Crime and Punishment 公演情報 Crime and Punishment」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
1-1件 / 1件中
  • 満足度★★★★★

    罪と罰というと・・
    帝政ロシア時代のペテルブルグ。

    ドストエフスキーが執筆したころは、
    この湿地帯を埋め立てた人工の街が生まれてから約160年後、
    セラピオン兄弟が活躍している時代の60年前。

    その人工島じみた都市のイメージと混然としていたのだけれど、
    今回の舞台は、
    そうした土地のイメージを最小限におさえ、
    シンプルな舞台美術と映像を駆使しながら、
    役者陣の全身全霊の演技に全てを委ねているようで、
    驚くと同時に好感が持てました。

    特にコロ氏など、
    柿の演技にかなり近い状態で舞台に立っているようにも見えて、
    主演の萬浪氏らとの
    バトルじみた台詞の応酬は見応えがありました。

    4人の役者陣が交互に
    火花の散るように台詞の応酬を続けながら、
    残る2人がその間舞台美術と化して
    舞台を作り上げていく一体感や緊張感が
    罪と罰の苦悩と相まって
    空気の質を高めていたように感じました。

    東京で生まれたにも関わらず
    地元東京での公演はあまり無いような気もしますが、
    やはりM.M.S.T.は面白い。

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