旅とあいつとお姫さま 公演情報 旅とあいつとお姫さま」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★★

    美しい世界
    原作がノルウェーの昔話『旅の仲間』とアンデルセン『旅の道づれ』から、なので、やや童話っぽい感は、ありますが、とても躍動的でありながら、幻想的な美しさで、魅せてもらえ、私は大好きなタイプです。座・高円寺では、残り2回しか、ありませんが、メルヘン好きの方には、特に、おすすめです。ちょとだけ、悪な場面もありますが、杉並区だけではなく、日本全国の子供に見せたいし、○○○手当より、価値があると思います。もちろん大人でも、楽しめます。シンプルなセットなのに、美しい別世界を見せるセンスの良さは、舞台関係者にも観て頂きたいと、思ってしまいました。脚本力、演出、役者力は、もちろん、スタッフワーク全ての結合の素晴らしさに、感謝します。とても美しい舞台芸術だと思いました。

    ネタバレBOX

    まず、ランタン売りの語り口上で、絵本の中に、連れて言ってくれます。若者と『あいつ』が、知り合うシーンで、ボールが使われたり、ダンス的要素も、盛りだくさんなので、大人にも、見ごたえあります。

    ひも状のすだれの様な仕切りが、現実と魔界を効果的に演出してくれます。赤に金糸の素敵な柄の垂れ幕(?)も、美しい王宮を表し、赤いチェアーも、三日月のようなカーブの素敵な顔で、存在だけでも、美しいのですが、いろんな顔をみせてくれます。床のシルバーに映り、素敵な世界観が広がります。

    ダンス的激しい動きを考えたシンプルな衣装なのですが、雰囲気ピッタリでした。森の精の魔女とお姫様が、特に好きです。お姫様のバルーンドレスの裾に2本、輪ワイヤー(フイルムボーン?)があるのですが、動きがとても可愛く、時に激しく厳しく、とても活きていました。
    一人何役も、こなす役者さんもいるのですが、衣装を一部脱ぐだけで、まったく違う役柄になっってしまうのは、正に、役者さんの力量だと、確信いたしました。

    ラストのお姫様の魔法が解けるシーンでは、キラキラ輝く金の吹雪が祝福してくれます。まるで、お月さまに遠慮していた、お日様の笑顔がこぼれ、幸せが2人を包み込むような、とてもとても、美しい景色でした。

    こんなに美しい作品を見せて下さった、脚本・演出のテレーサ・ルドヴィコさん、舞台美術のルカ・ルッツアさん、又、ぜひ、日本で作品づくり、お願い致します。

    高田 恵篤さん、魔物の魔力と魅力に、恐れながらも、引き付けられました。が、姫を思いやる王、優しい父の顔も素敵でした。他4役も、魅力的。
    KONTAさん、乳母の優雅さがありながら、山羊の躍動感、そして、いろんな楽器の詩、とても、素敵でした。他3役も、も魅力的。
    楠原 竜也さん、旅仲間の頼りになる優しさ、ネコのしなやかさ、見事でした。
    辻田 暁さん、お姫様の優しさ、魔物に魅了されている時の艶っぽさ、残酷さ、又、女の子の透明感と、いろんな世界が楽しめて、良かったです。
    逢傘 恵祐さん、若者の優しい純粋さがありつつ、力強さと、躍動感、素敵でした。
  • 満足度★★★★★

    ぞくぞく、わくわく
    音と光と、美術と衣装と、セリフの響きとコンテンポラリーダンスの動き。
    想像が膨らむ素晴らしい舞台。スタッフワークも素晴らしい。
    総合芸術とはよくいったもんだ。

    それら、こなしている俳優さんがまた、これが魅力的。
    あ、たったの5人のキャストだったんだと、これまた感心。

  • 満足度★★★★★

    2度目は
    友人を誘っていきました。3000円は安い、と太鼓判。前の席に座っていた小学校低学年と思われる男の子たちも、集中が切れることなく観られたようです。来年もやるらしいとの噂です。ぜひ。

  • 満足度★★★★

    夢のような
    期待に違わない舞台って、希有ですよね。
    特に、こういうファンタスティックなものって、妄想が高望みになってしまいがちだけど、裏切られませんでした。

    どのひとり、どの部分をとってもすばらしかったです。
    欲を言えば、流れがスムーズ過ぎた(うますぎる!)と思ったくらいです。どんな鍛錬を積んだのだろうと、ただただ見とれていました。

    舞台美術もすてきでした。

    これを子ども時代に見られる杉並の子ども達は幸せですね。

    ネタバレBOX

    最後に、魔法が解けるときの姫の狂乱は、自分をとりもどそうと親である私に向かってきた我が子を思い出し、涙が出そうになりました。

    美しいけど不思議な舞台です。
  • 満足度★★★

    観てきて良かった
    画面に対する美意識が高い。どの瞬間も絵のようだ。びびる!

    見かけは非常にモダンでありながら、ヒロインの狂乱+ヒロインのソロダンスなど古典的基本を踏まえた劇。
    お話に突っ込みたいが突っ込んではいけないと自制。これを解釈するには教養が必要なのだと思う。よく咀嚼して解釈する必要がある。あるいはそれほどの複雑さは持っていないかもしれない。

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