千年の狐と小さな嘘 公演情報 千年の狐と小さな嘘」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.8
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★★

    女狐に恋をした!
    女狐に恋をしてしまった!!!

    冒頭、おどろおどろしい妖怪変化のシーン、

    妖術を使う女狐は本当にすごみがあっておそろしく、

    こんなのを2時間観させられるとは先が思いやられるなと思ったが、

    氷がとけていくように次第次第にコミカルになって、笑がもれてくるうちに

    後半に行くにつれていろんな愛の形がでてくる。

    愛とは呪い、とはよくいったもの。

    シリアスなホラーが甘味なロマンスに転じていく。

    最後は、その妖術で人間をいかにでも惑わせるはずの女狐も

    愛した者の心までは操れず、逆に人間に惑わされる。

    弱みをみせる女狐の切ないまでのいとおしさ、狂おしさ。

    こちらが女狐の妖術にかかってしまったよう。

    最初のシーンで現実離れした不安と恐怖の世界へ客を誘い込んでおいて

    後半のロマンスをより甘美なものにしていく展開の妙。

    キャストすべてが無駄なく効いていて、

    背の高い兄弟の弟役一人をとっても、とてもいい味を出していた。

    こんな面白い作品、久々にみた。

    それにしても、いとおしいあの女狐。

    閉幕後、主演女優さんに会うことができたが、

    私が愛したのは彼女ではなく、あの女狐。

    ゆえにあの舞台が再演されない限り、私の恋人には二度と会えない。

    いつの日か、また誰かが刀の封印を解いてくれることを願う‥


  • 満足度★★★★★

    これは面白い
    時代劇でラブコメで少女漫画(笑)何のことやらと思うかもしれないが、漫画好きやラノベ好きにはたまらない話だと思う。
    不満も多少あるが、期待値を込めて5。
    詳細はネタバレにて。

    ネタバレBOX

    最初はいきなり時代劇から始まる。見ごたえのある殺陣やダンスもあり、盛り上がるが、少々長く感じた。

    しかし、次のシーンから、時代は一気に現代に移る。冒頭の雰囲気はどこへやら、主人公真治と、それを追いかける妖狐玉緒、そこに真治の兄弟や、真治の経営するスーパーの従業員も巻き込んで、真治、玉緒、真治の仕事仲間だったあずみとの三角関係を中心とした、ドタバタラブコメが始まる。ここからが本番。

    まず脚本が上手い。ただのドタバタの中でもしっかり話を進めて、ラストの落としどころやエピローグも素晴らしい。2時間飽きさせないテンポや話の畳み掛けも見事なもの。

    役者も水準が高いように思えた。三角関係を構成する三人の安定感は見事。特にいろいろ時代の演じ分けをする玉緒役の女優の実力には目を見張った。
    脇役も魅力的だ。兄弟三人のコンビネーションは見事。ライバル会社の女社員と唐揚げに感情移入するスーパーの店員もとても良かった。

    惜しむらくは、ごく一部の役者が明らかに足を引っ張っているレベルであること。出演者が多ければ多少は仕方がないのであろうが、実力のある人間で固められたら、もっと売れるのではないかと思ったりもする。
  • 満足度★★★★★

    新境地×新境地=傑作
    冒頭は妖狐封印、な時代もの(じぇ?)だが本編は基本的にラブコメディ(じぇじぇ!)と、新境地の二段重ね(じぇじぇじぇー!)。
    そんな中に生き永らえる孤独や人を想う切なさなどを織り込み、腐女子や「浄めの塩」などの小ネタで彩った秀作。
    「呪いをかけたのは誰か?」やエピローグも巧くて大いに満足。

  • 満足度★★★★★

    初観劇でしたが
    とても楽しめました。脚本が秀逸。
    主演女優の実力の高さもさることながら、脇役もキャラが立っていて愛せる人物ばかりでした。学生演劇のような青臭さがあるものの、エネルギーにあふれた芝居で、元気になれました。

    ネタバレBOX

    個人的には、主人公の兄弟たちと、スーパーの男の店員さんがいい味出してたと思います。それゆえ、もっと見たかった。もう少し全体的にすっきりしていても良かったかも。2時間長い。
  • 満足度★★★★

    草食?
    ポケシお得意の「すこしふしぎ」ワールド。こういうの大好きです。
    今回は冨士枝千夏が出色。

    全体的には21世紀の演劇といったテイでおもしろかったんだけども、役者さんの一部は90年代の学生演劇みたいな地味さ。もちろんどちらも悪いものではないのに、その擦り合わせがいまいち、で、詰めが甘い印象を受けました。決して完成度が低いわけではなくて。
    喩えるならば、ライトノベル原作を独立U局のアニメでなくフィルムで実写映画にしたような違和感とでも言いましょうか。

    思うに、動員とかPublic Relationsといった点で控えめというか、野心を感じないのですね。自分たちが納得できる作品を上演できればいい、というような。

    会場の仕切りももひとつでした。
    開演後に入ってきた客を最前列の前の補助席まで通すって。。。

    ネタバレBOX

    「小さな嘘」が何だったのかわからないのです…。

    「私の容姿をほめろ。」笑
    こういうの観ると、けがした小動物を見つけたときどうしようか考えちゃうね〜。

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