「生者不信」 公演情報 「生者不信」」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.0
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  • 満足度★★★

    すっごい今更ですみません、
    こちらで感想を書いてませんでした。ネタバレ欄にブログ記事を転載します。

    ネタバレBOX

    明大活劇工房の有志が集まって「楽しいことができたらいいね」って感じで旗揚げしたのだそうで。やっぱり最初は「楽しく」ですよね。今までに観た活劇工房の公演より明らかにセンスが感じられて。さすが旗揚げしようとするだけはあるな、と。役者さんも、活劇工房の中でも力のある人がほとんどでした。

    しかし、活劇工房を基準に観るとレベルは高いけれど、まだまだいろいろな部分が荒削り。脚本も演出もムラがあるなぁ、と。前半こそ疾走感があったものの、後半で失速。いろいろな人の「復讐」が収束していく様にカタルシスを見出せなくて。テーマもよく分からず、内容とタイトルとの繋りもあまり感じられませんでした。

    でもそういう部分はこれからの方向性を考えていけば自然に修正しようということになるはずなので。とりあえずチケット代は取ってないわけだし、これから先を観るとしたら将来の可能性を見たいなと思いました。

    あ、でも一つだけ。大事な「種明かし」の部分を全部映像でやっちゃったのは残念。だって、それじゃ演劇じゃないじゃん!! あの部分を上手く演出したら演劇として見ごたえがあったのになぁ、と。前月に観た虚構の劇団『エゴ・サーチ』での回想と現実を交互に演じる場面のように、演出力や演技力を見せ付けてほしかったです。 (鴻上尚史さんと比べられたらたまったものではないかもしれませんが、フィールドは同じですよね?)

    そんな中でも、キラキラと光る役者さんの存在にはかなり収穫がありました。活劇工房『パンオプティコン』で注目した岩倉頌磨くん。もう一人、一橋純平くん。この二人が芝居全体を引き締める力になってて、確かな演技力に将来性を感じました。私的注目株です。

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