訪問者 公演情報 訪問者」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.7
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  • 満足度★★★★

    良作
    贅肉のない、すっきりとした仕上がり。適役、好演で各キャラクターが活きていた。タクシーのシーンは隣の客が邪魔でよく見えなかったのが残念。

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい舞台でした~o(^-^)o
    迫力もあり、緊迫感もあり、最後にホロリとさせる

    素晴らしい役者さん達に出会えました~o(^-^)o

  • 満足度★★★★★

    ピュアな想い
    舞台セットは何もない。あるのは椅子とテーブルに見せた箱だけ。しかしそんな簡素なセットとはうらはらに実に重厚で感動的なエンゲキを観た。ワタクシはその刹那に落涙し、終演後の観客の拍手は鳴り止まなかった。その光景を見て自慢げに頷く宮澤が印象的だった。公演時間は1:15分。濃密なひと時。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    水野は幼少の頃、発達障害を持っていた。知能は高いが感情のコントロールが上手く計れなく、ついつい暴れてしまうため友人もいなかったが唯一の心のよりどころは並木紀美子という幼馴染だった。

    水野は並木が勤めるスナックに頻繁に行き、二人で飲み歩くようになったが並木には一緒に住んでいるヒモがいた。並木は今の幸せではない状況を水野に愚痴り、それを真に受けた水野は一緒に逃げようと口約束を交わす。

    水野はそんな約束を頑なに守り、今でない何処かに幸せを求めて彼女と一緒に逃げる為にコンビに強盗を決行してしまう。そしてとりあえずの隠れ家として吉沢家に訪問するも、ナイフで脅し、そこに居合わせた直美を人質としてとるが、ここで直美の恋愛事情も知ることとなる。

    女の言葉を信じて強盗をした水野。妻子もちの男の言葉を信じて付き合っていた直子の二つのピュアな心が痛々しい。水野の要請で並木を迎えにいった父・和夫の表情もぐっと身につまされ、物語は一つの部屋に集った5人の時間で架橋を迎える。

    チック症のように顔を歪める水野を庇って絶叫する直子の訴えるもの、妻子を思い遣る日下、直子を愛している父、並木を慕う水野のそれぞれの感情が激流のように交錯し物語はクライマックスを迎え、そうして並木の言葉に絶望した水野は自らの頭を打ち抜いて果てる。

    その後の全員のスローモーションな動きはまるで人が死ぬ前の一場面のようだ。暗くて空しい空洞は観ている方の心にもポッカリと穴をあけ、目の前の壮絶な死に様を観ていた。男と女の関係は百の夜が明け千の日が暮れても変わらないようだ。

    舞台は序盤の演出からワタクシを引きつけ放さなかった。約束を守ってもらえなかった男の最後が悲しくも切ない物語。

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