自慢の息子 公演情報 自慢の息子」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-20件 / 21件中
  • 満足度★★★★

    スリリングな体験
    最初は「なにこれ、五反田団?」ってかんじだったが後半、物語と現実社会の数々の出来事が幾重なもオーバーラップしてきてスリリングな体験だった。

     全裸になるよりも白ブリーフ一枚のほうが恥ずかしいかも、と思った。白ブリーフって男子の恥ずかしい部分の象徴だと思う。

  • 満足度★★★

    初見
    好みが、分かれると思います。私には、ほとんど理解不能でした。
    帰りの電車で、20代半ばの男女の会話が聞こえてきた。
    『サンプル見ると、俺には絶対できないって、演劇辞めたくなるんだよなぁ』
    『えぇ~!私は逆!私にはまだ無理だけど、やれるようになりたいから、早く次の舞台に立ちたいと思っちゃうんだよなぁ~』
    『やっぱり、サンプルって、凄いよねぇ~』って、大絶賛でした。

    場内爆笑のシーンも、何度かあったが、私は、『クスッ』とした程度。

    私の右には40代半ばの男性、左側には50代半ばの男性が座っていたが、二人共クスリとも笑わず、何度も時計を見ていた。私も、とても長く感じました。好みが分かれると思います。

    ネタバレBOX

    シルエットだけの、兄妹のシーンは、長く繰り返されたので、単なる受け狙い?の下ネタで、興醒めでした。

    歪みきった現代社会の象徴の物語?
    のようにも感じたが、なんだかなぁ~?と思ってしまいました。

    歪んだ人々が、ごくごく自然に別空間をつくりだしながら、共存してるかのように見えた役者陣や演出は、魅力的だと思うが、、、

    演技スペースの倍以上ある、透け感のあるレースやローン素材を敷き詰めて、その下に、潜んだり、巻き込まれたりする様は、作品のイメージに、とても合っていて、良かったです。
    戯曲賞受賞という事で、期待し過ぎたと思いつつ、何を期待したのかと問われても、大した答えを、持ってない自分に、気付かされた。

    作品説明のコメントには共感したし、あらすじ通りの物語で、とは思ったが、単純に好みじゃなかっただけの、満足度の星の数です。
  • 満足度★★★

    いびつだが生きてる世界
    違和感がありつつも、どこかに日常性を感じる世界観の中で
    アブノーマルすれすれのベクトルを示していたように感じました。

  • 満足度★★★

    息子の国へ
    ユーモアがこれでもかとつまってた。舞台美術が素敵。

    ネタバレBOX

    母(羽場睦子)の偏愛をうけたような息子・正(古館寛治)は、息子・陽を育てる女(兵藤公美)の隣りに、自分の王国を作る。そこに、ガイド(古屋隆太)が母と、近親愛の兄妹(奥田洋平・野津あおい)を連れてくる…。

    終盤、母に囚われたように、布の中に取り込まれる正に、結婚を迫る妹。いやおうなく結婚を受けれる正に、女にとり絡められる男の悲哀をみた。自分の国を作っても満足できないもどかしさとかね。

    ぬいぐるみへの執着をもつ正が、ぬいぐるみの祭壇みたいなとこでみせる愛情が好き。舞台美術的にもポップな印象。妃にしようとする妹とのやりとりとか、そこだけみれば暖かなんだけど、自然と笑えてくる不思議がある。
    妹役の野津が、正からのクレーム電話に応対する際にみせる軟体スキルがいい表現。
  • 満足度★★★★★

    自覚
    最初は何も感じなかった。悪い意味で。古屋も良くない。古館も良くない。ところが、兄の○んこを妹がシコシコするシーン!あそこから一気に物語に入り込めた!あのシーンは素晴らしい!兄も妹も素晴らしい!良い仕事してる!いやホントに。松井作品には共感を覚える。痛いところを突かれてしまう。昔したお医者さんごっこについて追求されてる感じ。昔した恋愛について追求されてる感じ。今の私の愛について駄目出しされてる感じ。女性はこの作品どう思うのだろう。

  • 満足度★★★★

    子どもの日に
    自慢の息子。うん、うなずけます。人間男と女しかいないのに、愛情の方向性があっち向いたりこっち向いたり…。自立と愛。登場人物それぞれに感情移入出来て面白かった。

  • 満足度★★★★★

    三回目
    三回目にしてようやく感覚以外でも少し見ることが出来る様になった気がします良いのかわからないですが、それによって笑いの部分のくだらなさがとても印象に残る様になりました。面白い作品でした。そして何よりも美しい作品だなと改めて思いました。
    勉強になりました。ありがとうございました。

  • 満足度★★★★

    ラストが印象的
    理解できているとは思わないけど、なんか面白いお芝居。描かれている気持ちの悪さが、逆に妙に心地が良い。脈絡のない感じのごちゃっとしたセットに遊び心が感じられて、結構好み。役者さんたちも良かった。

  • 満足度★★★★

    自慢の息子
    よくわからないのにおもしろい。最後は観光客になったような感覚。

  • 満足度★★★★

    奇妙な神話的世界
    自分の部屋に王国を作った男、その母親、その国に移住して来た兄妹、隣の家に住むシングルマザーの女、そしてその国を出入りするガイドであり配達人である男といった、どこか奇妙な人物達が織りなす物語で、社会と上手く折り合いを付けられず孤立する人の姿が、ギリシャ神話のような悲劇性と、グダグダで俗な日常性が混ぜこぜになって描かれていました。

    頭上にロープが渡され床には大きな布が敷かれた舞台空間が、ロープに布を掛けたり、人が布の中にくるまったりすることによって空間の距離感やスケール感が変化していく演出が印象的でした。ある乗り物のミニチュアを使った演出が新鮮で印象に残りました。映像の使い方も独特で面白かったです。
    登場人物達が人形のように動く最後のシーンが痛々しさを感じさせながらもとても美しく、印象に残りました。変態的で馬鹿馬鹿しくて笑える部分もたくさんありましたが、ただ可笑しいだけではなく、その裏にえも言われぬ恐ろしさも感じられました。

  • 満足度★★★★

    宮西計三?
    なんだか高校生のころだったか、
    はじめて
    宮西計三の「バルザムとエーテル」を見て、
    そのあまりに救いようもなくも美しい話に
    「な・・なんなんだコレは?」と思って、
    音楽好きの同級生と話した記憶を思い出してました・・(高校生のときはみんな脳天気なので、音楽を好きな子供たちは、こんな極彩色の絶望に憧れるようにも思うのです・・(苦笑

    アフタートークで作品づくりのイメージを聴いて、
    やっぱり宮西計三の世界とかぶる気もして、
    ただぼんやりと、作品を純粋に伝えたときの質感としては、
    宮西計三の方が上なんじゃないかなぁ・・と思ったりもしました(何となくですけど

    宮西計三の世界は絶望しながらも筆舌に尽くしがたい位美しいので、
    共感とかそういうのではなしに「凄い」から目が離せないので、
    単純な好みから言うと、自分は
    鈴木翁二とかそういう宮沢賢治や足穂とフェリーニをあわせたような
    独特の少年世界が中学からずっと好きだったので(まぁどっちもニッチですけど
    宮西計三と似た雰囲気の
    「自慢の息子」も、凄いとは思いながらも、
    自分の好みとしては、ちょっと一歩引いたところから観てしまうのかも・・。

    最近になって特に思うのは、
    完全に独創的な作品というのは存在しないのかな、ということで、
    完全ではないにしても
    (自分にとって)どこか似た質感をもつ世界というのは
    この世にあるもので・・。

    だからどうというのではないけれど、
    作品単独だけだと、
    その凄さがなかなか分からないこと、
    自分の好みか確信できないものでも、
    そうした世界と照らし合わせることで、
    自分なりの評価がしやすくなるし、
    また、舞台だけに精通した批評家の意見が当てにならないことも
    良く分かる気がする・・。

    趣味の作品としてはまったく問題ないのだけれど、
    賞を取る作品としては、偏りすぎている気がする・・。

    受賞作としては、オタク的でアートな作品ではなくて、
    もう少し真っ直ぐな視野を持った(トルストイとかのような・・)
    作品の方が、ほかの作家の進路になって良かったのではないかなとか・・。

    こういうのって、地方の観客の方が
    逆にクールに捉えるだろうから、
    率直な感想が返ってきそうだなぁ・・。

  • 満足度★★★★

    初サンプル
    役者としての松井周さんは何度か拝見した事があるが、難解な作品のイメージの劇団で未見だったが、思いの外自分なりに理解できた。
    自分にも重なる部分があったりして、考えさせられた。

  • 満足度★★★★

    好み
    わからなおもしろい。好みの作品。

  • 満足度★★★★

    おお…
    わからない、面白かった。
    観終わっていろんな人の意見が聞きたく思う。
    補完していきたい。

    ネタバレBOX

    プロジェクターの調子が悪かったらしく絵だか映像が見れなかったのが残念。
    終演後、事前予約に限り半額で鑑賞できると説明があった。
    予約せずそのまま帰ってきたが今になって観たくなってきた。
  • 満足度★★★★★

    二回目
    二回目の自慢の息子でした。今回は各シーンでの役者の存在の仕方というのを重点に見ていたのですが、そのシーンで中心ではない役者へのフォーカスの当て方がとても魅力的であり、役者もその時の自分のあり方を理解しているが故に話として成り立っている部分も多々あると思いました。役者さんとのイメージの共有の賜物でもあるなと思いました。見れば見るほど考えが深まる。感覚、想像の迷宮に誘われる陽菜作品だなと思います。
    出来ればもう一回観に行きたいです。
    勉強になりました。ありがとうございます。

  • 満足度★★★★

    へんたい
    掴み所のない快感。そうか、感じるままに見たら良いんだなと思うと、何にもなくて何でもある世界は、ワケわからないけど、ワケわからないから楽しい。変態には性的倒錯という意味以外にも、動物が幼生から成体に変わる意味もあって。進化して人間も物体も世界も全部がワケわからないくらい変態しちゃえば良いのに、という妄想が積み重なって出来たような居心地の悪い世界が気持ちよい。

  • 満足度★★★★★

    サンプルのサンプル
    さすがサンプルといった作品だと思います。脚本は以前から読んでいたのですが、舞台としてみるのは今回が初でした。舞台上で起こる出来事の全てが深読みでき、様々な解釈をする事が出来る作品。隙がなさそうに見えて見る側にそれを考えさせる隙間があり、それにより観客側の解釈による自慢の息子という作品が完成すると思いました。こういう作品は大好きです。また観に行きます。
    勉強になりました。ありがとうございます。

  • 満足度★★★★★

    なぜこれまで自分はサンプルの芝居を観てこなかったのか
    「難解なんじゃ・・・?」と思って敬遠してしまっていたのが勿体ない。
    軽やかで、それでいて奥行きのある、ヒリヒリとした世界。病み付きになってしまいそう。

    照明や小道具、衣装などの美術周りが印象的。
    古舘寛治さんはじめ、役者さんもみんな存在感の奇妙さが素敵。

    物販で戯曲を買ってこなかったのは失敗したな・・・

  • 満足度★★★★

    遊び心と真面目さが目立った105分
    舞台美術も作り方も松井周さんが好き勝手なおかつ遊び心でよくやったなあとおもいます。次回作(1月-2月初旬)にも期待。

  • 満足度★★★

    代表作なので観劇した事は自慢出来るが・・・・。
    ネタばれあり

    ネタバレBOX

    劇団・サンプルの【自慢の息子】を観劇。
    今作は岸田戯曲賞を取った作品である。前々作の【ゲヘナにて】はとても観るに耐えられない芝居だったのだが、今作は劇団の代表作でもあるので再度挑戦をしてみた。

    母親の自慢の息子・正はとある場所に王国を作っている。その王国では正の信奉者達で共同生活を行っている。正は神憑り的な存在なのか?その王国はジャングルの奥地か?カーツ大佐かアギーレか?などと勘ぐってしまうのだが、実はそこは単なるアパートで、正は引きこもっている中年オヤジである。その共同生活の風景を正の役を扮する・古館寛治を中心に描かれている。

    前々作での耐えられない芝居も今作ではそれほどでもなかったのだが、やや同じ様な体感をした事は確かだ。今作はラストに向かって行くに従って、このような王国を作ってしまった?作ってしまう?に陥った理由のような物が観客にボンヤリと見えてきた点だ。ただそのような物語やテーマを疑問視して追求していく鑑賞法は間違いのようで、ただただ観客は舞台で行われている出来事を漠然と眺めていれば良いのかもしれない。観客に一切寄り添わない、近づかせない見せ方にこの劇団の面白さと魅力があるのかもしれない。明らかに小劇場ブームの頃の熱い演劇とは正反対だ。今の時代を語るにはこのような表現方法が一番正しいような気がする。でも自分自身が次回作を観るかは非常に疑問ではあるが・・・・。

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