あの女 公演情報 あの女」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    ノゾエさんの演出がよくわかる舞台運び
    猫ホテのメイン男優3人以外の役者さんは、上演前に携帯電話マナーお願い前説有り。毎回内容が違うのかな?観劇日のお願い出演者はヨロ企の本多力さん、強者役者に巻き込まれて頑張って声張りあげる姿が可笑しい。

    狭いスズナリの舞台上に、客席に接近するかのような白い背景、それに映し出された影絵。身体の動かし方や効果音の使い方がいかにもノゾエさんらしい、と思った。
    千葉さん特有の女の事件簿、といった話の筋だけど、ノゾエ氏が加わった事で今までとはひと味違い、重い内容をマイルドに変化させつつ全力投球の猫ホテ、という感じだった。約100分。

    まことさん、今回も男の色気を振りまいてた。素敵だ。
    しんぺーさん、声大きいw。近くで観ていると、終盤、鼓膜が破れそうになるよw。
    ガンツさん、このままおじさんになっても弄られまくってほしい。

    ネタバレBOX

    女への執着と嫉妬と歪んだ愛が絡まっていたように思うが、正直、全ては理解出来なかった。
    冒頭から男三人(船田/検事、瀬戸/告訴人、山本/弁護人)が、役の入れ替わりと一人の女を演じる。役の切り替え方は見事だったけど、女の役は想像させるだけの存在でも良かったんじゃないかな。

    シンプルな舞台上に映し出された樹木の影絵の一部が、女体に見える様は興味深かったです。
  • 満足度★★★

    晴れない
    お芝居以前の問題、何か重苦しい…。

    ネタバレBOX

    四、五十代の女性客の多い舞台でした。役者とお客、みんな一緒に年取るんやねと思い、それだけで気分が滅入ってしまいました。普段コリッチなどを通して、如何に若い人たちのお芝居を若い人たちに混じって観る機会が多いことかと再認識しました。

    舞台装置も重苦しい雰囲気の要因の一つでした。背景のスクリーンに影絵を映すためには奥行きが必要なのでしょうが、そのために背景が随分手前に設置されていました。ものすごい圧迫感を感じるとともに、新橋演舞場とか明治座で場面転換のときに大道具さんたちの作業時間の間を繋ぐカーテン前での小芝居が終始行われているように思えて全く楽しくありませんでした。

    スクリーンの後ろの二本の樹木が移動することで、単に湖畔を表現するための樹木とその枝だと思われていた影絵がぽっちゃり系の女の裸体姿に変化したのはグッドアイデアでしたが、やはり客への圧迫感を無くし、役者の演技スペースを確保することの方が重要で本末転倒だと思いました。

    さてようやくですが、ストーリーは結婚詐欺師で薬を飲ませて男を多数殺した女に関わった三人の男の話。金が無くて殺されずに済んだ男の許に当時の検事が死刑が執行されたことを伝えに来、そこに借金まみれで事件のことを出版して何とかしようと考えた弁護士も来て、当時の心境、今の心境を語り合いますが、実は死刑は一審判決で確定してから程無く16年前に執行されていて、検事は若年性アルツハイマー病に罹っていたというオチであるとともに、騙された男ももてないながらも16年前は男盛り、検事も16年前は超エリート、弁護士も当時は有名で、役者としても16年前の頃が懐かしいなと三人と昔からの女性ファンがみんなでしみじみする話といった印象を受けました。

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