不思議なバーバ 公演情報 不思議なバーバ」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-2件 / 2件中
  • 満足度★★★★

    おもしろかった!
    戯曲が変わってて面白かった。
    この作家のほかの作品も見てみたい。
    水野ゆふさんおもしろかった。
    演出もよかった。

  • 満足度★★★★

    中編不条理劇
    ロシアの現代戯曲。わずか65分の上演時間ながら、なかなか味わいのある作品。
    スケール感もあるし、テーマもはっきりしている。

    ネタバレBOX

    ストーリーは、フライヤーにあるとおり(公演をリンクしているサイトに飛ぶと読める)。

    わずか65分の中編ながら、うまい役者の台詞バトルによって、観劇の楽しみは十分に味わえたと言っていいだろう。

    現実的な世界から、不条理な世界にするりと滑り込み、主人公と同じに苛立ち、不安になっていく。
    主人公をそうした世界に導くのは、バーバと言う女性。
    この「バーバ」とは、「バーバ・ヤーガ」(ムソグルスキー『展覧会の絵』)のような魔女のことなのかもしれない。ロシアではそれを想起させているのだろうか、ちょっと気になった。

    シンプルな舞台だが、バーバの存在感は十分で、いきなり壮大なスケール感に襲われたりする。
    そして、さらに、自分の存在への不確実感、不安感を増大させていく。

    設定は、ロシアではなく、ソ連時代のようなので、その不条理さは、体制そのものなのかもしれないと、深読みをしてみたり。

    ロシアでは、愛称の語尾に「チカ」を付けて呼ぶときには、(異性間だけでなく)愛情を込めているらしいのだが、台詞の中でバーバが主人公を最後に呼ぶときにそれを付けて呼んでいた。これって、日本語にうまく訳さないと(「愛しの〜ちゃん」とか)、少々ニュアンスが伝わりづらいのではないだろうか、と思った(皮肉さを含めて)。
    にしても、ロシア人は相手の前を呼ぶときには、愛称以外はフルネームで呼ぶようだ。この間の『ニーナ』もそうだった。名前を入れて会話するの大変そう(笑)。

    「ロシア現代劇連続上演シリーズ」の第3作だったのだが、これからも10人の作家を予定しているとのこと。今回観て、少々気になってきたのだ。

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