Weekly1【ダメ出し】 公演情報 Weekly1【ダメ出し】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.5
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  • 満足度★★★

    裏側をリアルよりは
    裏側をリアルに見せるよりかは、裏側を面白く見せる方を強めにしてたかな。
    とは言え役者の台詞はわりかし本音に近いよう感じた。

    ネタバレBOX

    劇場が小劇場「楽園」なんで真ん中に柱があるのだが、その柱を背にして座らす演出は客席からは表情が見えなくなるのでちょっとマイナスには感じたが(設定上致し方ないのもわかるが)。
  • 満足度★★★★★

    期待を裏切るほのぼのストーリー
    これまでに見た坂上作品は暴力的だったり、下ねたが多かったり、本当に酒をガブ飲みしてたり、猟奇的だったりしたので、今回も…と思いきや、見事に期待を裏切られました。坂上作品を見て、あたたかい気持ちで劇場をあとにするなんて…。学校の道徳の時間の教材としても使えそうな教育的に正しいお芝居。

    ネタバレBOX

    読モの顔黒ギャルに中年俳優がこてんぱんにやられる不条理な話かと思ったら、ギャルが改心するという極めて常識的な線でエンディングを迎えたので、肩すかしと言えば肩すかしなんだけど…。あの後、私も一緒に飲みに行きたいと思いました。
  • 満足度★★★★★

    毒愛。
    いろんな作品と出会ったけど、坂上忍作品を追っかけてきて良かったなと。

    脚本&演出、ノリにノッてる・・・でも、今作品の見どころは役者だね。

    このメンバーを集めた坂上忍さんの辣腕に拍手!

    ロスリスバーガーの森口美樹さんファンは、入って右側の客席がオススメ。彼女の至極の表情を浴びることができます・・・コレ感動ものです。誤解を恐れずに言えば、菩薩のような笑顔や凍るような冷たい表情よりも、こんな顔の森口さんを最も見たかったのかもしれない(笑)

    登場人物同士のダメ出しもさることながら、坂上さんによる役者陣へのダメ出しも連発されてるんじゃないかと思わせる脚本になっていて。

    観る人によっちゃ「単なる容姿に対する悪口じゃん」なんだけど・・・この「晒し」「晒され」が、この芝居のキモのような気がしたなあ。なんか、役者の矜持をズシリと感じたもの。

    この『ダメ出し』。役者への愛、演劇への愛があふれてます。

    業界裏話として観るもよし、ダメ出し連発の小気味良さを堪能するもよし、カタルシスを味わうもよし、とにかく笑いに行くもよし、登場人物の生き様にうなづきながらそっと無くもよし・・・。

    観る人によって、いろんな表情を見せる・・・そんな芝居。

    ネタバレBOX

    内容は「説明」にある通り。

    ちょいと付け足すと、「名だたる俳優」ではなく「再現VTRにでてくる俳優(金剛地武志さん)・女優(今藤洋子さん)&芝居に興味を持つミュージシャン(櫻井貴之さん)」。
    ガングロの女の子(みぽちサン)は、読モで主役。しかし、芝居経験皆無。
    そんな「役者陣」に、チョイ辛&チョイ冷めのAD(森口美樹さん)とサラリーマン的仕事に徹する、ミュージシャンのマネージャー(加藤凛太郎さん)が絡んで・・・って感じかな。

    冒頭の自己紹介のシーンからクスクス笑える。この時点で、心の中では前のめり状態。

    そこから、いろんなとこに飛び散りまくるダメ出しの熱量が高高高&キレキレ&ダメ出しのダメ出しの連発!

    言ってることは、わりあい濃厚なんだけど・・・軽さも帯びてて、心地良い。

    ガングロ読モ(みぽちサン)の存在感・・・濃いのか薄いのかよくわかんないんだけど、かなり気になるんだよなあ。登場するまでに、タメにタメるから、そのあたりも巧いな、と。

    みぽちサンは、モノホンの読モ。本物だけが持つ、オーラがある。ラスト5分の彼女・・・イイです。かなりイイです。

    金剛地武志さん。完璧です。45歳の売れない役者の熱さ、悩みあふれる姿がたまらない。「正しいこと」が哀しいくらいに身に染みついちまって、読モにダメ出ししまくる姿が・・・笑いながらもグッと来て、そしてチョット鬱陶しい(笑)

    今藤洋子さん。抜群です。売れない女優の内に秘めた必死さが、哀しいんだけど笑えて・・・そして愛おしくなる。『ダメ出し』では、一番おもしろい存在。ギャクを言ってるわけじゃないのに、発する言葉&表情が、ほぼ外れなくクスクス笑いを引き起こす。冒頭の尻割れ目カキカキ・・・もう笑うしかないシーンなんだけど、芝居が進むにつれ、泣けてきます。尻を掻いてた松坂聖子(今藤洋子さんの役名)に泣くんじゃなくて、今藤洋子という役者の心意気に思いをはせることで、泣けてくるんだよな。役者ってイイなあ、、、ホント。

    櫻井貴之さん。出オチかと思わせる登場だったけど・・・芝居が進むにつれ、目が離せない存在になってくる(ま、目を離しても、問題はないんだけどさ 笑)。
    混雑してる電車の隣にいたら警戒しちゃうような目力をもつ櫻井さん。そんな彼に、生マジメな役を振るんだから・・・坂上さん、凄いっす。



    終幕までの5分間くらいだったかな・・・みぽちサンの腰が砕けるような、笑うしかないようなシーンからラストまでが、すばらしい出来です。

    ものすごく心地良い余韻、カタルシスを味わったなあ。

    よくある風景なのに・・・不思議だね。


    ホント、良い芝居でした。


  • 満足度★★★★★

    役者魂!
    熱かったです!!

    そして、中高年はよくキレます。

    ネタバレBOX

    みぽちって本当にみぽちって言うんですね、今知りました。

    役者さんの本音、心の声が聞けました。役者は当然の如く熱く、役者をクビになった人もこの世界にしがみついていたい、そしてもし機会があればと窺っている、そんな熱い気持ちが伝わって来ました。

    更に、キレる中高年という側面も見せてもらいました。性格的な面もありますが、何らかの組織に属していると、他人に注意することによって面倒に巻き込まれ、約束の時間に遅れたり組織に連絡が来たりしたら嫌だなーとか思って言いたいことも言えないことがありますが、組織の中での存在感が強くなったり、あるいは組織を離れたりすると結構平気で言えるものです。良く分かるわー。

    そして、最近の刺青の流行にも吠えていました。確かに、社会に出る前からアウトローで生きていきますというようなもんもんの若い優男を最近良く見掛けます。ホント会社勤めもできないようなもんもんを良く入れますよねーって思います。で、一応、現在のところ、芸能界ももんもん禁止が原則のようでした。

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