Hobson's Choice -ホブソンの婿選び- 公演情報 Hobson's Choice -ホブソンの婿選び-」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
1-3件 / 3件中
  • 満足度★★★★★

    素晴らしかった。
    最高でした。

    見られてよかったです。

  • 満足度★★★★★

    名優の舞台に感謝
    仲代達矢さんというと、悲壮感漂う重厚な演技が思い浮かぶが、今回はコメディということで、どうしても観たいと思った。

    私は名画座常連なので、だいたい月に1本は仲代さんが20代の時の若者役の映画を観ている。

    だから、実年齢の仲代さんに向き合うのはとても不思議な気持ちになる。

    この作品も、デヴィッド・リーン監督の映画に感動した仲代さんが元は戯曲と知って、上演を希望したとか。

    全国巡演が7月まで続く長丁場。俳優生活60年と言えば、それだけでも還暦。

    ますます意気軒高である。

    俳優生活60周年を記念公演なので、パンフレットにも、映画、舞台、テレビの代表作のスチールを集めて掲載されているのが嬉しい。

    ネタバレBOX

    観ているうちに主人公が「リア王」に見えてきた。

    「リア王」は老いの苦しみを知ってから本当に理解できると書いていた人がいたけれど、私もそう思う。

    仲代のホブソンは、「おじいさんの台所」で森繁久弥が演じた父親をも思わせる。

    ゆったりと飄々としたしゃべりかたはユーモラスな中に、年老いた男親特有のひがみっぽさもにじみ、「おじいさんの台所」や「リア王」、そして、私自身の父親との会話を思い起こさせた。


    男親の身勝手な理屈で、娘を頼らないと言いつつ、いざ親離れすると邪険だと文句を言い、プライドは人一倍で、往時の自分を基準におくものだから、現状が情けなく、もどかしく苛立つ。

    喰えない頑固で偏屈オヤジだが、憎めない可愛らしさもある。

    長女マギー(渡辺梓)のお仕込みで、当主らしく鍛えられた元使用人で婿のアルバート(森岡弘一郎)が、ホブソンに対し、居丈高に振る舞うが、それも実はホブソンを納得させる芝居だと知った時、少しほっとした。

    自分の幸せを自らの手でつかみ取ってしまうマギーの意志の強さには感心した。

    靴職人のタビーに抜擢された鎌倉太郎が師匠の仲代とセリフを交わす場面に、「おお!」と感動。

    鎌倉はコント劇団、ブラボー・カンパニーの劇団員でもあり、無名塾での芝居は今回初めて観たのだが、髭が濃く、彫りの深い横顔は、先輩の役所公司を彷彿とさせる。

    娘にいいようにぎゅうじられて、おもわず「マジっすかー!」と立ち上がる場面には大喜びしてしまった。

    なかなか、仲代達矢の「マジっすかー」と言うところは見られないでしょう(笑)。


    生きて舞台に立ってくださるだけで、ありがたやと思わず拝んでしまいたくなる名優である。
  • 満足度★★★★★

    やっぱり面白い仲代!
    久々の無名塾で期待して行きましたが、期待を裏切らない出来でした。
    もちろん、仲代の台詞が長くて、
    さすがにちょっとくどい気もしたり、
    また、ある意味やはり彼の演技力によっているところが多いのかと思えたり、
    その辺が少々気になったわけですが、
    それでも「さすが!」と思わせる舞台を観せてくれました!

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