国民の生活 公演情報 国民の生活」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-20件 / 20件中
  • 満足度★★★★★

    徒然なるままに
    等身大の人間の話、良かったです。

    ネタバレBOX

    FX取引を怖がっていた男が、ゲームとはいえFXのシミュレーションゲームに熱くなってしまう人間の愚かさ…、売春してお金を受け取らない女性とその不自然さが理解できない男…、働くことが嫌いな自称詩人のヒモ男と、ダメ男と理解しながらも離れられない女…、その女が原発反対デモに参加してみようと考えて首相官邸まで来たものの決心がつかないでいると、崖を飛び降りるとその後に羽が生えてくるとの言葉を聞いて勇気をもらう話…。

    羽が生える前に地面に叩き付けられた人間は、気の利いたコメントは一生できないもんね。

    客からお金を取らなくても、事務所にはお金を入れないといけないし、そこまでボランティアやるのかしら。

    キコの小栗剛さんが書いたという詩は素晴らしかったですね。舞台が四角だったこともあり、まるでリング上で詩の戦いをしているような感じでした。
  • 満足度★★★★★

    迷ったが
    見るかどうか迷ったが、見てきてよかった。

    短編4編から構成。どの作品も時事に即した内容で、いかにもありそうな話。
    特におばけの市では、人間は慎重であるが一度たが外れると、暴走を始めてしまうすがたが描かれていて、共感を覚えた。

    他の3篇もよく出来ていて、いかにもありそうでありテーマをうまく得よう利していた。

  • 満足度★★★★★

    良かったです!
    リアルだから、共感できて、おもしろかったです。
    また、次も観てみたいカンパニーです!

  • 満足度★★★★★

    すごい
    あとで、この芝居がどうすごかったか書くけど、いまは時間が無いので、すごいとだけ書いとくよ。

    色んな人と議論したくなる。

    考えれば考えるほど、あの4つの話は4つとも完璧だし、あの4つじゃなきゃいけないし。まさに「国民の生活」なのだ。

    今なら瀬戸山さんご本人以上にあの芝居のすごさを語れる気がする(^^;

  • 満足度★★★★★

    アフタートーク…
    面白い本でした。くれないは第1話がみごたえありました。アフタートークで瀬戸山さんに三つ、質問をさせていただきましたが、瀬戸山さん、おこたえいただきありがとうございました(笑)。以下、ネタばれボックスにて…

    ネタバレBOX

    四つのお話のオムニバスでした。
    第1話はFXをめぐる作品…瀬戸山さんにした三つの質問は以下のとおり。

    問い『FXの脚本は人物を取材されましたか、それとも文献取材ですか』

    答え『最初文献をみて、あとで専門家に監修してもらいました』

    問い『瀬戸山さんは賭け事をしますか』

    答え『しません』

    問い『賭け事に絶対はあると思いますか』

    答え『ないと思います』

    くれない『ありがとうございました。ちなみに、わたしはあると思います(笑)』

    会場にいた方々のうち、けっこう多くの方々が『こいつ馬鹿じゃなかろうか』と思われたのではないでしょうか(笑)。そういう方々は、博打にはまったことのない健全な方々です…すなわち、その方々は瞬間的に『賭けごとに勝つ絶対』をイメージしたでしょうから。
    博打打ちならこの問いにすぐぴんときたはずです。くれないは『賭け事に絶対はあると思いますか』とは聞きましたが、『賭けごとに勝つ絶対はあると思いますか』とはひとこともきいてません(笑)
    博打には、実はしてはならない鉄則がひとつあります。
    それは、自分より資金力のある相手と闘い続けてはならない…ということです。これはたいていの業界ならビジネスの基本だとも思います。FXをあれほど鮮やかに要点をおさえて描かれたのだから、美咲さん、賭けごともけっこういける口なのかな〜と拝察しましたが、また別の感性を発揮されたようですね。
    博打の負けの意味を知ってる方ならすぐ思いだすでしょう…博打の負けとはなんなのか。博打の負けとは、すなわち、おけらになってはれなくなること…です。
    てら銭なし・いかさまなしの丁半博打は、確率では二分の一だと思っているひとがいるかもしれませんが、じつはまったくちがいます。続けるかぎり、いつか必ず資金力の小さいほうが先にすっからかんのおけらになるときがきます。事実、この作品の本にもそう描いてありますし。資本主義の国でのビジネスは、本質的にはすべて博打。限られたマーケットシェアと顧客の金を奪い合い、勝ったものがいきのこる。銀行が合併を繰り返してでかくなり続けるのも負けないため…リーマンなんとかとかいう巨大ヘッジファンドがこけたのも、相手が自分よりもっとでかいマーケットそのものだったから。てもちの金がつきたところで負け。個人の財布より、競馬ではJRAのほうが資金力ははるかに上。有馬記念に個人で勝負する金はせいぜいたかがしれてますが、相手のJRAはその1レースだけで何百億の売り上げ規模。たしか一時期八百億円以上だったと思います(昨年はネットでみると388億円くらいらしいですが)。ひとが賭けごとにはまるのは、博打で負けた金は博打でとりもどそうとするから。もし数学の方程式であらわせるとしたら、『a>bにおいて、lim x→∞ (b/a)x=0』…賭けごとの絶対とは、「自分より金がある相手と勝負し続ける限り、必ずいつか負ける(おけらになる)」ことであり、究極の話、「勝負しなければ(賭けなければ)負けることはない」…ということです(笑)。陳腐な話ですが、ただそれだけのことでしかありません。うそだとおもったら実際毎週競馬場に通ってみるのも一興です。実は瀬戸山さんに最もしたかった質問は二番目の『瀬戸山さんは賭け事をしますか』でした。くれない、劇団主宰の方々は全員、筋金入りの博打打ちだと思っています(笑)。くれないは観劇人で、演劇人ではありません。はいるかはいらないかわからない水ものの客席を相手に高額なリスクをおって演劇興行を打ち続ける度胸は、くれないにはありません。今回の本は、ロスカット狩りのことなどよく取材されてコンパクトに整理されてたし、面白かったです(笑)。枚方さん役の方が最高でした(三話と四話の外山弥生さんも素敵でしたね)…絶対って、やっぱあるんですよ(笑)。絶対勝てないひと(確実に博打でかもになるひと)って、いるんですよね〜。でないとこういう商売、世の中にうまれてこないじゃないですか…かくいうくれないも、なんどおけらになったことか…。だからいまは博打、やってません(笑)…絶対負けないことって、一番てっとりばやいのは勝負(博打)しないことですから。ここまでたどりつくのにどれだけ授業料はらったと思います?(笑)
  • 満足度★★★★★

    完成度の高い芝居だった。
    <人間とお金>について笑いながら哲学して、しかも、資本主義のお勉強も出来ます。お薦めです。

  • 満足度★★★★

    しっかりした骨格に支えられて
    4つの短編それぞれに
    物語がしっかりと組み上げられる一方、
    舞台にはつねに中間色が醸され、
    単純に仕組みを描くだけではない
    作り手の創意が伝わってきました。

    ネタバレBOX

    初日を拝見。

    3方を客席に囲まれた舞台、
    主宰の家財道具の一部が並べられて、
    演劇と現実のボーダーがあいまいにされて・・・。

    その中に置かれた4つの物語に浮かび上がる風景には
    どこか「今」のカタログ的な風合いがあって、
    でも、それぞれの物語に足を踏み入れるとは
    その表見からはうかがい知れない奥行きが用意されていて。



    営業の勧誘に躊躇して、さらに躊躇して、
    でもいったん縛めが緩むと
    疑似FXにのめり込みコントロールを失っていくサラリーマンの姿、

    一夜の出来事の対価にお金を渡す男と、
    それを受け取らない女。
    女がしなやかに組み上げるロジックに目を瞠っているつもりが
    そこに男の価値観や抱くものがさらに鮮やかに浮かび上がってくる。

    自称詩人と同棲する女
    その滑稽さを現実が次第に侵食していくなかで、
    社会的なセーフティネットやモラルにまで話が至り、
    でも、その先には、それらでは満ちることのない
    遍てきな女性の内心が削ぎ出され舞台に漂う。

    その女性と、
    隣り合ってデモの始まりを待つもう一人の女性。
    それぞれのライフスタイルは違うけれど、
    そこには共通する領域が生まれ、
    でもそれは、デモ本来のベクトルとは
    異なる肌触りを持ったもので・・・。

    あからさまに一つずつの物語のテーマを
    しっかりと伝える力が舞台にはあって、
    でも、描かれるのは、そのテーマの内側にありながら
    テーマとどこか乖離した現実であったり空気感であったりする。

    そこに、本当の意味での現実を見据えそぎ出す
    作り手の力をしっかりと感じることができました。

    社会派というレッテルをもらうことが多い作り手ですが、
    そこには社会の枠ではなく、
    その中の人を描き出す力があって。
    重なった作品から浮かび上がってくる作り手のスタンスや
    質感をとても豊かに感じたことでした。



  • 満足度★★★★

    満足しました
    ショートピースみんな楽しめましたね。どれもこれも、あるあるって感じで、苦笑い。満足満足。

  • 満足度★★★★

    タイトルそのまま
    前作『ホット・パーティクル』と比べると劇的ではないが、その分身近で「あるある」「そういう捉え方もあるか」と頷いたり膝を叩いたりしながら観る。
    「粗末でないのはいくらから?」、ポエマー丸出しな男、デモ参加者の会話など、着眼点がイイよなぁ。

  • 満足度★★★★

    観た
    社会派の劇団らしく、お金と資本主義について考えさせられる短編4本。
    どの役者さんも上手いので、安定感があって良かった。
    主宰の布団以外の家財道具を持ち込んだり、3000円相当デーを設けたりするのが面白い。
    キコの小栗さん作の劇中の詩が良かった。

  • 満足度★★★

    着眼点が面白い
    4つの物語で構成されており、着眼点が面白かった。
    国民の生活というだけあって、身近に感じられることを物語にしている。
    高級店の味ではなく、定食屋の味わい(笑)。
    上演時間100分(多分・・・(汗))。

    ネタバレBOX

    4作品とも魅力的な着眼点であるが、
    個人的には、物語の深みを感じることができなかったかな。
    ただ、「わたしの値段」は好み。

    「おばけの市」
    真面目な会社員がFX口座を開きに行ったが、
    先物取引のイメージがあり怖くて決意できず。
    シュミレーションでFXをする話。

    「わたしの値段」
    売春した女が、客である男から代金を受け取らない話。
    この発想はなかなか見事だと思う。

    「この世にうたがあるかぎり」
    自称詩人の35歳のダメ男と同棲しているOLの物語。
    女が男の生き方を否定したとき、
    「僕は一度だって君のことを否定したことはないよ」というセリフが印象的。

    「崖から飛び降りる」
    この世にうたがあるかぎりの女が、初めて脱原発運動に参加するという物語。最初の一歩を踏み出す勇気を描いていた。

    役者陣は皆さん上手かったなあ。
    特に、自称詩人の35歳のダメ男役の西山宏幸さんの芝居は、笑わせてもらった。
    あと、同棲しているOL役の山弥生さんが観客をお見送りしてくれて、
    とても好印象であった(笑)。
  • 満足度★★★

    お箸の国の人だもの
    キャスティングがハマってるので楽しく観れちゃう。
    ただね、限界を感じたなぁ。
    これはもう頭打ちじゃないかな。
    演劇じゃなくてもいいと思うんだよね。

    ネタバレBOX

    なんだかね、
    ラストのデモの話なんてブログにでも書きゃあいいんじゃないの
    と思ったんだよね。
    我ながら荒んでますわ。
  • 満足度★★★

    面白かった。
    ショートピース4つのうち2つは、ちょっと落ちるかなぁと思ったけど、
    おおむね、楽しめました。

    セットのセンスが良い。
    劇場の壁を囲むように雑多に置かれた、
    生活感溢れる物たちがすごく気に入った。
    あれって、もしかして3000円相当でお客様から持ち込まれた物なのかな?

  • 満足度★★★

    言いたいことは分かる気がするけど・・
    エモーショナル・レイバーの時も思ったけど、
    ひとつひとつのシークエンスの描き方は、
    非常に端的で素晴らしい(多くの女性の演出家の特徴でもある

    ・・ただ、その骨になるものが、
    弱いんじゃないかな、とも思ったり。

    役者さん達の演技が素晴らしいのは間違いないんだけどな・・。

    笑いの内閣くらいしっかりと考え、描いて、スリリングだったらな・・と、
    ちょっと思ってしまった(スミマセン(汗

    ポレシュなどを引き合いに出すことはしません。国が違うから。
    (でも「餌食としての都市」は面白いな・・あの中にはリアルなやり取りは皆無だけれど、凄い戯曲だと思う。世界の流れはリアルとは逆にあるように思う。

    きっと、物語を、人と人とのやり取りを
    ソツなくまとめることは簡単にできるんだと思います。

    ・・でも、前の人も言っている通り、
    それだけでは先に進めないんですよね・・(汗

    目立たなくとも、報われなくても、
    何年も何年も、一生懸命悩んで苦しんで分析して・・
    出来れば資本主義の発達したイギリスやアメリカの歴史まで調べて・・・
    それで、また今度はもっと
    心にグサリと来るような戯曲を生み出してほしいです。

    だって、現実の社会や政治や世論のほうが、
    ずっと無慈悲で想像力が欠け、不寛容のように思われるので・・。

    ネタバレBOX

    あと、女性の演出家の作品全般に言えることなんだけど、
    (自分から見ても)カッコイイと素直に思える男子(役柄として)が一人もいないと、
    観劇後に持って帰れるものが無いし
    (作品を通して、人がカッコいいと思うものを勉強したいという節もあるので(苦笑
    自分も居心地が悪い。

    男性演出家が魅力的な男性キャラを登場させないのには
    さほど抵抗は無いんだけど、
    女性演出家が魅力的な男性キャラを登場させないと・・
    なんだか、閉じてる気がして、
    いくら優れた作品でも(正直な所
  • 満足度★★★

    お金と電気は賢く使おうねっ!
    でも、あんまりがんばらずに・・・、って、そういう芝居じゃなかったかな~?えっ?違う?

    ネタバレBOX

    F/Xの話は途中でついていけなくなった。お金に対する価値観ってホントに人によって様々。あまりに違う人とは一緒に住まないほうが良いと思うよ~
  • 満足度★★★

    ミッキーに会いに
    なかなか見ごたえあり。

    ネタバレBOX

    「おばけの市」…FXアドヴァイザーの枚方(藤原慎祐)が、気弱そうな広告代理店営業・高槻(西尾友樹)を顧客に囲おうと、ヴァーチャルFXを始めると高槻も熱くなり…。
    よくわからないので近づきにくいんだけど、カネの魔力で途端に敷居が低くなる。そんな怖さ? でも、こうしてる間に何百万も稼いでいる人も沢山いるんだろうなと。

    「わたしの値段」…SEX後、女に金を渡そうとするコウスケ(首藤健祐)だったが、女・ユミ(志水衿子)はそれを拒否する…。
    わかったようなわからんような理論展開だけど、妙な魅力に溢れる。カネの存在と心の在りようを提示して、ラストのキスで柔らかく締める快作。あと、志水の太ももがエロい。

    「この世にうたがあるかぎり」…自称詩人でバイトも碌に続けられないヒモなケンタ(西山宏幸)とその彼女・ヨウコ(外山弥生)の、愛情を描く。
    とかく、ケンタのグズっぷりが目も当てられない程上手い。詩は苦手。

    「崖から飛び降りる」…電気代0円で生活するリク(石田迪子)は、反原発デモに参加している。デモを表参道で見かけたヨウコは一人参加する。そんな二人のデモ開始前の会話。
    反原発で反現代人的なリクに困惑し、同時に惹かれるヨウコが一般現代人の代表者のよう。セリフにもあった「崖から飛び降りれば羽がはえる」ってのはなかなかできないし、身がもたないなと。けど憧れる。
  • 満足度★★★

    反省と苦笑
    資本主義と消費生活に比較的どっぷり浸かった暮らしを送る自分としては、反省と苦笑と、それから不安を感じる作品だった。自分のあり方を正当化する言い訳はいくららでも可能だけど、正当化していいのかどうかは分からない。

  • 満足度★★★

    面白かった
    個人的には最初のFXの話はあまりリアル感を感じなかったが、
    残りはリアル感・日常感を凄く感じた。面白かった。

  • 無題431(12-174)
    19:30の回(晴、やや暑)。18:50会場着、受付、そのまま開場まで待ちます。19:03開場、正方形の舞台、コの字の座席(椅子+座布団2枚)。コの字型の|側が正面、開いている面には、本棚、衣装掛け、TV、PC、机に冷蔵庫、バスケット、急須…女性の部屋の様相。会場反対側の角にも衣装。舞台は膝くらいの高さ、最前列との間が狭いので、誰かが通るたび体をねじらなくてはなりません。本棚に目を凝らすも遠くて見えません…かろうじて手塚治虫漫画全集、1Q84、つかこうへい。単行本、雑誌、新書に文庫、辞書、CD…、終演後、近づいて眺めてしまいました。「幼年期の終わり」「火星年代記」、「千夜一夜」なんかも。ふたり芝居短編集。ときどきく「くすっ」と笑う場面がありましたが、全編通じて、なんとなく…でした。本作で3作目。

    19:33予定時間を過ぎての前説(やけに短い)〜ところがここからが長すぎ〜19:40開演、なんの動きもないままじっと待つのみ、すみません、私、ここで退屈感がでてきました。初日だったからでしょうか。21:08終演。

    初めは丸いテーブルと椅子(2脚)、これはチラシのものと同じでしょうかね。

    ネタバレBOX

    お話の組み合わせ、意味があるんだろうなと考えつつ、わからず。ブラッドベリはそうかもしれないけど、お芝居でみるお話としてはどうかな、普通すぎないかな。

    ウクレレみたいなのは…あとで調べてみましょう…禁じられた遊びですね。※「6弦ウクレレ」ですね。

    当パンをみると、オノマリコさん、小栗剛さん、モスクワカヌさん、林弥生さん..ほかにも沢山の方。

    座席と舞台との間が狭いので、もう少し誘導をうまくやれば(机がある側を通ってもらうなど)いいのにと思いました。

    「生活」「資本主義」「罪」「勇気」、PPTを聞いたらヒントがあったかも…
  • 前から観ていますが
    演者が入れ替わったかな最近

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