『若い兄嫁(仮)』 公演情報 『若い兄嫁(仮)』」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
1-4件 / 4件中
  • 満足度★★★★

    めちゃんこオモチロイ
    寸劇の短編集が6編。個人的に「旅館」は笑えなかったものの、他の5編が絶妙に面白い。豊満な胸をあらわにしたやまゆうのパイオツがお見事!かみ合わないナンセンスコメディだ。そのセリフのインパクトは「はえぎわ」のソレに似ている。
    仲間内の客のさくら的な笑いにドン引きした。こういう客は一般客を引かせてしまうのだ。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    静かな演劇
    役者を指導する立場の岡部が意気揚々と「静かな寸劇」の思想をぶちかますも、役者らにハブられて結婚式にも招待されない。それを知った岡部の心の動揺っぷりが面白い。

    バスの寸劇
    バス内のアナウンスのあげ足とりから物語は始まり、乗り合わせた歯科医院のドクターの不倫が妻にばれたものの、地球の環境を理由に正当化してしまう言葉の転換がお見事!

    犬の寸劇
    他人から預かった犬に散歩の途中で逃げられてしまった夫婦が犬の持ち主に、その対応を詰られるも、夫は犬語が解ると言い張り、結局薬局、夫婦の方は何の落ち度もなかったかのように持ち主に思わせてしまう巧妙さが面白い。どうでもいいような、「雨の日は犬が臭い」などと手榴弾も放つ。笑

    夏の寸劇
    夏の風物詩といえば「西瓜割り」だが、これをネタに役者が遊ぶような嗜好。観ていて終盤にぐだぐだになる結末も楽しい。

    兄嫁
    今回の出演者である女優のパイオツを外見から判断すると、やはりここは山本裕子以外の適役はいないだろうと感じる。笑
    この寸劇はギリギリのラインで豊満な胸を夫の兄弟に見せる場面から始る兄嫁が「兄嫁たるもの義理の兄弟にもその身を捧げる」なんつって、何を勘違いしてるのか、その想いから、家族全員、みな兄弟!みたいに落ちてゆくさまを描写する。山本裕子の身悶えるシーンで何故か笑ってしまった。笑

    どの寸劇も、ナンセンスとかみ合わないセリフで笑わせる台本だ。こういった巧みな言葉の羅列が好きなワタクシとしては、充分に楽しく豊な時間を過ごすことが出来た。相変わらず二反田幸平の言い知れぬ存在感が素敵だ。今回の岡部たかしのキャラクターも面白かった。山本には次回も露出して欲しいと、切に願う。笑
    次回も観たい。
  • 満足度★★★★

    得した気分
    予想以上に面白くて得した気分。
    これは続けて欲しい企画だ。
    岡部たかしの存在は大きいね。

    ネタバレBOX

    草間彌生は下ネタだと思う(笑)
  • 満足度★★★

    クスクス笑える
    なんだろう、このつかみ所のない笑いは。不思議だなぁ。すごい面白いんだけど、このツボは自分だけかもって身構えて笑いをこらえると、隣の人達もそんな感じで安心して笑う、みたいな。ベタとシュールのちょうどいいところで、軽く身悶えるような空気感が楽しい寸劇でした。

    ネタバレBOX

    バスの寸劇が1番好きでした。そうじゃないかたも降りていいんだなぁ。あと、最後の兄嫁の寸劇で弟役の二反田さんのポケットからパンティ―があだち充のマンガばりにドーンと出て来て笑いました。僕も面白い芝居を見たら、1本ずつ植林しようかな。
  • 満足度★★★

    現代口語演出
    現代口語演劇においても、俳優は化けるのか?
    というか化けているように見えるのか?
    今回のお芝居では、そこのところが、よーく見えたような気がする。
    最近のお芝居は、テンションを高く保つことによって、日常とは異なるキャラクターとしての説得性を持つという手法より、その人物の立ち居振る舞い・声の高さや表情などの細やかな意識化によって説得性を保つという方向性に、スタイルの主流が移ってきている。ある種、舞踊とかダンスに近い身体性を獲得することが、日常の中でエレガントな変化を与えるようになっているとでも言えばいいのだろうか。
    その点、6本の寸劇をやることで、それぞれがどう化けおおしているのかを、よく観察できる機会だったのではないか。
    演技・役者というものがとてもよくわかる舞台だった。

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