俺が彼女を好きなことを神にすらきづかせない‏【公演終了】 公演情報 俺が彼女を好きなことを神にすらきづかせない‏【公演終了】」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.9
1-10件 / 10件中
  • 満足度★★★

    観劇
    狙いなのだろうが、新劇っぽい演技手法がちょっと好みではなかった。どうしようもないことで、これを言っちゃーおしめぇーよ、ということなのだが、コテコテの日本人で横文字の名前の役に説得力を持たせるのは、やはり難しい事なのだなと改めて思った。
    最後の決闘のシーンは好きです。
    不器用に生きてきた者同士の悲哀が滲み出ていた。

  • 満足度★★★

    期待値の方がちょっと大きかったかな…
    バブルムラマツさんの作品は、個人的には「ハズレがない」という印象です。基本的に、面白い。自分の中でもはや「面白いのが当り前」で、面白いレベルを超えた“超”面白いレベルを勝手ながら期待してしまいます。前作『スーパーホーク1号の着陸』の時は“超”面白かったのですが、今回は普通に面白かった、という感想でした。面白かった事には変わりないのにやや消化不良という、妙な気分に。

    物語としては大変良く出来ていたと思いました。ただ、以前は男と男が戦うシーンなどでは舞台装置までもを破壊するような芝居をしていた鋼鉄村松さんにしては、チョット決闘とかが大人しかったかな~という印象も。

    良い言い方をすれば「質が上がった」とかそういう事なのかもわかりませんが、あの「大人がバカな事をする姿」、そのチープさ?個人的にはどうしても期待してしまいます。

  • 満足度★★★★

    面白かった!
    2時間超とは思えない密度の濃さでした

  • 満足度★★★★

    長いには長いなりの
    タイトルが長い。
    上演時間が長い。

    観劇前、その両方に不安を感じたんですが
    その長さにはキチンとした意味があり観劇後には納得。

  • 満足度★★★★★

    センスあふれる物語
     まずタイトルがとてもしゃれている。「僕が彼女を好きなことを神にすら気づかせない」このタイトルだけでストイックな男の物語だとわかる。しかし、このストイックな男、ストイックではあるがちょっととぼけた奴で、実は彼が彼女を好きなことはみんな知っているという逆説的設定がとても面白かった。

     19世紀を舞台にしながら、様式めいたところはほとんどなく、違和感なく観ることが出来た。不思議な巡り合わせで愛する女性と敵同士になるという設定がとても魅力的。

     役者は皆達者だが、中でもギュスターブを演じたムラマツベスと、ヒルダを演じた藤本かな子が特に魅力的だった。

  • 満足度★★★★★

    面白かったです
    初見でしたので、正直劇団名、役者名でイロモノ系なのか多少不安がありましたが、良い意味で裏切られました。物語の本筋だけでなく、歴史的背景もきちんとしていますし、笑いの要素を随所に盛り込んでいるバランスは見事で、期待以上の面白さでした。駆け抜ける展開は爽快で、自分は長いとは感じませんでした。また、声量もあるパワフルな役者さんたちも素晴らしかったです。訝しんだお詫びと素晴らしいものを観せてもらったお礼を言いたいです。

  • 満足度★★★★★

    最高でした。
    面白過ぎでした。
    周りの誰もが大笑いしてました。
    そして僕も嫌になるほど爆笑してました。

    ネタバレBOX

    二時間十分・・・

    時間にすれば長いのかもしれません。
    けれど感覚で言ったら全く長くは無かったです。

    だってほら、よく言うじゃないですか。楽しい時間は早く過ぎるって。まさにそんな感じでした。

    僕はもうすっかりと、そしてしっかりと物語の世界に引きずりこまれ、がっつりと笑い、観終わった後はなんだかすっきりとしていました。

    ムラマツベスさん、最高ですね。
    この人さえいればなんだって出来ちゃう感じですね。いわゆる車で言うところのエンジンですね、エンジンさえしっかりしていればとりあえず車は走りますからね。後は周りの役者さん達にかかってますね。車がフェラーリになるのか、カローラになるのか・・・。

    ボス村松さん、キャラ最高です。声も好きです。けれど観ててなんだかハラハラしちゃいます、何かやらかしはしないかと・・・。で、案の定やってくれました。噛むのはいいんです。けれど噛んだ後、『ああ、やっちゃった』的な感じはやめた方がいいですね。自然に噛んで下さい。まぁ自然に噛むってのもなんですが。なにしろそういうのが無くなったらすごい役者さんになりますよ。なんだか無限の可能性感じますもん。存在感ハンパないですし。

    なにしろ・・・

    今回鋼鉄村松さん二度目の観劇なのですが、で、なんだか偉そうであれですが、みなさん以前に比べて格段に進歩してました。そう感じました。サラリーマン村松さんなんか特によかったです。安定してました。ボス村松さんも。

    それにしてもなんなんでしょうね、数ある劇団の中でもこんなにも見守ってあげたいと思わせる劇団、なかなかないです。

    頑張って欲しいです。

    あ、そういえば、ドアを開ける音、口で言うのはやっぱりこだわりなんですかね?あれが芝居全体をひどくチープに見せるんです。できればちゃんとした音にして欲しいものです。

    なにしろ応援してます。

  • 満足度★★★

    少し長いか
    初日だったからか、中盤以降、台詞噛んだり台詞が出て来なかったりしたのが少し気になった。
    また、長いとはあまり感じなかったが、やはり2時間越え(基本上演時間は2時間10分程度か)は少し長いか。

    でも、面白かった。

    ネタバレBOX

    衣装の雰囲気も少しあると思うがヨーロッパぽい感じもしたし、廻りにも観客にもバレバレの片想いを見せながらも、その奥にある実は両想い的なものをかすかに感じる事が出来たように思えた。

    ギュスターブ、父を殺した決闘を茶番にしたかったのだから、ラスト、ジラルダンとの決闘で締めないほうがよかったかも。
  • 満足度★★★★

    「えーっと」
    役者さんの名前が一風変わっているのでどのようなお芝居になるのかなと思っていましたが、しっかりした筋立てで構成され、とても面白いお芝居になっていました。

    しかし…、もありました。

    ネタバレBOX

    20世紀に近い19世紀の決闘にまつわる話。正統な作法に従って決闘を行おうとする貴族、新興勢力たち。そこに介添え人として偶然職を得た主人公が、途中で決闘が中止になり名誉が傷ついたとして自殺した貴族の娘に恋したものの、父が死んだのはあなたのせいだと言われ打ち明けられずにいて、その後も、決闘反対派として立ち上がった娘に恋していることを仲間に隠しながら、しかしばればれながら打ち明けないダンディズムがちょっと可笑しいです。

    決闘好きで100人以上殺した貴族が目をぎょろぎょろさせながら機会を窺っている一方で、殺戮に至らないように裏取引をしたり、対等な立場でないと決闘できないとして家族関係を一緒にしようと子沢山になったりするなど、バカバカしさも盛り込まれていました。

    決闘自体は禁止されているのに実際には大目に見ていた国家も、戦争が始まると厳格に禁止するとのことで、名誉を傷つけたのは敵国だから敵国と決闘しろということか、どうせ死ぬなら国のために働けということか、興味深いです。

    いずれにしても、良く調べられ、面白い筋書きに構成されていました。

    ただ、特に後半部分、台詞が入っていない箇所が何ヶ所かありました。台詞を忘れかけ、周りの俳優さんたちを一瞬凍らせた新聞記者…、台詞がつかえ、「えーっと」と言ってから次の台詞を発したヒロインの娘…、2時間15分程の長いお芝居ではありましたが、しっかり練習してほしいと思いました。

    やべっちのような主人公のムラマツベスさん、缶コーヒーボスに出ている伊藤さんを悪くしたようなボス村松さんの貴族など、似ているなあと思いながら観ていました。

    いずれにせよ、私としては、「えーっと」がこのお芝居で一番新鮮な驚きでした!!
  • 満足度★★★

    ナンセンスとデカダンスが同居。
    十九世紀のフランスみたいな国の、
    終末観的なデカダンさえ漂うひとびとの群像。
    西洋の古典戯曲と現代劇を強引に同時上演しているようなミスマッチさに
    目を見張りました。
    どちらかといえば奇抜な雰囲気を醸し出す登場人物が多いのですが、
    秩序の保たれた会話で展開していくので、安心して楽しめました。
    ただ、上演時間が2時間10分(途中休憩なし)なのは、
    少し長いような気がします・・・。

    ネタバレBOX

    ある日『決闘介添人』の職を思いついた30歳でニートのギュスターブは
    一人目のクライアント、ランドルフの娘・ヒルダに恋心を抱く。
    彼女への熱い想いがほとばしるなか、戦争の影が忍び寄ってきていた・・・。

    ヒルダとの出会いから恋心を抱くまでに
    ヒルダの父・ランドルフと向かうところ敵なしの貴族、ジラルダンとの決闘と
    フランシスという貿易商とジラルダンの家来・ドルレアンの決闘の描写に
    多くの時間が使われるので、ギュスターブの恋はどうなったの?
    という関心ともどかしさに付き纏われました。

    小汚い恰好をしている一市民のギュスターブの父が
    実は貴族であったが自殺をしてしまった、とカミングアウトをしてからは
    物語が一気に加速して、うねりが出ていました。

    敵対する国の娘を好きになり、戦争によって引き裂かれてしまう・・・
    というとロミオとジュリエットを思い出してしまうのですが、
    あれほどまでに熱烈な情感もロマンティシズムもなく、
    ギュスターブの切ない片想い・・・、
    から進展しないラブレスには胸がヒリヒリしました。

    双方のどちらかが死ぬまで続けるのが『決闘』である、と主張する
    ジラルダンとそんな彼を仕えつつも矛盾を抱えるドルレアンの苦悩は
    よく伝わってきました。

    ジラルダンとランドルフの戦いをスクープした新聞記者のセドリックが
    十九世紀っぽい時代背景であるにも関わらず、
    その辺にいるサラリーマン風の出で立ちで語り口も普通、
    貴族のジラルダンは豪華絢爛な衣装に身をつつみ
    優雅な振る舞いをするその落差、とても愉快でした。

    できれば、ひとびとの、なにげない会話のなかから
    貴族と市民の生活様式の違いや、
    『名誉』のために戦う意味について、もうすこし詳しく知りたかったです。

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