深説・八犬伝〜村雨恋奇譚〜 公演情報 深説・八犬伝〜村雨恋奇譚〜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.5
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  • 満足度★★★

    深説・八犬伝
    旅の始まりから八犬士集結、そして因縁の結末までを20分休憩込みで3時間強…ではやはり尺が足りないかな…。
    少し駆け足だったので1度のみの観劇では人物の関係性などを追うのがちょっと大変でした。

    そこを除けば、とても見応えのある作品でした!
    役者さんも素晴らしい方ばかりで、他の作品も観たくなります。
    もう一度観たいなあ…

  • 満足度★★★★

    楽しみな若手役者さんがワンサカいた
    時代劇、現代劇問わず青春群像劇タイプの芝居には、目がない人間なので、時代劇群像劇の代表格の「八犬伝」は、昔から、大好物の作品です。

    と、言うわけで、若い出演者は、高橋さんと大和田さん以外、全く存じ上げませんでしたが、行って来ました。

    冒頭しばらくは、観なきゃ良かったと後悔しかけそうだったのですが、これが、やはり、原作の圧倒的面白さも加味してか、中盤から、どんどん気持ちが前のめりとなり、最後には、久々、大劇場で、心から、喝采の拍手を送ってしまいました。

    犬塚信乃役の高橋さんは、声に色気があり、こういう役はまさに適役。玉房の保坂さんは、四季時代には想像もできなかった悪役を、実に生き生きと演じられ、さすが、殺陣などの所作も美しい!
    お名前さえ知らなかった、古川さん、中村さん、加藤さん、窪寺さん、斉藤さん、汐崎さん、根本さん等、8犬士役やその他の若手男優さんも、皆さん、華もあり、姿形も美しく、真摯に演技に取り組んでいて、何だか、それだけで、えらく感動してしまいました。

    ただ、残念なのは、冒頭の、意味のあまり感じられない、人物紹介的シーンが、同じような場面が続き、冗長に感じた点と、殺陣の剣さばきの所作と、擬音効果が、全く合っていなかったこと。音だけは、新感線張りなのに、あまりにも、「シャキーン」という音が、とんでもないところで、連打され、如何にも作り物めいて、興を殺ぎました。

    ネタバレBOX

    8犬士が、出会い、痣と珠の由来がわかる中盤までは、人物同士の関係や、これまでの経緯が不明確過ぎて、たぶん、このストーリーを全く知らない観客には、理解し難いものがあったのではと感じます。

    冒頭の、犬士達が、観ている夢のシーン(それは、幕開き後、かなり経って、あー、あれは夢のシーンかとわかるのですが)が、説明不足で、単に、登場人物が出たり入ったりするばかりで、全く、何のことやら、意味不明な場面が長過ぎに感じました。同じようなシーンがリフレインされて、あれでは、お客さんの興味を引くどころか、逆に、飽きさせてしまいそうでした。


    ところが、中盤になり、犬士達が出会うと、急に、物語に弾みがつき、それに伴い、役者さん達の魅力も輝き始めます。

    敵役の若者達も含めて、それぞれに持ち味があり、こんなに、将来楽しみな若い人材が舞台に溢れていることを知り、大変嬉しくなりました。

    信乃と壮助の二人の想いの吐露の場面が、涙さえ誘い、後半は、名場面がたくさんありました。
    群集劇ですが、犬士それぞれの、二人芝居の部分に、観客を惹きつける脚本、演出の巧みさが目立ちました。

    保坂さんも、ヒロインより、むしろこういう役の方が魅力的だと初めて知りました。大河ドラマとかで、くの一役とか観たい気がします。

    本当に、八犬伝ファンのお陰で、良い出会いがたくさんあった舞台でした。

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