DramaticCompany Inhighs 第10回公演 『光』 公演情報 DramaticCompany Inhighs 第10回公演 『光』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
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  • 満足度★★★★★

    無題664(13-089)
    19:00の回(晴)。道を歩きながらここが2回目(前回2011/8)だと気づく。18:25受付、開場、外で待っていたら少し早いですが中に入れてくださいました。昨年9月、獣の仕業「オセロ」の時、12月の公演を知ったのにこりっちになかったので見逃してしまい、ようやくみることができました。ですので初めてです。
    座椅子席にクッション、舞台上には何もなく、クラシックが流れるなか開演を待ちます。
    座席に上演台本(一部編集あり)があったので3回読んでみました。普通の会話劇ではなさそうですが、どのようなものなのかと想像...できないうちに、18:56立夏さんの前説(75分)、少しだけお客さんを待ち(事前に説明あり)、19:03開演~20:06終演。

    ネタバレBOX

    言葉ではない(コンテンポラリー)ダンスなどもそうなのですが、最初、どう(どこに)引っかかるか、で、その後は、自由に想像します。

    で、古事記の始まり、神が3柱...最初のイメージ。

    舞台の役者(3人)は黒、抑え気味の照明と絶えない波の音、前回は気がつきませんでしたが、ここは声がよく響き、和音/合唱のように聴こえます。暗いのと黒い衣装でカラダの輪郭が曖昧、闇に溶けこみ、不思議な世界が浮かび上がってきます。以前みた舞踏の公演では、演者の顔だけがほんやり窺えるくらいのなかでの「舞」でしたが、余計に不気味(妖しさ)を感じました。

    どこかの海、洞窟の中で横たわって、寝ているのか起きているのか、暗闇の中で聞こえてくる「声」のように感じました。それは地、岩、海、山などからしみ出てくる声。

    ここで「百億の昼と千億の夜」の冒頭、海底に「潜むもの」のイメージ。

    視覚的な拠り所がない舞台、見えるもの聞こえるもの、感覚器官が受容するものすべてと自身とが情景を創りあげてゆく舞台(作業)。こういった感覚は「d’UOMO ex machina」でも受けます(5/7-8@絵空箱で公演あり、なのでよろしければ)。個人的にはとても好みです。

    「本土」「黒い雨」というコトバが組み込まれたのはなぜだろうと考えてみる。

    もう今年はないそうですが、またみたいと思う舞台でした。



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