FUNKY SISTER BABYS 公演情報 FUNKY SISTER BABYS」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 満足度★★★★

    この劇団では異色の作風
    東大の学生演劇で、俳優として独特の存在感を示していた金澤さんが「自らの卒業公演」として上演。

    改めて演劇への深い愛を自覚したと、DMの挨拶文に書いてありましたが、もう演劇活動には別れを告げてしまうのでしょうか。
    金澤さんは、出てくるだけで何かやってくれそうという期待感が持てる俳優でしたから残念に思います。

    何人かの先輩たちのように、何らかの形で続けてくれるといいのになぁと思いますが。

    俗に駒場3劇団といわれるシアターマーキュリー、綺畸、劇工舎プリズムは、それぞれ団風がはっきりしていて、シアターマーキュリーはシリアスな芝居のイメージがあり、前回公演の「永久機関」はマーキュリーらしい作品だっただけに、今回の芝居はどちらかというとコミカルな劇工舎プリズムに近い気がして驚きました。

    この芝居でも、金澤さんは俳優としてものすごくインパクトがあり、大いに笑わせてもらいました。

    ネタバレBOX

    サウンド・オブ・ミュージック」のファンで娘にヒロインと同じ「マリア(真理亜)」という名前をつけた母親の期待にそえず、反抗して家出した少女が家から近い「さいたま奥ちちぶ女子修道院」に見習い修道女として入るが、そこは「YESキリスト教」という怪しげな新興宗教が経営する修道院だった。

    学院長(金澤周太朗)は「秋元康をさらにデブにしたような人物」と言われ、多角的に怪しげな事業を行っている。
    修道女たちも個性的で変わった人物ばかり。
    下ネタに極度に弱く気絶してしまうマザー(高木和沙)、元レディースで真理亜の教育係の竜子(小山田友理)、身長が高すぎる小2の子役さくらまな(布施まゆみ)、広報担当のアイドルMEGUMI(中原ひかる)と張り合う「美しすぎる修道女」カナ子(鷲山要子)、キレると凶暴なジャック(針谷紗代)。元流行作家の尼僧・瀬戸内を演じる笠浦静花が飄々として抜群に面白い。

    修道院の「ご神木」である「エンジェル様」(久保田謙)が春夏秋冬、体につける花や葉で季節感を出していくのが面白く、最後はクリスマスツリーになってしまう。

    学院長が考えたインチキなレジャー企画で、修道院にやってきた電通の社員(実名でいいのかな?)、辻本をめぐって修道女たちは大騒ぎになり、マザーの目を盗んで六本木で合コンをするが、プレイボーイの辻本に騙された竜子は妊娠し、捨てられてしまう。
    辻本に談判に行った真理亜が、修道女は私財を持てないため、辻本に出産費用の現金をめぐんでもらい、泣きながらお札を拾う場面が切ない。
    竜子の妊娠で、修道女たちの間には気まずい空気が流れる。
    産気づいた竜子は、修道院で出産することになるが、マザーが実は過去に出産経験があることがわかる。
    「出産って痛いんですよね?」と訊く真理亜に、マザーが「痛いけど、とても素晴らしいことなのよ」と告げる場面が心を打つ。そこで真理亜は反発していた母のことを思う。
    「エンジェル様」が竜子との死闘で意識不明になった元恋人で対抗暴走族グループの首領だったことがわかる意外性も可笑しい。
    修道院の脱税で学院長が逮捕されるが、ビデオレターのメッセージ場面がまた爆笑もの。

    バカバカしいだけでなく、きちんと人間が描かれていて、異色の作品。リピーターが多かったのもうなずける。
  • 満足度★★★★

    看板が良かった!
    看板だけじゃなく、内容も素晴らしく面白かったです。
    あれだけの長セリフをトウトウとみんなが演じ切れるなんて、素晴らしいですね。
    普段はシリアス路線との事なので、次の作品も是非見て観たいですね

    綺麗な看板が、正門から小劇場まで色々な所に配置してあり、非常にわかりやすかったです。始めてくる人にも非常に助かる配慮でした。

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