テノヒラサイズの飴と鞭と罪と罰 公演情報 テノヒラサイズの飴と鞭と罪と罰」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-16件 / 16件中
  • 満足度★★★★★

    文句なし!
    誰でも楽しめる王道コメディ。
    すばらしい脚本とすばらしいキャストで、90分たっぷり楽しめる。

    とても笑える状況で、おかしくておかしくてしょうがないのに、なぜか涙が流れるというそんな経験ができる作品。

    あえて、感動巨編と言いたい!

  • 満足度★★★★★

    アメ村でも観たけど
    今回は三鷹・・。

    前回は大阪の中心部で、今回は三鷹と、
    「・・イヤ、なんか本来だったら下北とかで全然大丈夫だと思うんだけど、
    東京の演劇エリアから外れててちょっと残念」とか思ったり(苦笑

    正直、行くまで初演を観ていたことを完全に忘れていた
    (ヒドミといい最近物忘れが多いな・・(汗
    けれど、劇場入って舞台上のセットを見た瞬間に、完全に思い出した(笑

    テノヒラサイズを何度か観た人なら分かると思うのだけれど、
    役者さん達が非常に個性的(そういう意味ではスクエアに似てるかな・・)なので、
    東京ではそのあたり、ちょっと演技が「クサイ」とも見られそうだけれど、
    大阪ではこの位分かりやすくないと通じない(お調子者の街だからか(笑
    し、その安定感のある演技に支えられ、
    役者のポジション(舞台の中での立ち位置とでも言うのかな・・)が目まぐるしく変わっても
    安心して見ていられる(そこが意外性という点で物足りなさを感じる人がいる理由かもしれない

    演技が役者の地に結構支えられている部分が多い気もするから、
    台詞で「私がやった」
    的なことを言っても、
    観ている観客は
    「・・男前やな、この女性(ヒト」
    位な柔らかい空気が観客席を包む。

    そういうのは、全部自分が2年前(だったか?)アメ村で体験したことだ。

    「どうやって俺を楽しませてくれるんだ?」
    的なBlurの歌詞でも聞こえてきそうな(Entertain me!)
    雰囲気で腕を組んでいる人にはちょっとアレかもしれない(笑

    「自分は楽しみに来たんだ、楽しまなきゃソンだ!」
    みたく前のめりになって、大阪チックに娯楽にガツガツしてた方が良いと思う。

    大阪の観客は、テノヒラサイズが自分たちの意気込みにキチンと応えてくれる劇団だと知っているから、
    安心して舞台に身を委ねている。

    その空気がまた心地よかったり(笑

    物語は、完璧。

    ただ、初演と再演と二回観た経験から言うなら、
    出来れば二回観た方が絶対に良いと思う。

    あまりに完成度が高いため、
    宝塚並に舞台のあちこちに見どころがちりばめられている(それこそテノヒラサイズの視界のなかに(笑

    この作品を1回観ただけで全てを把握するのは難しい(どんな舞台でもそうだけれど、今回は特にそうだと思う。面白いところが一杯あるよってことです

    自分も割と舞台を観て、舞台を分析する力的なものは割とある方だと思いますが、
    2回観て、大阪の観客たちが笑っていた所で自分が気づいてなかったところにようやく気付いてきました。テノヒラサイズについてはまだまだです(苦笑

    別に営業でもなんでもなく、2回観るのがおススメです
    (一応チケプレ的ななんかでも、知り合いがいるとかでも全然なく、純粋な感想です(笑

    ネタバレBOX

    場を収めるために罪をかぶるのは、大阪では「カッコいいこと」らしい(笑
  • 満足度★★★★★

    完璧。
    相変わらず素晴らしい。
    なんなんだろうこの完成度の高さは・・・。

    よしもと新喜劇でも見ているかのような、いやそれ以上の何かを見ているかのような、なにしろ役者の落ち着き方や作品の奥の深さ、そしていつも思うのが、役者が見ているその先の情景が鮮明に頭に浮かぶその想像力を上手く使う演出の巧みさ。

    観劇後、ここまで役者さん達を愛おしく思える劇団も珍しい気がする。

    にしてもなんでいつも微妙な劇場を使うんだろう・・・。
    下北沢や中野やら、もう少しメジャーが使うような劇場を使ってくれれば一気にのし上がれるってのに・・・。

    まぁよくはわからないけど。

    ネタバレBOX

    ミスターが素敵すぎて自分が女だったら惚れているなと思った。
    まぁ男のまま惚れてもいいけど。
  • 満足度★★★★★

    役者の実力が素晴らしく
    当たり前だけど、セリフではなく本当にそのキャラが喋っているようでした。

    ネタバレBOX

    キャラの性格に芯があって、変人設定でもないのに、性格の違いを強く感じ、人間味が楽しかった。音楽や照明も控えめで極めて自然、ひきこまれます。

    コメディ要素も豊富でしたが、個人的には、富士山の山頂で、20年プロジェクトに着手している企業代表者達の、立場を背負った言葉のやり取りや企業人らしい冷静なツッコミがとても小気味良く、面白くて、かっこよかった。

    お互いを企業名で呼び合ってるのもカッコイイ。良い味出てた。
    極限状態にいて多少オカシクなったキャラも居るなか、安易に全員オカシクなるなどの笑いに走らず、周囲のキャラはあくまで企業人。

    更に、一人も悪人が居なくて、利益の戦いはあっても各人に思いやりや信念があるというところがなんとも日本人らしく、見終わった後味が晴れやかなのが、一番嬉しかった。

    普段はパイプ椅子のみで役者の実力だけで勝負する劇団ですが、この演目だけは、段ボール、机、富士山などの小道具が登場する変わり種だそうで、段ボールが、「あんな活用の仕方があるなんて…!」と感動するほど、意外な活躍を見せました。

    地震のシーンは本当に揺れているみたいで、電話は本当に受話器から聞こえるようでした。

    席にまだ余裕あったのが勿体なく、宣伝して、関東でもっともっと公演してもらいたいと思いました。楽しかった。

  • 満足度★★★★★

    質の高い群像コメディ in 富士山頂
    先日、リンクス東京で初めて観て、またすぐに東京で公演されると聞いて気になり、行ってみました。

    ネタバレBOX

    <あらすじ>
    富士山で、山をまるごと地熱発電所に作り変えようとする
    大規模な国家プロジェクトが国交省の管轄で進められていた。
    山頂では、6社の民間企業の担当者が住み込みで、
    掘削機械や発電設備などの各部門で他社と競合し、
    契約を取るために働き、半年が経っていた。
    すでにプロジェクトから撤退したミツカネ産業(湯浅崇)は、
    富士山の模型作りなど無駄な作業をしながら居残り、
    周囲のストレスとなっていた。
    そんな中、電話番で一人になった大同電力(松木賢三)の前で
    噴火を知らせるランプが光って…。

    2年前に上演された作品のようで、
    震災後の今には少々デリケートな部分もあるようだが、
    それを感じさせない出来の良さ。
    今だからこそというのもあるのかもしれない。

    話のテーマ自体も面白いと思った。
    実際そう簡単に富士山で工事はできないだろうけど、
    SFっぽい設定は、ワクワクする。
    X-10とか出てくると特撮メカのように感じられるし。

    そんな荒唐無稽なプロジェクトが土台でも、
    そこでの会社間の人間模様はリアル。
    姑息な嫌がらせしたり、談合を持ちかけたり…。
    一方でつまはじきにされたミツカネ産業は
    ファンタジーワールドを作って妙な自信を持ったり。

    アフタートークに出られていた、手塚さんもおっしゃっていたが、
    要所でのリアルとフィクションのバランスが良い。

    それに、台本が巧く出来ている。
    最初は立場や存在意義が俄然弱いミツカネ産業が、
    トラブルなどで、周囲の人間関係が変わっていく中で
    立ち位置が二転三転、
    いつの間にか中心になって皆を鼓舞する立場になっちゃたり。

    また一つの仕事をするために集まった面々は、
    裏でいろんな思惑、事情を抱え、どうにもまとまりが悪いが、
    一大事のトラブルの際に心底、一致団結できるっていうのが
    ちょっと皮肉っぽさもありつつ、最後にはほろっと感動させられる。

    あと段ボールに工夫すると、色んな表現が出来るもんだなと。
    ま、○○○には一瞬しか見えなかったけど。


    アマヤドリの田中美甫さんがリンクスに続き、出られると言うので、
    ご本人と初めてお話した。
    素顔とは違う、妙に所々でパンチの効いてる役で面白かった。
  • 満足度★★★★

    楽しかったです。
    ファンタジーコメディーというのですか、くつろいで観ることが出来ました。
    前回も感じたことですが、関西の劇団はもっとこてこてのイメージがありましたが、東京でもすんなりとけこめているように感じました。

    芸風は違いますが、八割世界さんのような、アットホームでゆるりとした感じで良かったです。

    いつも来ていただくばかりなので、今度はこちらから大阪に遠征をしましょうかね

  • 満足度★★★★

    オールジャパン
    極寒の富士山頂ですが、心が暖かくなりました。

    ネタバレBOX

    富士山での地熱発電プロジェクトに関わる話。正式参加を目論む競合企業の間には足の引っ張り合いがあったりする厳しい世界ですが、競争から下りたはずのミツカネ産業の社員がなぜか残っていて一人浮いています。X-10という優れた掘削機が予想外の猛スピードで試掘したことに誘引されたのか富士山に噴火の兆候が表れ、逃げ遅れて地下のエレベーターに閉じ込められた現場のおっちゃんたちを、ミツカネ産業の社員やそれまで敵対していたみんなが協力して助けるというストーリー。

    ミツカネ産業の社員がミスターフジヤマになって、彼の感情と富士山が同期してマグマが動くところは荒唐無稽で面白かったです。

    いつもの白い背もたれのパイプ椅子だけでなく、今回はダンボールも小道具として使っていました。キャタピラーのように動かしたり、ロボットのようになったりと効果的でしたが、グイーングイーンと動かす様はちょっと子供っぽいかなと思いました。

    ファンタジー的要素もありましたが、ダンボールをロボットに見立てるのはファンタジーに対する感受性というよりは、頭の柔軟さの問題ですね。

    湯浅さんとかのいる環境では田中美甫さんの可愛さが抜群に輝き、客演先として最高の選択だと思いました。
  • 満足度★★★★

    まさにテノヒラサイズ的プロジェクトX
    リアルな人間関係と適度なユーモア、緊張感とゆるいファンタジーでとても楽しませていただいた。

    今回も役者の演技とセンスには安定感があるのだが、ダンボールの使用方法がハッとさせるほどのものではなく少し子供じみていたのが気になった。

    次回も機会があれば観たいと思う。

  • 満足度★★★★

    ちょっぴり不満
    リンクス東京で拝見しました。
    そのときの雰囲気のままでしたし、期待通りで面白かったです。
    でも、、、

    ネタバレBOX

    不満なのは、最後のクライマックスのシーンです。

    最後、X10に見立てたダンボールが、これも富士山に見立てたダンボールに激突していくんですが、このシーンがこの芝居のクライマックスだと思うのですよ。

    このシーンは真面目に一生懸命にやらなければならないシーンだと思うのですが、それまで同様軽く、ギャグっぽく処理されていた(ように見えた)のが不満です。

    全員がX10にしがみついて、それを懸命に操作する、(もっと長い時間)、というようなシーンが観たかったです。
    だから「ぼくにはダンボールにしか見えない」というギャグは面白いけど、余計だったんじゃないのかなあと思ったり。

    最後に劇的にもっと盛り上がるはずのところが、あんまりそうなってなかったのが残念です。
    ぼくのほうが何か勘違いしてるのでしょうかね?

  • 満足度★★★★

    行け, X10!
    そのポリシーとも言うべき、“きっかり90分、全員つなぎを着て舞台にはパイプ椅子だけ、
    美術や音響、照明に頼らない“という劇団の姿勢に興味津々で出かけた。
    今回は小道具が増えていつもとは少し違った面を見せたということだそうだが
    関西風のノリで押してくるのかと思いきや、品のある笑いでびっくりした。

    ネタバレBOX

    富士山に地熱発電所を造るという国家プロジェクトのため
    複数の企業の担当者が山頂本部に滞在して半年。
    空気も薄いが、ライバル企業をけん制しつつ単身赴任の孤独と闘う厳しい現場だ。
    密かに手を組まないかと談合を持ちかける企業もいるし
    人間関係も煮詰まりがちで、個人的にせこい嫌がらせを繰り返したり
    必要以上に親切な人間にイライラが爆発し、皆で吊るし上げたりしている。

    そんなとき富士山に噴火の兆しが現れ、地震のような揺れが頻発、
    エレベーターの中に作業員が閉じ込められてしまった。
    プロジェクトの中止という最悪の局面に直面する中
    メンバ―たちは企業人として、また一開発者としての
    生き方を問い直される・・・。

    横長のテーブルにパイプ椅子、後ろには壁のように積まれた段ボール箱。
    テーブルの上にある大きな富士山の模型の他にはセットも無い。
    富士山頂でのプロジェクトXみたいなシチュエーションがまず面白かった。
    限られた空間でスケールの大きい話を想像させる。

    一人ひとりのキャラにもう少し情報があれば、もっと面白いと思う。
    例えば“父親が塀の中と外を行ったり来たりしている”シード工業(田中美甫)のような
    バックグラウンドがコンパクトに紹介されたら
    この日本一高いところで闘う者たちの気概みたいなものが感じられて
    各自の行動に説得力が増すように思う。

    関西風にもっと笑いを取りに来るかと思っていたがきっちり演技して揺れたりしない。
    ならば尚更過酷な現実の中で闘うプロジェクトXの企業人と
    心の中のファンタジーワールドとのギャップが大きい方が面白い。

    ミツカネ産業(湯浅崇)の振れの大きい芝居が面白かった。
    頭髪ネタは必然か(笑)
    現実からファンタジーへの転換を牽引している。

    大同電力(松木賢三)のホロリとさせるラストも良かった。
    なんだこの人、いい人じゃんみたいな。
    企業人と情で動く人との両面を丁寧に見せていた。

    関西弁でもなく、ある意味とても洗練された劇団だと思う。
    アフタートークで役者陣が語ったように、
    大阪の“いつものを待ってる”お客さんとはいろんな点で違っただろうけれど
    次はパイプ椅子だけの“超シンプル”なのも観てみたいと思わせる舞台だった。
  • 満足度★★★★

    東京に来てくれてありがとうございます。
    役者陣は全員技量有り。ストーリーの設定もおもしろかった。【後はネタバレ欄に】

    ネタバレBOX

    段ボールで、劇中に出てくる性能が良すぎる機械に見立てて、祈るところ、自分はどうしても気持ちが入っていけず。どこがわるかったというわけでもまったくないのですが…。
  • 満足度★★★★

    気楽に
    楽しめて、笑わせてもらいました。完成度も高いのですが、大爆笑!笑いすぎて..... なところまではいかなかったのが少し残念だったかなぁ〜と思いました。ポテンシャルはあると思うので、その辺も今後に期待したいです。なかなか大阪に行くことはできないので、今度も東京公演もしてくれるとありがたいです。

  • 満足度★★★

    おしい
    質の高いコメディだと思う。

    だが、それだけに台本の雑な部分が目立つ。

    ネタバレBOX

    せっかくありそうなネタで人間関係をコミカルに描いてるのに、クライマックスに富士山と精神的にシンクロしたり、富士山に横穴開けたりと、リアリティに欠ける。

    そうなると、急に舞台上の出来事が全部嘘に思えてしまった。
  • 満足度★★★

    湯浅さんはやっぱり素敵
    テノヒラサイズの東京公演を観て来ました。観るのはこれで2回目です。
    初めて観た「人生大車輪」でファンになって、東京公演を楽しみにしていました。

    今回も湯浅さんのキャラクターがとっても面白かったです。「人生大車輪」ではパイプイスの使い方に驚きましたが、今回はダンボール箱が使われていました。
    前回観た作品と比べると脚本の面白さやコメディ部分がちょっと弱いかなと思いましたが、今回も楽しかったです。

    終演後イベントでは、こりっちの方も出演されてのトークイベントがあって、お得な公演でした。

  • 満足度★★★

    偶像崇拝
    90分飽きないけども、もう一声ほしい。

    ネタバレBOX

    富士山の頂上から深い穴を堀り、地熱発電所をつくるプロジェクト。6つの会社が各セクションで競合しつつ、同じ職場で働いている。会社的には撤退したミツカネ産業(湯浅崇)は、皆からその親切さが重いとダメだしされ、ファンタジーワールドをつくる。そんな中、噴火を知らせるランプが灯り、掘削人らがエレベータに閉じ込められたと連絡が入る…。

    救出のための人間ドラマあり、ファンタジーなミツカネ産業を先頭に笑いありの作品であったが、やや物足りないと思った。
    富士山噴火の逼迫した空気が薄いかなと。築山メタリック(川添公二)のX10と職人への想いとか、山下重機(田所草子)のアネゴ肌の感じはよかったけど、ハラハラできないというか。あと、大同電力(松木賢三)のササキさんへの気持ちとか移入しにくい。ちなみに、シード工業(田中美甫)へ嫌がらせをしてたのは、山下重機ってことだったけど、理由はあれども、あんなしょぼいこと継続的にやるかなと。ちょっとしっくりこなかった。
    極限状態→苦難に立ち向かうってところに、もう少しメリハリあると入りやすい。序盤の人間関係とかはピリピリ感がほしい。

    途中から独りファンタジーの世界に入るミツカネ産業が、富士山のジオラマ?をかぶりヒーローになるところから、X10がダンボールの山を崩すって展開は良かった。ここも、人間関係のピリピリが際立てば、ミツカネ産業の存在がもっと輝く気がする。

    神棚に3拍手する面々が、X10(科学とか職人の想い?)を崇拝し、それを信じるって要素は面白い。自然と科学と経済と人間が入り混じった構成はバランス良かった。
  • 満足度

    東京進出とは
    大阪からコメディがやってくると聞いて行ったがこれは…
    役者の質も高く、矛盾は感じなかったが、なんとも言い難い感想。
    序盤の楽しそうな予感に応える笑いは少ししか無く。終盤の勢いはあったが、それに対する中身の材料がそろっていなかったように思う。
    オカモト國ヒコ氏がパンフレットごあいさつに書かれているように、再演に対するほんの少しの疑問と不安が露見したのでは。

このページのQRコードです。

拡大