I 公演情報 I」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 5.0
1-12件 / 12件中
  • 満足度★★★★★

    刺さる
    相変わらず、セリフとシーンが刺さる作品でした><;
    見終わった後に「あ、何かいっぱい刺さってる」って気づきます。
    いっぱいすぎて全部探すのが大変。家に帰ってからも探す羽目になります。

    そしてその中で一番強く残っているのが小さな希望、みたいな(笑)
    だからこそ、余計に光って見えるのかもしれません。

    なんだか怖いのに、また足を運びたくなる劇団さんです。

  • 満足度★★★★★

    ぬぷぬぷぬぷ
    首まで浸かって来ました。
    やっぱり恩田さんが素敵過ぎて、
    素敵過ぎて素敵過ぎて(*v.v)。。。
    アップルワールド~

  • 満足度★★★★★

    使い切る
    役者も会場も舞台装置も、余すところなく使い切っていた。
    演出の工夫がすごく良い。
    会場は素人目でも使い方の難しさがわかる造りなので、感心しか出てこないわ。

    先輩が演技しているので、何回か前の公演では付き合いで見に行く感じだったが、最近ではそれを差し引いても観たいと思うようになっている。

    今回、客席数がもっと多かったら、もう一回観ていたはず。
    ローコスト、ハイリターンのできる作者だと思った。

    あ、先輩の評価をしないでまとめてしまった。
    演技者がダメダメだったら、出演の善し悪しについて語れないということで。

  • 満足度★★★★★

    半歩先で導びかれ半歩遅れて浸潤される
    半歩先で観る側を導きいれるような感覚と、
    半歩遅れて肌に沁み入ってくるような密度のなかで
    作品の世界にしっかりと閉じ込められてしまいました。

    ぞくっとくるような質感に魅入られてしまいました。

    ネタバレBOX

    可動式のパネルが小気味よくしたたかに動いて場をつくると
    そこに切れをもった役者たちの演技が
    世界を紡ぎ出していく。
    現実感と、どこか現実離れした肌触りが
    それぞれに観る側を舞台の世界に導いていきます。

    切れがあって、クリアで
    にも関わらずどこか不安定であいまいで
    視野狭窄的なテイストを持った
    物語の展開。
    観ていて、知らず知らずのうちに、
    前のめりになって舞台に引き込まれている。
    前半の個々のシーンは、
    刹那に作りこまれるニュアンスの明確さと裏腹に
    したたかな薄っぺらさがあって、
    半歩先にある物語の実態を
    追いかけるような感覚が生まれて、
    ついつい身を委ねてしまうのです。

    そして、その地域の彼女の部屋に至る中盤以降、
    感覚は逆転し、
    今度は半歩遅れて沁み入ってくる
    その場の密度に捉われてしまう。
    舞台上の過去と現在のボーダーが消えて、
    キャラクターの記憶があいまいに、
    でも、巻き込み沈めるような質量をもって
    今に重なりあう。

    二人の役者から次第に溢れてくるもの、
    そして別の視座を感じさせるような影の存在・・・。
    その世界から具象されるものの存在があって
    一方でそれらが具体的に物語られることはあまりなく、
    だからこそ半歩遅れるようにしてやってくる
    感覚の密度が、
    実態に吸い取られることなく
    その場の空気の色合いの微細さで
    観る側を塗りこめていく。

    そして、冒頭の世界に戻されて・・・
    解き放たれて、
    でも半歩前と半歩後ろの世界の感覚は
    消えることなく、観る側に遺されて。

    観終わった刹那には、
    自分自身の中にある記憶と、
    それらに対する意識のようなものまでがどこか揺らぎ、
    さらには、時間と記憶の強さの
    マトリックスの座標軸が撓んだような感じすらして。
    やがて会場が終演後のざわめきに包まれるなかで
    すっと常なる感覚に戻っていったのですが、
    観る側にとって無意識の領域にまで浸潤するような
    作品の力にゆっくりと深く驚嘆しました。


    役者たちそれぞれにも
    安定感と作りこまれた色合いがあって、
    作り手の描く世界を観る側に流し込む力になっていて。
    ぼぉーとアンケートを書く中で、
    目の前の、殺風景な、
    ルデコの空間にこれほどの世界を広げた
    作品の奥行きに愕然とする。

    誰もが好きになるというような作品というではないかも
    しれません。
    人によって肌に合うとか合わないというようなことが
    かなり出る作品かもしれないとは思う。
    でも、少なくとも私的には、
    この作り手や演じ手の表現に
    常ならぬほどに嵌ってしまいました。

    初日ということで
    上演を重ねるなかで、まだ、
    その深淵には先が生まれる予感もありつつ
    帰り道、余震のようにやってくる、
    作品の感覚と自らの内にある時間が醸成する揺らぎのようなものに
    作品の力をさらに実感じたことでした。












    一方で密度の肌触りは半歩遅れてやってくる。
  • 満足度★★★★★

    appleApple大好き
    開演前から楽しい。
    まだ会場中なのにもうドキドキするような異空間がありました。毎回斬新な舞台の使い方をしていて素敵だと思いました。次回も期待しています。

  • 満足度★★★★★

    魅せられる
    観るたびに、この人の書く芝居はなんだろうと思います。
    前半軽く笑っているうちに、だんだん胸の奥に、ぐーーーーーっと迫ってくるものがあり、その正体がわからないままに、どんどん引き込まれ、えぐられるような感覚と共に、涙がでてきます。それは決してつらいものではなく、台詞やテーマはとても重いのに、何か人間の根源のあたたかさのようなものに触れたように、自然に涙があふれるのです。
    4人の出演者それぞれがすばらしかったけれど、山ノ井氏の表情や台詞が今も心に残ります。
    終わってしまったけれど、もう一度観たい!と思う舞台でした。

  • 満足度★★★★★

    複雑さと端正さのまじわり
     今回、革新的な道具使いと、いっそう複雑さを極めながらも、逆に近年その構成に端正さを増し続けている台本と演出とによって、じつに斬新な舞台をつくりだしていると感じました.そこでは一貫して、人間の実存の苦悩とそれに向き合う人間とを、胎外と胎内などの虚構的な二つ世界の対立と越境により描き出そうとしており、つまり永妻氏のこの舞台では、人間の普遍的な問題が、彼独自の言語的かつ空間的世界の展開によって、追求され続けていると感じました.今回さらに特筆すべきは、彼のこれまでの芝居が、ついて来られない観客を、少し置いてきぼりにする感じがあったのに対して、(前作の「手紙」くらいからか)芝居の展開中に、観客に対してなんどか手を差し出して、引き連れていこうとしているかのように感じた部分があったことです.これは計画によるものか直観によるものかはわかりません.しかしそれは、優れた意味で彼の芝居の間口をほんの少しだけ広げ、それを享受する人をほんの一人だけでも増やしたかもしれません.
     なお、個々の役者もその相互の関係も、この上なく優れていたと思います.しかし私はあえて、萩原美智子氏を評価したいと思います.彼女は、じつに適格に演じたそのいくつもの役で、あまりにも速いスピード感をもつこの芝居に、決して暴走することのない端然としたテンポ感の裏打ちを与えていたように感じます.

  • 満足度★★★★★

    観てきた!
    とても面白かったです。

    いつも面白いです。

    次回も楽しみにしています。

  • 満足度★★★★★

    期待を裏切らない世界観
    観劇しているぼくの心をあえて鷲掴みにしないが、
    いつの間にかアタマの中でぐるぐる回った果てに、
    そうか、もうぼくはこの世界にすでに食べられていたんだ。と気づく。

    たった四人であの空間をひとつの別世界にしてしまう演出が素晴らしい。ドロドロとしてグチャグチャした内面の表現に、見ていないのに大量の生き血を浴びたようや感覚になったのは、
    ぼくだけじゃないはずだ。

  • 満足度★★★★★

    頭の中から離れません。
    とてもよかったです。
    ものすごくよかったです。
    観に行ったあとも何度も何度も
    "I"を思い返してました。
    日常生活では見ることが出来ない
    人の奥の部分を感じさせるような
    そういうこと思うことある、
    感じることある、と
    言いたくなる舞台でした。
    苦しくもなるけど、心地よい。
    うまく伝えられないけど
    ほんとにすごくよかったです。

  • 満足度★★★★★

    とても良かったです
    遅ればせながら、次のAppleapple作品がやってくる前に、1月に観た感想を。スピード感が面白く、少ない人数とスペースながら(だからこそ?)様々な場へ変化し、いつもながらその空間で体験することを楽しませてもらいました。観終わった後に残ったのは、「自分」をあらためて感じてそこに立ち戻る感覚でしたが、そうやって進んでいくためには、劇中で引き込まれたような危機的なまでの感情にも触れることが時に必要なのかもしれません。帰途、あれこれイメージや連想を膨らませたり、自分の中のひっかかりのあったポイントを探ってみたりする時間がとても好きです。それだけ没頭して心を動かされる舞台ということだと思っています。

    ネタバレBOX

    今回の作品から考えたあれこれ…胎内での10ヶ月と意図的に合わせたのかはわかりませんが、ちょうど公演の時期が震災から10ヶ月ということもあり、「K地区」の連想がどうしても被災地のイメージに限定されやすいように感じました。が、それもまた人によっては分かりやすくて良いのかもしれません。初期の作品と比べると幅広い人に理解しやすくということも意識されているのでしょうか。 「ユウリ」の迫力がありすぎて一瞬彼女の言うことが真実であるかのような錯覚にひきこまれましたが、子どもを持とうとする主人公が人生の展開点に差し掛かり、今の自分が生きてこられなかった自分の中の「影」と対峙する過程というようにも捉えられるのかな、などとも考えました。
  • 満足度★★★★★

    ルデコをうまく使った刺激的な演出
    狭いルデコをうまく使っていることに感心する。少ない舞台装置を見事に使って幻想的な空間を創り出している。途中からグイグイと引き込まれた。

    この芝居を見ながら、恩田和恵に夜叉ケ池をやらせてみたいと思った。ここまで見事に別世界に連れて行ってくれる女優は少ない。

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