擬人化した演出、ラストシーンはとても印象的である。リンカーン的に言えば、法律とは、人間の、人間による、人間ためのものである。判例に縛られている判決など機能してないに等しい。
    裁判官は宿命を負っているのだから、その覚悟を持たぬ者はなってはならぬと思っている。観に行ってて良かったです。

  • 満足度★★★★

    なるほど。。
    非常に重いテーマを扱い、現代日本の社会の制度や構造をとてもよく描写していると思いました。 法学部の授業を受けているような。笑。 ただ、ちょっと戯画化されすぎてるかなとか、話の進み方が分かりづらいかなと感じるところがあったように思います。。 スイマセン。。 もう少しスッキリとした感じ?でもよかったかも。 とはいえ、非常に興味深く、とてもチャレンジングな作品だと思いました! このような舞台を作る勇気?に敬意を表したいです。


  • 満足度

    期待したものの
    友人に勧められ行ってきた。まあまあ有名な劇団だというので期待していたのだが。
    3000円を払う価値のある小劇場の芝居はそもそもあまり見かけないが、
    正直に言わせていただくと3500円でこれではあまりに辛い。
    出来事が突然すぎる。人間関係が薄い・単調。
    変に凝ったことをしようとして難解になっている。
    無理矢理にいい話を作っている感じが否めない。扱っているテーマは悪くないのだが。
    あの内容とあの椅子で120分は冗長すぎると思う。しんどい。

  • 満足度★★★★

    好み
    好みの題材でしたが物語の全体像がしっくりせずイマイチ乗り切れなかった。役者さん達のお芝居もメリハリがなく平坦な印象。勿体ない。もう1作観てみたいです。

  • 満足度★★★★

    ナイコン初観劇
    フィクション要素はあるものの、実際に起きた出来事を取り扱った作品です。
    導入部分は柔らかくされていたので、現実になぞらえた本筋にスッと入っていけるように気を遣われていた印象はあります。
    「事件」の詳細を描きながらも取り巻く要素は抽象化されており、突きつけと問いかけが演出の形になっていました。
    役者の方々もそれぞれの立場や生々しさを意識して、受け手が大きな流れの中での諸問題を取りこぼさないように演じられていたように感じます。

  • 無題784(13-212
    19:30の回(薄曇り)。19:00受付、開場。鼓動と足音が聴こえてきます。最前列はミニ椅子、2列目~パイプ椅子。19:25前説(120分)。19:30開演~21:39終演。台本と前作のDVDを購入。中央に祭壇のようなもの、左右にも段差。「斜い人」に続いて2作目ですが、少しとっつきにくい。舞台上の展開を観客の日常と結びつけ意味を持たせることが難しい。もうひとつ、現実の事件としての物語と作家の物語との組み合わせが上手くつながっていない印象。事件の検証(問題提起)をしたいのではないのでしょうが、細部に入ってゆくほど芝居から遠ざかってしまう印象。

    ネタバレBOX

    台本より
    ロウ→Law、2004年→裁判員制度成立、5/3→憲法記念日、おかしいのは君の法→法改正、カレー→毒入りカレー、淳→神戸連続児童殺傷事件、あすの会→全国犯罪被害者の会…?
    これは難しいと思います。

    罪刑法定主義:罪と罰が予め決められていること→この説明では肝心なことが何も伝わらないと思います。

    オレンジ…迷信行動…タイトルの意図…?
  • 満足度★★★★★

    涙だけではない
    今回も、ナイコンは魅せてくれますね。
    めっちゃ考えさせられました。
    創造力をかきたてられ、もっと深い部分も見ていきたいと思います。
    もう一日必ず見に行きます。
    これを見て、何も感じない者はいないと確信する作品です。
    絶対、観ておくべき舞台です。

  • 満足度

    中途半端な印象
    全体的にキレのある動きが印象的でした。
    その他、若干のネタバレを含むため、ネタバレBOXにて書かせて頂きます。

    ネタバレBOX

    まず、最初の世界観が分からなかった。
    老人ホームというより、隔離施設というか個室の病院のような雰囲気だった。
    老女は外見は人形、もしくはマスクや手袋をつけていたのでしょうか。
    違和感を感じましたが、それが狙いだったのでしょうか…?

    全体を通して空気が作れていない印象。
    学校での場面で、子供たちがどんな気持ちだったのか、全く分かりませんでした。
    子供は喜怒哀楽が大人に比べてはっきりしているイメージがある分、気になりました。
    また、カレーを水槽に入れた、というくだりに関して、
    わざわざレトルトパックを持ち込んだのか、もしくは給食を残していたのか。
    どちらにしても唐突でちょっと驚きました。

    また裁判等のシーンに関して、緊張感等が全く感じられませんでした。
    というか、他のシーンでも楽しいとかそういう空気が無かったので何とも言えないのですが…
    罪を犯した青年役の方が好印象でした。
    しかし、彼が必死に演じていても、シーンとして空気が出来上がっていなかったこともあり、残念でした。

    また、脚本・演出が分かりにくいです。
    舞台上にいる人間が多い分、「あの人」や「その人」がただでさえ分かりにくいのに、台詞に方向性が無い部分が多くさらによく分かりませんでした。
    また、見ている人間に伝えよう、分かってもらおうという意思が弱く感じます。
    台本を何度も読んでいる人間には分かるかもしれませんが、初見ではちょっと・・・
    紙を撒く→拾う、の流れも、何度も繰り返されると飽きます。

    メリハリが無かった分、2時間がものすごく長く感じました。

このページのQRコードです。

拡大