グリム童話〜少女と悪魔と風車小屋〜 公演情報 グリム童話〜少女と悪魔と風車小屋〜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    折り紙
    いやぁ、見に行って良かったですね。本当。
    芝居よりも、アフタートークの宮城さんが面白かったという印象。

    内容は非常に示唆的で、
    体感するような面白さに欠けた印象。
    本も表現もコンパクトにまとまっているので
    観客には解釈の余地がある一方、
    解釈することを余儀なくされているともいう感じ。

    オリヴィエ・ピィさんには出来ないこととは何か考えて、
    平面的なものを目指したそう。
    大きな紙が折れたような舞台装置、折り紙の動物、紙のような衣装。
    影を駆使した演出はxy平面の重層化という感じで、立体的ではない。
    このようなコンセプチュアルなアイディアがどんどん披露された。
    他にも、楽団の使い方などギミック的なアイディアが豊富で楽しめた。

    が、それらは余興というか、お楽しみであって、
    本質的な面白さは別のところにある。
    お芝居の最後にも語られたように、思考することが求められていて、
    お芝居のあとにも楽しめ(考えよ)という仕組み。
    ハードルが高い。

    という思想のものだから、
    観劇中はあれやこれや考えてばかりになりがちだった。
    そんな状態でアフタートークを聞くと、
    ぱぁっと解放されたのか、こちらのほうが大変楽しい気分になれた。

    トークを聞くまでは悪魔の扱いに不満があったが、
    学びまして、all accept出来た。
    静岡芸術劇場のトークありの公演スタイルは大変ありがたい。
    公演自体も中止されず良かった。

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