ワタシんち、通過。のち、ダイジェスト。 公演情報 ワタシんち、通過。のち、ダイジェスト。」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.4
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★★

    結局、最期にみんなが帰るところは皆同じではないか
    ダイジェストが走馬燈か。
    母の記憶はないのだろうか?
    家=母のイメージなのだけど。

    きっと帰れる。

    当パンが、窓があって家の形の、小さな封筒に入っているのがとてもカワイイ。

  • 満足度★★★★

    何かを忘れない様に
    何かを忘れない様にしているのか、今回の作品はその何かを忘れないようにという部分が凄く出ていたと思う。家の解体という題材はとても分かりやすい。故郷を捨てるという言い方が正しいか分からないですが、そこに残った人、去って行った人、そこに残らざるを得なかった人など様々な人間の描写が上手く映しているのだが、今回は少し何かが足りなかったyぽうな気がします。でもその何かが分からないです。何かとは?
    次の作品も楽しみです。

    勉強になりました。ありがとうございます。

  • 満足度★★★★

    家の映像が流れる
    物語に続きがあったというか結末があったことに新鮮さを覚えた。作風が変化しても構わないという感じが、自由さに通じている様な気がして、追いかけて観ているこっちも自由になれた。でも、今までの選曲から言って、哀しい時に哀しい音楽が流れているところは、ちょっと違和感を覚えましたが。。。何よりも家にを失くすということに対してリアルに表現したいという作者の素直な思い入れを感じた。英の、家が主役の映画を思い出しました。題名なんだっけ、、、

  • 満足度★★★

    あやふやな記憶
    色々と突っ込みどころはあるだろうし、あの繰り返しの手法を嫌いな人は嫌いだとも思う。でも演劇初心者としては「こういうのもあるんだなー」と思ったし、描かれようとしているものの(この時代における)普遍さは、数多の(目的を忘れたのではないかと思わせる)その他の演劇よりもリアリティがあった。

    ネタバレBOX

    かつて住んでいた場所、家がまさに取り壊される日の、3兄弟姉妹の感情が繰り返される。繰り返される過程で、徐々に感情の高ぶりが強調されていく。記憶が都合よく整理されていく感じ、思い返すたびに感情が後から補強されていく感じは、実際と近いのではないかと思う。私はいつもそうだ。でっち上げとまではいかないけれど、その瞬間の実態からはどんどんかい離していく感じ。嘘ではないが、本当と言えるかどうかは分からない…。
    登場人物に強制的に与えられる喪失感に対して、勝手に答えが用意される。すなわち、新しい家を作るしかない、というもの(姉→弟)であったり、よくわからないけれど、(何らかの形で)戻れると思う、というもの(旧恋人→妹)であったり。そういう整理のされ方は都合がいいけれど、本当かどうかは分からない。壊される家に対して戸惑うべきなのか。自分は本当に戸惑っているのか。
    いずれにせよ、適当な答えを登場人物は用意する。ところが、観劇後の印象はむしろ、綺麗な答えが用意されなかったように感じる。そしてそのことに対して、たぶん共感するのだと思う。人によっては、苛立つのだと思う。提示された答えにはリアリティは無い。だからといって、ここで描かれたものにリアリティが無いわけではない。喪失し得るものが無いと気付いた時の喪失感は一週回って無色透明、みたいなガッカリ感の中にあって、ちょっとしたイベント(家の取り壊し)に酔ってみることは快感ですらあるかもしれない。
    ちょっとよくわからなくなってきたけれど、そんなことをもやもや考えてしまうくらいには、中味の詰まっているものだったと思う。
  • 満足度★★★★★

    面白かった!
    マームの世界観好きです。笑ったし、考えさせられたし、感動した。リフレインに飽きるまで追っかけそう。

  • 満足度★★★★

    観た。
    初めて観たときの衝撃は無いが、より洗練された印象の劇団。
    セットが豪華になった変わりに役者の負担は減ったのかも。
    それでも、この独特の手法は訴えてくるものがあって面白い。

  • 満足度★★★

    いつものマームらしいけど、物語の詰めが甘い気も
    「大きな古時計」という歌の「古時計」を「木造家屋」に変えたようなお芝居。チクタクチクタク過ごした日常を台詞とダンスで幾度も繰り返す。そのリズムが観客の記憶に作用し、それぞれの「チクタク」が脳内に立ち上る。

    今回の公演を「自己模倣」と言って批判してたひともいたようだけど、マームはずっと「喪失」それ自身と、喪失という事象により望むと望まざるとに関わらず変化を強いられる人々の姿と記憶を描いていたように思うし、今回の公演もそういう感じがした。

    ネタバレBOX

    ただ、ある日突然行方不明になり、関わった人それぞれに深い影を落としたまま3年が経過した「Kと真夜中~」に比べ、今回は「国道の用地買収により、昔から住んでいた木造家屋が壊される」という、結論のはっきりしている話で、しょうじきそんなに感傷に陥るほどのことでもないような気も。

    思い出深い住み慣れた家を手放すのはそれなりに哀しいのは理解できないこともないけど、借金苦で家を手放さざるを得なかった訳ではないし、住んでいた家屋を含む土地が国道用地買収になれば、土地代及び補償費には税法上の優遇制度もあるし、得た買収費用で新たな生活を始めることができ、一人暮らしのおばあちゃんを老人ホームに入れたり、もしくはデイサービスに通わす資金も出来るわけだから。それはそんなに悪いことではないはず。そのあたり、あの3兄弟の感傷は過剰に過ぎるような気も。

    「国道用地買収」とか、僕のような地方出身者にとってはそんな珍しい話題でもないけど、東京都在住だとあまり身近な話題ではないだろうから、観客の側がどこ出身かで、受け取り方も違うのではないだろうか、と思った。

    あと、細かいことだけど、たかだか一軒家の解体をする程度の作業で土木作業の現場監督が夜中に解体現場を見回りに来ることはまずあり得ない。また自宅を解体している現場に見知らぬ人が勝手に寝ているのを施主(である兄)が発見したら、不審者の不法占拠として警察沙汰になっているハズなので、あのあたりはリアリティがないなぁ、と落胆した。また、次女の彼氏は最後まで次女の兄に「彼氏だ」とは名乗らなかったので、兄からすればただの不審者の男に家に纏わるプライベートな思い出を唐突に語り出すのはかなり無理があるし不自然に思えた。

    感傷を感傷として観客に訴えかけるには、物語のほつれが極力ないように配慮するべきだが、今回はほつれがいくつか露呈し、「ああ、これは所詮物語なのだなぁ」と距離を置いて観てしまった。

    マームの公演は毎回シューゲイザーやエレクトロの曲が効果的に使われる。今回はSTEREOLABの曲が印象的だった。
  • 満足度★★★

    反復して増幅される感情
    かつて暮らしていた家に対してのノスタルジックな思いを、先鋭的でスタイリッシュな表現手法を用いて描いた作品でした。

    長女、長男、次女の3人が生まれ育った家が道路拡張の為に取り壊されるその日の3人の様子をメインにして、友達が家に遊びに来た時、長女が家を出る時といった過去のエピソードが織り込まれ、それぞれのシーンを何度も立ち位置を変化させながら繰り返す構成でした。
    観客に説明するような文体、一般的な意味では下手な演技、時系列の頻繁な跳躍、ダンスのような往復運動や円環運動といった、観客を物語の世界に単純に没入させない仕掛けを用いながらも、普遍性のある感情が描かれていて、同じシーンが繰り返される内に強度が高まって行くのが印象的でした。

    感極まった涙声で台詞を言うのが個人的に苦手で、作品の世界観に共感出来ませんでしたが、激しい身体表現によって感情表現を増幅させる手法が興味深かったです。照明を落とし、大音量の音楽が流れる中で激しい動きが行われていたのが印象に残りました。

    役者の台詞と動きだけで十分に表現力があるので、スモークや映像、叙情的な音楽の使用は過剰に感じられました。

  • 満足度★★★★

    ちょっと長すぎた
    「今日マチ子さんとジプシー」に続いて二度目のマーム。面白かったし、リフレインの手法に飽きたということもなかった。

    一時期の野田秀樹が言葉遊びの可能性を徹底的に追求していたように、一時期の平田オリザが同時発話を追求していたように、今の藤田貴大はリフレインの手法を追求する時期なんだろう。でも、ちょっと上演時間が長すぎた。80分くらいにまとめてあったら、五つ星。

    ネタバレBOX

    テーマは、家の解体。別にいいけどスケールは小市民的。110分かけて描くほどのことじゃない。

    別の観点から。マームの劇は、物語というよりは、音楽やダンスのようなものだ。いくつかのモチーフ(旋律や振り)を提示し反復・変奏しクライマックスに向けて構成する。マームの場合、モチーフはリフレインされる記憶の断片ということになる。いったい、110分の緊密な構成というのは、無理じゃなかろうか。110分って、交響曲なら長いので有名なマーラーの3番。観客が「一つの抽象的な時間構成体」を楽しめる限界だ。

    リフレインされるシーンも途中まではどんどん強度が高まっていったが、途中からすり切れてしまった面が否めない。いったん俳優の感情をピークアウトさせてから、落ちついたトーンでまたリフレインするとか、違うコンテキストのなかでリフレインするとか、いろんな試みがあったけれども、どれほど効果があったか。

    要するに全体の時間を短くしたら問題は解決する。逆に110分の充実した演劇体験をぼくらに与えたいなら、物語の要素を倍くらいにふくらませないといけないんじゃないか。それは、ここまで洗練させてきた従来の手法と両立可能だろう。そういうのを次は観たい。
  • 満足度

    退屈という言葉を体現した芝居
    何でこれが話題になってるのかわかりません。

    ネタバレBOX

    役者はド下手。会話してない。リアリティーない。変な所でセリフ区切ってしゃべるのが気持ち悪い。マースとかデースとか誰に向けてしゃべってんの?何で伸ばすの?
    給水は何か意味あるの?あの程度で給水?

    脚本もあってないようなもんだし。
    とにかくストーリー?(そんなのないのかも)が進まない。何か説明してるだけ。しかも説明台詞なのに役者がヒドイせいか頭に入ってこない。何回も頭に入らない言葉を唱えるものだからお経を聞いてるような感覚になります。

    しかも台詞をしゃべるときに意味不明な動きをしてこちらの集中力を奪うというおまけ付き。

    この芝居を真剣に観ようとすると損します。たちどころに夢の世界に誘われるので気をしっかりもちましょう。ぼんやり夢うつつで観るのが正解かも。能に近いです。
    そういう意味では贅沢空間。椅子が寝心地よければ星5つです。

    何でひたすらセリフをリピートするのだろう。
    それさっき聞いたって100回位心の中で呟いたよ。
    面白いと思ってやってるのか?変な動きしながらセリフ言うのは何?センスあると思ってんのか?

    この劇団は客にどう思われたいのかわからない。どういう感想を持って欲しいのか。どういう狙いなのか?観る人それぞれいろんな感想を持てばいいと思ってるのか?
    面白いと思われたいの?感動させたいの?ヒドイぞこれ。こんなつまらない、ただ状況を繰り返し説明するだけのもの見せられてもつ感想なんて退屈だったくらいしかないよ・・・

    これ面白いとか言ってる人はマジで何が面白いのか説明して欲しい。
    変わったことすれば何か芸術だろ?みたいな風潮やめて欲しい。

    これが岸田国士戯曲賞って・・・審査員が才能ある人を選ぶと自分の立場が危ういから、才能ない人を選らんだんじゃないかと疑うレベル。


    普段演劇見ない人と行きました。その人の感想「やっぱり演劇ってつまんねー」悲しいわ。もっと面白い演劇あるからとフォローさせないでください。


  • みた
    途中退席した。
    制作の方にはご面倒をかけてしまった。

    育った家を壊す・壊されるという経験が私にもあって、だから、というのもおかしいかも知れないけれど、登場人物の感情の訴えがしつこ過ぎた。そこは分かってるから先に進めて、という気持ちが限界に来てしまった。最後までみたらまた違った感想なのかも知れないけれども。

    ネタバレBOX

    「ハロースクール、バイバイ」だったか、その頃の作品に、生家の銭湯をたたむ・壊す、というエピソードがあった気がしたけれども、あのぐらいさらっとしている方がよほど心を締め付けられたのに、と思ってしまった。
  • 満足度★★

    うーん
    前にマームとジプシーは前衛劇だと書いたが、今回は何というかオーソドックスな作品。
    正面席より演者に近い正面斜めの席がお勧め。
    声が良く聞こえるから。
    マームとジプシーに少し飽きてきたかも。

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